日産PAO サイドブレーキレバーのブーツを製作するの巻!!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日はPAOのサイドブレーキレバーにブーツを
あしらうというお話だ。
PAOはコンセプトによりサイドブレーキレバー(鉄製)を
さらけ出す機能的感覚で製作されているようだが、
それをちょこっと高級感のある風合いに変更を施すのが今回の目的である。

てけてけ。謹製ウェル帆布 『サイドブレーキカバー』
今回その高級感という文言通り、トップにはダブルステッチで装飾。
ステッチの糸色には車両のシートのパイピングと合わせている。
ウェル帆布が製作するモノは全てはオーナー色に染めるコトが可能なのだ。

新車から乗リ続けられている重鎮あきぱお氏の車両が今回のベース。
すでにセンターコンソールはFIGAROのモノへスイッチされており、
PAOがFIGAROのような高級感的な方向性へ、リメイクが施されている最中。
このPAOのサイドブレーキレバーは結構錆びやすく、オーナー曰く
何度か塗り直したが、ボコボコしてきたということで、
今回のカバーの製作を承るコトとなった。

鉄部が少し錆び付いているのが伺える。
塗装をし直すとなると、室内ではラッカーを吹き付けることが
難しく、取外そうものならDIYでは少し危険。
タッチアップ(筆塗り)では塗料が均一に乗らず
ボコボコ肌になってしまうようだ。
それでは、取り付けに参ろう。

まずサイドブレーキグリップを取外す。
これは一般的には取外すことが難しい。
工法で言えば(焼ばめ)であろうか、
強烈なドライヤーなどでグリップを温めて膨張させるコトにより
グリップ部の取り外しが可能となる。

サイドブレーキカバーを差し込めば装着は完了。
市販で汎用品などが販売されているが、
今回のはPAO専用に入念に型を取り製作したゆえ、フィット感は抜群。
レバー下へおりる曲線がなんともたまらない。
ウェル的にお茶碗にご飯3杯は食べれる仕上がりだ。
あとはグリップを元の位置へ戻せば作業は完了。

サイドブレーキカバーが鎮座した。
今回の製作による考えは、フィット感を良くするため
レバーの径に対して口径を丁度に設定。
ジッパーやフック、ホックなどで
留めるなどの部位を排除。
トップはダブルステッチにより装飾が施される。
そのことにより高級感が彷彿する。
つまりはそんな感じだ。

上空からの姿見。
これでセンターコンソール中も見えるコトは無くなった。
サイドブレーキカバーの価格は3,980円
カラーはウェル帆布ページのシート生地を全て使うことができる。
あなたなりのカバーを製作してみては如何だろうか。
今日はコレまで~。
本日の名言
人生は、できることに集中することであり
できないことを悔やむことではない

byホーキング博士
さすがは物理学者ホーキング博士。
常にできること、いましないといけないことに集中する。
効率的でありますなぁ。

日産PAO ドアポケットにレザーをおごるの巻!!

どんもす~。ウェルです。
さて本日はPAOのドアポケットにレザーを張り合わせ、
若干ながら高級感を出してみようというお話。
PAOのドア内張りはプラスチックの成型品で成り立っている訳だが、
レザーを取り入れるコトにより印象が変わるゆえ楽しみだ。
作業工程だが、まずPAOの内張りを外し、内張りからポケットを取外す。
そして、ポケット外側にレザーを張れば終了となる。
言葉で言えばまあ簡単だ。

ポケットにレザーがおごられた。
しかしただそれだけでは若干ながらの高級感は出ない。
それどころか、ただそこにレザーを貼りつけましたよと
寂しさだけが残るであろう。
それでは、どうしたらレザーの質感を前面に押し出せるのだろうか。
謹製ウェル帆布が出した答えはコレだ。

ダブルステッチという装飾を与えることにより職人の思ひが込められた。
今までポケットを気に留めるコトはなかったのだが、
レザーを張ってビックリ、ポケットにもリブ形状が
おしむことなく投入されていたとは、
PAOのデザインに心から脱帽である。
まだまだPAOは奥深く、皆もまだ気付いていないPAOの何かが
必ず存在するはずだ。

