大阪府富田林市のK様 フィガロヌーベルバーグ納車おめでとうございます

フィガロ ダッシュパネル

ダッシュパネル

今回のフィガロの内装はパネル類のリペア塗装、ダッシュパネルの張替え、シートの張替えとフィガロの弱点を克服しての製作である。ボディーはラピスグレイであって、本来ならダッシュパネルもラピスグレイ風であるが、今回は優しいグレイ。すこし雲のようなもこっとしたイメージでとても可愛らしい。新車当初からついていた説明タグもそのままにして、当時のパンフレットもお付けして納車が行われた。

フィガロ 

フィガロヌーベルバーグ 左舷前方姿見

ボディーはラピスグレイにリペイントがおこなわれ、鍍金類も磨き直し。フィガロが困るのがプラスチックに鍍金を施している事である。これをリペアするとなると途轍もなくお金がかかる。

フィガロ内装

フィガロ内装の張替え

SW謹製のシート張替えは、ピシッと純正を踏襲して張替えが行われる。パイピングはダッシュパネル生地とコーディネート。しかし、フィガロの内装のリペアは骨の折れる作業である。

フィガロ内張り

ドア内張り フィガロ

ドア内張りも新車のように美しくリペア。フィガロはとにかく白いところは限りなく白い方が良い。

フィガロ納車

フィガロと記念撮影

この度はK様、フィガロ納車誠におめでとうございます。長らくお待たせいたしましたが、この後新型マフラーの製作が進みましたら取付を差し上げたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

変化こそ唯一の永遠である。

by岡倉天心

日産PAO マニュアルミッション ギヤ製作の巻

シンクロナイザーハブ

自動車のミッションには常時噛み合い式と選択摺動式という、2種類が基本的である。その中で、シンクロナイザーハブ(以下シンクロハブ)は内側にシャフトに勘合されており、外側はスリーブを介して各ギヤに接続されるのである。今回のシンクロハブは3速と4速を担うパーツである。昨今、パオのマニュアルミッションの3速がシフトしにくいという症状がみられるが、このシンクロハブにヒビが入って粉砕寸前の状態である事が非常に多い。ほったらかしてそのまま走行し、いよいよシンクロハブが粉砕してミッションケースからシャフトが飛び出た方もおられ、その様な事になる前に交換が必要なのである。しかしながら、実にシンクロハブは生産廃止パーツとなっており、この度東大阪にある企業様に御協力頂き、リペアパーツとして使用出来るところまで漕ぎ着けた。

シンクロナイザーハブ

シンクロナイザーハブ 複製品 リペアパーツ

簡単に複製品と言えども、設計図もなければ、素材さえ解らない。今回は、そんな状態から、SWのデッドストックを基にスキャン技術を用いて設計図を起こし、粉砕したシンクロハブを基に材料を測定。なかなか最先端の技術は素晴らしい。

パオ ミッション

奥が純正ハブ、手前がリペアパーツ

純正品はプレス成型で出来ており、今回のは削り出しである。強度も十分。これからミッションに組み込んで摺動部がうまく噛み合うか試験を行う。

パオ ミッション

シンクロナイザーハブ リペア

現在は3、4速のシンクロナイザーハブが割れるという故障が多い訳であるが、そのうち1、2速のハブも金属疲労により割れる事が安易に予想される。という事で、SWでも現在パオのMTをご注文のお客様には大変お時間をいただいておりますが、漸くココまでこぎつける事が出来ました。また、パオ愛好家の方達のお力になるべく、これからも精進してまいります。

今日はコレまで。

本日の名言

天は無常無自性

私は一所懸命

by 田里亦無

大阪府岸和田市のK様 ラシーントラベラーレストア納車おめでとうございます

泉州の彫師
木調片山

泉州の彫刻

日本の歴史、文化の中に必ずといって良いほど彫刻が存在する。それらは、飛鳥時代の仏教伝来と共に、仏像や仏閣の建築に用いられ、奈良、平安時代になれば、全国的に仏教が広まり各地で仏像が木彫で作られた。さらに江戸期に入ると、日光東照宮の建立により全国の彫刻師が集められた訳である。淡路彫りや井波彫りなども有名であるが、大阪では泉州のだんじり彫刻が盛んである。トップの写真は泉州の木彫会会長を務められる木彫片山の片山氏が彫刻された、だんじりの竹の節という部分である。題材は舞楽陵王。西暦550年ごろ、中国の北斉、蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)はすぐれた武才とともに、美男子であり家臣がみとれるほどの容姿であったため、味方の兵士の士気を高めるため獰猛な仮面をかぶって指揮を執ったところ、兵士たちは鼓舞され、次々と戦に勝利したという実話を祝した舞が、現在日本の雅楽(舞楽)に残っている。この題材をお願いしたところ、見事な彫刻を施して頂いたのである。流石、本物は違う。

