日産パオ 純正アルミロードホイールを検証するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆さん、本日はパオのお勉強で御座るが
パオのGENUINE OPTION(純正オプション)にこんなモノがあったのか
と、初めて目の当たりにされるパオのオーナーの方々も多いはず。
ということで、今日はパオの純正オプション、『アルミロードホイール』が登場。
『まずは純正スチールホイール』
20090621a.jpg
これは良くみる風景。
いわゆる一般的なパオのスチールホイール。
昨今の自動車であれば、ホイール全体を覆い隠すようなホイールキャップが
付くのだが、パオは俗にいうセンターキャップ方式。
真ん中だけナット隠しのキャップが装着され、よりパオらしさが演出されている。
これはBe-1、パオ、フィガロと受け継がれてゆく。
ただフィガロの場合はセンターキャッププラス外側のカバーという構造が採用
されているのだが。それはまた後にご紹介致そう。
それではアルミロードホイールの登場だ。
20090621b.jpg
パンパかパ~ン。
これがパオの純正オプションアルミロードホイールだ。
ぱっと見た感じどのような感じを受けるかは人それぞれだが、
ウェルの今までのパオがどういうイメージでデザインされたかと、お勉強している
なかでの主観によると軍用車両、ジープなどのホイールを連想させる。
それこそインディージョーンズの映画に出てきても不思議ではない。
そこには冒険というコンセプトが見え隠れする。
もっと近くでご覧頂こう。
20090621c.jpg
このようなデザインのアルミホイールは後にも先にもこのパオ以外
無いのではないか?
最近はメッキホイールが流行しているゆえ、なかなかパオの
当てはまる社外品のホイールを見つけ出す事が出来ないのだが、
社外品であれば、ミケロッティーディーンが人気で御座るなぁ。
さて、このパオのアルミロードホイール。
サイズは裏に刻印されてあった。
20090621d.jpg
サイズは12インチ リムは4,5J オフセットは+35 だという。
これは純正スチールホイールと同じサイズである事は言うまでも無い。
20090621e.jpg
NISSANという文字が純正パーツである証。
当時の部品番号はD-0300-35B85である。
希望小売価格は一本22,000円
ということは4本で88,000円 そこにタイヤ代が+される訳だ。
ホイールにはセンターキャップなどは存在しないため、
スチールホイールで使われている貫通ナットではなく目隠しされたナットが
用意された。
20090621f.jpg
左がアルミ用ナット。右がスチール用貫通ナット。
なぜこのナットが必要かと申せば、
20090621g.jpg
貫通ナットで御座る。
20090621h.jpg
目隠しされたアルミ用ナットで御座る。
という風に、見た目の良し悪しの問題だけ。
さて、それでは純正のスチールホイールを装着しているパオと
アルミロードホイールを装着したパオの姿見をご覧下され。
20090621i.jpg
これが、スチールホイールの姿見。一般的だ。
20090621j.jpg
これが純正アルミロードホイールを装着した時の姿見だ。
どうであろう、コンセプトにある冒険というところで、
かなりマッチした印象が伺える。
まるで軍用(悪い意味ではない)のような風合いにも見て取れるから面白い。
20090621k.jpg
ボディーにあるリブのデザインが、なほ生きてくるといった感じが
まさしく逸品である。
相乗効果がなんとも通であろう。
斜め上アンゴ~からガシャ!!
20090621l.jpg
キャ~ほしぃ~といわれても、すでに生産廃止。
『真ん中のハブキャップは部品でまだある』
となるとUSEDで探すほか、ならない。
そういうところがさらにマニア心をときめかすのであった。
今日は日産パオ純正アルミロードホイールの検証で御座った。
以上。
本日の名言
将来われ武人となりて、名を天下に揚げん
by土方歳三
さすが、男前で御座います。
最近の若い子達は草食系といわれる方々が多い事。
しかし、男であればこそ、この志をもってもらいたいものでもあります。

遂に出た!現代のCDデッキがパオ用に変換されたKITの巻!