謹製ウェル帆布のコダワリをプラスすることにより、
レザーの質感が全面的に押し出されるコトとなった。
革製品は如何に装飾を施すかによってその方向性
(おもむきであったり高級感であったりそのような雰囲気)
が決まるゆえ、非常に大切にしたいものだ。

ポケットのビス穴の目隠し栓はアイボリーで可愛らしさを追加した。
さらに、ポケット下側のビスまでアイボリーにペイントされ抜かりはないようだ。
今回の仕上げにはPAOには丸が似合うという発想
(丸は気持ちを穏やかにしてくれる効果がある)
などの考えによりそのまま目立つようにしている。
高級感だけを求めるなら同色にペイントを施し仕上げるという
方向性がある。
それぞれにはオーナーの熱い意見を取り入れ
スピードウェル社的考えの基製作はおこなわれるのである。
今日はコレまで~。
本日の名言
「失敗を恐れない」という姿勢では弱い
「必ず成功させるのだ」という強い志を持て

byジャック・ニクラウス
さすが二クラウスさん。その気持ちがなければホールインワンも
達成できませんなぁ。
皆様もウェルと共に強い意志、志を持ちましょう。

バッテリーカットスイッチを装着するの巻き!!

どんもす~。ウェルです。
さて皆さん(浜村淳風)本日は長期間自動車に乗らないときに
(バッテリーを切っておく)
バッテリーの自然放電し難い装置をご紹介致そう。
その名は『バッテリーカットスイッチ』。
まず自然放電とは何ぞやともうせば、化学電池において、
蓄えられている電気の量が、時間の経過と共に徐々に
減少する現象を言う。
そしてそのことによりエンジンが始動できなくなる、それがバッテリー上がりだ。
今回はBe-1を使用してバッテリーカットスイッチを装着しご覧頂くが、
PAO,FIGARO,RASHEENとそれぞれの車両にも装着は可能ゆえ
最後までご覧頂いたい。

Be-1にはアーシングが施されている。
Be-1オーナー曰く、出張も多く乗れない日が続き、
バッテリーが上りやすいというお話。
毎度もう一台の車からケーブルを引いてエンジンを始動させるのが
面倒臭いのだという。

これがウェルが推奨するバッテリーカットスイッチ。
旧車ではよく取付けるこのスイッチは
ノブ部がグリーン色でありとてもお洒落だ。

緑のノブには浮き文字でONーOFFと記入されている。
こういうプロダクト的コダワリは現在日本では皆無に等しい。
このバッテリーカットスイッチの取り扱いだが、
クルマを長期使用しない時に緑のノブを緩めておけば
俗にバッテリーからターミナルを外しているのと同じ効能が得られるのである。
わざわざ工具を穿り出してターミナルを外さなくてもノブを緩めるだけで
バッテリーの電気をクルマ側に遮断出来るという優れもの。
いたって簡単な作業でバッテリーが上らなくなるのだから、
取り付けていても損はしないだろう。

ON時:バッテリーカットスイッチのノブが閉めこまれている状態。

OFF時:バッテリーカットスイッチのノブが緩められている状態。
バッテリーカットスイッチの仕様だが、バッテリーの端子の大きさが
D端子というサイズで装着が可能。(旧車用)
Be-1,PAO、FIGARO,RASHEENはすべてB端子というサイズゆえ
D端子へ変換(加工)して装着しないといけないのである。
※RASHEENの寒冷地仕様はD端子が標準

D端子型マイナスターミナル。
豆知識だが、ターミナルにはプラスとマイナスでは少しサイズが違う。

このD端子用ターミナルを車両側のマイナスケーブルに接続して
バッテリーカットスイッチを装着するという訳だ。
ココで、バッテリーはD端子用の物を使用しないといけないの?と
疑問をもった方は鋭い。
そう、バッテリー側もD端子にしてあげないと装着できないのである。

