日産PAO リヤスピーカーを16cmのモノと交換するの巻

どんもす~。ウェルです。

さて皆様、本日はPAOのリヤスピーカーを10×15<純正楕円型スピーカー>から

16cm<丸型スピーカー>に交換する+デッドニングの四方山話である。

パオ スピーカー デッドニング
純正形状のスピーカー(スピーカーはパイオニア製に交換されている)

PAOのスピーカーはリヤにしかなく、その良きチープ感が

なんともPAOらしく、音そのものからPAO感が沸々と伝わってくるのだが、

男とは目覚めてしまうものということで、本日はこの純正のスピーカーを

社外品の高価なスピーカーに交換してしまう。

パオ 16cm スピーカー
スピードウェル社製 16cmスピーカー変更用 サウンドフレーム

純正であれば約0,6mmほどの鉄製のフレームであるが、

スピードウェル社製のフレームはFRPを5プライ&サウンドベルトを追加し

最良の音質となるようチューニングを施した16cmスピーカー用フレームである。

パオ スピーカー
パイオニア製 TS-J1610A型 コアキシャル2ウェイスピーカー 前面

今回使用するスピーカーはコアキシャル2ウェイ

(同軸上にツィーターとウーファーが存在)だが

ツィーターとウーファー感の音のつながりに対し

きっちりとしたクロスオーバーネットワークが存在するモデルだ。

パオ スピーカー
パイオニア製 TS-J1610A型 コアキシャル2ウェイスピーカー 後面

強固なダイキャストフレームがマグネットとコーンを支える。

最近の国産スピーカーはようやくダイキャストフレームが主流になってきた

ようだが、一昔前はダイキャストフレームは舶来品でしかなかった。

スピーカーとはコーンを震わせて空気に振動(波)を作り音として再生している

わけであり、強固なフレームでないときっちりコーンを震わせることなど出来はしない。

たとえば、ボーカル帯域を500HZ前後としよう。

500HZとは一秒間に500の振幅を繰りかえすわけだから、

そのものすごい振動数を受け留めるフレームがスピーカーには必要である。

フレームが薄っぺらいプレスの鉄板製などであれば、その振動に耐えるコトが

出来ず、その振幅に歪が生じてしまうのだ。

その歪によりそもそもの音源に対し忠実に再現できなくなり

まあ簡単にいえば音が劣化する、と例えてしまう。

パオ デッドニング
サウンドフレームを支えるボディー側その1(元々すこしデッドニング跡あり)

今回はこのボディー側にもデッドニング&補強を装着するコトにより

よりタイトな重低音を得ようと試みる。

パオ デッドニング
サウンドフレームを支えるボディー側その2(元々すこしデッドニング跡あり)

サウンドフレームがしっかりしていても取り付け部が貧弱であれば

まったくの威力を発揮しないシロモノとなり兼ねない。

リヤスピーカーのデッドニングは必ずこのフレームに対しても

きっちり行わなければならないだろう。

また、今回の車両(大御所ブチ氏の愛車)には先に簡単なデッドニングが

施されており、それの+アルファースピードウェル仕様として製作を開始する。

パオ デッドニング
フレーム取り付け周辺のデッドニング(足りない部分にデッドニングを追加する)

デッドニングとは基本、制震を意味し(振動をころす、おさえる)

スピーカー以外の振動をするものを排除する、もしくはスピーカーを

きっちり振動させるために、足場を固めるといったものである。

たまに、勘違いをしてボディー内側の端々までデッドニングマットを

引きつめる方もおられるようだが、それはマットがもったいないだけで

気持ちはわかるがそうしかたら音が一番綺麗に鳴るなるとはならない。

重要なのはどれだけスピーカーをひずみ無く震わせるコトが出来るか、

でありマットだけをやたらめったと引きつめたから良くなるものではない

と言う事である。

また、サービスホールなどをふさいでいわゆるエンクロージャーを作る

という方法は一般的である。しかしこの場合スピーカーのサイズにあった

エンクロージャーの容積にする事が難しい。

今後は、特別な方法もお教え致そう。

パオ 内張り デッドニング
内張りパネル自体もデッドニングが功を奏す。

リヤの内張りはそれ自体がエンクロージャー(箱)となるため

大きな面に対しマットを装着すると音質、特に低音の透明度が増す。

楽器で言えば、ベースの弦の感覚やバスドラムの打面をたたく感覚が

前面に押し出されるようだ。

もわ~とした低音ではなく、非常にタイトに鳴ると言えば伝わるだろうか。

パオ スピーカー サランネット
サランネットは音質向上を目的とし排除

このネットも実に音質と関係し、ホームオーディオの世界では

ネットの音質に対する変化も計算され製造しているスピーカーさえ

存在するほどだ。

このネットは手で引っ張るとぼろぼろと崩れてくるゆえ

簡単に取外すことが可能。

パオ スピーカー ボルト
コダワリのスピーカー取り付けボルト

一般的にスピーカーをクルマに装着する時、鍋ネジを使用する訳だが、

それでは強力に固定することは不可能である。

スピードウェルのフラグシップモデルとそう呼ぶようになると

鍋ネジでスピーカーを留めるコトはしない。

サウンドフレームとスピーカーの密着性をより高め、

音質が歪みにくい留め方としてコダワリがある。

パオ スピーカー
六角ボルトを使用するには意味がある。

スピードウェルフラグシップモデルでは、

スピーカーの振動をひずみ無く支えるために

ボルトナットで強固に固定されるのであった。

パオ スピーカー スピードウェルフラグシップモデル
遂にサウンドフレームにスピーカーが装着された。

かなり騒々しいスピーカーの取り付けとなったが、

クルマでは十分といえる音質を得られる。

もちろん100万円ほどかけて音質を上げる方もおられるが、

音というものはそもそも自己満足の領域であり、

本来の音は生演奏でしか味わえない。

しかし、その生演奏のような雰囲気を味わう為に

あーだーこーだー努力してチューニングするのが

楽しい所でもあるのだ。

と言う事で、本日はほぼ四方山話であった。

今日はコレまで~。

本日の名言

気に入らないなら変えればいい。

変えないのなら好きになれ。

byトーマ ダンサンプール

と言う事で、そうですなぁ。本当に気に入らないようなことがあれば

自身の力で変革すべきでしょう。もし出来ないようなことであれば

それを好きになる。それが肝要。

スピーカーケーブル(配線)にこだわるの巻

ウェルです。
さて、皆様本日はカーオーディオにおいて
アンプ(オーディオ)からスピーカー間にある配線、
スピーカーケーブル(配線)に焦点を当てこだわってみる。

純正スピーカーケーブルである。
まずスピーカーケーブルとは何ぞやともうせば
オーディオから出た音楽出力信号をスピーカーに伝導するものである。
では、なぜスピーカーケーブルにこだわるのだろうか。
それは、ケーブルの素材や太さなどにより音のリアリティー、
(繊細さ)が変わるからなのであった。

