新開発PAO&RASHEEN『音質を造り込むための研究』の巻!

どんもす~。ウェルです。
師走はどたんばたん致しており、さらにパソコンがパンク。
ウェルはテンテコの舞を踊っておりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか!
ということで、ブログに帰って着ましたので、
年末最後までズズイとご覧下され。
さて、本日はPAO&RASHEENのオーディオ『音質を造り込む』
ための研究で御座る。
それでは始まり~始まり~。
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目下のところ、オーディオ技術で未だナマの音を
とうてい再現しえない。
しょせんは”らしさ”を出すにとどめる。
Aの楽器をそれらしく出すにとどめるか、
全体のハーモニーをえらぶか、
それを選択するのが教養だろう。

 
※昭和54年発行の”TANNOY”(ステレオサウンド)
五味康祐氏の”わがタンノイ・オートグラフ”から抜粋。

ウェルの好きな言葉から本日も始まったのだが、
音とはしょせん『らしさ』なのである。

ウェル音響室。
まず音とはなんぞや、ともうせば耳に聞こえてくるもの全てが
それなのであるが、人の耳にも十人十色があるようだ。
このウェル音響室はCDに収録されている音源を余す所無く
クオリティーの高い音で再生してくれるように設計。
特にこだわったジャンルを選ぶことなく、トータルで聞きやすい
機種の選定が行われている。

アンプはラックスマンの純A級作動で最高出力は20Wである。
皆アンプの性能で50Wだとか100Wだとか、数値が高いほうが
良い物と勝手に勘違いしているようだが、20Wもあれば、
大きなスピーカーが耳がはじけんばかりの大音量を鳴らすことができるのだ。
そう、皆各社メーカーのカタログの数値にごまかされているだけと言える。
本当のオーディオとはそんな数値では表すことの出来ない繊細さが
存在するのであった。

ウェル楽器。
そう、なぜ楽器なのかともうせば、一つ不思議なコトに気付く。
カーオーディオの専門店の店員がいくら音が良いですよなどと
話をもちかけられても、音楽をしたことのない人が
本当の楽器の音色を理解できているのであろうか。
つまりはそういうことである。
本当の音を知るには本当に音楽をしないと解からないだろうと
言うわけで、今回のコダワリである。
まず、今回は先日にRASHEENのスピーカーの取り付けを行った
ブログがあったが、その延長をご覧頂こう。

ウッドバッフルが取り付けられた。
このバッフルとはどういう役目をしているのかと申せば、
スピーカーの振動を受け止め、さらに不要な共振を抑制している。
効能は中低音のしまり具合が格段に上るといったところだ。
このことにより今までブーミーな音質がタイトで良く引き締まり
リズムが付いてくると言える。

スピーカーを装着した様子。
裏側には制震材が張り合わされており、ドア内部をガッチリとした。
スピーカーはコーンを振動させ音を発生させているわけで、
少しでもその振動が逃げればスピーカーにとっては損失。
その逃げている振動分はスピーカーから出てこれなかった音である。
実際自動車で音楽を聴くと、ドア回りがブルブル振動しているが
これは紛れも無く音の損失であり、それらを無くすコトが、
第一に必要なことである。
良いセンターユニット、良いアンプ、良いスピーカーが
そろっても、スピーカーをセットしてあるドアが
びびるようであれば、全ての能力を発揮することが
出来ず、まさに宝の持ち腐れと言えよう。

RASHEENのドア内張り。
ウッドバッフルを装着する場合、内張りには若干の加工が必要だ。
ということで、皆すこしは勉強になったであろうか。
さて、お次はPAOのお話と参ろう。

新開発 PAOリヤスピーカー 16cmスピーカー用 取り付けフレームKIT。
なんと、PAO純正スピーカーの形状10cm×15cmというスピーカーが
2010年秋に社外品製のすべてから発売が中止!!
そのことによりカスタムアップする手段がなくなってしまったのである。
ということで、それでは現在主流の16cmスピーカーに変換出来れば
音質も上がり良いという考えにより、取り付けフレーム
『通称=サウンドフレーム』がスピードウェルにより試作された。

インナーバッフルなども装着すれば一気に
PAOオーディオが高級風にアレンジされるわけだが、
今回の16cmスピーカー用フレームの厚みは6プライ。
音質を探りながら、剛性や取り付け位置などを検討。
さらに、ボルトオンで装着できるという非常に簡単に
音質を向上させることが出来るキットの製作を目指した。

ウッドバッフルは見えない主役である。
低域を安定させるにはデッドニングと同等に効果が現れる。
特にPAOのリヤスピーカーは中低音をしっかり出してあげて
フロント部にツイーターとスコーカーを追加してあげれば
前方定位も安定し、優れた音場を表現することが出来るであろう。