パンパカパーン バッテリーB→D端子変換キット!
そう、B端子にこの変換キットを差し込むだけで、
B端子のバッテリーがD端子に早代わりするのである。

全てのパーツの装着例がコレ。
おお~なんかすんごそうな気がする~。
それでは作業の順を追ってご覧頂く。

これがバッテリーB端子。
この端子にD端子用の変換キットを装着する。

変換キットはプラスチックハンマーで奥まで差し込む。
これでよい。

これがマイナス側、B端子ターミナルだ。
このターミナルからニッパーを使い配線を切ってもらいたい。

配線の被覆を剥く。
それでよい。

D端子ターミナルに配線を接続した様子。
こんな感じでよい。
すべては準備が整い、それではスイッチを取付けるコトに致そう。

Be-1にバッテリーカットスイッチがおごられた。
騒々しい形状が、アート的な感覚をも呼び起こし、
エンジンルームが見ても楽しめるようになったようだ。

余談だが、エアーフィルターのカラーに
バッテリーカットスイッチのノブの色を合わせている。
これがスピードウェルの仕事である。
そしてノブはその他ブラック色もあり、選べるゆえ、エンジンの
仕上げに応じて色は選んでいきたいものである。

アースケーブルもお引越しをし、見栄えを確保。
クルマにはドライビングする喜びだけでなく
メカメカしいプロダクトを見る喜びも必要なのである。
今日はコレまで~。
本日の名言
自分が悩んだことのない人は
まず人を動かすことはできない

by本田宗一郎
そう、自分がその気持ちになってこそ人の気持ちになれるのかも
しれませんなぁ。

日産PAO 純正オプション ドアバイザーを取付けるの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日はPAOのドアに純正オプションである
『ステンレス製ドアバイザーを装着する』をご覧頂こう。

ドアバイザーの無いPAOの状態。
まあすっきりしていて、いつものPAOの風景である。
この位置にステンレス製のバイザーが装着されるというから
どういう風に印象が変わるのかご覧頂きたい。
それでは、PAOのドアバイザーをご紹介しよう。

これがPAO専用ドアバイザー。(ステンレス製)
当時の発売価格は2400円也(1個)
部品番号はH0820-35B00(右)
部品の左右に互換性は無いゆえ、(左)はH0820-35B01であろう。

NISSANという刻印まで押してあるところに、プロダクト感が良いと感じる
のはウェルだけであろうか?
昨今のクルマははこういうところまでコスト削減をしているようで
なんともそれがモノづくり大国日本から脱落する大きな要因でもあると考える。

三角窓に沿う部分。

ドア後ろ側に沿う部分。

コの字になった部分をドアのゴムモール部に銜えさせて
装着されるという。
そう、ネジや接着剤などは一切使用しないのだ。

ドアのゴムモール部を撮影。
このモールの溝に先ほどのコの字を銜えさせれば取り付け終了。
とても簡単な構造ではあるが、ゴムモールが非常に硬化しており
取り付けは容易ではない。

PAOにドアバイザーがおごられた。
小ぶりなサイズが主張せず、しかし鍍金を施したような
ステンレスのポリッシュ具合がなんとも華やかさを演出する。

このドアバイザーは実用性というよりかは、
自動車への装飾としての感覚であろう。
ゆえに、ステンレス素材や鏡面研磨の仕上げなど
コダワリが詰め込まれているように感じられる。
本来のPAOのコンセプトからは外れるが、
ヘッドライトピークなど、鍍金パーツなどと合わせると
面白いであろう。
今日はコレまで~。
本日の名言
大きな報酬と小さな責任が
一緒にあることはまずありえません
 
byナポレオン・ヒル
つまりはそう言う事ですなぁ。
大きな責任があるから大きな報酬が待っているのでございましょう。
またこれらの順序も変わるコトはありません。

日産PAO フューエルタンク(燃料タンク)のホース類を交換するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日は、PAOの燃料タンクのゴムホース類が劣化しているコトにより
燃料が漏れ出すのを防ぐという、予防整備的なブログである。
さらに、今回からは出来るだけ皆様にわかり易くご覧頂こうと
言う事で、イラスト付きで紹介致し候。