ラシーン 岸和田

ラシーントラベラー レストア

この度は、大阪府岸和田市にお住いの片山氏に納車差し上げました、ラシーントラベラーレストアをご覧頂きたいと思います。シダーグリーンのボディーをベースに当時の純正シダーグリーンカラーに全塗装を施し、さらにバンパーやルーフレールなどゴツゴツしたビースト塗装を施し、その他細部はセミグロスのブラックペイント仕上げ。ヘッドライトリムや、グリル中央の日産エンブレムも一癖利かしている。

ナルディウッド

往年のナルディ

クラシックナルディをリペアして鎮座。オフホワイトのパネルラッカーと合わせてCOOL。ナルディは時代と共に杢の色味が異なり、10年前は黄色みがかっていたのである。最近のは少し黒くて赤い。

ラシーン

ウェル50スタンダードレザー

こげ茶にオフホワイトのパイピング。特別なレザーを使用して張替えがおこなわれている。パイピングとパネルのカラーを合わせる事により繋がりが出来る。

ラシーン

岸和田城下 ラシーントラベラー

ホイールは純正アロイにブラックペイント、さらにリムをポリッシュして、今様に。ボディーは流石に新しい塗装で美しい。これから長く乗るにはこのような仕上げが丁度良い。

木彫片山

木彫片山工房前

この度は片山様、ラシーン納車誠におめでとうございました。カラーの選定にはご家族で沢山お悩み頂き、とても素敵なラシーンが出来上がり嬉しく思います。また、お土産も頂き心より感謝申し上げます。

番外編、ココからはあたくしの町会のだんじりの修理において、気に入らない彫刻を片山氏に少し触って頂いた写真。本来なら片山氏にそのような場違いな作業のお願いする事など恥ずかしい事であるが、こちらも見事な出来前で感謝申し上げます。

真田幸村
真田幸村
徳川家康

真田幸村が大阪夏の陣において、家康本陣に向かって急襲。の場面である。家康は脱糞である。

今日はコレマデ。

本日の名言

及ばざるは 過ぎたるに 勝れり

by徳川家康

やり過ぎるのは良くない。むしろ少しやり足りない方が良い 。というなんと強かなお言葉。グサッと刺さります。

三重県松阪市のY様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ
パオ

カスタム&クラフト

ダッシュパネル上面、下部の張替えや荷室のトノカバーの製作など、SWではお客様の思い描く形を現実のものとしている。どの作業も熟練のクラフトマンが丁寧に作業を行い、自動車という工業製品に手仕事の魅力を与え、健康的な形に認める訳である。おおよそ自動車とは欧州発祥の乗り物であって、その概念は日本人には解らない。たとえば、ドイツ人に神輿やだんじり、山車の製作を依頼しても、日本人が思うものが出来上がらない。それはそうである。ドイツ人にその概念が無い訳である。ただ、あたいが思うに自動車の先に馬車があり、手づくりである事が少なくとも自動車という概念の中にあって、その概念のない日本人が製作する車はただただ工業製品の乗り物であり、ココが欧州車と日本車の違いであると感じるわけである。もちろん、パオが欧州車になる必要性はなく、そこがポイントはない。あくまで、健康的なモノづくりという視点であたいの偏見で見渡せば、使えば古くなるのではなく、より味わい深くなる、これはいたって健康的であり、手仕事がなす業であると言える。

パオ

PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は、三重県松阪市にお住いのY様の元へPAOトラディショナル、レストアを納車致しました。アイボリーのボディーは外装は細かなパーツまで純正当時の風合いを再現した塗装を施し、エンジン、足回り、クーラーなどこれから長く乗れるように各部パーツを新調。

ナルディウッド

ナルディウッド

往年のナルディクラシックウッドステアリングをおごる。アイボリーのハンドルコラムはその他のカラーと違い、黒色で出来ている。今回は、そのハンドルコラムも煤けていたので、リペアを行い黒々しい。

内装

ウェル50スタンダード 

ダッシュ上下の張替えとシートの張替え、さらにシフトノブ、サイドブレーキ、トノカバーまで、特別なレザーにより張り替えている。

トノカバー

トノカバーの張替え

トノカバーはフレームも見事に塗装し、張替えが行われる。レザーでの張替え、ファブリックやモケット、キャンバスでの張替えも可能である。

トランク

トランクマットの新調

レストアモデルの車両にはトランクマットの新調がついてくる。内装の張替えを行ってもここがさびれていては、美しく見えないのである。

パオ

パオちゃんの記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナルレストア納車誠におめでとうございます。長く製作にお時間を頂きましたが、想像以上とお慶び頂き、感謝申し上げます。また、沢山のお土産もありがとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

