年籠りとPAO

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年籠りとPAO

年籠り(としこもり)とは主人が祈願のために大晦日から元日の朝にかけて

氏神様の社に籠るという習わしであるが、

現在では大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、

その元日詣に参るいわゆる初詣の原形となった。

時代によりその参り方なども異なることから、これが日本の文化であると

地元の神社の参道を歩きながら、正月早々哲学めいていた矢先

出店のダーツゲームの景品にPAOが奉納されている事に気が付いた。

奇しくもそれは2年前に2000円ほどでヤッホーオークションで手に入れたものと同型なのである。

すぐさま、出店の少し優しそうなお姉さんの手に400円を渡して、弓矢をダーツに向けた。

しかし、どうしてだろう、これが3本のトータル50点~100点を取れば、PAOがもらえるのである。

わざわざ新年早々、時を同じくして参拝した親戚のたくさんいる前でダーツに手を抜くわけだから

隣の矢を持つお兄さんなんかは、80点、90点と高得点であるのに対し

あたしは20点やら50点を取るというのだからちょいと小恥ずかしい。

一矢目は10点。親戚らは、どこに矢を向けているのだ!!とあたしを嗾けてくる。

新年の酔っぱらいはたいそう困ったものである。

二矢目は30点。だからどこに矢を向けていると言わんばかりの親戚達。

80点ぐらい取れ取れとおだてられながらの三矢目。

心の矢先は確実にPAOに向けられていた。

そして、コレこそがあたしの100点なのである。

※PAO チョロQ 諸元表

PAOチョロQ タカラ製 TCトレーディングⅡ イエローモデル

2002年10月、コンビニで販売されていた。バラエティーパック同様くじ引き形式。
袋の中でさらに厚紙で包まれているため確認は困難。しかし、パッケージに貼って
ある日付みたいな数字でパオを識別できたようだ。
パオのチョロQは日産(PIKE FACTORY)がデザインの注文を出し製作が行われた為
チョロQシリーズの中で唯一、前後輪同じ大きさのモデルとなっている。