どんもす~。ウェルです!
さてさて~本日も力が入っておりますが、
遂に出た、何が出た?という事で、
スピードウェル社がパオのイメージにこだわる、現代のCDデッキを
パオにマッチするよう開発した箱をご覧頂くことに致そう。
パンパかパーン。
20090608a.jpg
ふわぁ~パオ型オーディオ用たまて箱やぁ~!!(彦麻呂 風)
今回は、Rにこだわり、パオのインストルメントパネル(通称=インパネ)
のイメージの延長線上のデザインが特徴。
オーディオにはクラリオンのDUB275MPというモデルを使い
製作が行われた訳だが、2DINのオーディオであればほとんどが当てはまり、
若干の加工を施す事により全ての2DINオーディオに取り付けは可能だ。
20090608b.jpg
これが、型抜きの治具だ。
この治具の中にFRPを張りつけて型を取ると製品になるというこんたん。
今回の箱はFRP(Fiber Reinforced Plastics の略)で製作したのだが
このFRPという材質についてもお教え致そう。
そもそもFRPとは略語であり、ちゃんと言うとこうなる。
Fiber=繊維、Reinforced=強化された、 Plastics=プラスチックのこと
つまりはガラス繊維を織り交ぜたプラスチックの事であった。
お勉強になったかな?
20090608c.jpg
蓋を開けた様子。
今回はRにこだわるというところから割り型という整形方法が採用された。
手がかかるほど良い物が出来る。
時間がかかるほど良い物が出来る。
順当に行けばの話しだが。(なんじゃそら)
20090608d.jpg
これがR部の型。
非常に細かなR部まで持たせ、パオに自然と馴染むように
最終の整形が加わった瞬間でもある。
ちなみにこのRはどこの部分かと申せばこの写真をご覧下され。
20090608e.jpg
そう、このクーラーの切替の側のRを拝借したのだから、
それはもう、似合わない訳がない。
という事で、この割型を製作するためにもマスターという型が存在する
のだが、このマスターのR部をご覧頂こう。
20090608f.jpg
これがマスターのR。
あれれ、少しキリッとしたRに見えるのだが、
今日の最後にこのRを出来上がったものでご確認頂くゆえ
楽しみにして頂きたい。
話は戻るが、パーツが出来上がるまでの順序をあらためて
お伝え致そう。
①型紙を造る。(ある程度のイメージと寸法を出し、形をとる)
②型をFRPで造る。(これがマスターというものになる)
③マスターを好きな形『デザイン』に加工する。
④出来上がったマスターを使い治具を製作する。
⑤治具にFRPを張りつけ製品の型を取る。
⑥治具からFRPを引っこ抜けば治具のカタチをした製品の完成。
それでは、出来上がった箱のみでご覧あれ。
20090608g.jpg
これがパオ型オーディオキットである。名はまだ無い。(夏目漱石風)
こんな名前はどうか?などなど名づけ親募集中だ。
しかし、普通であれば、黒ゲルコートとか白ゲルコートという
モノを使いFRPの側を整形するのだが、
これはクリアーゲル仕上げという事になる。
実はこの仕上げにもウェルはこだわった。
そのヒントはイームズチェアーだ。
このイームズチェアーの裏側にはクリアーゲル仕上げが施されており、
経年変化で黄ばんでくるのであった。
そう、この黄ばみがかなりの味となる事間違いない。
ただのウェルの自己満足とも取れるお話だが、
このチェアーを知っている人には伝わったであろう。
しかしながら、一般的にはパオのボディと同色にペイントして
使うのが理想的でるのは言うまでも無い。
20090608h.jpg
真正面からだ。
オーディオから外へ膨らんだボックスはあたかも
パオの純正であるかのようにRがかかり
オーディオを優しく包み込む。
取り付けも至って簡単にという観点で設計し、
良い精度で出来ているゆえDIYで十分行えるモノとなった。
20090608i.jpg
ほら、このRがなんともたまらない。
お茶碗にご飯3杯は食べれる仕様だ。
FRPのクリアーゲルもノスタルジックな風合いを演出している。
さて、この製品はDUB275MPとセット販売で
今後スピードウェル社から発売される。
価格もかなりお手ごろを設定しているから楽しみにして欲しい。
今日はコレまで~
本日の名言
寝て食うだけが取り柄なら
獣と同じ その一生

byシェークスピア
いやぁ~まいったまいった。
ウェルもこの頃メタボ気味。
痛いところを衝かれました。

日産パオ スピードウェルが行くお宝鑑定団の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日もやって参りましたが、
お宝鑑定団という事で、なにやら起りそうな気がいたしますが、
かなりのお宝を今回はご紹介致そう。
先日にも色々なお宝画像、プロトタイプ(試作)のパーツ群
などご覧頂いたのだが、今回はマッチ箱だ。
20090604a.jpg
東京のアゼチ氏から譲り受け、今はスピードウェル所蔵。
そう、これはPIKE FACTORYに置いていたマッチ箱なのである。
PIKE FACTORYとは前々回ぐらいにもご紹介したパオとエスカルゴの
アンテナショップ。
多分このマッチはそのショップのレストランバーにおいてあった物であろう。
内容物は20年という歳月の中で失われてしまったものの、
外観は綺麗に保たれている。
ノベルティグッズでもなく、販売もされていない
このマッチ箱はお宝度星☆☆☆。
超パオラ~の方もこれにはまいっただろうか?
20090604b.jpg
裏側にもデザイン画というのだろうか、
イメージデザインが施されているのである。
しかし、このデザインは一体誰が行ったのであろう。
マッチ箱一つでも謎が深まるばかり。
20090604c.jpg
場所は『東京都中央区勝どき5-9-8』だ。
℡03-531-0819だ。
間違っても電話をかけないでほしいのだが、今は使われていない。
ウェルは興味本位でかけてしまった。(陳謝)
まだまだ、PIKE FACTORYというお店自体の全貌は明らかに
されていないが当時このお店に行かれた方も多いはず。
有力な手がかりをお知りの方はご一報くだされ。
さて、お次はこれもなんともすんばらしいお宝(複製だ)
20090604d.jpg
古場田デザインスタジオ所蔵。
この写真もお披露目してしまうのだが、
ただのPAOでは御座らぬぞ。
よくよく、見てくだされ。
ドアミラーの形状が違う。
キャンバストップの風除けが着いていない。
リヤクォーターガラスが180度開いている。
ダッシュパネルが全て鉄で出来ている。
天井にはベント(空気抜き)が着いている。
前後ホイールハブキャップに丸上のものが採用されている。
シートの生地が違う。
ハンドルコラムがアイボリー(象牙色)だ。
内張りの鉄部が多い。
などなど、市販化されたPAOには無い点がどっさり。
そう、これは東京モーターショーに出展されたプロトタイプのパオだ。
しかもプロのカメラマンがこだわって撮影されたというだけあり、
なんとも雰囲気が伝わってくる訳だ。
トランクにはアウトドア用のオーディオまで乗せられている。
どうだ、お宝写真だろう。
こちらもお宝度星☆☆☆。
パオを追求するにあたり、色々なお宝とめぐり合えるのだが、
皆様もこれはお宝だ、と言った物をお持ちの方は
今後も大切に保管してくだされ。
そろそろ、パオ保存会なるものを結成しても良いだろう。
あの時の記憶を風化させないためにも。
今日はコレまで~
本日の名言
銅像に値する者は、これを必要としない。
銅像を必要とする者は、これに値しない。

中身が伴っていなければいけない。また、中身のある人であれば
これを必要とはしないのでしょう。
つまりは、そういうことなのです。

パイクカーのすんごいお話(お宝画像)の巻!!