北加伊道

by松浦武四郎

北海道のなずけ親の武四郎は、三重県松阪市出身である。

北海道の原案は『北加伊道』であった。加伊(カイ)という言葉はアイヌ語で「自分たちが住んでいる土地」という意味である。

松浦武四郎はアイヌ民族へのリスペクトの話である。

東京都目黒区のC様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

宮内庁式部職楽部
雅楽演奏会
雅楽演奏会

光の君へ

先日宮内庁式部職楽部による春の雅楽演奏会が行われた。春はチケットの販売などはなく、関係者や招待者のみとなるが、秋は往復ハガキで抽選でチケットを手に入れる事が出来る。わたしは、雅楽を嗜む人であって、師匠の東儀先生より招待券を頂き勉強に赴く訳であるが、2枚目の写真は、皇室の方々が御観覧になられる際に設置される椅子である。今回は、高円宮久子妃殿下、そして愛子内親王殿下がこの席にお掛けになられたのである。皇宮警察の方々もテロ対策等キリキリしており、わたしも手荷物検査をしっかりおこなった。数年前からいつも、この演奏会でお会いする東京の方と仲良くなり、今回は上皇様、上皇后様が御観覧になられた時にわたしが二つ隣で映った写真を頂いたのである。これが、台湾の音楽関係者が撮影されたという事で、東京の仲良くなった方が、台湾に旅行に行ったときに、偶然その台湾の音楽関係者に合い、そして写真を頂いた物が、さらにわたしが映っているという事で、6年ほどかかってわたしの手元に辿りついたのである。あの時の記憶は鮮明であり、上皇様は平成最後の雅楽鑑賞を楽しまれた時の事であった。この世のものと思えぬ美しい香を焚きしめておられ、その香りだけで、日本に生まれてよかった、そう思った次第である。天皇家は世界最古唯一のエンペラーであり、雅楽は世界最古のオーケストラである。宮廷音楽は悠久の時を奏でる。これは日本国が長く繁栄する事を意味している。

ラシーン

ラシーントラベラー 前方正面姿見

この度は、東京都目黒区にお住いのC様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。昨今、ラシーンは燃料タンクが亀裂が入りガソリンが漏れるという事案が多く、今回は、タンクを降ろし、修正さらに燃料ホースなども新品にして安心してお乗り頂ける様に製作を行った。

ラシーン

ホイールの仕上げ

1800㏄用アロイホイールをブラックペイントを行い、さらにリムをポリッシュする事で、現代の風が香る。

内装 ラシーン

ナルディウッドにパネルラッカーフィニッシュ

旧タイプのナルディは飴色の様。時代によりニスのカラーが異なるもの魅力の一つ。灰汁洗いを施した美しい内装はSWのお決まりである。

モケットシート

モケットシートの張替え

モケットシートのオリジナル張替えは日本でSWが初。碁の目のシートデザインがなんとも可愛らしい。

ラシーン

ラシーントラベラー 後方平姿見

今回は、背面のスペアタイヤASSYを取り外し、パネルをスムーシング。高度な板金技術はSWのクラフトマンによるもの。ボディーもコーティングをかけて、納車が行われる。

ラシーン東京

ラシーンと記念撮影

この度はC様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作にはお時間頂き、お喜び頂き感謝申し上げます。また、お土産も頂き恐悦至極に存じます。ラシーン本もお送り差し上げますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

新しい自分が見たいのだ 仕事する

by河井寛次郎

京都府船井郡京丹波町のF様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり、とつづく、かの平家物語ではあるが、わたしはこの方40年以上祇園精舎とは、京都の祇園花街界隈にあるものだと、思い込んでいたのである。以前、鎌倉の地で名物を探した記憶があった。これは、おぼちゃまくんという漫画に出てくる、鶴岡八幡宮の『いたらき』というお菓子のお話であり、八幡宮の参道の商店をくまなく探し、行きかう人に訪ねたが、一日中探しても見つかる事はなかった。今日この美しい石畳みに桜が舞い散る中、いたらきの洗礼を思いかえしつつ、祇園精舎という実態の解明にのりだしたのである。まず、祇園精舎とは正式に祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)精舎 と云われる 。かの仏教主ゴータマ・シッダッタが修行を行ったインドの寺院の名称がその由来であった。誠に恥ずかしながら、ずっと京都の祇園あたりを徘徊した挙句、まったく国さえ違うとは、まことに面白いものである。さらに深く調べると、 祇樹給孤独園には真実の鐘は無い。そして、いたらきに関しては、先日デパートの和菓子コーナーで立ち寄った鶴屋八幡のファサードで(いただき)という御菓子を発掘した。鶴岡八幡ではなく、鶴屋八幡。いたらきではなく、いただき。ここまで来るのに10年の歳月を費やしたのである。まさに、わたしの心に諸行無常の鐘が響き渡る。

