神奈川県横浜市のH様 ラシーンレストア納車おめでとうございます

ラシーン 横浜

ラシーンの中にあるガンダム

ヨコハマは凄い。なんてたって実寸のガンダムが建造されているのだから、こんなロマンは、世界中でもまず無いのではなかろうか。ガンダムの建屋もまたカッコいい訳である。わたしは物心ついた時からガンダムはテレビマンガで放送されていたので、アムロ行きます。という言葉は日常使いしていた。簡単に言えば、行ってきます、がそれである。今回は、ラシーンの中にあるガンダムという題名であるが、ラシーンデザイナー平林俊一氏から頂いたお話によれば、そのラシーンのボンネットのヒダや、フロントグリルの空気の取り入れ口など、これはガンダムの造形に近いというお話である。ラシーンは機能的な美しさを、解りやすくデザインしたと言える。フロントグリルをご覧頂くと、空気の取り込み口がボコッと前方に膨らんでいる。いかにも空気を吸いますよという、これがデザインの力である。バンパーやフェンダー、ドアのアウターハンドル、ヘッドライトやルーフレール、背面のタイヤステーなど、どれも凹で表現しているのはラシーンのデザインの面白い所であり、ラシーンとガンダムの共通点はそのような機能的な美にあるのではなかろうか。

ラシーン

エンジンさえ中身は新品

この度は、神奈川県横浜市にお住いのH様のラシーンレストア納車をご覧頂きたいと思います。生れてラシーン以外乗った事のないというH氏、3代目のラシーンである。今回は、エンジンをフルオーバーホールし、それらにまつわるパーツは総交換。新車にはならないが、そのようなラシーンの製作を行わせて頂きました。

ラシーン レストア

ボディーはフルレストア

純正シダーグリーンカラーを新車当時の塗料を製作して塗装。バンパーやグリルガードはオーナーのセンスにより塗料を調合。フォルランプもレストアが行われ、背面はゴツゴツした烏帽子塗り。純正以上に質感を高めた仕上げがスピードウェルでは可能である。

ラシーン

アンダーガードは鏡面研磨

ボディー下部も塗装仕上げを行い、さらにバンパー等取付のボルトをステンレス化。アンダーガードは鏡面仕上げを行い、アスファルトが映る。今回のラシーンは後期モデルであるが、オーナーのこだわりにより、フロントグリルと、ウィンカーレンズは前期モデルにスワップ。フェンダーやボンネット、バンパー等チリ合わせも入念に行われ、ピシッとした表情が現れた。

ハンドル

ナルディクラシックウッドステアリングモノホン

オーナーが指定したハンドルは、モノホンのナルディクラシックウッド。これが、物凄く高価であって、なかなか手を出す事が出来ない。さらに、そのこだわりをスピードウェル的にさらに高めたいという事で、純正オプションのウッドシフトノブを加工して、ナルディハンドルのカラーに認めた。

ウッドハンドル

ウッドハンドルの調色

せっかくウッドハンドルを取付けても、ウッドシフトノブと色合いが違うとなると中途半端であって、ハンドルに合わせて色を調整してクリア塗装仕上げが行われた。こういったバランスの調整の一事が万事となって、美しさとして香る。

ラシーン モケット

モケットシートとパネルラッカー

今回は、モケットシートカラーにウッドパーツを採用してカリモクのよう。当初は、ウッドパネルであり、すべて取り外して、内装のベージュに塗装。シートとウッドパーツにフォーカスを当ててお洒落を演出した。

ラシーン タイヤカバー

ハードケースの仕上げ

純正はガンメタリックであるが、今回はフロントのグリルガードと合わせてチョコレート色で塗装。さらにオーナー自ら大切にしていた、廃盤の羅針盤のデカールをおしみなく張り合わせた。そのステッカー位置であるが、なやみ悩んだ末に中央から少しの下に。可愛らしい配置である。

ラシーン

ラシーンとハンマーヘッド

この度はH様、ラシーンレストア納車おめでとうございます。長らく製作期間を頂き感謝致しております。これからも長くお乗り頂けますようにお祈り申し上げます。またご当地のお土産まで頂き、重ねて御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