パイオニア製16cmスピーカーを搭載。
それでは、今回PAOに装着する一部始終をご覧いただく事に致そう。

まず、純正スピーカーとその鉄製フレームを取外す。
鉄製フレームごと取外すのは用意で、四隅の10mmのボルトを外せば完了だ。

16cmスピーカー用サウンドフレームを装着。
純正のボルトで簡単に装着出来るように加工している。

スピーカーをサウンドフレームに装着。
このサウンドフレームには社外品メーカーの全ての
16cmスピーカーに対応する為、スピーカーを留めるネジ穴は
彫っていない。
無駄な穴は開けたくないゆえ、スピーカー一つずつに
ボルト穴をあける必要はある。

スピーカーは中央にセットされているところが伺える。
内張りに付くスピーカーネットを取外しご覧いただいたが、
純正スピーカーネット自体が3点で固定されているゆえ、
要らぬ部分を斜線で囲ってみた。

スピーカーネットの左右固定部を加工し取外した様子。
音質は今後『ウェルテーヴィー』によりアップ予定であるから
是非とも楽しみにして頂きたい。
あとがき
さて今回はPAO純正スピーカー対応の社外品スピーカーの
生産が中止したということで、サウンドフレームを製作したわけだが、
もちろんPAOらしい音という立場から考えると、もっとチープな感覚で
さくさく奏でるような音質が良いと思う。
デジタルより超アナログな、ラジオ的音質がPAOらしいような気がする。
しかし、16cmスピーカー用のフレームを作るならと言う事で、
サウンドフレームはその分厚さや補強の入れ具合、材質に至るまで
細かく選定し非常に音質にこだわって開発したのであった。
そしてなんと、来年より販売が決定。価格は12,800円(税込み)
しっかりサウンドチューニングが行われていると言う所が
魅力的である。(個人的に『ウェルトーン』とそう呼ぶ。)
今回のサウンドフレームから、さらに音質を向上するパーツ
(アクセサリー)もおって製作する予定だが、
音だけを真に追求するようであれば、ウェルは思うには
クルマの音響にいくらお金をかけても、答えは出ないだろう。
どこまでで納得するか、しないか、その線引きが重要であると思う。
ということで、まずはサウンドフレーム+好きなメーカーの16cm
スピーカーをPAOに装着してもらい好きな音楽をかけて
ドライブを楽しんでもらおう。
番外編

モノにこだわるというコトが好きな人。
ここは岸和田のだんじり製作 北本工務店。
北本棟梁(左の人物)の情熱とこだわりようは
ウェルもただただ脱帽である。

だんじりには多くの彫り物で飾り付けられる。
上の彫り物は石川県は井波彫。
弁慶と牛若 五条大橋の出会いというシーンだ。

棟梁の加工場。
やはりなにか洗練されたものを感じるのはウェルだけであろうか。
師のモノ作りの根本的な考え方に非常に影響されている。
そして今年度末よりスピードウェルではパイクカーの部品の
リプロダクト部を発足。
必要不可欠なパーツは新年からはどんどん
リプロダクトの準備をしてゆく次第である。
今日はコレまで~。
本日の名言
昨日までは取り戻せないが、
未来は青天井。
現時点の決意いかんでどうにでもなる。

by高原慶一朗
そう未来は青天井。
そして、来年にむけてその抱負を考えて、
良い歳を越しましょう。

新開発PAO&RASHEEN『音質を造り込むための研究』の巻!” への4件のコメント

  1. ウェルさま、こんばんは。
    今年も大変お世話になりました。
    来年も、もっとお世話になりますのでよろしくお願いします。
    さて「PAOリヤスピーカー取り付けフレームKIT」ですが、イイですね~。
    ぜひ一組お願いします。
    おっと、また鼻血が~。(笑)

  2. ブチさま
    おはこんばんちは。
    こちらこそ大変お世話になりまして、有難う御座いました。
    PAO用サウンドフレームKITですが、了解致しました。プラス防振も含めてご覧頂きたいと思います。
    あまり鼻血ばかりながされ貧血にならないよう注意が必要です。
    それでは、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

  3. papaも「バカ野郎~(笑)」同様、今年も大変お世話になりました。
    来年はカフェレーサー計画で、またお世話になりますのでよろしくお願い致します。
    ところで、ウェルさんのオーディオセットかなりそそられる内容ですね↑
    papaもマランツのA級動作のアンプを使ってましたが本当に繊細で良い音しますよね!15Wでしたが十分です。
    ただ。。。フルパワー駆動と同じだけ電気を消費してるのか、かなり熱くなりますが(苦笑)
    「サウンドフレームKIT」リアスピーカー駆動用アンプと込みで予約お願いします。
    鼻血出ないように気をつけないと(爆)
    元ミュージシャンのpapaでした(笑)

  4. papaさま
    今年も大変ご愛顧頂き、有難う御座いました。papaさまもミュージシャンでしたね~。ウェルは現在CDプレーヤーをマランツで愛用いたしております。マランツのあの繊細なニューアンスがとても気に入っております。papaさまのフロントにスピーカーがとりつけられておりますので、リヤはフルレンジとはせずミッドレンジ以下(ローパスフィルター)で前方定位でお聞きになられても良いかもしれません。
    また、煮詰めましょう。
    鼻血はとまりましたでしょうか。
    ブチさまの鼻の具合も気になります。
    それでは、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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