スピーカーケーブル 『BELDEN STUDIOシリーズ。』
ベルデンはワールドスタンダードとして、
現在はプロのレコーディング現場で使用されている。
ココでのこだわりだが、なぜベルデンかともうせば、
スタジオの録音時に使用されている機器などをつなぐケーブルが
ベルデンであるコトに対し(録音の入力側)、
ホームオーディオやカーオーディオ(再生の出力側)に
同じメーカー(組成のあるケーブル)で再生するということは
音質面などのこだわりとして有効であるようだ。

BELDEN STUDIO 708EX
銅色の被覆に白色の文字で刻印されているのをご覧頂けるだろうか。
スピーカーケーブルにも極性は存在し、
文字が入っているほうが(+)文字が入ってないほうが(-)側に
接続すればよい。
またBELDEN STUDIO 708EXの最初のB側がオーディオ側に
最後のX側にスピーカーを接続する。
これらはオーディオにおいて基礎知識であり、別に反対に繋ごうとも
音質が変るコトは無いだろう。しかし、右スピーカー側、
左スピーカー側とそれぞれ逆に組んだ場合は、厳密に言えば
音質は変る可能性はある。
また単線でなく、今回のベルデンのような撚線の場合は左右の配線の
向きは必ずそろえるほうが良いだろう。
これはまあ、オーディオマニア的なこだわりとして解釈して頂きたい。

ソケットは金メッキ仕様を選択。
最近の安価なスピーカーでさえ端子部は金メッキがほどこされており、
スピーカー端子に接続するソケットも金メッキのものにこだわる。
これは伝導性を上げる目的である。
微細な音楽信号(ギターのピックの音やヴォーカルの吐息など)を
より鮮明に表現するためにはこうした細かなパーツでさえ
こだわる必要がある。
ココで豆知識だが、金属による伝導性の順位はオリンピックの表彰で
もらうメダルの順位と同じなのだ。
『金一番。銀二番。銅三番。』
それでは、配線も金で作れば伝導性が上るのかと申せば、上る。
しかし、高い。
そして、銀の配線では逸話はある。
『昔はメキシコでは銀が良く採れ、銅より安価だった時期が有り、
メキシコの電線は銀で出来ていた時代があったようだ。
それを知った人々はその銀線をこっそり持ってかえったとか。』

右が純正スピーカーケーブルで左がBELDENスピーカーケーブル。
太さをご覧頂きたい。BELDENのケーブルは純正ケーブルの3倍ほどの
太さがあるだろう。
この太さは特に低音をしっかり出すという性質がある。
簡単にも考えてもらえてわかる範囲だが、低音は特に
瞬発力や音圧がひつようであり、細いケーブルであれば
それだけの情報を一気に流しこむ事が不可能であるのだ。
電気を水にたとえると、家庭用のホースで水を出すにも
限りがあるが、消防車のホースであればより沢山水を
放出することが出来るのと同じ原理である。
ただ、ここでもホースが太過ぎると勢いがなくなるので、
適度な太さに仕替えることにより、低音の増強を
図ることが出来るのだ。

OFHCを0,153mm×9本×7束にまとめた『Rope Lay』デザイン。
スピーカーケーブルでは『OFC』と言う言葉を聞いた、見たコトがあるだろう。
それはオキシゲン、フリー、コッパーの頭文字であり、
訳すと無酸素銅のことを言う。
純正では一般的な不純物が含まれる銅線を使用されているようであり、
純正の銅ケーブルをこの無酸素銅ケーブルに変更することで、
より伝導性を高めるコトが出来るというわけだ。
さらに今回ご覧頂いているBELDEN STUDIOシリーズでは
OFCより高いクラスの実質的な夾雑物の存在しない導体であるOFHC
(Oxygen-free high thermal conductivity)
高伝導度無酸素銅を採用し、さらに音質を向上させたケーブルと言える。
今回スピードウェルが自動車用にこのスピーカーケーブルを選んだ
理由は大きく分けて二つある。
それは音楽出力信号の忠実な伝送性とクルマの取り回しに適したしなやかさ。
自動車に使用するということはそれだけ、耐久性や取り回しの良さが
重要となってくるのである。
ここで本日のまとめだが、スピーカーケーブルは
オーディオ(アンプ)から出た音楽出力信号を
忠実にスピーカーに伝える必要がある。
そのため、より純度の高い銅を使用し、良質な信号を
スピーカーに伝送することが今回の目的だ。
ということで、オーディオのこだわりには
色々な方法が存在し、まだまだ楽しめる。
スピードウェルでは、こうした特異な技術に対しても
追求しているゆえ、ご相談下され。
今日はコレまで~。
本日の名言
弱気は最大の敵である。
by津田恒実
そう、自分が弱気になればその力のほうへ流されそうになりますなぁ。
弱気は最大の敵であります。

日産PAO フロントドアにスピーカーを取り付け(交換)するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、皆様本日はPAOのオーディオにまつわるお話。
フロントドアにスピーカーを取付ける(交換)するをご覧頂く。
その前に、本来PAOにはリヤのみスピーカーが取り付けられており
(新車時はディーラーオプション)フロントにはスピーカーが
装着されなかったようであるが、これはデザイナー陣の
意図した考えの元で仕掛けられたPAOらしい感覚であった。
それは、リヤスピーカーから流れるあのチープな音が
PAOとしては100点満点といえるほどの音質である。と
ウェルは推測する。
例えば、ドアを閉めたときの『ドバスッ!!』という音。
あれが高級車のように『ブンッ』みたいな音では
PAOらしくないという、そういうものであると思う。
メーターのライトの明るさから、そういうボディーの
作動音まで、トータルでデザインされていたと言えるほど
PAOとは非常に完成度の高い、クルマらしいクルマでない
車であるとウェルは思う。
ということで、前フリが長くはなったが、
今回はしかしながら、男というものはそのそれぞれの
機器に目覚める性質があり、音を楽しもうと言う事で
ご説明させて頂く。