悩む理由が値段なら買え

買う理由が値段ならやめておけ

日産ラシーンのレストレーション 整備編

これからレストアが始まる。

ラシーンは平成6年より発売が開始、平成12年のモデルでもって生産終了となり、57000台ほどが世に出回った。平成6年のモデルからは既に29年という歳月が流れたことになり、来年はラシーン生誕30周年を迎える事となる。ラシーンは日常のクルマとして現在も現役であるため、あえて旧車のなかま入りはしていない訳であるが、人間でも30歳となると良い年である。ラシーンも健康診断を行い、そろそろレストレーション、(レストア)を行って、さらにこの先10年、20年と乗れるようにしないといけなくなってきたのである。今回は、神奈川県よりお持込頂きましたお客様のラシーンのレストアの風景をご覧頂きたい。

ラシーン エンジン

ラシーン 1800㏄ SR18エンジン

販売から現在に至るまで、各箇所のパーツの交換が行われた形跡を辿りつつ、適材適所に部品を新品もしくは、新品同等のリビルドパーツに交換と調整を行っていく。今回は、エンジンのピストン、シリンダーの状態が悪く、オイル上がりが激しい。という事で、リビルドを行ったエンジンに置換する事となった。

ラシーン リビルドエンジン

SR18 リビルドエンジン

ヘッド、シリンダー、ピストン、クランク、カムシャフト、ロッカーアーム、バルブ、バルブスプリング、チエーン、テンショナー、オイルポンプ、それぞれを分解、測定を行い、規定値以下の物はすべて新品とオーバーサイズの物に交換を行う。組み上げられたエンジンは、新品と同等の出力を得られる訳である。外観もサンドブラスト加工を行い、見た目も新品のように。

エンジン載せ替え

エンジンを装填

今回は、エンジンの載替えに加え、サージタンクのオーバーホール、スロットルのオーバーホール、さらに、ディストリビューターやオルタネーター、クーラーコンプレッサー等もリビルドを行った。すべての油脂類も新油に交換が行われ、心臓部は一気に新車の状態に近づいた。

エンジン下部

ピカピカのエアコンのコンプレッサープーリーの顔がのぞく。エンジンルーム廻りの整備に平行して、ボディーフロアのリペア、ペイントが行われ、リヤの足回りの作業が始まる。

サブフレーム

リヤのサブフレームの塗装 リペア

サブフレームを降ろした後、燃料タンクも外され、亀裂等の点検と、フューエルホースの取換えをおこなった。また、サブフレームは以降錆びにくいように、ペイント仕上げを施し、マウントブッシュ等も交換を行い、元通りに戻す。

ラシーン ブレーキキャリパー

リヤブレーキキャリパー

リヤブレーキのキャリパーはオーバーホールキットのデリバリーが行われておらず、メンテナンスが不能である。その為、ブレーキフルードの滲みを見つけ次第、ASSYで交換となる。

ラシーン プロペラシャフト

プロペラシャフトのオーバーホール

日本で唯一、ラシーンのプロペラシャフトのオーバーホールを行っているのがSW。ユニバーサルジョイントの十手、ベアリングの摩耗によりパキパキ音が鳴るようになる。そのまま放置するとシャフトは空中分解するのである。このジョイント部は純正より機能を高めるべく、グリスアップを可能とする造りに変更を行った。ニップルが見えているが、車検の都度、グリスアップを行ってほしい。さらに、センターベアリングの交換、こちらも必要である。

ラシーンエンジン

ラシーン 1800㏄ SR18エンジン載替え成功

あらたな命を吹き込むべく、エンジンに火が入れられ、産声を聞けば一安心である。という事で、今回は、そのラシーンのレストアの整備部、をご覧頂いた。この後ボディーワークと内装のリペア、張替え等が行われ、心を込めて仕上げられる。

という事で、スピードウェルでは小手先ではなく、本物のレストアをご提供致しておりますので、ラシーンをこよなく愛する皆様のこれからのラシーンライフを応援致しております。

