東京都目黒区のM様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

ラシーン

デビッド・オースチン・ラシーン

ラシーンのグリーンカラーは純正で2色があり、それは若草色(ペールグリーン)と杉葉色(シダーグリーン)である。この2色はラシーンでも人気色ではあるが、今回はオーナーM氏の想いを叶えるべく、『ガチャガチャ』にあるグリーンを再現したいという事でお話を頂いた。ガチャガチャラシーンのサンプルは純正のシダーグリーンを模して製作されたものではあるが、純正色からは遠くかけ離れていたが、デフォルメというかっこうで、それはそれで良い。しかし、そのカラーと実際に自動車のサイズで見て同じように見えるかというと、そうではない。そしてわたしがそのようなカラーをイメージして、ラシーンに似合うカラーは他でもなくデビッド・オースチンと閃いたのである。所謂イングリッシュローズ。それはイングリッシュオールドローズを現代のモダンローズと長所を掛け合わせたバラの総称であって、デビッド・オースチンが考案したものである。ラシーンの開発は平成4年頃からであって、その時代のカラーと、現代賑わしているクロスカントリーのカラー、その長所を掛け合わせたラシーンがこれである。ボディーカラーはそのイングリッシュローズの生い茂る葉の色を、テールランプはその中に咲き誇る真っ赤なバラの様相。その一台のラシーンに物語があるのである。

ラシーン 東京

ラシーントラベラーレストア デビッド・オースチン

この度は東京都目黒区にお住いのM様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーレストアをご覧頂きます。ボディーはレストアを基準に20万キロほどの物を選定し、エンジンやミッション、足廻り、クーラー、それらに付随するパーツを交換。これからも長くお乗り頂けます様に仕上げました。日本の緑色とは違い写真ではイングリッシュガーデンのような異国の風を感じることが出来ます。

ラシーン 内装張替え

ウェル50スタンダード ツートーン

最高品位で張替えが行われた50デザインの内装。そのブラウンとベージュおツートーンがボディーカラーに良く似合います。ステアリングは状態の良い物と交換を行い、内張りはリペア。助手席エアーバックのパネルやドア肘かけにパネル等もラッカーフィニッシュ。その他内張りは灰汁洗い後に表面処理を行い、美し佇まいに。

ラシーン 東京

ラシーントラベラーレストア カンガルーバー

オーストラリア発祥のカンガルー避け。日本では鹿避けである。フォグランプも装着する事は可能であるが、バーだけでもカッコよい。写真でご覧頂きたい所は、最下部(タイヤハウス内やフロア)の美しい塗装仕上げとバンパーの下部(フロントリップ)の純正より少し濃いグレイカラーである。バンパーがブラックペイントを行うにあたり、このリップ部のグレイカラーをどのようにバランスを取るかが腕の見せ所である。今回のそれではフロントリップからサイドステップにかけて純正のグレイではなく、少し暗めに調色し、ごく自然な繋がりを魅せている。

ラシーン 東京 販売

ラシーンと記念撮影

この度はM様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。とてもお洒落なラシーンを製作させて頂き感謝申し上げます。またレストアには多大なお時間を頂きましたが、お喜び頂き嬉しく思います。さらにお土産まで頂き、奥様にもよろしくお伝えください。それでは、今後もサポートに努力致します。長くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

極楽の 道はひとすぢ 君ともに 阿弥陀をそへて 四十八人

by大石内蔵助

ラシーン 東京

番外編

時は元禄時代。赤穂浅野内匠頭が江戸城において『殿中でござる』吉良上野介の額を切った事件により赤穂はお家断絶。赤穂の武士たちは浪士となり47人で吉良を討った。日本三大仇討の一つ、世に云う忠臣蔵である。筆頭家老、大石内蔵助は吉良上野介を本所松阪の屋敷で討ち取ると、浅野内匠頭が眠る泉岳寺まで凱旋。江戸幕府はその凱旋を咎めず、47人は後に切腹して同じ泉岳寺に葬られたのである。忠誠を貫く男たちのドラマは後世も受け継がれて行く事であろう。