すでにスピーカーは装着されている。 車両提供 papa氏
今回は車両にすでにスピーカーが装着されており、
その古いスピーカーと新しいスピーカーと交換するという
作業がメインなのだが、フロントスピーカーの場所が
ドアパネルに装着していると言うところが見所だ。

スピーカーネットを外した様子。
PAOのフロントドア内張りにスピーカーを取付けた利点は
やはり前方定位が良くなるという点である。
この前方定位というスピードウェルブログにも
しばしば使われている用語だが、例えばコンサートで
音楽を聴く場合は誰しも前方から音を聞くことになる。
そして視覚と聴覚からボーカルの位置やドラム、ベースなどの
位置を無意識に感じているだろう。前方定位とは
その現実的な感覚を車内や屋内に持ち合わせる
擬似的な音楽空間を作るためのものである。
 一般的なカーオーディオシステムの場合、
フロント、リア共同じ帯域を受け持つスピーカーを鳴らしているが、
それは車中の中心で音楽が鳴っているというようなセッティングとなる。
でもそれは、音質的にも定位的にもあまり良いとはいえないのだ。
ではどうしてフロントとリアにスピーカーがあることが音質的に
定位的に悪いと言うのだろうか。
それは 人間の耳たぶはほとんどの人が緩いカーブを描きながら
前方に開いた形になっている。このことは人間の耳が後ろから
発せられる音よりも前から発せられる音がよく聞こえると言う事だ。
前述の一般的なカーオーディオのセッティング(定位が無い)では
コンサートホールのような前方からの直接音が聞こえにくくなりばかりか、
直接音をリアの音で阻害する事となるのであった。

左がお古で右が新品。

スピーカーフレームやマグネットの大きさに注目。

ダイキャストフレームに大型のマグネット。

これだけの作りこみに差があるのは、
最近になってからであろうか。
日本のスピーカーも良くなったものである。
10cmのスピーカーとはいえ、低音の駆動も
充実させる為、フレームの強度を上げマグネットは大型化に。

お古はコーン紙はパルプ材が主。
中央部はツイーターではなく、あくまで形状をそのようにした
フルレンジスピーカー。

新品のコーンは炭素素材の編みこみ。
適度な硬さと編みこみによる内部損失により
音の柔らかさをミックスさせた最新のスピーカーユニット。
中央部は同軸上のツイーターとなり、フィンが設けられており、
指向性を変化させ、音場を整えれるよう調整が効くようだ。

スピーカーがセットされる内張りは
若干のRが付いており、限りなく平行になるようサンダーで
そぎ落とした後、スピーカーと接触する部位に
スポンジが当てられた。
このスポンジがないと、ビビリが発生するゆえ、
確実にセットして頂きたい。

今回は、スピーカーの留め具にブロンズ製のボルト、ナットを使用。
最高級のオーディオにも使われるブロンズ(銅製)のパーツ群。
それは、フラッグシップモデルと呼ばれるものだけに
与えられた仕様でもある。
様は、鉄製のボルト、ナットで締めても音質ははっきり言って
変わらない(解からない)が、よりこだわって製作が
された、と言える感覚だけある。
しかし、一般的にはその訳の解からぬこだわりが、
オーナーの心を魅了するコトに間違いはないだろう。

装着された様子。
今後は、この内張り自体を防振加工を施し、より
タイトに鳴るシステムへと変化させてゆきたいと思い候。
ということで、今回はフロントにスピーカーを
装着するというお話で、前方定位について
少し詳しく説明させて頂いた。
今日はコレまで~。
本日の名言
時間があればいいものができるわけじゃないだろ。
与えられた時間の中で
どれだけのことができるかが勝負だよ。

by鈴木勉
そうですなぁ。時間をかけても良い物が出来るとは限りません。
限られた時間のなかでどれだけの事ができるか、さらには
1番良い物が出来るかが勝負でありますなぁ。

スピードウェルがこだわる自動車(オーディオ)音響研究の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日はSWがこだわる自動車の(オーディオ)音響に
こだわって話を進めて参ろう。
まず、音とは何ぞやそこから始まるのだが、
いわゆる空気の振動である。
この振動の波は周波数(一秒間の振幅)により
音が高いとか低いとか、耳で聞こえるのはご存知だろう。
今日はこの周波数が主役であるからきっちり理解してもらおう。
タイコを例に話を進めると、適度に革を張られている太鼓では
大きい太鼓は音が低い。逆に小さい太鼓は音が高い。
それは、先ほどの周波数によりそう聞こえるのである。
大きい太鼓は一秒間に革『膜』が30回上下したとする。
それが30Hzという周波数である。
小さい太鼓は一秒間に100回革『膜』が上下したとする。
それが100Hzという周波数である。
それぞれに同じ力でたたいても太鼓のおおきさにより
革『膜』の振動数がことなるゆえ、音の高低が変わるのだ。
それでは、今日も始まり、始まり~。
目下のところ、オーディオ技術で未だナマの音を
とうてい再現しえない。
しょせんは”らしさ”を出すにとどめる。
Aの楽器をそれらしく出すにとどめるか、
全体のハーモニーをえらぶか、
それを選択するのが教養だろう。

 
※昭和54年発行の”TANNOY”(ステレオサウンド)
五味康祐氏の”わがタンノイ・オートグラフ”から抜粋。

さて、お決まりの五味氏のお話から始まったが、
本日はPAOの純正リヤスピーカーをスピードウェルが製作した
16cm用サウンドフレームにパイオニアのスピーカーを装着し
車内の音響特性がテストされた。