また、全国の引き取り、納車を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

次回は、ボディーワーク編を行います。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、

二人でも持ち上がらない。

和歌山県岩出市のM様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン 根来寺
根来寺
根来寺

デザイン考察

たしかに、時が進むにつれて合理的な配慮がなされ、その都度時代に即したデザインという物が生まれる訳である。昨今でいわばユニバーサルデザイン。すべての人のためのデザインという言葉である。しかし、これが本当にすべてに当てはまるのであろうか。2020年に物議をかもしたのが、名護屋城の木造復元問題である。この木造復元天守にエレベーターをつけて、障がい者の方も楽しめるように、また観光資源とするならばユニバーサルデザインを取り入れないと、という意見まで、これは非常に難しい問題である。史実に忠実に木造天守を造るという事に対して、城をユニバーサルデザインにするというお話。果たして、すべての人のためのデザインという言葉自体に正解はあるのだろうか。と、ココまでのお話は今日お伝えしたいことではない。今日は上の写真である。社寺建築の用語であるが、枡組(ますぐみ)、手先(てさき)、蛙股(かえるまた)、垂木(たるき)などさらに、建築様式による形状も存在する。これらは時代が進もうとも変わらない物であって、様式という言葉で後世に伝えられていくのである。まさに、これを見て我思う、ゆえに我あり、であって自動車にもやはり様式たるものが存在しているのではなかろうか。という視点でのお話。まずは、その様式について私見を述べたいのであるが、長くなるので簡潔に言えば、セクシーである。不発に終わったであろう三菱や日産の第一陣のEVカー。近未来を創造するが如く、テスラやソニーのEVカーのほうがここで言う様式らしいデザインであって、やはりタイヤが4つ着いて走る限りは、その自動車の様式になぞらえたデザインでないと、まったくもってカッコよく、そして美しく見えないのである。さらにここで一つの提案として、このラシーンがEVになって販売されたなら、今よりウケるのではなかろうか。現在にラシーンのエンスージアストも存在する訳であるから、そういう物が一つでもあって良いと思う節はある。

ラシーン

ラシーントラベラー 根来寺大門前

この度は、和歌山県岩出市にお住いのM様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。ダークブルーのボディーカラーは全体的にレストアがほどこされ、ボディーもコーティングでキラキラ。各部パーツにはオーナーの個性が反映されて製作が行われました。

内装 ラシーン

内装の仕上げ

今回は、ウッドハンドルの装着にダッシュマット、シフトノブの革巻、サイドブレーキの革巻等を追加。内装の灰汁洗いとリペアも行われ、清潔。

タイヤカバー

タイヤカバーの張替え

ボディーには入道雲も映り、美しさが伝わる。タイヤカバー生地はジャーマンマテリアルにより製作。シートのカラ―リングを踏襲している。

ラシーン

ラシーンが走る未来のその先は

オーナーが思うがまま、ラシーンと共に未来に走り出す。日本の高度経済成長期のようなピカピカのキラキラの未来感を現在に感じる事は出来ないが、それでも希望を持って未来に走り続けるのが人である。ただし、わたしが思うには、スピードを出し過ぎて、これからはもっとゆっくり、じっくり、楽しんでゆけば良いのだと思う。そして、そのようなものづくりが出来るように考えてゆくべきだと思う。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度はM様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作には長らくお待たせ致しましたが、お喜び頂けまして感謝申し上げます。これからも長くお乗り頂けます様に精進致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレまで。

本日の名言

顔をいつも太陽のほうにむけていれば

影なんて見なくて済むはず

byヘレン ケラー

福岡県大牟田市のI様 ラシーンAWDビースト納車おめでとうございます

梅雨 ラシーン

五月雨を 降り残してや 日産ラシーン

梅雨と五月雨は同じ意味である。ちょうど梅の実がなる6月から7月頃を梅雨と言い、旧暦の5月頃の降る雨を五月雨とそう伝えているのである。かの細道の平泉で芭蕉が詠んだ、五月雨を降り残してや光堂。金色堂が建てられて数百年、毎年五月雨は降ったであろうに、朽ちることなくいまなお輝きを放つ堂宇に感動し、五月雨も光堂だけは避けて降らなかったのだろうかと詠んでいるのあって、ラシーンの句もしかり。新車から25年以上の年月が経ち、今なほ光り輝くラシーンの姿を現しているのである。


ラシーントラベラー

ラシーンと記念撮影

この度は、福岡県大牟田市にお住いのI様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーAWDをご覧頂きたいと思います。今回はI様の思いを形にするべく、イメージをお聞かせ頂き、各パーツのセットアップをSWにお任せ頂きました。一つずつのマテリアルにも拘り製作差し上げましたので、ご紹介差し上げます。

ごっつごつ塗装

ごつごつの塗装(ビースト)

今回よりSWでは表面がゴツゴツになるビースト塗装を開始。今回はデモでI様のラシーンを使用して製作差し上げました。ゴツゴツさはアレンジが可能でさらに深くゴツゴツした仕様も可能。ルーフレールと合わせてAWDらしいゴツゴツをお楽しみ頂けます。