どんもす~!ウェルです。
さて、本日はパイクカーのすんごいお話ということであるのだが、
先日パイクカーのチーフデザイナー、古場田良郎氏に御接見したおり
頂いた貴重な情報の数々であるのは言うまでも無い。
そもそも、ウェルはパオ(パイクカー)を専門として
日夜仕事に励んでいるのだが、色々な疑問が生じてきた。
今造っているモノはパオの行くべき道なのか。
本来のパオの良さを損なってはいないのか。
突き詰めていけば行くほど謎が深まるばかり。
そこで直接お会いして話を聞くことにしたのだ。
20090526a.jpg
古場田氏には色々と当時の貴重なお話を頂き恐縮する。
パイクカーの元祖Be-1は発売されてから20年以上も
経過し、パオも今年で20年目を迎えるにあたり
スピードウェル社としては、真相を知りこれを皆に伝え
パイクカーというものを風化させてはならないという義務があった。
という事で、それではお待ちどうさま。
ココからは一般的には知られていない数々の品々とお話をご覧頂くことに致そう。
20090526b.jpg
パオのフロントグリルバッジ(エンブレム)だ。
なぜ二つ写真に写っているのか。
それはよくよくご覧頂ければ解かるはず。
なんと上が正式に採用されたバッジで下がプロトタイプ(試作)となる。
前回でもこの情報は発信したのだが、写真を見せただけで御座ったな。
今日はさらに一歩踏み込んでのご紹介致そう。
20090526c.jpg
これが正式採用されたグリルバッジだ。
PAOという文字の下には 『PRODUCED BY PIKE FACTORY』
と刻まれている。
そう、ココでやっとPIKEという言葉が出た訳だが。
ではプロトタイプ(試作)はどうだろう。
20090526d.jpg
おお~『PRODUCED BY Be-1 TEAM』と刻まれているではないか。
そう、Be-1製作チームがパオを製作して行くに当たり
Be-1 TEAMと刻まれたわけだが、パオを試作段階では
パイクファクトリーという言葉はまだ存在しなかったことになる。
という事は、パイクカーという括りはパオが発売された時点で
出来た言葉なのであろう。
さらに、新たな情報。
このパイクファクトリーというのは東京の勝どきに
パオとエスカルゴの最先端情報スペースとしてオープンしたお店の名でもある。
当時のパンフレットにはこう書かれていた。
『日産の、新しいオモチャ箱です。』
PAOとS-Cargoの最先端情報スペース、(パイクファクトリー)
料理がおいしい、お酒がおいしいレストラン・バーがある。
日本初の”サーキュラードーム”を採用したAV環境。
そして、PAOやS-Cargoのグッズもある。
早い話が、ショールームの域をはるかに超えた
過激なクラブスペース。
東京ベイエリアの新名所なのであります。
以上。
それがパイクファクトリーの全貌だ。
要するにパオとエスカルゴという全く違うモノを
同じ場所で展示し展開するために出来た言葉なのでもあった。
これがPIKEの源流だ。
それからパイクカーという言葉が出来たといっても良いだろう。
これで皆も通かもしれない。
話は戻るのだが、先ほどのグリルバッジ(エンブレム)のまだ
さらにプロトタイプ(試作)が存在する。
20090526e.jpg
それが上のモノ。
こちらはビニール素材で出来ているため経年劣化が激しいだろうと推測し、
パオの考えでもある3,4,5オーナーになっても乗れるという観点から
古場田氏が却下したモノ。
しかし、グリルバッジ(エンブレム)一つとっても色々とプロトタイプが
存在し、コダワリが見え隠れするのだ。
さて、お次はPAOSIDEについて。
20090526f.jpg
これがPAOSIDEの商標だ。
パオのグッズはこのPAOSIDEという商標でパイクファクトリーを
通じて販売されたのだ。
そこにはPAOという文字で商標が取り辛かったという逸話が存在する。
でもPAOSIDEってカッコ良いでしょ。
だって、ウェルは直訳しか出来ないのだが、『パオ側』『パオのほうから』
みたいな。『パオのほうに立って』とか、そんな感じなのである。
パオをこよなく愛する方々にはこの気持ちは良く解かる。
20090526g.jpg
これはPAOSIDEがプロデュースするサングラスだ。
当時、サングラスやブルゾン。さらにトートバックや
大物であれば自転車までPAOSIDEブランドで販売されていた。
20年たった今日でも持っている方はお宝であること間違いない。
ウェルはキーホルダーだけ所有しているのよ。
うらまやしいでしょ!!
さて、お次に参ろう。
20090526h.jpg
これはパオのシート脇に着いているタグだ。
右が正式採用されたタグ。左はプロトタイプとなる。
タグ一つとってもプロトタイプ(試作)が存在する。
デザインも大きく変わり洗練されている。
本当にパオのデザインはコダワリが凝縮し
デザインは性能であるという古場田氏の言葉通りだ。
それでは今日のその時をご覧頂こう。
20090526i.jpg
この書籍(パンフレット)が今日のその時。
実はこれがパオの元素であった。
ウェルはやっぱり勘違いをしていた!?
皆も勘違いしていた!?
かもしれないという現実を目の当たりにすることだろう。
次回、『パオを知る』でアップされるゆえ、乞うご期待である。
さて、パイクカーのチーフデザイナー古場田良郎氏だが、
パイクカーをデザインした後に独立され
今もなほ工業製品などのデザインを手掛けられているのだ。
前回、古場田氏の元へお邪魔させて頂いた時に
ウェルは衝撃的なモノに出会ってしまうのであった。
それがコレ。
20090526j.jpg
桐箱になにやら入っているのが伺えるだろう。
それではこの桐箱を開けてみよう。
20090526k.jpg
九谷焼ウォッチだ。
石川県加賀市の旧地名、大聖寺藩で始まった九谷焼。
古場田氏は九谷焼という伝統工芸と工業製品をコラボレーションし、
新たな焼物の道を開かれたのである。
カタチのあるものばかりでなくビジネスモデルまでデザインされていたのだ。
さすがに古場田氏のモノへのコダワリは凄く熱く、
このウォッチは限定100個で製作され、しかも一点ずつデザインされたもの。
20090526l.jpg
『古九谷写人物文』
作家は山本 長左氏。
宮内庁より依頼を受け、天皇 皇后 両陛下御紋入の器を製作するなどの
素晴らしい作家。
このように伝統工芸士級の作家たちが焼いた文字盤を
ステンレスの削り出しのケースに入れ、サファイヤガラスを使用し
ベルトには本革が使われ素晴らしい仕上げを施すという時計を
プロデュースされた古場田氏。
裏側にもコダワリが隠れていた。
20090526m.jpg
加賀は前田家の家紋(梅鉢紋)が彫られ和のテイストがたまらないのだが、
ちゃーんとココに『 JAPAN MADE 』と刻印されていた。
日本製ということが本当に熱いところでもあります。
まさに逸品であった。
この模様は下記アドレスをご覧頂ければ良く解かる。
http://www.takamatokei.com/index.html
いやいや50年後のお宝鑑定団が楽しみだ。
それは冗談だが、スピードウェル社はもっと、
ものづくりにこだわって今後も精進しないといけませんなぁ~。
今日はコレまで~
本日の名言
成功するまで続けて成功
By松下幸之助
これはなんとも最上級ですな。
その下には継続は力なりでしょう。
継続は力とは申されても、漠然としておりますが、
成功するまで続けて、成功!と言われれば、続けるしかほかありませぬなぁ!!