スピードウェル製 PAO16cmスピーカー用サウンドフレーム
今回は前回のプロトタイプからはるかに性能をアップさせた
市販版でご覧頂く。

低域での共振を防ぐ為にFRP6プライに加え
サウンドベルトを上下に織り込んだ。
それはヴォーカル帯域以上に共振周波数を持ち上げ
引き締まった低音と透き通ったヴォーカル帯域の再生に
貢献するコトとなった。

サウンドベルトは前方から後方へとストレートに伸びる。
特にRが付いた部分の強度を上げ、さらには
共振周波数をヴォーカル帯域『300~600Hz』から
さらに上の帯域に押しやり、引き締まった音の再生が
可能となったと言える。

パイオニア製TS-F1610 スピーカーユニット。
このスピーカーの特長はツイーター(高音)とミッドレンジ(中低音)が
同軸上にあるにも関わらず、ツイーターから発せられる音が
上に跳ぶよう(角度は任意で調整が可能)に設計されているところだ。
音には指向性というものがあり、低音は緩慢に広がる特性があるが、
高音はストレートに飛ぶのである。

ツイーター部にはフィンが装着されている。
自動車の室内ではいつもスピーカーは足元側『下側』に
おいやられており、高音はきっちり伝わってこない。
そのため、少しでも高音を上へ持ち上げ
音場を整えようという発想が
このスピーカーには在ると言える。

サウンドフレームにF1610をセットした様子。
それでは、ココからはテストをご覧頂く。

これはオーディオ用のテスト用CDである。
色々な周波数の音やディープ音が収録されている。

PAOに特性マイクを装着。
リスニングポジションに設定して測定が開始される。
※このマイクはフラット特性を向上した特注品。

PCにセットし、室内のフラット特性とスピーカー特性を測定。
まずフラット特性とは何ぞやと申せば、
低音から高音までをおなじ音圧でながし、
共振する周波数を測定しフラットにしてゆくための特性と
いったら良いだろうか。
※低音から高音を同じ音圧で流す音のことをディープ音という。

まず1kHzの音で基準となる音圧を調整する。(40dB)
すべての周波数が40dBで整えばフラット特性が高いと言い、
簡単に言えばCDソースの原音に近い音が聴くことが可能というわけだ。
それでは、まずPAOのノーマルスピーカー、
TS-1610スピーカー、TS-1610スピーカー調整後と
3つをテストしてゆく。

ノーマルスピーカーのフラット特性。
図は右から左と音圧の上下、上から下へと周波数の上下である。
このテスト結果によると、60Hzと120Hzに室内の形状からなる
定在波が存在するコトが伺える。
さらに、中高音が大きくふくれており、これが
あの懐かしいレトロなサウンドの周波数だと読み取れる。
※定在波とは波長・周期(振動数または周波数)・振幅・速さ
(速度の絶対値)が同じで進行方向が互いに逆向きの2つの波が
重なり合うことによってできるもので、定在波の干渉により
一定の場所に音圧の高低が生まれる。


今回はスピーカーのセットにあたり、防振、制震処理などは
一切行わず、サウンドフレームによる素質を共に測定した。

サウンドフレーム+TS-F1610スピーカーの組み合わせ。
どうだ、低音はまとまった量感が出ている。
さらに中高音もある程度40dBあたりに近寄ってきたであろう。
これを、さらにスピードウェル的に簡単な調整を行うとこうなる。

ボディー(外パネル)との共振、フロントガラスの反射を除けば
ほぼ40dBに近づいたのである。
あとは制震を行ってあげれば、CDソースに収録されている
原音に近い再生を行えるという。

そして今日のその時。
※PCモニターにてデーターを写した様子。
63Hz以下の周波数<音>はドアを締めた時のであり無効。

300~500Hzとヴォーカル帯域の音が6dBほど減少しているが
センターユニットのイコライザーで高音と低音を調整すれば
サウンドフレーム+16cmスピーカーの取り付けだけで
十分に満足する音質(フラット特性)が得られるであろう。
と言う事で、この音は1月末にWTVにアップするゆえ
是非とも楽しみにして頂こう。
今日はコレまで~。
本日の名言
ひとりで見る夢は夢でしかない。
しかし、誰かと見る夢は現実だ。

byオノ・ヨーコ
上手いこと言いますね~。さすが、言葉でさえ芸術家であります。
いろんなものことに応用して考えても楽しい名言であると思います。

新開発PAO&RASHEEN『音質を造り込むための研究』の巻!

どんもす~。ウェルです。
師走はどたんばたん致しており、さらにパソコンがパンク。
ウェルはテンテコの舞を踊っておりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか!
ということで、ブログに帰って着ましたので、
年末最後までズズイとご覧下され。
さて、本日はPAO&RASHEENのオーディオ『音質を造り込む』
ための研究で御座る。
それでは始まり~始まり~。
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目下のところ、オーディオ技術で未だナマの音を
とうてい再現しえない。
しょせんは”らしさ”を出すにとどめる。
Aの楽器をそれらしく出すにとどめるか、
全体のハーモニーをえらぶか、
それを選択するのが教養だろう。

 
※昭和54年発行の”TANNOY”(ステレオサウンド)
五味康祐氏の”わがタンノイ・オートグラフ”から抜粋。

ウェルの好きな言葉から本日も始まったのだが、
音とはしょせん『らしさ』なのである。

ウェル音響室。
まず音とはなんぞや、ともうせば耳に聞こえてくるもの全てが
それなのであるが、人の耳にも十人十色があるようだ。
このウェル音響室はCDに収録されている音源を余す所無く
クオリティーの高い音で再生してくれるように設計。
特にこだわったジャンルを選ぶことなく、トータルで聞きやすい
機種の選定が行われている。

アンプはラックスマンの純A級作動で最高出力は20Wである。
皆アンプの性能で50Wだとか100Wだとか、数値が高いほうが
良い物と勝手に勘違いしているようだが、20Wもあれば、
大きなスピーカーが耳がはじけんばかりの大音量を鳴らすことができるのだ。
そう、皆各社メーカーのカタログの数値にごまかされているだけと言える。
本当のオーディオとはそんな数値では表すことの出来ない繊細さが
存在するのであった。