ラシーン レザーシート

レザーシートの張替え等

他では真似することが出来ない、最高級の生地により張替えが行われます。カラーはオーナーの思うがママであり、縫い糸の選定も可能。内装は灰汁洗いにより、前オーナーの指紋は一つも残らないくらい美しい状態に。

ゴツゴツのタイヤ

ゴツゴツのタイヤとホイールのセット

よりAWD感を演出するために、ゴツゴツのタイヤとホイールを合わせて、さらに細かな細工によりタイヤとフェンダーの面を合わせてカッコよく見せました。

ゴツゴツのタイヤ

ゴツゴツのタイヤホイールと足回りのセットアップ

各セッティングはお任せ頂き、SWの拘りにより各部を調整。また、フェンダーをブラックペイントで強調することで、タイヤホイールが際立ちますね。I様の拘りにも感謝申し上げます。

ラシーン 平姿見

ラシーンAWSビースト 平姿見

なんとも言えない、絶妙な車高と見栄えにうっとり。足回りのセットアップは公開できませんが、乗り心地も良く、AWD感も今様でCOOL。

ラシーン AWD

ラシーンAWDビースト 左舷前方姿見

この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。とても気に入って頂けまして、またお土産も頂き恐悦至極に存じます。ホワイトのフォグランプも渋いですね。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

一より習い十を知り

十よりかえる元のその一

日産ラシーン プロペラシャフトのオーバーホールを受付開始

ラシーンのプロペラシャフト

ラシーンのプロペラシャフトには大きく分けて3種類存在する。まずはMT用とAT用が違う。そして、形式がE-RFNB14とGF-RFNB14の違いで後者はセンターベアリングが取り外せないように仕上げが施されている。スピードウェルでは、それぞれのプロペラシャフトのオーバーホールとセンターベアリングの交換に対応することが可能となった。

GF-RFNB14の取り外せないセンターベアリング(写真左上)

アッセンブリで組み立てられており、普通ならば取り外しは出来ない。今回は、日産自動車のディーラーからの依頼で交換を行ったのである。走行中にコトコト、カキカキ音がなるのはユニバーサルジョイント(不等速ジョイント)部のベアリングの不具合であり、SWではグリスアップが可能なニップル付で製作。センターベアリングは、空気バネ部のラバーが裂けて車検が通らない事案が出ており、センターベアリングだけの交換も受け付けは可能である。

という事で、本日はラシーンのプロペラシャフトのオーバーホールをご覧頂きました。今回の製品製作にはラシーンデザイナー平林俊一氏の実車でテストを行って頂きました。ラシーンはまだまだこれからも長くご使用頂けると存じますので、皆様大切にしてください。

今日はコレマデ。

本日の名言

過去から学び、今日の為に生き、未来に希望を持つ。

大切なのは、何も疑問を持たない状態に陥らないことだ。

byアルベルト・アインシュタイン

兵庫県宝塚市のG様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン

どこから見ても美しい

これは、名車に当てはまる霊的現象である。正面からも後方からも側面からも、斜め45度からも、その全方位。どこから見てもすこぶる美しく感じる訳である。その中でも好みはわかれる訳であるが、わたしは後方45度の角度から望む自動車のシルエットが特に魅力を感じる人種である。ラシーンは右後45度はスペアタイヤが主張するから、左後方であれば、バランスよくフロントフェース以外の景色を眺める事が出来る。さらに脳内の必須アミノ酸トリプトファンから生合成される神経伝達物質のセロトニンによってもたらされるフロントフェースの余韻によって、まるで全景を眺めているような気さえ、感じられるのが人間の脳の深所である。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度は、兵庫県宝塚市にお住いのG様へ納車されました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。後期モデルのカラーであるライトブルーの車体をボディーはレストアを施し、内装はシートの張替え、インストルメントパネルの塗装、ウッドハンドルの取付、その他リペアを行い製作されました。

ラシーン フロントグリル

バンパーやグリル、フロントエプロン

それぞれに塗装も行われ、ボディーは全体的に新車のように。フロントガラスのアッパーモールも新品に交換を施し、万全の態勢。

ナルディウッド

ナルディウッドステアリングが鎮座した。

物価高や為替の変動、戦争などにより、価格が高騰したナルディウッドステアリング。10年前からは2倍ほどの価格である。世界的には資本主義での物価上昇は当たり前であって、日本人の牛丼価格の価値観がシフトしていかないと、世界で取り残されてしまうだろう。いや、すでに取り残されてしまっている。