日産パオ 燃料計の針が急に落ちるの巻!

どんもす~!ウェルです。
さて皆さん、本日のタイトルは燃料計の針が急に落ちるや
ぶれるといった故障の修理をご覧頂く事に致そう。
なぜ燃料計の針がE『エンプティー』へ急に落ちたりするのか、
と申せば、ガソリンタンク内のフューエルセンダユニットという物
(摺動抵抗器)の断線や接触不良によりレシーバーユニット(バイメタル式)
に電流を送ることが出来なくなり
燃料計の針がEの位置に落ちてしまうという。
まずは燃料計の仕組みを簡単にお話致そう。
ガソリンタンク側(フューエルセンダユニット)というものが燃料の量を
電流信号(摺動抵抗器により電流量を変化させている)に変え、
燃料計(レシーバーユニット)がその電流信号を
使いバイメタル(温度変化により曲がる金属の板)で出来ている
燃料計の針を動かしているという。
言葉では解かりにくいので、それでは写真をご覧頂くことに致そう。
20090518a.jpg
これがフューエルセンダユニットだ。
このユニットがタンク内に埋め込まれており、
ガソリンの残量をはかるフロートが着いているのが伺える。
もっとアップでご覧頂こう。
20090518b.jpg
右上の丸いのがウキだ。
燃料タンク内のガソリンの液面にぷかぷか浮く。
そして、そのウキの軸部に摺動抵抗部が取り付けられている。
ちなみに、ストレーナーも見えるが、このユニットにはガソリンを吸い上げる
部分とアッセンブリーになっているのだ。
それでは摺動抵抗部をもっと間近でご覧頂こう。
出ました本邦初公開。
20090518c.jpg
これが摺動抵抗器。
写真で見れば軸が上部の方向にあり、これが下がってくると
抵抗値が変わるという仕組み。
F 満タン位置で抵抗は8,5Ω
E ガス欠位置で抵抗は88,5Ω
バッテリー電圧12Vをこの抵抗値で割ると電流量(A)が割り出せる。
F (満タン時)
12÷8,5=1,41 約1,4Aという電流(電流信号)が
燃料計(レシーバーユニット)に送られる。
E (ガス欠時)
12÷88,5=0,13 約0,1Aという電流(電流信号)が
燃料計(レシーバーユニット)におくられる。
そう、この電流が燃料計の針に『バイメタルという物質』
に巻かれているヒートワイヤーを温めバイメタルを湾曲させて
燃料計の針が動かされているのだ。
動きとしては電流値が高いほどヒートワイヤーが温まり
バイメタルを湾曲させる量も大きくなる。
燃料計の針をご覧頂くと、キーをオン時ゲージの針は下から上へと動くのが解かる。
バイメタルが温められて燃料計の針が上へ反り返っているからだ。
そこで、疑問が生じる。なぜバイメタルを使っているのか。
それは以下を読めば納得でいるであろう。
クルマは常に走行中揺れている。
もちろん燃料もちゃぽんちゃぽん揺れている。
という事は、フューエルセンダユニットのフロートも
いっしょに揺れるのだが、
燃料計の針は揺れない。
それはなぜかと申せば、バイメタルの特性は熱で湾曲する仕組み。
急激な振動などを受けて電流量が変化しても熱自体は
急激に反応しないため急な反応はしないのだ。
こういう物質の特性が燃料計には生かされているのである。
さらにメーターには特殊な装置が取り付けられている。
それはセンダユニットからレシーバーユニットへ
続く配線の間にボルテージレギュレーターという装置。
このボルテージレギュレーターは1秒間に70から80回も
流れる電気をON,OFFを繰り返し電圧を安定させているから、
エアコンやヘッドライト、その他の電気負荷が原因で
電圧が変化してもレシーバーユニットの電圧は一定に保たれてるのである。
今日は難しいユニットのお話となったが、そんな感じだろうと
思って頂くだけで結構である。
そろそろ、技術のスピードウェルと謳い出してもよかろうか?
20090518d.jpg
後部座席の下にフューエルセンダユニットが埋蔵されている。
すでにインスペクションホールカバーが取り外した後の写真だ。
燃料タンクからフューエルセンダユニットを取り外すには
ロックプレートをマイナスでコつけばぐるりと回り
すぐ取れるのであった。
20090518e.jpg
配線は運転席脇(センターピラー下)にカプラーで接続されている。
取り外しはいたって簡単だ。
という事で、今回は燃料計の不具合をご覧頂いたが、
ちょいと難しいかったかな。
ウェルは国語がだめなので、ちゃんと伝わったかは疑問だ。
まあこういうものだと理解して頂きたい。
※レシーバーユニット=燃料計 である。
今日はコレまで~
本日の名言
世の中に無神経ほど強いものはない
by勝海舟
これは良い意味での話。
なんでも気にしていたら前に進めないというところでしょう。
度が過ぎるほどの無神経では困りますが、、、
つまりはそういうものです。