ウェル楽器。
そう、なぜ楽器なのかともうせば、一つ不思議なコトに気付く。
カーオーディオの専門店の店員がいくら音が良いですよなどと
話をもちかけられても、音楽をしたことのない人が
本当の楽器の音色を理解できているのであろうか。
つまりはそういうことである。
本当の音を知るには本当に音楽をしないと解からないだろうと
言うわけで、今回のコダワリである。
まず、今回は先日にRASHEENのスピーカーの取り付けを行った
ブログがあったが、その延長をご覧頂こう。

ウッドバッフルが取り付けられた。
このバッフルとはどういう役目をしているのかと申せば、
スピーカーの振動を受け止め、さらに不要な共振を抑制している。
効能は中低音のしまり具合が格段に上るといったところだ。
このことにより今までブーミーな音質がタイトで良く引き締まり
リズムが付いてくると言える。

スピーカーを装着した様子。
裏側には制震材が張り合わされており、ドア内部をガッチリとした。
スピーカーはコーンを振動させ音を発生させているわけで、
少しでもその振動が逃げればスピーカーにとっては損失。
その逃げている振動分はスピーカーから出てこれなかった音である。
実際自動車で音楽を聴くと、ドア回りがブルブル振動しているが
これは紛れも無く音の損失であり、それらを無くすコトが、
第一に必要なことである。
良いセンターユニット、良いアンプ、良いスピーカーが
そろっても、スピーカーをセットしてあるドアが
びびるようであれば、全ての能力を発揮することが
出来ず、まさに宝の持ち腐れと言えよう。

RASHEENのドア内張り。
ウッドバッフルを装着する場合、内張りには若干の加工が必要だ。
ということで、皆すこしは勉強になったであろうか。
さて、お次はPAOのお話と参ろう。

新開発 PAOリヤスピーカー 16cmスピーカー用 取り付けフレームKIT。
なんと、PAO純正スピーカーの形状10cm×15cmというスピーカーが
2010年秋に社外品製のすべてから発売が中止!!
そのことによりカスタムアップする手段がなくなってしまったのである。
ということで、それでは現在主流の16cmスピーカーに変換出来れば
音質も上がり良いという考えにより、取り付けフレーム
『通称=サウンドフレーム』がスピードウェルにより試作された。

インナーバッフルなども装着すれば一気に
PAOオーディオが高級風にアレンジされるわけだが、
今回の16cmスピーカー用フレームの厚みは6プライ。
音質を探りながら、剛性や取り付け位置などを検討。
さらに、ボルトオンで装着できるという非常に簡単に
音質を向上させることが出来るキットの製作を目指した。

ウッドバッフルは見えない主役である。
低域を安定させるにはデッドニングと同等に効果が現れる。
特にPAOのリヤスピーカーは中低音をしっかり出してあげて
フロント部にツイーターとスコーカーを追加してあげれば
前方定位も安定し、優れた音場を表現することが出来るであろう。

パイオニア製16cmスピーカーを搭載。
それでは、今回PAOに装着する一部始終をご覧いただく事に致そう。

まず、純正スピーカーとその鉄製フレームを取外す。
鉄製フレームごと取外すのは用意で、四隅の10mmのボルトを外せば完了だ。

16cmスピーカー用サウンドフレームを装着。
純正のボルトで簡単に装着出来るように加工している。

スピーカーをサウンドフレームに装着。
このサウンドフレームには社外品メーカーの全ての
16cmスピーカーに対応する為、スピーカーを留めるネジ穴は
彫っていない。
無駄な穴は開けたくないゆえ、スピーカー一つずつに
ボルト穴をあける必要はある。

スピーカーは中央にセットされているところが伺える。
内張りに付くスピーカーネットを取外しご覧いただいたが、
純正スピーカーネット自体が3点で固定されているゆえ、
要らぬ部分を斜線で囲ってみた。

スピーカーネットの左右固定部を加工し取外した様子。
音質は今後『ウェルテーヴィー』によりアップ予定であるから
是非とも楽しみにして頂きたい。
あとがき
さて今回はPAO純正スピーカー対応の社外品スピーカーの
生産が中止したということで、サウンドフレームを製作したわけだが、
もちろんPAOらしい音という立場から考えると、もっとチープな感覚で
さくさく奏でるような音質が良いと思う。
デジタルより超アナログな、ラジオ的音質がPAOらしいような気がする。
しかし、16cmスピーカー用のフレームを作るならと言う事で、
サウンドフレームはその分厚さや補強の入れ具合、材質に至るまで
細かく選定し非常に音質にこだわって開発したのであった。
そしてなんと、来年より販売が決定。価格は12,800円(税込み)
しっかりサウンドチューニングが行われていると言う所が
魅力的である。(個人的に『ウェルトーン』とそう呼ぶ。)
今回のサウンドフレームから、さらに音質を向上するパーツ
(アクセサリー)もおって製作する予定だが、
音だけを真に追求するようであれば、ウェルは思うには
クルマの音響にいくらお金をかけても、答えは出ないだろう。
どこまでで納得するか、しないか、その線引きが重要であると思う。
ということで、まずはサウンドフレーム+好きなメーカーの16cm
スピーカーをPAOに装着してもらい好きな音楽をかけて
ドライブを楽しんでもらおう。
番外編

モノにこだわるというコトが好きな人。
ここは岸和田のだんじり製作 北本工務店。
北本棟梁(左の人物)の情熱とこだわりようは
ウェルもただただ脱帽である。

だんじりには多くの彫り物で飾り付けられる。
上の彫り物は石川県は井波彫。
弁慶と牛若 五条大橋の出会いというシーンだ。

棟梁の加工場。
やはりなにか洗練されたものを感じるのはウェルだけであろうか。
師のモノ作りの根本的な考え方に非常に影響されている。
そして今年度末よりスピードウェルではパイクカーの部品の
リプロダクト部を発足。
必要不可欠なパーツは新年からはどんどん
リプロダクトの準備をしてゆく次第である。
今日はコレまで~。
本日の名言
昨日までは取り戻せないが、
未来は青天井。
現時点の決意いかんでどうにでもなる。

by高原慶一朗
そう未来は青天井。
そして、来年にむけてその抱負を考えて、
良い歳を越しましょう。

日産RASHEEN フロントスピーカーをカスタマイズする(後編)の巻!