パネルラッカー

パネルラッカーフィニッシュ

パネルのラッカーは質感が命である。適当な塗装仕上げはそのクルマの価値を下げてしまいかねない。今回もオーナーのこだわりを具現化するべく、拘り貫いて塗装を行った。要するに、単なる塗装では無いのである。

ホイールラッカー

ホイールのラッカーフィニッシュ

アイボリーのラッカーフィニッシュは四駆ではプリミティブな印象でCOOL.タイヤのパターンもV溝パターンではなく、いわゆる下駄のようなブロックパターン的なものがラシーンには乙なものである。あと、ラシーンはなんといっても、ドアの下のボディー、いわゆるサイドステップもしくはロッカーパネルの仕上げが、美しさの匂いとなる。中古車はそのほとんどが塗装が終わっていて、全く美しく感じないのである。と、この訳の分からない拘りがスピードウェルそのものと言っても過言ではない。お洒落は足元からである。

ラシーントラベラー

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度はG様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作には長らくのお時間を頂きましたが、お喜び頂けまして嬉しく存じます。それでは、ラシーンと素敵な人生の旅をお楽しみください。

今日はコレマデ。

本日の名言

冥冥之志

めいめいのこころざし。と読む。他人に知られることのない志や思い、または、他者にいわず黙々と努力に励むことをさした四字熟語である。

広島県広島市のK様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

原爆ドーム
原爆ドーム

被爆78年の春である

大東亜戦争が終結し 昭和20年8月14日発布 、終戦の詔書から今年で78年目を向かえる。世界中で原子力爆弾を投下された国は、唯一日本だけであって、現在は原爆ドームは白昼観光地として世界中からこの遺構を観ようと観光客が訪れる訳である。当時の市井の人に思いを馳せると、胸からこみあげてくるものがあり、廣島、長崎と記念公園の石碑に黙祷する訳である。しかし、平和が長続きしないのは世の常であって、世界中でも江戸時代260年は相当平和が続いた時代だったのである。

ラシーン

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

この度は、広島県広島市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きます。ボディーは内外ホワイトボディーから全塗装を行い、オーナーが思うパーツをふんだんに取付けて製作が行われました。

フォグランプのセットアップ

後期モデル等の純正でもあるフォグランプ取付位置に、イエローフォグをセットアップ。高品質なフォグランプはレンズが美しい。今回のはPIAA製を使用したが、点灯してもとても良い光を発してくれる。

ブラックペイント

スピードウェルが塗装する漆黒のブラックペイント。上質な塗料に硬化剤配合の割合にこだわり有り。安価な一夜吹きのような黒とは天と地の差である。

ナルディウッド

ナルディウッドにウッドパネルにモケットシート在中

漆黒のボディーカラーに昭和感がたまらない、ウッドパーツ&モケットシート。オーナーはクラシックなものが好きという事で、確かにそれらの味わいは古典的である。

モケットシート

モケットシートの張替え

しっかり灰汁洗いした内装にモケットシートが美しく映える。

ラシーン内装

ウッドパネルへ交換

ウッドパネルは下地にブラウンのペイントを墨入れを行い装着。そのひと手間がさらに味わいが増すのである。やはりこれは製作へのこだわりであって、どうでも良い人間にはどうでも良い事である。見る人が見れば解る。

ウッドパネル

ウッドパネルのブラウン墨入れ。

やはり渋い。

ラシーン

タイヤカバーもブラックペイtントに合わせて

今回のタイヤカバーはその素材感をボディーの艶にあわせて、重たくならないように、キャンバス地で張替えを行った。なかなか、その素材感が見て取れてクールである。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度はK様、ラシーントラベラーブラックペイント納車、誠におめでとうございました。丸い黄色いフォグとなんともレトロでクールでございます。これから長くお使い頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

何事も成し遂げるまでは、

いつも不可能に見える。

byネルソン マンデラ

日産ラシーン ウォーターポンプを交換するの巻

ラシーン エンジン

ラシーン エンジン下部

中央から向かって左にエンジンオイルがたまるオイルパンがあり、むかって右にはミッションオイルがたまるパンがある。ラシーンは4WDであるため、後輪に駆動するデファレンシャルが中央に存在し、とても複雑な仕組みとなっている。今回は、ラシーンで絶対に整備してほしいウォーターポンプの交換をご紹介。