●寸法 全長 ● 47 ㎜ 全高 ● 28㎜ 全幅 ● 27㎜ 
ホイールベース ● 24㎜ 最低地上高● 3㎜  重量● 11 g

スピードウェルヘリテイジセンターで保管中

今日はコレマデ。

本日の名言

人は遠慮の二字、肝要なり。

遠慮さえあれば、分別にもなる。

by武田信玄

そうですわなぁ。とても新年早々勉強になります。

謹賀新年 あけまして おめでとう ございます

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迎春

新年 あけまして おめでとう ございます。

旧年中はなにかとお世話になりました。そして遂に平成25年が明けた。

お正月ということで、本日1月1日は国民の祝日であり、まあ基本的には

三が日は祝日ムードであるのだが、1月15日までの間は松の内と言い

ずっと正月なのである。だからしめ飾りなどは松の内の間ずっと付けたままにする。

地方に行くほど日本の文化は残っている、というのはあたしが全国に

販売させて頂いた車両を納車する際に常に感じる事であり、

都市の若い者は、しめ飾りは何のために玄関に着けているのか、

鏡餅は何の意匠なのか、など知ろうともしない。

その前にそんなこと知って何になるの、なんて煙たがられる破目になるのだから

本当に騒々しくて難しい世の中だ。

そして、都市のスーパーなどでは干し柿の無い鏡餅セットのような奇妙なものが

販売されていても、だれもそれが(おかしい、間違っている)など思う人間などほとんど居ない

訳であるのだから、これは日本の伝統と文化の危機である。

だから、本日は鏡餅の形式だけでも正月早々ではあるがお教え致そう。

簡単にもうせば、これは三種の神器を模したものである。

ダイダイは八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)。

干し柿は天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)。

鏡餅は八咫鏡(ヤタノカガミ)である。

少しむずかしいだろうが、日本古来の(神宝)をモチーフにしたものであり、

年のはじまりにお迎えする穀物神である「年神(歳神)」様への供え物なのである。

日本人であるから、そのDNAによって必然的にお正月になると

飾ってしまうものではあるが、意味を知ることによって

『食物を頂ける』という感謝の念が沸々と沸くわけだ。

今日はコレマデ

本日の名言

挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。

でも挑戦せずして成功はありません。

何度も言いますが挑戦しないことには始まらないのです。 

by野茂英雄

最高の名言でありますなぁ。

今年も大きな目標を掲げ、挑戦致しましょう。

それでは、今年もガレージスピードウェルをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

パオのメカニカルチューニングサウンド

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オーバーヒート

人は何かと熱中しすぎるとオーバーヒートするものだ。

時に男というものはオーバーヒート気味であることに快楽を覚えてしまう事さえある。

それはあえていうと子供のような、とか幼稚なというような言葉で比喩されることが

あるわけだが、なかなか男というものは大人になれずにいるからずっと子供なのだ。

それでは今回は2012年7月15日に岡山国際サーキットで開催された

Tipoオーバーヒートミーティングでのパオ1100㏄エンジン『MA11SW型』の

メカニカルチューニングサウンドの一部をYouTubeにアップしたので、ご覧頂くコトに致そう。

1100㏄にボアアップが施されたパオのエンジン。

吸気系には往年のレーシングキャブレーター『ウェーバー』が鎮座し

その小気味良いウェーバーの吸気サウンドがサーキットでは人気者に。

Tipoオーバーヒートミーティングは今年で2年目の参戦ということで

チューニングの真価が問われる時期が来たようだ。

そして今年はもう一台が同じくして参戦するコトとなった。

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マーチレース6年連続タイトルカー (お抱え運転手は度胸がない)

スピードウェルでは今年はマーチとパオの2台でレースに参戦。

こちらの車両はあたしの恩師である城野氏が手掛けた日本一速いマーチである。

城野氏はニッサンのニスモのメカニックなども務めたが、なんとF1のメカニック。

どおりでマーチが速いわけだ。

そしてどういう訳か城野さんの宝物をあたしが預かるコトとなり

スピードウェルで出走の整備を終えて約20年ぶりにサーキットに復活させるコトとなった。

サーキットでは、この車両を当時から知る人も多く、皆が眼を輝かせ覗きこんでいたから

よっぽど人気のあるマーチであることがそこでようやく理解が出来たのである。

今後は年に1度だけTipoのレースに参戦するコトと、動体保存をココで皆に約束した。

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マシンの総合テストを終えた。

本日はその速報とまではいかないが、Tipoオーバーヒートミーティングの出来事を

少しご紹介させて頂いた。当日は皆様のご支援もあり事故もなく終えるコトが出来ましたので

この場をお借りいたしまして厚く御礼もうしあげます。

また、スピードウェルではこうしたレースに参戦することにより、

部品の性能を試験しより良いアフターパーツ造り、整備の技術向上などを

目標にいたしておりますので、臨時休業はご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

スピードウェル‐リミテッドの称号

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Jubilee  歓喜というその名

スピードウェルが特別に製作するリミテッドモデルのロイアルブルーというカラーのPAOは

インテリア、エクステリア共に異国のエッセンスがプラスされ、特別な時間が流れている。

そのロイアルブルーのクルマをオーナーが手にした瞬間、この称号が生まれるわけだ。

Jubilee (ジュビリー) 

歓喜というその名のクルマ、それがスピードウェルリミテッドである。

このリミテッドモデルの製作は、エクステリアカラーはロイアルブルーのみであり、

唯一内装色を特別に用意された2色を、オーナーのセンスによりお選びいただける。

それ以上もなければそれ以下でもなく、その異国のエッセンスを楽しむための

装飾と彩色はそれ以外に受け入れられることは無い。

そしてジュビリーを受け入れてもらわなければ、この歓喜を味わうことは出来ない。

まさにリミテッドモデルにふさわしく精神性の高いクルマである。

それはジュビリー。

月刊スピードウェル6月号と古場田良郎氏の水彩画

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毎月に発刊される月刊スピードウェルは今回の刊行で52号目を迎える。