目下のところ、オーディオ技術で未だナマの音を
とうてい再現しえない。
しょせんは”らしさ”を出すにとどめる。
Aの楽器をそれらしく出すにとどめるか、
全体のハーモニーをえらぶか、
それを選択するのが教養だろう。

 
※昭和54年発行の”TANNOY”(ステレオサウンド)
五味康祐氏の”わがタンノイ・オートグラフ”から抜粋。

―—-どんもす~ウェルです。—–
さて、本日は五味氏のお話から始まったが、
日産RASHEENのフロントスピーカーをカスタマイズするという
お話の後編をご覧頂く。
パイオニア製
ツイーター部は高音域を担当。
ツイーターの素材も重要で、ソフトドームとか、ハードドームだとか
チタンだとかいろいろとメーカーが謳うとおりの音が再現されている。
例えばソフトドーム型であれば、ジャズやクラシック、
アコースティクな傾向にある音楽再現に向いている。
ソフトな耳当りは『温かみのあるサウンド』と表現できる。
また、チタンドームなどハード型の素材でれば、
ポップやロック、メタルなど聴くのに適していると言えるだろう。
『メリハリのあるサウンド』と、そう評される。
まあ、後は聴く人次第の好きな音質で決めれば良いお話だ。
パイオニア製
クロスオーバーネットワークと言う。
これはツイーター部に中高音域部の音の信号、
ウーファー部には中低音域部の音の信号を送る
いわゆる分配装置。
簡単に言えば低音と高音が混ざっている音の信号を
各帯域のユニット受け持ち周波数の境界を作り
クロスする部分(ウーファーとツイーターの両方が鳴る音域)
を滑らかに調整する装置である。
ということで、オーディオのお勉強は如何で御座るか!
ラシーンドア内側
やっとラシーンが出てきた。
ドア内の防振処理には意味があり主に
ドアパネルの共振、共鳴を防ぐのである。
また、むやみやたらに防振材だけを張り合わせても意味は無い。
適度というものもあり、これは長年の経験と勘が頼りだ。
※この後防振材の上から吸音材を適部に装着する。特にスピーカーが装着される裏側。
防振材
防振材のさらに上には吸音材を装着する。
スピーカーボックス(エンクロージャーと呼ぶ)が
クルマは鉄である為、スピーカーから発生した音(振動)が
内部で反射し合い、本来のスピーカーが奏でる音とは
想像し得ない粗悪な音を耳にしているのである。
その、粗悪な音源を吸音してくれるスポンジのようなモノが
吸音材とそう呼んでいる。

ラシーンのツイーター取り付けはドアミラーベース
辺りが丁度良い。
本来であれば、耳からウーファー部、耳からツイーター部の
それぞれの距離を合わせればまあ理想といえるのだが、
見栄えも考慮なければ、本当に良い音は望めない。
そう、見栄えが良い=良い音につながるのである。
音楽もお料理みたいなものだ。
※見栄えが悪く、おいしくても本当においしいと言えまい。

ドアがエンクロージャー代わりになるため、
それぞれのサービスホールを防振材を多用して埋めるのである。
こだわって良い音をだすならば、このエンクロージャーの容積も
スピーカーの性能に合わせて計算しなければならないが、
ドアを使いそのようなコトは一般的には不可能。
これくらいが中級と言えようか。
後はスピーカーの取り付けにインナーバッフルを放り込めば
驚くほどの素晴らしい音へ変化するゆえ、
これくらいまではDIYで頑張ってもらいたいものだ。
今日はコレまで~。
本日の名言
人生は自分でつくるもの。
「遅い」ということはない。

byカーネル・サンダース
そうですなぁ~思ったが吉日。
人生を有意義にするため、まず1年先、3年先、10年先と
希望を立ててください。
それだけで、他人と違った楽しい人生を歩む
第一歩を踏み出したといえます。

