『こだわり』は人生を豊かにするルール

ポルシェボクスターS 板金風景

『ポルシェボクスターS 板金風景 オリジナル塗装を大切にするコダワリ』

こだわりこそ、自分を進化させるエネルギーかもしれない。

これはENGINEの編集長、村上氏の言葉である。

そのエネルギーが人を輝かせ、その人生を豊かにしてくれる訳である。

わたしが思うに、こだわりのある人の話はたいてい面白い。

また、こだわりのある人が、こだわりの無い人に話をすると、

そのすべてを真っ向から全否定するのであるから、難儀である。

こだわりの無い人のとは、こだわる才能が無い人なのだ。

しかし、なんでもこだわっていれば良いという訳でもなく、

ココはセンスが必要で、美しい物や事にこだわるのには

絶対に間違いはない。

そして、大人な趣味にこだわるのが、大人の時間の使い方である。

○千葉県 H様のPAOレストア風景の巻○

どんもす=ウェルです。

さて皆様、本日は千葉県のH様からPAOのレストアを行うということで

一昨年末より預かりしPAOが晴れて仕上がり納車されたというお話だ。

PAO スピードウェルレストア

レストアを施したPAO(完成車)

簡単にレストアと申せど、ベースとなるクルマの状態により作業方法は異なる。

またフルレストア、セミレストアなる言葉が存在し、どちらも合わせてレストアと呼んでいる。

そして今回は、ボディーの悪い部分を板金塗装を施し、エンジンやミッションなどは新品に。

内装はいろいろなリメイクが施され、オーナーの思ひのPAOに製作が進められた。

フロントフェース ベースPAO

フロントフェース 製作前のPAO

塗装の艶は衰え、グリルやバンパーも変色、色落ちしている。

決して可愛い~とは言えない劣化具合。

でもこれから復活するから楽しみでしかたがない。

ビフォーPAO

側面姿見 製作前のPAO

経年の劣化は避けては通れない。

ココで一つ。めちゃめちゃ※やれているクルマがカッコよく見える瞬間がある。

そのやれたクルマに共通することは、ちまちまオーナーが悪くなったボディーを

叩いてペンキぬったり(色はあっていない)、とか本気で乗りこなしているだとか、

何かしらの美的感覚がそこには存在する、だからカッコよっく見えるのだろう。

※破れる(ヤレル)、疲れたとか大分痛んだという意味

内装 製作前の風景

内装 製作前の風景

製作前は生活感がでており、これもまたありだなぁと

ウェルは思っているわけだが、やはり綺麗な状態が良いというのは

人間の心理である。

内装のペイントは今回は行わず、特殊なクリーニングで綺麗にする。

レストアの醍醐味はあるパーツをすべて新品にするのではなく、

仕えるパーツはクリーニングし、彩色を施し、また元の位置に戻すということ。

新品のパーツを使えば良い物もあるが、なるべくその当時からあるものを

大切にする心、モッタイナイがクルマを新車とは違ったかたちで

美しく見せてくるだろう。これはウェル的価値感である。

新品のエンジンとリビルドATミッション

ベアーエンジン&リビルドミッション

日産が製作するエンジン単体(ベアーエンジンという)は、現在でも

生産され続けているというから驚きだ。

スピードウェルでは年間に20基ほどエンジンの載替えが行われているが

常に在庫を確認しても在庫数が減らない。

日産パーツには本当に感謝しています。

ダッシュパネル廻りの様子

ダッシュパネル廻りの様子。

ハンドルはモトリタMk-3に、ナビゲーションはインストルメントパネル中央に

フィガロのセンターコンソールやダッシュ上下の張替えなど

いろいろなリメイクが施されるコトとなった。

ナビ取り付け

ナビゲーションが鎮座した。

見やすい位置にナビが取り付けられた反面

エアコンの吹き出し口は取り払われてしまった。

この位置にモニターが来ると視野性がぐんと良くなっていると

思うのだが、吹き出し口がなくなるのは賛否両論あるところ。

なのでオーナーがこれが良い、と思うことが良い訳だ。

内装 製作後の風景

内装 製作後の風景

謹製ウェル帆布によるレザーシートの張替えも終わり

レストアもフィニッシュを迎える。

すべてに言えることだが、バランスは非常に重要であり

機関、外装、内装とトータルで手を施してあげれば

また美しく長くお乗り頂けると信じている。

納車おめでとうございます。

レストアPAOちゃんとH様をガシャ!!