日産パオ 足回りからゴトゴト異音がする(ロアーアーム)交換編の巻!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日のお勉強はパオの足回りの異音。
この異音を修理するだけで新車のような乗り心地に変化する事さえ
あるのだから、ほっとくわけには行かない。
走行中ショックを地面の凹凸を吸収するたびにゴトゴト~ゴトゴト~と
足回りから音がするというのがその異音。
まず、異音の場所を測定、計測するには色々な方法があるのだが、
異音のレゾナンスを聞き分ければ簡単に計測が可能である。
まず、パオに一番ありがちなのが、ショックアブソーバーの軸部からの異音。
フロントショックはストラット(ストラットというオジサンが考えた)
構造であるがゆえショックアブソーバー自体がアッパーアーム代わりに
なっている。
それゆえ、軸には縦方向、横方向からの力がいやおうなしに加わり、
劣化したショックアブソーバー内ではゴトゴト音がなりやすい。
この場合、走行中足元先から上にかけてゴトゴト~と
音がなっている様子が伺える。
それでは今回のタイトル、ロアーアームのブッシュから音がなる場合は、
どちらかと言えばボディー下のシフト下辺りからゴトゴト~と
音が鳴るのだ。
走行中、足をシフト横あたりに置くとなにか振動が伝わってきたらまさしく
このロアーアームのブッシュを疑え。
走行中にブレーキをチョンチョンと踏めばゴト、ゴトと反応もするのである。
20090512a.jpg
これが噂のロアーアームだ。
ロアーアームはゴムブッシュを介してボディーに装着されるのだが、
このゴムブッシュがへたると隙間が出来、そこでゴトゴトと異音を発するわけだ。
20090512b.jpg
これがゴムブッシュである。
本来であればロアーアームに圧入さてれおり、ロアーアームから外れる
ことはないのだが、すでに経たりきっており、スルッと外れてしまった。
それでは、新品を装着したものをご覧いただくことに致そう。
20090512c.jpg
下から撮った様子。
ウィッシュボーンだ。鳥の胸の叉骨の意味である。
高級車やレーシングカーに採用されているのは上下にこのアームが
着くのでダブルウィッシュボーンと呼ぶ。
話はそれたが、写真をご覧の通り、ボディーに
2箇所、ハブに1箇所。合計3箇所で成り立っている。
もう少し詳しく見てみよう。
20090512d.jpg
これはハブナックルに取り付けられているところ。
ボールジョイントを介して装着される。
よくこの部分のブーツが破れているものもある。
ブーツが破けると中に封入されているグリスが飛び散りグリス切れを起こし
ガタが出る場合がある。
締め付けトルクは5,0~6,0Kg-mでしゅ。
20090512e.jpg
これはロアーアームとボディーのジョイント部(前側)だ。
ブッシュ自体はロアーアームに圧入されており、
ボルトナットを介してボディーに締め付けられるわけだが、
このブッシュ自体にも取り付け時に位置を調整する必要があるのだ。
それがいわゆるプレロードをかけて調整するという。
これは、地面にタイヤが接地し安定した位置がゼロ点とするため、
要はロアーアームに1Gをかけて締め付けてあげればOKだ。
締め付けトルクは7,9~10Kg-mである。
20090512f.jpg
これはロアーアームとボディーのジョイント部(後側)だ。
締め付けトルクは3,7~4,8Kg-mだ。
という訳で、今回はロアーアームの交換をご覧頂いたわけであるが、
価格は一本16000円、交換工賃は3,000円である。
ショックアブソーバーを交換しても、なんだか足廻りがふにゃふにゃ
するとか、音が鳴るなどの症状があれば、ロアーアームの交換をオススメする。
今日は少し専門用語が多すぎて難しかったかな?
何度もよく読み勉強して頂きたい。
今日はコレまで~。
本日の名言
偶然は準備のない者に微笑まないのである。
byパスツール
偶然も自分の実力のうちとはそういったことから成り立っているのでしょう。

日産パオ キャンバストップからジャーマントップに張替えるの巻!!

