永久保存版!!日産パイクカーデザイナー 古場田良郎氏のBe-1の巻

遂に今年も師走となり、一年の締めくくりにかかるところでございますが、皆様如何おすごしでしょう。今年はパオやラシーンの販売、レストアも含めて気合を入れて年末まで走り続けますが、11月30日、日本自動車博物館へ日産パイクカーデザイナー、古場田良郎氏の愛車Be-1を寄贈なされるという事で、お手伝いさせて頂きました。今回は、ご一報を受け、Be-1をお預かり致しまして、ショーモデルとはいきませんが、動態保存チェックと、ホイール等純正化、長く鑑賞に耐えるようにボディーに手を入れて、最後の仕上げを差し上げました。1987の発売より36年、夢をありがとうございます。

Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル

こちらの撮影は11月21日。この後、日本自動車博物館へ搬送。11月30日には、日本自動車博物館に於いて、古場田良郎氏より博物館の館長へ受け渡し式を開催。スピードウェル社は古場田氏に同行させて頂き、その模様を撮影させて頂きましたので、改めましてご報告させて頂きたいと思います。

最後に古場田氏が思い出深く、ドアミラーのお話をお聞かせ下さいました。ドアミラーは左右対称ではない。助手席側のほうがボディー内側へ角度がついており、当時CADの技術はなく、すべて手書きで図面をおこさないといけなく、相当苦労した。

ココからはウェルの四方山。このお言葉を聞いて、わたしは一つ思う訳でありますが、やはり良い物、長く残るモノは出来上がるまでの熱量が多いという事。昨今のデジタル技術に進歩に合わせて、熱量は限りなく低くなっており、少なからずモノづくりと熱量という方程式は成り立つかもしれません。そういった事を感じながら、スピードウェルで製作させて頂いております、販売車両、レストア車両にはしっかり熱量を詰め込んで価値のある物に仕上げて行きたいと思う所でございます。

という事で、本日は、日産パイクカーデザイナー、古場田良郎氏の愛車Be-1をご覧頂きました。来年は日本自動車博物館90周年のイベントが御座います。こちらのほうでBe-1が展示されますので、どうぞご来場ください。

今日はコレマデ。

本日の名言

いつだって、偉大な先人達は

凡人達の熾烈な抵抗に遭ってきた

Byアインシュタイン

パイクカーデザイナー 古場田良郎の世界

Be-1

デザイナー古場田良郎氏の愛車(古場田デザインスタジオの窓から)

この度、Be-1、PAO、FIGAROを手掛けられましたデザイナー、古場田良郎氏よりご連絡頂きまして、新車より長らくお乗りになられておられましたBe-1を、石川県にあります日本自動車博物館に寄贈したいというお申し出を頂き、お手伝いさせて頂く事になりました。来年は、日産自動車90周年という節目を迎え、日本自動車博物館では90周年企画もあり、一番の展示車両となる事と存じます。という事で、Be-1のみならず数々の貴重な史料をスピードウェルにもご寄贈頂きましたので、データ保存も含めまして、少しずつブログにてアップさせて頂き、皆様には、より一層パイクカーの魅力を感じて頂ければ幸いです。

Be-1 スケッチ

Be-1のスケッチ

これからお出し差し上げます資料は順不同で、誠に申し訳ございません。古場田良郎氏が想像された、数々のデザイン案。その、それぞれに詳しいスケッチを描かれておりますので、ご覧頂き、お楽しみください。

こちらは、Be-1のフロントグリルやバンパー等、個性的です。ホイールキャップも近未来的ですね。

Be-1 スケッチ

Be-1 テールエンド

テールランプの形状は市販されたデザインと同じ仕組みではありますが、バンパーやナンバープレートの市、さらにはマフラーがセンター出しになっているなど、まだまだ検討中である事が伺えます。下方には古場田氏のサインが。

現代では、コンピューター上でスケッチする訳でありますが、当時はまだまだ手書き。古場田氏のお話によれば、一日に、3枚前後は描くそうです。体力との戦いですね。

本日の、パイクカーのお宝は以上になります。

話は戻り、古場田氏のBe-1は現在スピードウェルがお預かり致しまして、2週間ほどのメンテナンスの期間を経て、

日本自動車博物館に納めさせていただきます。

少しでもこの伝説のBe-1をご覧になられたい方、

ご希望が御座いましたら、11月21日までは作業中を除き拝見頂けますので、

お気軽にご来店ください。