この度はH様、レストア納車おめでとうございます。

これまたお土産まで頂き、さらには駅までお送り頂き感謝感謝で御座います。

今日はコレまで~。

本日の名言

必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ

by織田信長

真剣に生きている人間は、たとえ短い生涯であっても、

無駄に長く生きた人間より輝くということであります。

まあ、信長様の前で、オンリーワンなど口にすれば

その場で斬られるかもしれませんなぁ。

☆静岡県焼津市 I様 PAO『SW-LTD』納車おめでとうございます☆

どんもす=ウェルです。

さて皆様、日本シリーズは盛り上がっておりますが、如何お過ごしでしょうか。

本日は静岡県焼津市より遠路はるばるお越しいただき、はれて

PAO『SW-LTD』のオーナーとなられたI様の愛車を御拝観つかまつる。

SW-LTD納車おめでとうございます。

PAO『SW-LTD』とI様ご家族をガシャ!!

この度は、大雨のなかの納車で大変御足労おかけいたしましたが、

それでは、自慢の車両をご覧頂こう。

スピードウェルロイヤルブルー 新色の色味

スピードウェルロイヤルブルーの色味

今回はSW-LTD専用色であるスピードウェルアトランティックブルーが

若干のグリーン色を調色するというマイナーチェンジを受け、

新色スピードウェルロイヤルブルーでのオールペンが行われている。

このことによりSW-LTD色は第1世代から第2世代へと突入。

パイクカーが『マスプロダクト』(大量生産)ではなく、そのとんがった人たちへ

送り出されたことに対し、さらにスピードウェルでは個々のお客様に答える

『ワンオファー』を追求している。

ハンドルコラムラッカーフィニッシュ

ハンドルコラムのラッカーフィニッシュ

今回の内装の仕上げはアイボリー色で行われ、その造りこみにより

ハンドルコラムや、センターコンソール、オーディオの足まですべてが

同色でラッカーフィニッシュが行われている。

謹製ウェル帆布製サンバイザー

謹製ウェル帆布製 サンバイザー

サンバイザーは表面と裏面に異色のレザーをあてがい、さらに境目に

パイピングを施している。

サンバイザーレザー張りモディファイ

サンバイザーに使用されている生地はアウディがデザイン

謹製ウェル帆布の特別モデルとでも言おうか、SW-LTDにふさわしく、

アウディデザインの生地を惜しげもなく投入した逸品である。

運転席側にはポケットが純正と同等の位置に配置され機能十分。

シフトノブのレザー張りモディファイ

新発売 シフトノブのレザー張り

この商品は誠に勝手ながら、販売車両のみの受付。

何故かと申せば、ボッチンなどで留めているものではなく

生地をノブ自体に縫い上げるという上質な造りこみによるため。

特にSW-LTDはパオに一味上質をプラスするという志向性により

今後は標準装備となることは間違いない。

もちろん、トラディショナルモデルにもオプションとしてプラスすることは可能だ。

サイドブレーキレバーのレザー張りモディファイ

新発売 サイドブレーキレバーのレザー張り

こちらもシフトノブ同様、SW-LTDの標準装備品。

カラーはおおよそ10色(アウディ、フォルクスワーゲン生地)より

お選びいただけるコトとなるだろう。

ドアポケットのレザー張りモディファイ

ドアポケットのレザー張り

上部エッジにはダブルステッチを施し、さらに内張り色のステッチで装飾。

オーナーの思ひに応えるべく造りこんでいくわけだが、

そのスピードウェルの原点は往年の名車達から譲り受けた匠の教えである。

現在の新車ではあじわえない、素晴らしい『手造り』

ハンドクラフトの世界がそこにはあった。

SWリプロダクト部製作 サイドデフロスターグリル 

SWリプロダクト部製作 サイドデフロスターグリル

純正から型を整形し、純正と同形状のサイドデフロスターグリル。

昨年末にSWリプロダクト部により製品化が行われたものである。

今後、日産による製造廃止パーツはSWリプロダクト部により

