Post date / 2024年10月3日

広島県広島市のS様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

広電
伝説の762
広電762
伝説の762

広島は日本でも有数の路面電車国である。わたしは、日本中に納車の際に、路面電車が在るところは必ず乗る訳であるが、旧い物から新しい物まで、デザインも多種多様である。函館市電や富山地電、アメリカはサンフランシスコの坂道用の路面電車も好きであるが、とりわけ広島電鉄は動く電車博物館と云われており、人気を博している。今回の納車旅では横川駅で旧1651形、広電762に偶然遭遇した。これは大阪交通局が1940年に製造、4両が広電に売却された車両である。現在はこの762のみ現役でそれ以外は退役。製造から84年という歳月が流れ、大阪から広島に移り現在でも毎日使用されているというこの事実に驚愕である。自動車も、もっと大切にしないといけないとおもうわたしは果たして変態であろうか。同じ工業製品であるからには、オーバーホールを続けながら、アップデートを行い、長く使用する事は可能なはずである。残念ながら地球温暖化の影響も色濃くなった昨今。まずは、新車から13年経過した車に自動車税を15%増税する事からなくそうではないか。こんなゴミのような政策は一体だれが考えたのであろうか。一流国のドイツでは、30年大切にすれば、減税である。わたしたちは、もっと長く使用出来るような仕組みを整える事が責務であり、本当の意味でのSDGsになると、わたしは思う。造る責任、使う責任。パイクカーやラシーンに乗って未来に向けて長く大切にすることをハッシンしようではないか。

広島市に販売、納車致しましたラシーン
ラシーントラベラーレストア

ボディーはレストアが施され、純正シダーグリーンカラーにカラーチェンジ。外装は完全に分解を行い塗装を行う事で、以前のカラーが何色だったのか、全く分からない。もちろんドアの内張りを外しても、塗り込んでおり、塗装に拘りのある方にも満足が行く仕上がりである。

ラシーンのフロントグリル
ラシーンフロントフェース

その見えているところは全て塗装が施されている訳であるが、実にコアサポート言わるるグリルのさらに内側にまでこだわりを持って塗装を行い製作している。この内側は特に錆びもやすく、バンパーを支えているところなどは防錆対策を行い、それぞれのボルトは新調。美しい物は見えないところから匂い立つものである。

ラシーンの内装張替え
ウェル50デザイン ラシーンシート張替え

特別な生地で張替えが行われた、ウェル50デザインラシーンシートの張替え。一般的な安価なPVCは使用せず、長期にわたり気持ちよく使用が可能である。今回は、純正のトーンに控えたカラーリングでの張替えである。SWでお買い上げの方には必ずサービスで着いてくるこの至極のシート張替え。カラーは座面、側面、パイピング、ステッチのカラーや太さなども選択が可能である。

ラシーンを広島県広島市に納車
ラシーンと記念撮影

この度はS様、ラシーントラベラーレストア納車誠におめでとうございました。想像を超えてお喜び頂きまして感謝申し上げます。これからは、相棒として大切にお乗りくださいませ。

今日はコレマデ~

本日の名言

熱い心と、冷たい心を持て。

by緒方貞子

Post date / 2024年9月24日

群馬県太田市のK様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオを群馬県大田市に納車
世良田の東照宮

群馬県の太田市に世良田の東照宮が在る。徳川家光公が日光の東照宮を現在の姿に大改築の折、元のお社と、門を世良田の地に移築したのがそれである。徳川幕府が大政奉還を行い、明治新政府に代わって150年あまり経つ訳であるが、徳川家が作った泰平の世は260年と戦争が無かったわけであって、世界的に見て、とても稀有な事である。現在の日本は、ウクライナへ財政的に一兆七千億円ほど支援しており、実にわれわれも遠巻きに戦争へ片足を突っ込んでいる言え、鋭く言えば加担しているという事実を自覚しなければならない。そこでわたしは徳川家の泰平260年を偲び、世良田の東照宮で平和を祈願したのである。

世良田のパオ
パオトラディショナル

この度は、群馬県太田市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きます。オリーブグレイの車体はレストアが施され、各部をリペアパーツに交換、マニュアルミッション、エンジンもオーバーホールが施され、すこぶる美しいパオが完成。

パオのフロントグリル
パオのフロントグリル廻り

フロントフェースは純正仕立て、後でご覧頂く訳であるが、内装の色味もシートデザインこそSW仕様であるが、純正を彷彿とするカラーリングで製作が進められている。

パオのハンドル
パオのダッシュ廻り

ダッシュ上下の張替えも行われ、ハンドルコラム廻りの樹脂も加工が施され、新車の頃の輝きを取り戻している。ダッシュパネル自体もペイント、磨きがおこなわれて、ピカピカである。