ラシーン ウォーターポンプ

取り外したウォーターポンプ

ウォーターポンプとは何ぞやと申せば、エンジンを冷やす冷却水をラジエーターという冷却装置に循環させるものである。そのポンプの寿命は既に過ぎており、新車から一度も交換されてないラシーンが多いのである。ラシーンオーナーであれば一度確認してほしいのだが、エンジンを切った瞬間ボンネットからグニュとかキュイとか音が聞こえてきたら、間違いなくウォーターポンプの故障のサインである。

ラシーン ウォーターポンプ

ポンプのプロペラ

ポンプはエンジンの回転により駆動されいる。エンジンのクランクシャフトプーリーからベルトでウォーターポンプのプーリーを駆動していると言い直す。ベルトはしっかり張られており、長らく使用していると軸の中心にあるベアリングが悪くなって、軸がズレることによって、軸のシールに干渉し、その音がクニュ、とかキュイと聞こえてくるのである。ほったらかしにしていると、必ず冷却水が漏れ始め、エンジンを冷却できなくなり、オーバーヒートでThe end.

ウォーターポンプ

新品のウォーターポンプがインストールされた。

直ぐ横がボディーのフレームとなっており、手も工具も入りにくい。スピードウェルの販売車両は全車交換済みであるから安心であるが、中古車販売店で購入されたラシーンはほとんど手が入っておらず、もうこれは時限爆弾である。ラシーンで一番避けたいのがエンジンのオーバーヒートであり、しっかりヒートさせたクルマは、ヘッドオーバーホールをしても、その他も熱で歪んでおり、元の状態へ完全には戻らない。

という事で、本日はラシーンのウォーターポンプの交換をご紹介差し上げました。スピードウェルでは、車両の製作も、持込み修理も行っておりますので、気になる方はご相談下さい。しっかり整備すれば40万キロ、50万キロと走行は可能と思いますので、皆様のラシーンも大切にして頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

あなたは、あなたであればいい。

byマザー・テレサ

日産ラシーン 1800㏄ マフラーを交換するの巻

ラシーン

マフラーは限界に近づいている

もちろん、走行距離に応じてその経年の劣化具合は異なる訳であるが、おおよそ20万キロが限界であろうか。今回は、他店で購入になられたお客様が、SWにお持込頂き、マフラーの修理を差し上げます。車両は1800㏄のモデルであり、こちらのマフラーは1500㏄と違って少し独特でございます。まずは、現状をご覧頂きましょう。

ラシーン マフラー

最後部のタイコ(サイレンサー部)

表面が錆びて剥がれている。しかしこれ自体は問題は無いのである。問題は、排気管の接合部が錆びの為に割れ、穴あき等が発生して排気ガスが漏れてしまうことである。

ラシーン マフラー

マフラー接合部

もうこれがどういう状況かは分かりにくいが、中古車で販売される時に、排気漏れを隠そうとしてマフラーボンドをたらふく塗ったようである。さすがにココまでてんこ盛りにボンドを塗布したのは見たことがない。

ラシーン マフラー

フロントマフラー 下部

こちらもマフラーボンド祭りである。そのマフラーボンドは一過性であり、修理に使用するものでは無い。また、今回はボンドを塗ったあとに遮熱版を取り付けず、放置されているのがなんとも残念。遮熱板も買い直さないといけない。

マフラー修理

センターにある触媒

触媒の遮熱板ははずそうとしたのであろうか、ボルトがすでに頭がとんでいた。今回の車だけではない話であるが、専門店を謳うにわかショップの整備は、、んんと思う。今回の車両の話ではないが、リーズナブルに買うというモノにはそれなりのリスクが存在する訳である。

マフラー

ラシーン 1800㏄用純正マフラー

今回は在庫があったので直ぐさま、修理が可能であったわけであるが、実に日産は部品の在庫を抱える事が出来ず、1カ月ほど待つことがざらである。ということで、ラシーン1800㏄のマフラーの交換前をご覧頂きましたが、スピードウェルでは、今後、純正代替品を随時製作販売を行いますので、乞うご期待下さい。

今日はコレマデ。

本日の名言

彼は彼、我は我でいこうよ

by大久保利通