部品を供給できる体制を整えるべく、日夜製品開発は進められている。

しかし、ダッシュ上部のアウディレザーの張替えもオサレ(お洒落)。

おみやげを頂き感謝致します。

おみやげまで頂き、感謝感謝。

この度はI様、PAO『SW-LTD』納車、誠におめでとうございました。

末永くご家族と共に。

今日はコレまで~。

本日の名言

ムキになれないようでは創造はできない。

しかし、ムキになっているうちは

創造は生まれない。 

by広中平祐

なんとも、歯がゆい名言で御座いますが、創造することは非常に

難しいものでありますなぁ。

〇日産PAO 工期3ヶ月半レストアの巻〇

どんもす=ウェルです。

さて皆様、秋の夜長如何お過ごしでしょうか。

本日は山口県から遠路はるばるPAOのレストアにお持込いただきました

パ男氏の車両の出来上がりをご覧頂くことに致そう。

パオレストア前 走行は約34万キロ

パ男氏の愛車 PAOが遂にレストアされる。

レストアとは一帯何ぞやと申せば、元の状態に戻すとか、復元するという意味であるが、

その方法にも色々存在する。

完全な状態に復元する場合もあれば、オーナーの意見が取り入れられた

いわゆるモディファイが加えられたレストアも存在する。

今回のレストアには内外装と機関系をトータルにバランスよく仕上げるように心がけ

一つ一つ部品を選定し進められた。

レストア前の予感がする。

レストア前の予感。

23年という年月のなかで、目には見えない部分にそれなりの埃や汚れが

蓄積されている。それはごく当たり前のことではあるが、一掃すれば

新車までとはゆかないが綺麗な状態を取り戻すことが可能である。

ダッシュパネルもレストア前

ダッシュパネルも全て分解。

左右のデフロスターサイドグリルにはスピードウェルが完全リプロダクトを

行ったものを新調。

ダッシュ上下パネルの張替えが待っている。

この時点で内装はアイボリー色に塗装することが決まっている。

大阪バネ工業の松浦氏との調整

大阪バネ工業の松浦氏が登場。

今回のパ男氏の車両よりレギュレートスプリングがタイプ2を迎える。

そのため、松浦氏が製品をスピードウェルまでお届け。

タイプ2が出来上がった。

タイプ2は巻線数を減らし、バネレートはそのままに。

前回のティーポオーバーヒートミーティングや、前日のセントラルサーキット

でのテスト走行による調整によりバネ下重量の軽減を図るための

ブラッシュアップが行われたようだ。

コーナーリング特製はPAO用スプリングのなかで随一ではなかろうか。

レギュレートスプリング×モンローショックアブソーバー

フロント2,4kg リヤ1,9kg

ニスモ製がフロント2,0kg リヤ1,6kgであるから、

このスプリングのバネレートがかなり高めであることが伺える。

レートが高くなるほど突き上げ感が増すが、その突き上げを最大限抑える

ためにスプリングの巻き数や線径などにも凝っている。

謹製ウェル帆布によりシートが張替え中

謹製ウェル帆布によりシートが張替え中。

全体的な業務と平行して行われるため、誠に申し訳ないのだが

スローペースで作業は進められる。

小物類もアイボリー(象牙色)塗装が進められた

小物類もアイボリー(象牙色)にラッカーフィニッシュが進められた。

特に、艶肌はセミグロス<半艶>を採用し、元々小物類の表面に

シボの処理が施されているコトから、レザーを張り合わせた感覚に。

ウェル的にシボ感があるところにブリブリの艶々の塗装は考えにくく、

肌をおとして鉄板風にすればブリブリでもOKといったところ。

質感をどう表現するかがスピードウェルの仕事であると感じている。

謹製ウェル帆布のシフトブーツ

MTシフト用ブーツも交換に。

パ男氏とカラーの調整をし忘れ、ウェルの目線で作ってしまったシフトブーツ。

よろこんでもらえるだろうか~、どうだろうか~。

幾晩悩み続けるコトとなった。

フェンダー内側には防錆ワックスがおごられる

防錆ワックスが注ぎこまれる。

一度錆びた鉄は錆を落としても必ず錆びてくる。