日産RASHEEN フロントスピーカーをカスタマイズする(前編)の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日は、ラシーンのフロントスピーカーをカスタマイズする
ということで、まずは音のいろいろなお話を致そう。
パイオニア製
パイオニア製 TS-C1610A型
今回はこのパイオニア製の16cmのサイズのスピーカーを使用して
音作りを行うコトとした。
それではまず音というモノを分割して考えてみよう。
音というものは楽器やヴォーカルの声が原音となる。
この原音がレコーディングスタジオで録音され、CDなどとして
販売されている訳だ。
しかし、楽器やヴォーカルの声は原音であるのだが、
レコーディングスタジオなどで収録、編集されてからは
音はすでに忠実な原音ではなくエフェクトのかかった状態だと言える。
もちろん、限りなく忠実に原音をレコーディングするため
何千万円もかけたマイクなどの機器を使用しているスタジオもある。
しかし、一般的に、ロックやポップス、RBなど皆がよく耳にする
CDにレコーディングされたものは本来の音では無いのである。
※本来の音は生で演奏された音と仮定した。
皆ココまで大丈夫だろうか。
パイオニア製
パイオニア製 TS-C1610A スピーカーの裏側
それでは、今回はそのCDに(レコーディング)収録された音が原音として
話を進めて参りたい。
まず、そのCDにある原音に忠実に再現して音楽を聴くことができれば
本当に感動するわけだが、自動車ではその車内環境
(ロードノイズや内装に対する音の吸音、窓ガラスに対しての
音の反射、スピーカーの位置など)が非常に悪く
いくらお金をかけても原音に忠実などといわれる音など
聞くことは出来ない。
家庭用『ホームオーディオ』でも50万円以上かけてやっとこさ
その雰囲気が感じられるくらいである。
それでは、自動車では良い音が出せないといえば、
必ずしもそうではないのだ。
『ココで音の定義が変わる』
良い音とは原音を忠実に再生した音である。ではなく、
良い音とは自分の好きな音質なのである。
パイオニア製
スピーカーフレームは鋳造により製造。端子部は鍍金がほどこされている。
スピーカーの構造だが、簡単にいえば表面は振動板(コーン)で
裏側にはフレームを介し振動板を駆動する磁石で構成されている。
磁石にも色々とあるが、たとえば旧くはアルニコ。
アルミミウムとニッケル、そしてコバルトを混ぜ合わせた合金磁石。
この磁石は地球の3000倍ほどの磁束密度をもつ(1500ガウスほど)。
今では希少性のある磁石だ。
それに変わり、フェライト磁石が出現。
いまではまたそれに変わりネオジム磁石が主流である。
まあ磁石のお話はまた今後。
それでは、今回のスピーカーの組成を形状から読み解く。
パイオニア製
コーンの材質や仕上げ、エッジ部の形状を見る。
コーン自体はファイバーを織って製作されている。
これはコーン自体に適度な内部損失をあたえて
自然な鳴りを追求しているカタチと言える。
またエッジは昨今流行の形状で、スピーカー(コーン)動き、
より正確なストロークを実現するようである。
そのことでより中低音に対しては他のスピーカーより
伸びがあると想像できる。
現にこのウーファー部は20Hzの低帯域から再生が可能ということで
コーンの材質やエッジの形状が大きく加味しているようだ。
ココで重要なのは、コーンの材質により音に対する硬さ、柔らかさが
表現されている。
たとえば、極論だが紙のコーンは柔らかい音。ファイバー系の
コーンは硬めの音。
ジャズやクラシックなどはやはり柔らかい音で聴くべきだろうし、
ポップやロックなどは硬めの音で聞くとパリッとした音像になる。
ただ、今回のファイバーコーンだが適度な内部損失をあたえて
硬さをある程度打ち消し自然な鳴りを追求している。
それが、このスピーカーの出したい音なのであろう。
パイオニア製
ツイーター部 ハードドームダイヤフラムツイーター。
ツイーターは高域を担当している。
臨場感があふれる音を担当していると言えるのは
その透き通った空気感を表現しているからであろう。
しかし、それは定位や点音源といわれる感覚において
曖昧になっているから醸し出されているのだとも言える。
いわゆるバーチャルである。
本来であれば、スピーカーは(ウーファー部とこのツイーター部)
は同軸にあるべきだ。
同軸でなければ音の位置が定まらないと私たちは言うが、
たとえば、タイコの音を参考にしてみよう。
タイコをどーんとたたくと、まず低い音が耳にはいるが、
その中にはバチが革の表面をたたく高い音も含まれている。
この音は全てはタイコの表面から再現されている。
それが点音源というものでる。
ツイーターとウーファーが別の位置にあると
高い音と低い音が別々の場所から再現されるため、
理想の点音源にはならないと言うコトだ。
なので、必然的に定位がさだまらないという話にもつながる。
定位や点音源など、オーディオマニアのお話が続き
皆頭がこんがらがったところで、
『今日のまとめ』
1、良い音とは自分の好きな音質である。
2、聞くジャンルにより、スピーカーの選定(材質)は異なる。
3、スピーカーの材質により、柔らかい音、硬い音が想像できる。
4、点音源と定位。バランスを取れば良くなる。
今日はコレまで~。
本日の名言
人生は、他人を負かそうなんて
ケチくさい卑小なものじゃない。

by岡本太郎
さすが太郎氏。芸術は爆発しましたが、素晴らしい名言もあります。
しかしながら自分に勝つか負けるかが人生において重要なもの
かもしれませんなぁ。

Wellsonic 趣あるオーディオをオーバーホールするの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は趣あるオーディオをオーバーホールすると題して
Wellsonicが提供致し候。

Panasonic製 CD・MDレシーバーユニット 
往年の名機『CQ-VX5500』である。

前面には音楽のダイナミズムを表現する大型のパワーメーターが
おしげもなくおごられ、大人のココロを魅了する。
パワーアンプ部は上質な音を増幅させるだけでなく、
所有する喜びを増幅させてくれているようだ。

今回はオーバーホールと言う事で、CD部とMD部の
信号をピックアップする装置を交換。
デジタルデーターを拾い上げる装置といえば解かり易いだろうか。
音源(CD,MD)から情報をきっちり拾い上げなければ、
せっかくの上質なパワーアンプも台無しである。

CD部のピックアップだ。
レンズに曇りが生じるだけできっちりとしてデジタルデーターを
拾い上げるコトなどできはしない。
ピックアップ部はアッセンブリーでの交換ゆえ、
半田などで溶接するといった作業は一切ない。

MD部のピックアップ部は動きが少し悪いようで、
今回はモーターから一式の交換となった。
これで、CD/MD共に新品時の音質がよみがえるコトとなる。

往年の名機『CQ-VX5500』がRASHEENに装着。
音質は非常にマイルドであり、厚みがある。
さすが、Panasonicが音を追求して製作したレシーバー。
最近ではもう見かけなくなったスタイルだが、
音質、デザイン共に普遍的な機種であることには間違いないようだ。

夜のライトアップ時。
甘い光とメローなサウンドで誰もが心を奪われることだろう。
これが、大人の遊びである。

ピュアサウンドは耳だけで感じるのではない。
見ても感じてしまうものだ。
今の日本のものづくりにはないホンモノの価値を感じる瞬間であった。
と言う事で、この模様はWellsonic(ウェル電器)が提供致しました。
今日はコレまで~。
本日の名言
塩の辛さ 砂糖の甘さは
学問では理解できない。
だが、なめてみればすぐ分かる。

by松下幸之助
今日はパナソニックにちなみ松下幸之助先生の名言。
机の上だけでは、理解出来ないものも御座います。
経験も大切ですなぁ。

WellSonic カーオーディオをモディファイするの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆さん、本日はわが社のオーディオ部門WellSonic音響研究室が
カーオーディオをモディファイするというお題でブログが始まる。

DUB275MPというクラリオン製の2DINサイズのオーディオだ。
オーディオには1DINとか2DINとかそう呼ばれるのだが、
これはオーディオの規格サイズのコトと思って頂こう。
詳しく申せば、この規格DINはDeutsches Institut für Normung
(ドイツ規格協会)により発行されているドイツ連邦規格
(Deutsche Industrie Normen)のややこしい言葉の略称であり、
オーディオで言うと1DINというサイズを寸法であらわすと
高さ50mm×幅178mmで、2DINとは1DINと横幅は同じで
高さが2個分となり高さ100mm×幅178mmとなるわけだ。
皆少し豆知識が増えたであろう。
話は戻るが、このDUB275MPはよくPAOに取りつけがなされる。
PAOでCDが聞きたい、ipodがつなぎたいなどのお声を頂戴すると、
必然的にこのデザイン性により選ばれるのであった。