パオのリペアパーツ
パオのリペアパーツ

ダッシュ廻りで時に気になるのが、デフロスタグリルと云われる、空調の吹き出し口。熱による変形が多く、見栄えがし難い。このすべての吹き出し口はSWが製作するリペアパーツにより本来の形へと戻す事が可能だ。

群馬県太田市にパオを納車
パオと記念撮影

この度はK様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございました。長らくお時間を頂きましたが、エンジンもオーバーホールしてすこぶる快調であり、末永くお乗り頂ければ幸いです。また、お土産も頂き、さらに駅までお送り頂き、重ねて御礼申し上げます。

今日はコレマデ~

本日の名言
人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望みおこらば困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知りてまくる事をしらざれば害其の身にいたる 
おのれを責めて人をせむるな 
及ばざるは過ぎたるよりまされり
by東照公御遺訓

Post date / 2024年9月6日

日産Be-1専用 ウェル 『リプレイスメント』マフラー 

パオとBe-1のマフラー
Be-1とPAOのマフラー

奥がBe-1の純正代替マフラーである。そして手前はPAOの純正代替マフラーである。この両者の決定的な違いはテールパイプの長さであって、Be-1のはPAOより少し短い。もちろん、純正代替品(リプレイスメント)と言う言葉通り、取り回しなどは純正同等であり、ボルトオンで装着は可能である。しかしながら、Be-1の七不思議の一つ、1万台限定にもかかわらず、フロントマフラーが2種類存在しており、初期型は前後マフラーは差し込み式のU字クランプで装着、後期型は前後はフランジによりボルトナットで装着となる。スピードウェルでは、この後期型を準備しており、誠に残念であるが、初期型のフロント差し込み式タイプは、前後での交換という対応となる。

価格はフロント39800円+税 リヤは59600円+税

5ZIGENと共同開発
5ZIGENと共同開発

美しい溶接は5ZIGENの技術の賜物。SUS304という美しいステンレス素材をテールパイプと消音器に使用し、前方へ延びるパイプは耐熱性の高いSUS436を使用するというハイブリッド設計。適材適所で製作されたリプレイスメントマフラーはパイクカーデザイナー古場田良郎氏の愛車にも装着されている。

Be-1のマフラー
Be-1のマフラー 右舷より望む
Be-1のマフラー
Be-1のマフラー 左舷より望む
Be-1のマフラー
Be-1のマフラー交換の図

消音器をステンレスのバンドで吊り下げるという、純正を彷彿とさせる造り込みにより高耐久を実現。特にエンジンマウントが経立ったクルマが多く、エンジンが揺れるとマフラーはもっと揺れる。その揺れはマフラーの取付部に力をかける事となり、最初期のテストでは吊り金具が折れるという不具合があり、改善に改善を重ねて現在はGEN5まで進化。素材(耐久性)良し、美しさ良し、価格良しの三方良し。
という事で、音質に関しましてはスピードウェルの公式インスタグラムでアップ致しておりますので、そちらでご覧頂ければ幸いです。またフォローも宜しくお願い申し上げます!

今日はコレマデ~

本日の名言
平常心をもって一切のことをなす人、これを名人というなり。
by柳生宗矩

Post date / 2024年9月3日

三重県鈴鹿市のN様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

猿田彦ラシーン
伊勢国の一ノ宮

伊勢国の一ノ宮は都波岐神社・奈加等神社である。伊勢にはたくさんの神社が存在するわけであるが、伊勢には神宮が在るではないかと思う方もおられるだろうが、神宮125社はそういった序列には入ることはない。この伊勢の一ノ宮は猿田彦をお祀りされており、巷では道開きの神様と呼ばれている。また、身近な所では猿田彦珈琲のブランドネームの由来でもある。この猿田彦という神は古事記で猿田毘古神(サルタビコノカミ)、日本書紀では猿田彦命(サルタヒコノミコト)、と記載されている。昨今サルタビコかサルタヒコかの論争はあるが、どちらにせよ、平安時代までは濁点はなく、なんなら昭和まで天皇も濁点をつかっておらず、おおむねサルタヒコが正解であるとわたしは解釈している。そして、猿田彦はなぜ道開きの神となったのかと申せば、天孫降臨の際、天照大神より使わされた瓊瓊杵尊が、猿田彦によって道案内されたことに由来する。日本各地のお祭りで、神輿の行列が出る場合は、先頭に天狗のような面を被って先導するのが、それが猿田彦のお役目のようである。今回はその古くから歴史のある神社の元へお届けにあがらせて頂きました。