フューエルタンク脱着『日産PAO整備要領書図会』
まず、ホース類を交換するにはフューエルタンクを脱着しないと
出来ないというところからだが、
図の左側にボルト(4本)2,7~3,6と記載されているように、
これはタンクは4本のボルトで、2,7~3,6Kg-mの締め付けで
取り付けられていますよ!と読むんですよ。
また作業方法として、
①燃料の抜き取り
②リヤシートの取り外し
③インスペクションホールカバーの脱着(リヤシートの下にそれがある)
④ホース類の取り外し
という順序で行われるのであった。

タンク後方よりボディー前方へ撮影。
タンクより前方へパイプが何本も走っているのが伺える。
燃料は底を鉄製のパイプを通って、エンジンルームまで
引き込まれているのであるが、この鉄製のパイプと
タンクの接合するパイプ(ゴム製)を今回は交換すると言う事である。

すでにタンクは外れ、ゴムホース達が見えてきた。
ホース口はクラックが入り、まわりにはいつでも漏れる気配が漂っているようだ。
ホースの役目だが、左からアウトレット(燃料がポンプへ送りこまれるホース)
中央がリターン(燃料ポンプから不要となったガソリンがタンクに戻るホース)
右がチェックバルブ付きエバポホース(フューエルタンク内で揮発したガスを
チャコールキャニスターという装置へ一時溜め込み、エンジンが始動すると
この溜め込んだガスをキャブレーター側へ送り燃焼させるという)
※ひとは俗に燃料蒸発ガス抑止装置と呼ぶ。
そう、タンクにもいろんなカラクリがあり、大気に有害なガスが
漏れ出さないように、こうした工夫がなされているのであるのだ。

今回も剛性のあるステンメッシュフューエルホースを使用。
特に、クルマの下側からであれば、石などのハネにより
ホースが損傷するのも防いでくれるという優れものである。

これはガソリンの給油口からタンクへ流入する時にガソリンが通るホースである。
今回はせっかくだから、全てのホース類を交換する。

先ほどのガソリンが通るホースは丁度左リヤタイヤハウスにあり
タイヤがはねる石などにより損傷を受けないよう大きな蛇腹状の
チューブが巻かれているようだ。

チャコールキャニスター側に通じるホースに取り付けられるチェックバルブだ。
このようなPARTSもまだ日産が出してくれるというから
まだまだPAOライフは安泰である。

取りつけ例。
フューエルホースの内径は6,35mmである。
また、取り付けにはかならずホースはパイプに対して25mm以上挿入しないと
いけないから注意が必要だ。
※きっちり挿入出来ていない場合、そのホースからガソリンが漏れる可能性がある。

このように交換し今回は終了となる。

ちなみに、さきほどの左リヤタイヤハウス内の様子だ。
蛇腹状のチューブがゴムホースを保護しているのが伺えるだろう。

組み付けは終了。
交換してみるとなぜかPAOが元気になった気がするのは
ウェルだけであろうか。いやそうではないはすだ。
きっと皆も感じられるであろう。
故障する前に、愛情を持って予防整備をするということの
気持ちよさはオーナーにとってもPAOにとっても格別である。
今日はコレまで~。
本日の名言
苦労が大きい分
感謝は深まる

そう、苦労すればするほど、感謝の気持ちも大きくなる。
若者の時には最大に苦労すれば良いのです。
楽して儲けるとか、楽してなんたらなんて、
考えててはいけませんなぁ~。

HERITAGE(遺産)PAOの巻!!

どんもす~ウェルです~。
さて本日はヘリテイジ(遺産)PAOと言う事で、
昨日にスピードウェル社で所蔵するコトとなったPAOをご覧頂く。

走行距離は驚きの1614km。
日本の重要文化財にして頂きたいくらいのPAOなのである。
このPAOのオーナーは複数台自動車を所有しており、いつか乗るだろうと
思い購入。しかし、乗る機会があまりなく、はじめての(3年目)の車検を
受けることなく、PAOはお蔵入りとなったのであった。

初年度登録は平成2年2月。
PAOはおおむね平成2年中頃で生産は終わっているだろうから、
後のほうに出来上がったPAOであるようだ。

有効期限の満了する日は平成5年2月26日。
このことから、平成2年2月27日に初年度登録が済まされたと
判断する事が出来る。
この車両はまだ一度も車検を受けた事の無い車両であるコトに間違いはない。
まさに、ヘリテイジ(遺産)として後世に残して
行かなければならない車両なのである。