レストアとは簡単に言うけれど、外板パネルをごっそり交換するまでの

工法はまだ取る時期でもなく、錆びたところをしっかりそぎ落とし

裏面からは防錆ワックスで入念な処理をおこなう。

あとは錆びないでくれと念じるだけだ。

ダッシュパネルが組み付けられる

ダッシュパネルが組み付け開始。

そうこうしているうちに、どんどん組み付けが始まる。

今回は外装はアクアグレイをリペイントを施し、内装はドアトリムのラインより

下でアイボリー、トリムより上でアクアグレイを残し、

より鉄板さをアピールするコトとなった。

PAOの良いところは内パネルに鉄が露出している所であり、

そのことにより簡素さや重量感、プロダクト感が彷彿する。

ということでアクアグレイ色部(鉄板部)は外装色と

同色にしたと想像していただければそれで良い。

シルバーパーツはまとめて塗装が行われた

シルバーパーツ類は艶有りに。

レストアしましたよと解かり易く、純正のセミグロスとは一味ちがった

グロスで仕上げが施された。

と言う事で、それでは仕上がりをご覧頂こう。

パオレストア ついに完成 

PAO レストア完成

やっとこさの完成。

今回は3ヶ月の工期であるが、1年とお待ち頂いているお客様もおられる。

一点ずつの部品の手配や、仕上げにより工期は様々であり

作業の進展はなかなか説明することが出来なく御不便をおかけ致します。

良いモトリタが手に入った。

良いモトリタが手に入った。

今回のパ男氏のハンドルは実はスピードウェルで2本注文。

そのうちの木目の良いほうで装着がおこなわれた。

もう一本はスピードウェルで展示している。

パオ謹製ウェル帆布レストア完成

謹製ウェル帆布 ウェル60スタンダードレザーが採用

パイプにはダッシュ上下のカラーがあしらわれ、それとなく

協調されている。いいなぁ~と思った方はパ男氏のセンスに

引き込まれたと言えるだろう。

ポケットはバッグ風でお洒落である。

ポケットはたんなるポケットではなく冒険カバン風。

どこかしらにPAOに必要な冒険らしさ。

パ男氏が持ち歩いていたカバンがそれに近い風合いで

おお~、やっぱりパオイストだなぁと感じる時だった。

パ男様この度は納車おめでとう御座いました。

と言う事で、本日はパオのレストア風景をご覧頂いたが、

帰りになんとSL山口号と遭遇。

SL山口号

SL山口号

帰りは9号線を山口から小郡へひた走っていると、踏み切りに鉄男さんと

鉄子さんたちが群がっているではないか。

その様子を察知し、すぐさまカメラをセット。

この機械、機械したプロダクト

この機械、機械したプロダクト。

ハイテクでなく、ローテク。しかしこのピストンなどの精度は実に素晴らしく

機械美といえるだろう。

今の車にもこの機械美を求めては如何だろうか。(大手企業さま宛)

今日はコレまで~。

本日の名言

居てすることを立ってする

まあちゃきちゃき物事を進める感じが伺えます。

ウェルも最近体重が、、、これじゃぁだめですなぁ。

〇日産PAO 東京モーターショー時のイメージを彷彿とさせる象牙色ドアロックピンの製作の巻〇

どんもす=ウェルです。

さて皆様、本日はPAOのドアロックピンのお話。

日産PAOは第27回東京モーターショー時に出品された試作車と

ほぼ同じ姿で市販化されたわけだが、いくつかの細かな変更が

加えられた部分が有り、今回はその一つである

『ドアロックピン』をクローズアップする。

PAOプロトタイプ 古場田良郎 蔵

第27回東京モーターショーに出展されたプロトタイプ

プロトタイプではデザイナーの本来の描いた姿が拝める

ということで、スピードウェルではたいそう貴重にしている写真。

そして今回その東京モーターショーに出展されたデザインをイメージし

(ドアロックピン)が再現された。

純正ドアロックピンはブラック

パオ純正 ドアロックピン

市販化されたPAOには全てのモデルに黒色のドアロックピンが装着された

わけだが、モーターショー時にはアイボリー(象牙色)により

製作が行われていたようだ。(PAO七不思議の一つ)