まあ、全然節目でもなんでもないから、ただあたしがどれだけ刊行したのか

知りたかっただけで、数えたと思っていただければそれで良い。

今回のは5月23日に東京の帝国ホテルで催された、光岡製の新型ビュートの

お披露目式に招待されてナイコンのD7000とフジのペケプロ1でガシャガシャ撮った

写真を掲載させて頂いたのである。それは、あたしにとってもお披露目式なんぞは

初めての経験であり、いろいろな新聞社や雑誌社がほとんどであったから、

逆にカメラを2基くらい持参して歩いていないと、帝国ホテルでこの人はいったい何者なのかと

疑われないようにするための一種のカモフラージュである。

それでは、月刊スピードウェル6月増刊号を隅から隅までズズイとご覧いただこう。

そして、すごいすごいすごいサービスが始まろうとしている。

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パイクカーデザイナー 古場田良郎氏が描く水彩画

オーナーが選んだ写真をデザイナー古場田良郎氏がじきじきに水彩画で描いて

いただけるという物凄いサービスである。

描かれた水彩画は、上質の額に納められてオーナーの元へお届けされる訳だが、

すべてが一点モノであり、それだけで幸福である。

また、古場田氏がクルマをパイクカーをメインに描いて頂いた水彩画は先行して

6月18日よりスピードウェルの応接室で展示販売が開始する。

それでは皆様には特設WEBページがもうすぐ完成するからお楽しみに。

今日はコレまで。

本日の名言

やるか、逃げるか、どうする。

byザ・ブルーハーツ

もちろん男ならなんでもやってもらいたいものです。

光岡自動車の新型ビュートと帝国ホテル

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光岡自動車の新型ビュートのプレスリリース

先月23日(平成24年5月23日)に東京は皇居の隣にある

帝国ホテルで光岡自動車の新型ビュートのお披露目にあたしは招待された。

それは、今回の新型にほんの少しだけお手伝いさせて頂いているからである。

あたしがパイクカー(Be-1,PAO,FIGARO)それとRASHEENをひたすら篤く支持するのは、

それはあくまでノスタルジックなクルマを造ろうとしたものではなく、

新しい視点、発想の中で生まれたその当時の(今でも)とんでもないとんがった

国産車きってのお洒落なクルマだからであるが、

光岡という会社はひたむきにクラシックなデザインのクルマを

造り続けている事にあたしは一目を置いている。

往年の名車がむかしのまんま再販されればよいのに、など耳することがあるが、

それこそ光岡の自動車のように思えてほかならないからだ。

だから、ビュートというクルマは、ずっとクラシックなままのビュートで良いのだと

最近考えるようになってきた。

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インペリアルホテル(帝国ホテル)

新型ビュートで乗り付ければよく似合う。だから帝国ホテルでお披露目なのか。

そもそも帝国ホテルは外国の賓客をもてなすために設立されたホテルだったから、

経営陣は長期間の船旅で溜め込んだ衣類の洗濯を思いつき、その部門の強化を図ってきた。

さらにホテル内でついた汚れは確実に落とすという方針により、

クリーニング部門ではホテル内で使われる食材の詳細を全て把握しているらしい。

そして最初からとれていたボタンまでつけるとか、

状況によっては服のボタンを外してからクリーニングする

というのも伝説的なサービスのようだ。

クリーニング工程の際、紛失・損傷・変質の可能性があるボタンについては、

あらかじめ取りはずしておき、客の好みに合わせた柔軟性にする

アイロンがけが終わった後に縫い付け直すのである。

紛失したボタンに極力似た物を付ける為世界中のボタンを保管している。

などなど単なるクリーニング部門ではないことが伺える。

これに感激したキアヌ・リーブスが映画『JM』の中で「シャツをクリーニングに出したい、

できれば東京の帝国ホテルのやつを」というセリフをアドリブで入れたことがあった。

現在それらは白洋舎でおこなっているらしく、わざわざ帝国ホテルまで行くより

地元の白洋舎で、できれば東京の帝国ホテルのやつを、とカッコよく言えば、

もしかしたらやってくれるのかもしれない。

それではこの模様は月刊スピードウェル6月増刊号でご覧頂く事に致そう。

今日はコレまで。

本日の名言

何もしないで、あきらめたりはしない。

そう、すぐあきらめる人はこれ。

何もしない。それはあきらめるというより、やりたくないということかもしれません。

何事にも自分を信じてチャレンジしてもらいたいものです。