さて、分解していく。ネジは左右2個ずつ外す。
その前になぜ、今回モディファイを行うのかと申せば、
この色(黒)が気に食わないから、ただそれだけ。
PAOにはレトロなカセットが本当は一番お似合いなのだが、
それでもCDが聞きたい方には、この方法しかならず、
PAOに近づこうと言う事でモディファイを行うのである。

引っかかっているつめを起こせばこのように
分解されるのである。
配線は差込タイプであり、だれでも容易に取り外すことが可能だ。

本邦初公開、オーディオの中身だ。
想像以上にスカスカであり、拍子抜けするが、昔のものとは比べ物
にならないくらい技術が発達しており、これぐらいで出始めのCDから比べると
何十倍ものよいサウンドを奏でるのである。
それはパーソナルコンピューターが10年というスパンで
すんばらしく性能が上ったのと同じ分CDの性能も上ったと考えて良いだろう。
要は情報処理能力が大幅に向上したことで音質も滑らかになった、
(より綺麗にアナログに変換する事が可能となった)とでも申そう。

フロントフェイス部が取外された。
このフェイス部にも裏面は基盤が隠されており、
ネジを4個外すだけで、その基盤が見えてくる。

基盤だ。
そして、この基盤をフェイス部から取外せば(8個のネジで留められている)
フェイス単体となるのだ。

基盤にはボリュームや液晶部分、ボタンなどなど
色々と操作系のパーツが所狭しと取りつけたれていた。

これで、分解は完了である。
そう、今回はDIYでも実戦して頂ける様、細かくカットでご覧頂いた。

マスキングを施し、シルバー色にラッカーフィニッシュが施された。
塗装は、艶消しを選択。
あくまでPAOにコダワリを、それが答えである。
と言う事で、組み付ければ完成!

ブラックからシルバーにお色直しを施し、PAOらしくなった!?
かもしれない。
まあ、そのままブラックで取り付けるよりは、
往年の雰囲気が漂うような感覚でベターであろう。

スピードウェル社のBOX仕様だ。
この仕様のキット販売も行ってはいるのだが、
生産が追いついておらず、ただ今ご注文いただいている方々には
少々ご迷惑おかけ致す。
と言う事で、本日はWellSonicの提供でオーディオのモディファイをお伝え致し候。
今日はコレまで~。
本日の名言
じっとしていれば、つまずく心配はない。
足を速めれば速めるほど、
つまずく可能性は大きくなるが、
どこかにたどり着く可能性も大きくなるのである。

byチャールズ・ケタリング
あらぁ~。そういうことですわなぁ~。
つまずく心配はすれど、じっとしている訳にはなりませぬなぁ~。

パオ レトロオーディオをオーバーホールするの巻

どどども〜ん ウェルです!
本日はスピードウェル社が可能にするシリーズ。
パオ用の通称レトロコンポをオーバーホール(修理する)
という、なんともオタクなコダワリをご紹介致しましょう。
そもそもパオにはオーディオが無く全てオプションで御座るのだが、
このレトロコンポ、当時の販売価格で88,000円もするという。
製作会社は松下電器産業もとい、パナソニックで御座いますなぁ。

中心に鎮座すわしおりますのが、かのレトロコンポで御座る。
初めてご覧になられた方も、そうでない方も、このレトロコンポが
パオの魅力を一層引き立てているという事はご覧の通り。
という事でまずは、レトロコンポの使い方をご紹介致しましょう。

電源は向かって右のボタンをワンクリック!!
さすれば〜オーディオの電源が入るので御座る。
また、カセットを入れていないと、必然的にラジオが
聞こえてくるのでごあす。
またこのボタン左右へ回せばボリュームとしての機能
を果たすと言う。

向かって左のボタンはクリックすればAM,FMの切替が出来る。
そう、本当に切り替わっているかは中央のインジケーター部
にAM,FMのロゴがあり、赤いランプで切り替わるのが
確認出来る。
しかし、このロゴが豆粒よりも小さくて読みづらいのは
ビン底めがねをかけているウェルだけなのだろうか。
疑問である。

中央がラジオのチューナーであるが、センター部にもボタンがある。
このセンター部のSEEKボタンをクリックする事で、レイディホォ〜の
(急にテンションが上りましたが)もう一度、
レイディホォ〜のチューニングが可能となる。
しかもオート。自動である。
若干の微調整をする場合は先ほどの左のボタンを右へ左へ回すと
可能になるが、あまり使う事はなかろう。
という事で、ある程度基本動作をご紹介致しましたぐぁ〜
今日のお題はオーバーホールで御座ったなぁ。
という事で、まずはカセットが使えないやらオートリバースが
おかしい。はたまたぶっつぶれているなどなど、そういうコンポに
朗報。

モーターやベルト、その他の歯車なども交換が可能だという。
そう、今までは難しいと思っていたこのレトロコンポの修理。
ウェルも一度断念してはおりましたが、こうして晴れて修理できる
という事で、カセットもきっちり聴くことが出来るので御座る。
こちらの修理会社はウェル電機。
また意味の解からないブランドを造ろうとしておりますが、
これからオーディオの修理はウェル電機が請けたまわるという。
電源が入らないやら、音が出ないといった物はココが悪いので
ごわす。

基盤から外し悪い物を交換すれば、きっちり音も出るので御座ろう。
いろんなところの修理が可能になりましたので、症状別にご相談
下されば、大体のお見積りも可能で御座います。

麦球などもせっかく分解するのであれば交換しておきたいところ。
また、オーバーホールと言いましてもフルでオーバーホールを
するとならばかなりの額がかかるゆえ、電球交換や、
その他磨耗部品の交換、破損部品の交換という形でお造りして
一台が19,800円〜になり申すが、これからも末永くお使い頂く事を
考えればそう高くは無いはず。

その修理会社の名はウェル電機。
いやはや〜お困りの方はどしどしご連絡下され。
今日はレトロコンポの修理をご紹介致しました。
本日の名言
心の平和なくして成功なし
byマーフィー
そう、もやもやしたり、何か気になることなどあれば〜
どのような事も成功し難し。いろんな事を成功しようと
するならば、まず心を平和にしなくてはなりませぬなぁ。