パオ ハンドルやスイッチ類はすべてアイボリー(象牙色)

パオ車内のハンドルやスイッチ類はすべてアイボリー(象牙色)

ご覧の通り、パオの車内にあるハンドルやスイッチは

すべてアイボリー(象牙色)により製作されているのに、

ドアロックピンだけがブラックであるのはやはり七不思議の一つだと

言えるわけで、このパーツをハンドルやスイッチ類とおなじ

アイボリーにしたい方が実は多いようだ。

※車体色(アイボリー)はハンドルやスイッチ類はブラックで製作。

パオ ハンドル類はやはりアイボリー(象牙色)

ドア内張りハンドル類はアイボリー(象牙色)

ドアハンドル、レギューレーターハンドルなども

アイボリー(象牙色)による仕上げ。

また、このアイボリー色はただ単にアイボリー色に

されている訳ではなく、開発時のキーワードである『冒険・サファリ』を

意識した造りこみにより象牙そのものをイメージしているようだ。

と言う事で、今回はそのアイボリーのドアロックピンが

ただのアイボリー色で仕上げたわけでないのでご覧あれ。

パオ用 象牙ドアロック

『象牙製 ドアロックピン』

なんとまあ、お象牙?ということで、実は本象牙ではなく印鑑や筆などに

使われる、人工象牙(カゼインプラスティック)

通称=ラクトという素材により製作が行われたわけだ。

象牙 ドアロックピンがご鎮座

PAOに象牙ドアロックピンを装着した様子

東京モーターショー時を彷彿とさせ、さらにプロダクト感が漂う。

人工象牙によるものだが、本象牙と同じく一点ずつ色味や模様が異なり、

取り付けた方々の楽しみも増す仕上がりに。

これぞまさに逸品である。とまあ月刊スピードウェルの締め括りを

してしまいそうな上質はドアロックピンは、2個ワンセットで

9月より販売が開始予定。

それではスピードウェルの今後をお楽しみ頂こう。

今日はコレまで~。

本日の名言

人との意見が違うことがあっても、

目的が一緒であれば良い。

by本田宗一郎

まあつまりは違う靴を履いても同じ山を登れば良いと、

そういうことですかなぁ。

スピードウェルの目指すは日本第11番目の夢のある自動車メーカーであります。

●日産PAO 『コントロールフィニッシャー』 エアコン操作パネルを交換するの巻●

どんもす~。ウェルです。

さて、皆様本日はPAOのエアコン操作パネルの経年の劣化と

オリジナルパーツの交換をご覧頂こう。

まず、エアコン操作パネルとはいったい何ぞやともうせば、

エアコンのレバーで調整している操作パネル面のコトである。

そして、このパネルが汚れや擦れ、経年の劣化により見栄えが

悪くなるという。せっかく大切に、綺麗に乗っているPAOが

綺麗にしたい、という願望により交換が行われるのだが、

実はこのエアコン操作パネルは一昨年より廃盤となってしまった。

コントロールフィニッシャー PAO エアコンパネル

エアコン操作パネル(実名=コントロールフィニッシャー)

