
パオというクルマのデザイン性能はすこぶる高い事は、ご周知の通りである。開発当初、冒険がテーマということで、かのハリウッドの巨匠、スピルバーグが撮影したインディージョーンズの世界観にも近しい。このお話はパオチーフデザイナー古場田良郎氏から頂いた受け売りであるが、当時のバナナリパブリックというブランドイメージがそれである。昨今のキャンプの流行りがあって、そのパオの冒険を現代的にどのようにアレンジするのか、わたし的にはその冒険と遊牧民などをリンクさせたプリミティブなイメージを基に、最近の流行を取り入れ、さしづめゴールデンカムイのようなアイヌの先住民的イメージがマイブームである。

この度は、三重県津市よりパオのレストアのご依頼を頂きました、Y様のパオちゃんをご覧頂きたいと思います。ボディーは各箇所錆びが溢れ、凹みもあり、荷室下部のスペアタイヤハウスも錆びが蔓延。マニュアルミッションの車両であり、リングギヤが不調で、エンジンのクランキングが滑る始末。どうにもこうにもという事で、ご来店頂き、レストア差し上げました。完成。

他所でセルモーターを交換せど、空回りが続くという事で、まず間違いなくフライホイールに着いているリングギヤの摩耗であると判断。焼嵌めして取替します。その後は、すこぶる調子良くエンジンの始動が行えるようになり、オーナーY氏も安堵の様子。キャブレーターのスローカットソレノイドも不調の事、リビルドして交換。さらにエンジンルームは汚れを落とし、坂本龍馬なら、パオを今一度洗濯致し申し候。


内装はパネル類をリペアして、天井やシートベルト等は灰汁洗い。38年の汚れを落とします。さらに、シートは純正風として張替えを行い、合わせてアンダートレイも同様に。内張りのピン等はすべて新調して、フロアカーペットは超音波振動による清掃を行い、砂や小石を除去。フロアマットは新調しました。クーラーの吹き出し口は中のフィンが東京大阪になっていたところ、リペアを施し制御可能に。これからも気分良く使用出来るように致しました。

ココにクルマでは13インチのアルミホイールを履いていましたが、今一度錆びた純正スチールホイールをリペア塗装しなおして、濱のS208をインストール。このロングセラータイヤはパオには良く似合いますね。

シートの張替えに伴い、荷室部のマットも新調ス。マットの裏側には純正と同じくフェルトをあしらい、あくまでオリジナルを踏襲して製作致します。
という事で、これからもPAOをらしく、長く乗り頂けます様にレストア技術を磨いておりますので、これからPAOオーナーになられます方も、PAOオーナーでこれからも大切にしたい方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この度は、Y様PAOレストア納車誠におめでとうございました。
今日はこれまで。
本日の名言
君の人生を変えられるのは君だけだ
byヘレン・ケラー