引き取り当日はあいにくの雨模様。
しかしながら、無補修の完成されたPAOであることが
ウェルの心を熱くする。

内装は埃一つなく20年前のあの日にタイムスリップした気分のようだ。
また、新車当時のかほりがどこと無く漂ってくることから、
懐かしささえ伺えるであろう。

初代オーナーF氏とPAOの最後のツーショット。
F氏には偶然もしくは気まぐれだったかもしれないが、
このようにスピードウェル社へ所蔵させていただけて非常に光栄である。

スピードウェル社へ搬入される。
もちろん20年寝かしておくと、エンジンはすぐにかけるコトは出来ない。
エンジンのヘッド部にオイルを注入し、少しでもやさしく
扱わないといけないのである。

ちなみに、PAOのマフラーのエンド部のみステンレスで
製作されているのは皆ごぞんじであろうか?
この当時物のマフラーのステンレスは非常に磨かれているらしく
発色が良い。
しかし、現在の日産部品でPAO純正マフラーを注文すると
このような輝きは皆無に等しい物が届く。
そう、当時のパーツと現在のパーツでは仕上がりが
異なり、現在のパーツはPAO本来の良さをスポイルさせているようだ。
そのような細かな細工が勉強できて、まさにヘリテイジ(遺産)として
保存して行かなければならないのであろう。
このPAOは将来自動車博物館へ寄贈する日がやってくるかもしれない。
それまではスピードウェル社で拝むコトが出来るゆえ、
見たい方は御来店下され。
また、スピードウェル社では今年度中にパイクカー博物館なるものを
オープンさせる予定。
Be-1、PAOチーフデザイナー古場田良郎氏から頂いた、ゆかりの品や
当時のグッズやミニカーなどの展示が計画されている。
まだまだ、楽しみはいっぱいだ。
今日はコレまで~
本日の名言
負けに不思議の負けなし
by松浦静山
そう、負けには必ず理由が有ります。
その理由を超越し、次は大きく勝ちたいものですなぁ。

英国のNick Harding氏からお便り(e-mail)が届くの巻!!

For some reason!(DONMOSUE)
ウェルです。『英語的どんもす。発音はドンモスィ~』である。
さて本日は、フランスから8Kmほどはなれた沖の島
英国領のジャージー島(チャネル諸島)から遠路はるばる
謹製ウェル帆布のキャンバストップをご購入になられた
Nick Harding氏の車両をご覧頂く。
それは今年の5月頃。スピードウェル社に一本の電話が届いた。
〇×%Ω%Δ◎×-+■!?
そして、ウェルは片言の日本語でこう答えた。
あいきゃんとすぺーくえんぐりっしゅだと!!
と言う事で、Nick Harding氏のお知り合いのhatu氏に
お手伝い頂き、謹製ウェル帆布の海外輸送の手続きが開始。
Harding氏によれば、PAOのものは決して日本でしか販売されていなかったので、
でも好きで好きでたまらなく、日本から輸出したのだという。
英国ではFIGAROに続きPAOも人気があるようだ。
※Harding氏の奥様はFIGAROに乗られているという、素晴らしい夫婦に間違いない。

Nick Harding氏が所有する英国調PAOがそして今日のその時。
Harding氏に伺えば、もっとイングランドやジャージーに
パオの情報や部品など出荷して欲しいとのことである。

謹製ウェル帆布のキャンバストップが鎮座した。
ウェルも地球のどこかでこうして喜んでもらえている事を
少し誇りに思った瞬間であるが、今後もこうして好きでたまらない方々へ
最良のパーツや、技術を提供したいと思い候。

この車両はNick Harding氏が手間隙をかけて製作してゆき、
出来上がった逸品であるから驚かされる。
しかし、ウェルのブログを参考にして頂いているようで、
うれしい限りだ。
内装の張替えやアンダートレイの張替えなども、済まされ、
フロントのスピーカーも定位置に納められ、さらにボディーワークや
整備などもきっちり整えられているようだ。
そしてボディーのシルバーのラインにより英国のかほりが漂う。
おお~PAO本国、日本人も負けてはいられない。
大和魂でDIYを頑張ろうとは言えないが、
大切に乗る気持ちはまけず劣らず持たなければならないだろう。