どんもす~。ウェルです!
さてさて本日もブログのお時間ですよ~と言わんばかりに
やって参りましたが、今日は福井県はホニャララ市から
大阪までパオのコーティングとキャンバストップの張替えで
お越しのブチさまのお車をご紹介致そう。
ブチさまは知る人は知るパオ会の大御所。
20090412a.JPG
パオのチューニングなども凄く
エンジンはウェバーが二基がけで、タコアシやらマフラーやら
要するに怪物パオで御座る。
今回は年に一度のコーティング(スピードウェル社の近くのお店)で
受けられ、その後にウェル帆布社が幌の交換を致し候。
今回はすでに一度茶色のキャンバストップに張替えられていたのだが
その生地を新しくジャーマントップ生地で張替えるのであった。
20090412b.JPG
この茶色いキャンバストップがジャーマントップに
張り替えられる今日のその時である。
キャンバストップやら、ジャーマントップやら
何が違うの??
と皆お思いであるだろう。
そもそもキャンバストップの(キャンバス)と言うのは素材の事を指す。
元はといえば帆船の帆に主用されていた、太めの糸で織った厚地の布帆なの
だが、車の天井用にはそれにビニール系がラミネートされている。
それでだ、パオには純正はビニール系の素材で製作されているのだが、
少しだけ難点もあった。
それは縮みである。
パオはおよそ販売から20年の歳月が経ち、
青空駐車や屋内駐車などに関わらず、このキャンバストップが縮むという
事により、トップが開閉できないという
全てのパオがキャンバストップに爆弾を抱えている。
スピードウェル社はそれを全て新しいトップに張り替えて販売している
のだが、カラーも豊富でいろんなマテリアルもある。
その中でだ、今日はジャーマントップという最高峰の生地を
ブチさまのパオに採用されたのであった。
20090412c.JPG
これがジャーマントップだ。
写真中央から左が表面生地。右が裏面生地である。
なぜ裏地にお洒落な模様がついているかというと、
カブリオレ、オープンカーは幌生地自体が外装であり
内装でもあるゆえ、こういう手間をかけてあるのだ。
このジャーマンとはドイツという意味なのは皆解かる
訳だが、これはドイツ(メルセデスやBMWなど)に
限って使われている最高峰の生地という事になる。
そう、これは舶来品であった。
しかも、素材の強さも最高峰。
長持ちもし、縮みにくいという点や生地が少し分厚いので
静粛性も増すことだろう。
そしてバカにならんほどの金額もする。
20090412d.JPG
ジャーマンを張ったパオは初ではないか?
そう、生地自体は一般的な内装屋さんでも手に入る事のないシロモノ。
スピードウェル社では惜しみなく投入する。
その訳は、ずっとずっと長持ちして使って頂きたいためだ。
本日12時にご来店頂き、なんだかんだしながら15時位には
張り終えたのだが、こんな感じであった。
20090412e.JPG
アイボリーの外装には良く似合い
キャンバストップ用のブルー(ネイビー)より
まだ若干色濃いふうに感じる。
しかもテカリが無く上品な仕上がりに。
車内に鎮座しているレカロシートの
ブルー色の部分ともマッチしたようだ。
20090412e.JPG
ブチは言った。
これはブ〇マのブルーですか。
それともス〇水のブルーですか。
ウェルは言った。
どちらもグ〇ゼですが
使い方によって変わります。
ブチはそっと手を、あてた。
『触り心地はブ〇マのようで水に濡れるとス〇水だ』
パオに乗るたびに頭部にかぶったような気持ちに、なった。
ブチの求めていた永遠のアイテムだった。
これで福井へ帰れます。
皆が、ほほえんだ。
風の中のスバル~♪
昨日からこの話で一辺倒だった。
ほほえんだ皆さんを紹介します。
20090412g.JPG
左前から福井県出身、奈良県出身、大阪府出身、神奈川県出身の
皆さんです。
ウェル陳謝陳謝。
(ご覧頂いているレーディーの方々にはとんだ失礼を致しました)
こりずに以降もブログをお楽しみ下さい。
さてさて、話は続くのだが、今後スピードウェル社には
パオ用にこのジャーマントップで幌を製作して欲しいと
いうご要望にもお答えすべく4色のジャーマントップが
ラインナップされる事となった。
20090412i.JPG
左からネイビー、レッド、ブラック、ブラウンである。
このうちネイビーとブラウンは人気が出そうだが、
ブラウンは今年だけの限定5ロットのみの用意となる。
20090412j.JPG
↑の写真だが、中央から左が今まで販売していたモカブラウン色の
キャンバス地だが、右がジャーマン地のブラウンだ。
カラーの差もはっきりしている。
この右側のブラウンは5ロット限定だが、当社でパオをご購入の方も
トップの張替えだけお願いされる方もどちらも施工させて頂く事に
あいなり申す。
今後も上質のマテリアルをご用意出来るよう努力する所存。
パオもまだまだこれからが楽しみで御座る。
今日はコレまで~
本日の名言
一事を以って万端を知る
(いちじをもってばんたんをしる)
要するに一つを見ればだいたい解かるだろうという事。
人間、掃除の仕方をみればだいたいその人の力量がわかります。
隅々まで綺麗に掃除できる人はいろんな意味で隅々まで
気が回せます。
また仕事も良く出来るでしょう。
掃除が下手な人。ゴミが残っている人などは、まず何をやっても
出来ません。
それは、掃除もできなければ何をしても出来ないという事かも
しれませんなぁ。
掃除は人の心の鏡かもしれませぬなぁ~。

日産パオ オーディオの配線キットを製作するの巻!!