ラシーン伊勢納車
ラシーントラベラー左舷前方姿見

この度は、三重県鈴鹿市のN様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。サンドベージュ色のボディーに各パーツをブラックペイントに塗装を行い、内装もシックなチョコブラウン色で製作。大人らしく、可愛らしいラシーンが出来上がりました。

ナルディウッドハンドルをラシーンに取付
ナルディクラシックウッドハンドルとラシーン

プリミティブな三連風メーターにはナルディのクラシックウッドステアリングが良く似合う。

ラシーンの内装張替え
ラシーンの内装張替え

SWの使用する特別なマテリアルを用いて張替えが行われたシート。ビターチョコブラウンという名の生地は、ほろ苦い大人の味。ナルディウッドハンドルと合わせてとても雰囲気は良い。

ラシーンを三重県鈴鹿市に納車
ラシーントラベラー右舷後方姿見

リヤハッチに装着されるスペアタイヤ。ホイールを塗装を行ってカバーレス仕様として製作。一癖ある無骨なイメージが、サンドベージュカラーにマッチしている。

三重県鈴鹿市にラシーン納車 
ラシーンと記念撮影

この度はN様、ラシーントラベラー納車おめでとうございます。道開きの神様に道開きのラシーンですね。これからも末永くお乗り頂けますように、お祈り申し上げます。

今日はコレマデ~

本日の名言

生命は力なり、力は聲なり、聲は言葉なり、
新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。
BY島崎藤村

Post date / 2024年8月30日

大阪府池田市のI様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

呉服神社の立札

この度は大阪府池田市にお住いのI様の元へお届け致しましたパオをご覧頂きたい。と、いつもの四方山話がないと調子が乗らないので、池田の呉服神社(クレハジンジャ)のお話である。まず、この宇宙創世以外には何事にも始まりという言葉が存在する。今日は機織りをクローズアップするが、日本に機織りが入ったのは第15代応神天皇の時代である。クレハトリとアヤハトリという姫が大陸より招かれ、大阪の池田の地に住みつき、機織り、裁縫の技術を弥生人に伝えた訳である。このクレハトリ、アヤハトリは三国志にある呉国より招かれたことにより、以降絹布物を呉服と言うようになった。そうである、呉服の始まりはココである。呉服はこの由来で間違いないと思うのだが、機織り(ハタオリ)は、機械で織る事であって、なぜハタと発音するのか、ということである。そこでわたくしのスーパーカンピューターに演算させたところ、丁度応神天皇の時代に秦氏が12万とも15万とも言われる人数で渡来。秦氏が発明した、もしくは伝来させて機械で織る事をハタ織りという。この説は、わたしの中では最有力候補である。

大阪府池田市のI様がスピードウェルで注文したパオ
パオの風景

あらためて、この度は大阪府池田市にお住いのI様の元へお届けされました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きます。オリーブグレイの車両は1年ほどお時間を頂き、ボディーワークからエンジン廻り、クーラー、足廻り、内装のリペア等を手間をかけて製作。美しいパオが出来上がりました。

パオのフロントグリル
フロントフェース

パオのフロントフェースである。バンパーやグリルは純正と同様に塗装を行い製作。もちろんヘッドライトリムなどもリペアペイントが施されている。手前味噌であるが兎に角美しい。

パオのインパネ周り
ダッシュパネル上下の張替えとデフロスタグリルのリペア

インストルメントパネルは運転中常に望むところである。そのような大事な所に力を注ぐのは当然の事である。今回もダッシュ上下はオーナーI氏の思いのカラーに張替えがおこなわれている。ダッシュ上面は天井(キャンバストップ)の生地と同じ物で張替えて、クラフト感を演出。スピードウェルではそのような細かな配慮がなされて製作が進められるから、納車された時に楽しみが増す。

パオの内装張替え
ファブリック生地によるシートの張替え1
パオのシート張替え
ファブリック生地による内装張替え2

レザーだけではない、自動車用にある難燃試験に合格したファブリック生地による張替えも得意である。ファブリックにはツィード、モケット、そして幌布生地が存在する。それぞれにカラーが選べ、さらに縫糸のカラー、さらにさらに縫糸の太さまで選ぶことが可能である。このようなサービスは全国してもSWが唯一である。

大阪府池田市に納車されたパオ
パオと記念撮影

この度はI様、PAOトラディショナルレストア納車、誠におめでとうございました。沢山のお土産も頂き心より感謝申し上げます。これから長く、そして大切にして頂けます様にこちらも努力致します。

今日はコレマデ~

本日の名言
世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、目で見たり手で触れたりすることはできません。
それは、心で感じなければならないのです。
byヘレン・ケラー