トノカバーなども新調されている様子である。
この機会にパイクカーの世界的な交流が深めれるような
サイトの設立を行っても良いだろうと推測する。
日本(日産)のクルマだが、世界中に愛されるクルマであって
本当にうれしいコトであるには間違いない。
と言う事で、これからは英国はたまた地球規模でパイクカーを
応援するコトを約束する。
Hi Nick, thank you very much.
I introduced it to Japanese people.
We will run peacefully from now on with PAO.
キョウハコレマデ~。
本日の名言
強い人が勝つとは限らない。
すばらしい人が勝つとも限らない。
私はできる、と考えている人が結局は勝つのだ。

byナポレオン・ヒル
つまりはそう言う事で有りましょうぞ。
出来ると考えている、また出来ると信じる方より強い物、優れる物は
なかなか存在しませんなぁ。

永久保存版 Be-1・PAO・FIGARO自転車の巻!!

どんもす~。ウェルです!
さて今回は永久保存版と題して、Be-1・PAO・FIGAROの自転車をご覧頂く。
今回ご覧頂く資料は株式会社ツノダのサイクル部、影山様のご協力と
自転車はパオチーフデザイナー古場田良郎氏より預からして頂き候。
まず、この自転車の生い立ちであるが、Be-1が発売された時に、
日産とのライセンス契約の基、『株式会社ツノダ』
(当時はツノダ自転車株式会社)が製造して販売されたのであった。
当時ツノダ自転車株式会社といえば、皆は覚えられているだろうか?
つつんつツノダつつんつツノダという歌が(テレビコマーシャル)で流行。
この流行は「Dr.スランプ」アラレちゃんで登場する摘さん一家の
奥さんの名前「摘詰角田野廷遊豪(つんつんつのだのていゆうごう)」
にもなり、『これは「つんつんツノダのテーユー(T.U)号」という商標名
でありテレビコマーシャルのパロディーとして鳥山明先生が命名したぐらい』
ちまたを賑わしていたコトに間違いはなさそうだ。 
デザインをご覧頂くとそれぞれのパイクカーにらしく造形されており、
(基本的な設計はツノダ自転車株式会社が行い、古場田氏サイドで
若干のアレンジを加え、カタチに落とし込んでいかれたようだ)
今後お宝マニアにはたまらない逸品であるから永久保存版である。

当時のツノダ自転車株式会社のカタログ。
なんとも20年ぶりともいえるお披露目ゆえ、ウェルも興奮気味。
Be-1・PAOに続き、なんとS・Cargo(エスカルゴ)まであるのには
ただただ脱帽。
それでは、パイクカーの販売の順にズズイとご覧頂こう。

Be-1 上代は45,000円である。
カラーはホワイトとブラックが掲載されているが、
それぞれのカラーがあったのだろうか?
デザインはBe-1というクルマから想像が出来、お洒落である。
ウェル的にはパイプフレームのRがBe-1の表情らしく、
ペダルなどが黒色で塗装されている部分はBe-1でいう
バンパー(オーバーライダー)を想像する。

PAOSIDE26 上代は39,800円である。
カタログにはカラーデーターはアクアグレイ色のみ掲載されているが、
古場田良郎氏所蔵のPAO自転車はアイボリー色であるということから、
PAO純正カラーは少なからず存在したようだ。
オプション(後ろキャリア・かご)も存在し、使い勝手は抜群。
デザイン的にはなんとPAOのドアやボンネットなどのリブ形状が
自転車のチェーンケースに刻み込まれており、
さらに、パイプフレームの無骨さがPAOの味わいにマッチしている。
頑丈そうに見える、道具のように見える。『勝手な主観』