どんもす~。ウェルです~。
さてさて、皆様、たこが、モトイ。いかがお過ごしでございましょう?
今日はパオに社外品オーディオ(CDプレーヤーやナビなど)を
取り付ける時、パオの配線とを接続する配線キットのご紹介を致そう。
まず、社外品オーディオなどを取り付ける場合、どのような車でも
車専用の配線キットを購入し車の配線と、オーディオなどの配線を
くっつけるというのがセオリー。
そこでパオ用の配線キットは~と申すと実はどのメーカーからも
販売されていないのである。
それをお手軽に作れるというのが今回のお勉強で御座る。
20090410a.JPG
カー用品店で販売されている日産車用の10P,6Pタイプだ。
日産車用としては3タイプ発売されているから注意が必要だが、
カプラーの形などで覚えて欲しい。
20090410b.JPG
P&AというメーカーのPA-310Nという型番がそれに当たる。
ちなみにこれはオートバックスで1575円で発売されているものだ。
20090410c.JPG
内容物はご覧の通り。
まず左からアンテナコントロール端子用配線、
中央がリヤスピーカー用配線(6P)
右がメーンの配線(10P)
それでだ、パオには元々フロントスピーカーが着いてなく
いわゆる2チャンネル仕様なわけで、6Pの配線キットは不要となる。
もちろんアンテナコントロール『電動アンテナ』用の配線も洋ナシだ。
おいおい6Pの配線キットにはリヤスピーカー用の配線じゃなかったけ!
そうなのがだ、パオはこのメーンの中にあるフロントスピーカー用の配線が
リヤスピーカーを駆動するのであった。
20090410d.JPG
これがメーンの配線キット(10P)だ。
この10のあとのPとか6のあとのPとかさっきからPP言っているのだが、
ピンと言う意味。
コネクターの中にピンがどれだけ格納されているか、また格納数のこと。
ココからが今日のその時(本題)なのである。
パオはこの配線キットをオーディオと車両側につなげるだけでは駄目なのだ。
それは、ある一つの配線の位置を替えるだけで解決する事となる。
20090410e.JPG
配線がずらずら並んでいるのだが、
上段右側2番目の黒い配線(アース線)をご覧頂こう。
これが、オーディオ用のアース線だ。
このアース線を上段右二番目から上段右一番に入れ替えることにより
本日のミッションは終了する。
20090410f.JPG
さっきご覧頂いたままの位置で裏返して見た形。
これで言うと、下段の右から二番目の位置にあるのが黒色(アース線)である。
これを一番右(現在歯抜けの部分)に移し変えてあげれば良いのだ。
実に簡単なお話であるが、これが成しえなかったがゆえ
配線をぐちゃぐちゃにされた方は多いはず。
20090410g.JPG
まず黄色い物体を外す。
これはコネクターの中に格納されているピン達が抜けないよう
支持しているパーツ。
マイナスドライバー(精密系)を用意する必要があるだろう。
20090410h.JPG
黄色い物体を外した様子だ。
これで黒い線をコネクターから抜き取れば良いのだが、
このまま配線を引っ張ってもまだ抜けない。
人生そんなに甘くなく、そうも問屋がおろさない。
まだトラップは仕掛けられているのであった。
20090410i.JPG
そう、ここまでコネクターに踏み込んだブログは
世界初ではないか。
ほんぽう初公開、このピンの下のプラスチックの引っ掛けを
マイナスドライバー(精密系)で引っ掛けながら配線を後ろ側へ引き抜けば
ピンごと抜ききる事が可能となるのだ。
20090410j.JPG
抜きとった配線が鎮座する。
配線の先端にピンが着いているのが確認されただろう。
20090410k.JPG
番号を書いてみたけど解かりやすい。
1は元々黒い配線が鎮座していた位置である。
2がお引越しするところ。お祓いずみだ。
20090410l.JPG
ピンから差し込んだ様子。
これで入れ替えは終了した。
中古車で一部のパオには、この配線キットを加工せず、
パオ車両側の配線をぶった切って接続していたり
てんやわんやした跡まさしく兵どもが夢の跡のような
物まで存在し、出来れば車両側の配線を切るなどという
行動には出ないで欲しいがために今回のブログが出来たのである。
20090410m.JPG
ほら右上のピンの位置が変わり、万事終了でござった。
皆様もこれはDIY可能であろう。
今日はコレまで~
本日の名言
天を怨みず、人を咎めず
by新島襄
てんをうらみず、ひとをとがめず、どのような逆境であれ
自分自信で頑張りましょう!!

日産パオ RECAROシートを取付けるの巻!!

どんもす~。ウェルです。
さて、今日はパオちゃんのフロントシート(ドライバーズ側)を
シートの王様、レカロシートに交換するという。
20090405a.JPG
今回レカロシートに交換されるパオはpapa氏がオーナー。
レカロシートの歴史は古く、1960年代にはすでに人間工学に基づき
シートの設計を行っていたという。
パオに今回装着されるのは、レカロのコンフォートシートシリーズの
LXというグレードだ。
コンフォートシリーズは座り心地良く、純正シートに近いデザインが
特徴(スポーティーだけどスポーツっぽくないと言いたい)。
20090405b.JPG
旧ウェル60が鎮座していた。
そう、純正シートは柔らかく、現代のシートからするとふかふかしているのだが、
さて、レカロシートがどういう感じに着くか、またレカロのような少し
大きく見えるシートがパオに載ると室内はどういう変化が起こるか
検証して参ろう。
20090405c.JPG
レカロを取り付けるには専用のシートレールが必要だ。
そう、ハンドルがどんな車にもボスを介して取り付けができるのと同じように、
販売されている社外品シートはどのような車にも
装着できるようになっているのだが、それはこのシートレールを
介して取り付けられるからである。
車種専用のシートレールがあれば大丈夫だ。
20090405d.JPG
K10と書かれてあるのが解かるだろうか。
そう、K10型のマーチ用のシートレールとなる。
パイクカーは全てフレームはK10型を流用して製作されているため、
K10型マーチ用でよろしかろう。
わざわざパオ用とかBe-1用とかフィガロ用を探しても、それは無駄骨になろう。
K10用を探せばどれにも当てはまる。
20090405e.JPG
シートレールのみをパオに合わせて見た。
シートレールの下にはちゃんとCDチェンジャーなどが入るスペースが
確保された。
ウェルは言った。
これで、CDチェンジャーを外さなくてすみます。
オーナーは言った。
これでカセットだけでなくCDも聞くことが出来るのですね。
皆が微笑んだ。(プロジェクトX風)
20090405f.JPG
レカロシートの裏側だ。
シートと、シートレールは6つのボルトで勘合されるのだが、
狭いシートレールの中に組付けられるため、ヘキサゴンのボルトで
締め上げられる。
20090405g.JPG
シート裏にはレールが取り付けられるようネジが切ってある。
取り付けは以外に簡単なのだが、レールを組付ける際狭いところなどが存在するので、
少し専用の工具などがなければ厄介だ。
20090405h.JPG
ヘキサゴンボルトがシートレールとシートを勘合させる。
これで、レカロシートとシートレールが合わさり、
車内に持ち込める準備が整った訳だが、
その前に、純正シートとレカロシートの大きさの違いにより
車内がどれだけ変化するのかレポートしてみよう。
20090405i.JPG
後ろからの撮影だ。
一番気になるのは、レカロシートの肩幅がどれぐらいまで
突っ張るか。
パオ自体室内がひろ~いとはいえない(コンパクトな車)ゆえ
レカロシートを載せたは良いが、シートの型が右のピラーや
左のシートにあたるようじゃ~NGであろう。
という事で、載せてみた。
20090405j.JPG
遂にレカロシートが鎮座した。
よくよく見ると、なぜか純正シートより小さくさえ感じる。
今回のLXシリーズのシートの中でも、一番サイドサポートが
外へ出ていないのが功を奏したのであろう。
レカロのスポーツシリーズのシートであれば確実左右のピラーやシートに
当たっていると推測する。
20090405k.JPG
後部座席への乗り降りも容易だ。
そう、レカロシートはワンタッチで座面が前へ倒れるため、
また、背面シートを支えている支点がシートの後方からオフセット
されているため、大きく前へ倒れるよう工夫されていた。
さすがに伊達にシート屋さんをやっていなかった。
レカロはシート会の王様だ。
20090405l.JPG
これが噂のレカロシートだ。
レカロシートに座ったファーストインプレッションだが、
シートが全身の体重を全体で受け止めようとするため、
足腰に負担がかかることなく、えっっこれ座っているように感じな。
そんな印象だ。
簡単に言えば疲れないのである。
ウェル帆布社もこれからもパオ、ラシーン、ミニ用のシートには
人間工学を織り交ぜてバージョンアップを目指す事に致そう。
本日はパオにレカロシートが鎮座するというブログで御座った。
コレまで~
本日の名言
未知に道あり
これは駄洒落ではありませぬぞ。
未知の分野や事をやって切り開いていくと
新しい道が出来るという事で御座ろう。
マネではいけませぬ。
スピードウェル社の社訓でもありますぞ。