部品番号は27575-35B00である。

パオ エアコン パネル 日産 オリジナル

エアコン操作パネルを日産オリジナルの箱から開けた様子。

デッドストック。つまりは新品だ。

大きな感覚であれば、パイクカーはまだまだ部品の欠品は少ないが、

細部には生産廃止や中止、停止しているものが存在する。

パオ 経年劣化 エアコン パネル

経年劣化により汚れたパネル。

表面のプリント塗膜がはがれてしまうと、もう磨いても

綺麗にはならない。それより地が出てきて余計に醜くなってしまう。

新旧 エアコンパネル

上が新品。下がおふる。

これほど差があれば、新しい物に交換すればかならず蘇えるはず。

特に、運転中は目に入るところにより、綺麗になれば

すっきりすること間違いはない。

パオ エアコン 操作パネル

エアコン操作パネルのACボタンは切り抜きタイプ。

なぜ、ACボタン位置を切り抜かなければならないのか。

それは、PAOは実は新車販売当時、エアコンはディーラーオプションに

よる、取付けという設定だったからにほかならない。

そう、現在であれば、軽トラックでさえエアコンは標準で装備されている

ようだが、この当時はまだまだ、オプションによる取付けであった。

時代を感じさせるプロダクツだ。

NEWコントロールフィニッシャーが装着された。

新品エアコン操作パネルを装着した様子。

すっきり綺麗にお色直しをしたと言える。

ということで、このパーツだが、現在は日産では生産廃止により

すでに手に入る事はない。スピードウェルでは在庫は有りながら

誠に申し訳ながら販売は行っておらず、これからの復元のために

ベースとなるよう保存している。

注目※そこで、ご覧の方々にご質問がある。

もし、欲しい方が沢山おられれば、このブログ(コメントにて応募)して頂き

数があつまるようであれば、材質やデザイン、刻印などすべては

純正オリジナルと同等の仕上がりを追求したリプロダクトパーツとして

復元製作を行おうということで、是非とも皆様の意見や支持をあおぎたい。

実現すれば、少しづつ色々なパーツをリプロダクトを行い、

この後10年、20年とまだまだ楽しめるそういう環境を整えてゆきたい所存。

また、今後はリプロダクト特設ページなるものを設け

皆様のかゆいところに手が届くよう努力いたし候。

それでは、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレまで~。

本日の名言

心貧しい人はゴシップを話し

凡人は起きたことを話すが

賢人はアイディアを語る

byベン・キングスレー

間違いありませんなぁ~。これは心理とでもいえるでしょう。

日産PAO用 スピードウェルリプロダクト事業部の製作品の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日はスピードウェルリプロダクト事業部の
ロットナンバー001番。PAO用サイドデフロスターをご覧頂く。
この作品は一昨年末に試作が繰り広げられ少しだけ
ご覧頂いたわけだが、その模様は
速報!スピードウェルがリプロダクトを開始するの巻!
でご覧頂くことにして、それでは始まり始まり~。
『スピードウェルのリプロダクト事業部のコンセプト』
第一に純正部品と同等の仕上がりを目指す。
第二に純正部品と同じ型割(設計)で製作する。
第三に純正部品と同じ又はそれ以上の材料で製作する。
という3つのキーワードにより構成されている。
と、いつものように始まる訳だが、
今回はその製品の製作の裏側をご覧頂く。

本邦初公開となる!?金型ならぬシリコン型である。
このシリコン型は純正の新品パーツからとった
マスターとなる型である。
純正品の割り方と同じように設計し、
造りあげた力作だ。
それでは、今回製造の裏側ということで、
面白い写真をご覧頂こう。

表面の割り型。
このサイドデフロスターは3つ割型で構成されている。
それは、部品の側面や裏側にあるバリのようなラインから
読み取り、それと同じように割れるようマスターとなる型を
成型してゆくのであった。

裏面の割り型。
表面の割り型と裏面の割り型を合わせ
プラスチックを流し込めば製品は型どおりに
カタチづくられてゆく訳だが、実はココには驚きの
技術が隠されているのである。そのコダワリは
プラスチック内部の気泡や発生するガスを
圧力をかけて抜き取ると言う事だ。
特にサイドデフロスターはヒーターを入れると
熱風が出るようになっているゆえ、
プラスチック内部に気泡やガスの層が残れば
それが、膨張し変形する可能性があるという
検討により、安定した製品作りに一役買っているだろう。
※当製品は80度という高温でも耐えるという。

見事にPAO純正サイドデフロスターのリプロダクト品が完成した。
ということで、今後販売が開始される訳だが、
製品の型は寿命が15個であるから、
以降は2個セットで期間限定での販売とさせて頂きたい。
カラーはアイボリー、テラコッタ、アクアグレイ、オリーブグレイと
純正カラーのすべての製作をおこなうコトにする。
今日はコレまで~。
本日の名言
未来に向き合うにはふたつの方法がある。
ひとつは心配、もうひとつは期待だ。

byジム・ローン
そう、ちゃんと期待をしないといけません。
心配ばかりであればバランスが悪いですなぁ。