FIGARO26である。上代は49,800円也。
この自転車は恋のあじを教えてくれるようだ。
デザイン的にはFIGAROの優しい丸みを彷彿とさせてくれる。
カラーはラピスグレイとエメラルドが掲載されているが、
どちらも欲しい。
と言う事で、パイクカーの全てにパイクサイクルが存在していた
というのだから、驚き、モモの木以外にほかならない。
この度は株式会社ツノダ様ご協力、誠に有難う御座いました。
ということで、本日は前編。
明日に、古場田良郎氏所蔵のPAOSIDE26自転車のレストアをおこなう為の
部品の選定から、仕上げまでの一部始終をご覧頂くゆえ、
(何部作になるか解からないが)
是非とも楽しみにして頂きたい。

PAO自転車(左正面姿見)古場田良郎氏所蔵 20年物

PAO自転車(右見送り姿見)PAO好きにはたまらないリブ造形が拝める。
今回、この自転車をお預かりしたのは他でもなく、
20年ぶりの洗いと締め直し(レストア)がスピードウェル社で
厳かに執り行われるコトとなったからである。
それでは後編はこのPAO自転車の細部を詳しくご覧頂こう。
今日はコレまで~。
本日の名言
きょう一日を、よろこび、努め、
人には優しくして暮したい。

by太宰治
うぁ~優しくなれることばやわ~。
さすがは太宰治さん。
この志は人間として必要ですなぁ。

日産PAO スターターボタンを装着するの巻!!

どんもす~。ウェルだす。
さて、本日はPAOにエンジンのイグニッションスターターボタンを
装着するというお話だ。
今回の加工を施す車両は、PAO歴21年、重鎮PAPA氏の車両を拝借し
厳かに執り行われた。

英国製イグニッション、スターターボタンだ。
ヨーロッパ車乗りの間では俗にルーカスタイプと呼ぶ。
さてイグニッションスターターとは何ぞやと申せば、
皆が車のエンジンを始動させる時に
セルモーターを動かす位置までカギを回すコトと指しているのだが、
これが今回、ボタンでセルモーターを回す(エンジンを始動させる)
というカスタマイズが施されるのである。

これが、スターターボタンだ。
日本ではこういう重量感(質感)のあるボタンなど、
あまり作られておらず、今回は英国から船便でお取り寄せ致し候。
やはり、ボタンなどは安価に見えるものより、こうした質感のあるものを
えらべればクールである。

配線はいたって簡単。
裏側にプラグが二個付いており、配線を穴に差込みネジ留めするだけで終了。
ボタンを押すと、右から左に電流が抜けてゆくだけであり、
いたって原始的なボタン型スイッチである。

今回の取り付けには色々とオーナーとの協議の末、
下側トグルスイッチの正三角形上の少し下辺りにすえるコトに決定。
墨付けがおこなわれた。
PAOのインストルメントパネルは実は鉄板で出来ているゆえ、
ホールソーなどを持っていれば、容易に穴を開けるコトが可能だ。
(しかし穴を開けるという動作にはかなりの抵抗はあるのだが)

インストルメントパネルにスターターボタンが奉納された。
配線はキーシリンダー裏側から拝借。
今までのようにカギでエンジンが掛けられるようにはせず、
男らしく、このスターターボタンのみでエンジンが始動するという
カタチが採用された。
もちろん、カギを差し込みキーをONの位置にもって来ないと
スターターも作動はしない様加工が施されている。

キュルキュルブルルン~。一発始動だ。
と言う事で、スターターボタンを取り付けるをご覧頂いた。
さらに、今回の車両にフォグランプの改造も行ったので、
番外編と言う事で、ご覧頂こう。

現行PAPA氏のフロント4連フォグである。
このフォグを真ん中2個を黄色タイプに変更し、
細かな仕上げを追加。

4連ともなれば、フォグランプの重量により取り付けステーの強度が
問題にもなってくる。
現在は右から左へと、一枚の板を架けてそこに4個フォグを装着していたのだが、
真ん中のフォグが少し暴れ気味と言う事で、
センターにステーを新たに増設。

これを溶着し強度を増すという工法がとられた。
また、このフォグステーの丁度良いおもむきのある色合いを
再現すべく、黒い部分は筆でシルバー色に塗装。
まさにエイジングという技法だ。