スピードウェル社の日常(完結編) こだわるブリタックスイエロー パオお披露目の巻

どんも〜ウェルです!
いやいや〜少しブログの更新にお時間頂きましたぐぁ〜
あのブリタックスイエローのパオちゃん、略してブリパオの
本日はお披露目にあずかろう。
まず、前回から前編、中編ときておいおい後編(完結編)は
まだか〜という沢山のお声に本日はお答え致し候。
この車両の発注は昨年の12月20日という事で、どえらい位
時間はかかっておるのであるのだが、それは1から
組みなおすという作業から始まった。
ブリタックスイエロー パオ
ほんぽう初公開、これがブリパオの雄姿だ。
ちょっと〜望遠で撮りすぎたのか、雄姿とは言うものの
可愛すぎる。
鮮やかなイエローが太陽の日をいっぱいに浴び輝いている。
ウェルもこの光線をあびてかして、目がちかちかしているのは
そのおかげだろう。
街で走っていると必ずあれ〜ブリパオやで〜と
一目でわかるところが良いのである。
さて、室内へと移ろう。
スペシャルだよ
スペシャル仕様のダッシュパネル張替えだ。
そう、この仕様は今後封印の可能性もある。
というのは、かなりの時間と労力がかかるゆえ、
ウェルの心をおおきく揺るがす事件が起こらなければなし得ない。
まあ、気まぐれと言えばそうなのだが、
本当にパオを愛してやまないと説得されれば、いざ仕方なかろう。
お造りするスペシャルである。
長崎カステラカラー
カステラとオーナー曰く。
そんなところから沸いて出てきた、カラーリングも
ベストであった。
パオやラシーンも十人十色であるのだが、
こうして一台、また一台と製作していくと、色々な
オーナーの思いがあるのだなと、つくづく感じる。
たまにウェルの主観的にこの色が良いですよとか、
こうしたらどうでしょうなどなど、オーナー様にお伝えする
事もあるのだが、やはり一番はオーナーの思いなのだ。
これからももっとオーナーとなられる方々の思いを
形にする事に全力を尽くすだろう。
ノスタルジックと普遍性
NEWウェル60シートがノスタルジックなかほりを演出する。
パオの神様、古場田氏もノスタルジックな物を造ろうとは
思いませんでしたと、某専門誌で語られて居られましたが、
ウェルも妥当な言葉でノスタルジックという言葉を
使って説明しているのだが、これは本当はノスタルジックでは無い
と思うのだ。
それは、普遍性のあるおもむき。
100年経っても1000年経っても通用する、普遍的な良さがココに在る。
音楽でいえばビートルズだろう。
ロックの原点ともいえるビートルズは古いとかノスタルジックな音
とかではなかろう、100年経ってもビートルズは音楽では普遍的である。
だから、一つのいわゆる形としてパオは君臨しているのだ。
と、ウェルの主観である。
ウェル帆布社謹製の数々もその普遍性を求めて製作されているのだから
他に比べようが無い。
ウェル60レザー
ヘッドレストが取り付けられた。
ヘッドレストもカラーをお選びする事が可能なのだが、
まずシートと同じ風合いがベターであろう。
ベストはオーナーの心の中に秘められている。
今回のシートの製作にも数々の改良点が加わり、
まろやかな風合いになったのだが、今後も断り無く
良い方向へ改良が加えられていくのだ。
パオ用トノカバー
トノカバーまで張替えられたのだ。
そう、トノカバーは純正品の枠がなければ製作不可能であるのだが、
今後スピードウェル社製の枠も発売予定だ。
価格面だけが今後の課題ゆえ、しかし来月末にはお披露目と
あいなり申す。
パオの道は続く
こうして新たなオーナーの元へ旅立つのであった。
早くも4月の月刊スピードウェルにノミネートされたわけだが、
それも楽しみの一つになるはずだ。
パオをこれからご購入される方々も一度はご相談下されば
パオと共に新しい風に出会う可能性があるだろう。

本日の名言
努力は
必ず実る

そう信じて頑張る事、それが一番大事ではなかろうか。
努力せずして何も実らず。
全ての人にチャンスが与えられているのだろう。
やるか逃げるか、それは自分次第だ。