溶着したステーとフォグランプステーを固定する為に、
頭の丸いボルトが用意された。
しかし、このまま取り付けてはスピードウェル社の名に恥じる。

ボルトの頭をロウ付けし凹凸を取り去った。
ロウ付け後は360の板金ペーパーやすりでカタチを整え
下地成型を施し、カタチを整えてゆく。

塗装を行えば、鋲型ボルトの完成だ。
なぜこのようなボルトを作ったかと申せば、
純正のフォグ取り付けボルトの頭は全てこの鋲型が採用されており、
やはり、六角頭のボルトが見えると、その世界が潰れてしまうからに
ほかならない。

これがスピードウェルがこだわる仕事である。
こういう細かな細工は、全体的な見た目に大きく影響するのは、
皆承知だろうか。
さすがは日産、なんと純正品もご覧の通り。

ことに細かな細工まで、PAOは実に万全のようだ。
皆、当時の日産技術に脱帽しよう。

4灯フォグが気持ちよく鎮座した。
と言う事で、本日は色々な加工をご覧頂いた。
ボルト、ネジの世界は奥深く趣のあるモノは数多く存在する。
なければ、最後は自分達がこだわるボルトを作る、
そこまでやらないと、クルマは喜んではくれないだろう。
ウェルにとって、ボルト一つが全てなのだ。
今日はコレまで~。
本日の名言
やれないと思うのは、したくないからだ。
そんなことを考えれば、出来るわけがない。

byバルーフ・スピノザ
この言葉は本当に最高ですなぁ。
そう、まずはやろうと思える人間にならないと、
何も出来るわけがありません。
その人の性格、さらに将来も伺えます。

日産PAO ルームミラーの台座が折れるの巻!

どんもす。ウェルです!
さて皆さん、本日もブログのお時間で御座いますが、
本日はPAOのルームミラーの台座が折れるというお話。
なぜ折れるかと申せば、台座には事故などを起こった場合
運転者や同乗者がルームミラーに頭などを引っ掛けて
ケガをしないように、ショックを与えると折れる仕組みになっているのである。
そして、この仕組みが経年の劣化によりさらに折れやすくなったと
スピードウェル社では推測する。

これが台座だ。
部品番号はK6327-01E01
価格は約700円ほどである。

これが台座の構造。
中心部はミラーのステーにボルト留めがなされる。
その中心部の回りを良く見ると、プラスチックが肉貫きされている。
これが単純に折れやすくしている構造と言える。
しかし、プラスチックも20年という歳月には同じ強度でおられず、
劣化により折れやすくなっているのだろう。

オーナーはすでに折れた台座をあきらめ、天井にビスで直付けしていた。
そう、この部品は一度折れてしまうと修正、修復が効かないゆえ
台座を交換するしかほかならない。

天井には台座をビスで留めるための穴が三方向にあり、
中心にはミラーと台座が留まるビスの逃げが施されている。

そう、かなりのPAO通の方には先ほどからなにやら色が違うなぁ、
とお思いであろう。
左がPAOの純正品(純正カラー)であり、アイボリーだ。
右は今回使用するモノ。
実はPAO用ではなく日産の良くあるミラーベースなのである。
なぜ今回は右かと申せば、すでにPAOの純正カラーの台座は
残念ながら生産廃止パーツなのであった。
同じ形状のものは統一されてゆくのが、旧車の宿命でもある。
しかし、全くなくなるという形ではないゆえ日産には感謝感謝なのだが。

取りつけは完了。
おおっと、ここでも、PAO通の方にはミラーの色が違う!?
と気付かれてしまっただろうか。
そう、PAOのミラーはステーがシルバーにペイントが施されている。
細かな所までPAOは仕上げられているのだから、ただただ脱帽である。

ご覧の通り、色は後からでもラッカーフィニッシュが施す事も
可能ゆえ、今後は純正パーツ一つをとってもPAOらしい仕上がりを
追求しないといけない。
今回はPAOのルームミラーの台座(ミラーベース)のお話で御座った。
今日はコレまで~。
本日の名言
未来は真白な画用紙である。
そう、なにをあきらめてますか。
未来は真白な画用紙。そこにすんばらしいモノを描くのも
これからですぞ。