パオ

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、京丹波町にお住いのF様の元へお届けに上がりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。美しくアクアグレイ色に化粧直しを行い製作が進められたノーマルルーフのパオちゃん。バンパーやグリルなどは純正を踏襲し、ワイパーやホイールのカラーはオーナーの思うところに。

パオ内装

ツイードによるダッシュ上下パネルの張替え

ツイード生地によるダッシュ上下の張替えは、本邦初。これがなんとえもいわれなく可愛らしい。そのまま張り合わせることが難しく、裏打ちをしてさらに接着という手間隙をかけたものである。

パオ

ツイード&クーラーの吹き出しルーバーの交換

クーラーの吹き出し口はすべての形状をリペアパーツとして製作しており、新車の状態に整える事が可能である。しかし、ツイードの雰囲気は可愛らしい。

パオ内装

ツイード生地による内装の張替え

純正シートのデザインを踏襲した、ざっくりとしたドンゴロス風。トップとサイド面のカラーも替えて雰囲気は良い。ツイード生地で太いパイピングを入れるのにはコツが要り、手間隙をかけた分美しく感じる。

パオ
パオ

パオの風景

この度はF様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。その仕上がりの美しさにお喜び頂けまして嬉しく思います。パオちゃんと楽しい生活をお送りください。

今日はコレマデ。

本日の名言

世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、

目で見たり手で触れたりすることはできません。

それは、心で感じなければならないのです。

byヘレン・ケラー

パイクカーミーティングのご案内

4月13日の修正とお詫び 

お申込みのメールアドレスが変更致しました。

pikecar.kagaoff@gmail.com

こちらよりお申込みをよろしくお願い申し上げます。

PIKECAR MEETING“KAGA-OFF”

パイクカーデザイナー古場田良郎氏よりご案内

日本自動車博物館でパイクカーミーティングを行います。

日産Be-1が古場田良郎氏により寄贈され、日本自動車博物館におけるパイクカーが揃い、(日産90周年企画展)とあわせて古場田良郎氏のBe-1展示、その他同氏のパイクカーにまつわる関連資料など展示されます。またPAOは今年35年という節目を迎え、内容は盛りだくさん。

日時 2024年4月20日(土)

場所 日本自動車博物館  石川県小松市二ツ梨町一貫山40

時間 10時~15時 (途中入退場可能)

博物館受付にてパイクカーミーティング参加とお伝え頂ければ、団体扱いの入場券1000円で入場頂けます。

なお駐車場は無料ですが、パイクカーの駐車位置は当日ご案内致します。

当日のタイムスケジュール

10時 開場 歓談 博物館見学

13時 写真撮影 博物館見学

15時 解散~

お申込み 参加方法

Instagram @_819_819 

もしくは 

pikecar.kagaoff@gmail.com 

へ下記の情報をDMにてお送り下さい。

①お名前(ニックネームでもOK)

②車種および色『例水色のパオ』

③参加人数

Be-1、パオ、フィガロのみならず、エスカルゴ、ラシーン等オーナーさまからの参加表明をお待ち致しております!!(見学のみの参加も大歓迎)3月16日には北陸新幹線も金沢~敦賀間が開業しました。最寄駅は小松駅、加賀温泉駅となります。それでは皆様、現地でお会い致しましょう。

愛知県知多市のK様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

ちたの竹林

ロシアを除く極東アジア人であれば竹林は日常の風景であるが、欧米人からすれば、アジアンバンブー!と言って珍しい目で見られる訳である。竹林の多くは孟宗竹であり、三国志の時代の呉の人の名、孟宗が由来である。わたし達は春になると、タケノコ掘りに出かける訳であるが、土がごもっと膨れ上がったところを掘り起こしてタケノコを取る訳である。既に土から顔をのぞかせている物も食べる事は出来る。わたしの家の周りにも竹藪はあったが、一斉に枯れてしまった。竹は地下茎でほとんどがつながっており、60年から120年に一度きり花を咲かせて散る習性がある。なんとも一度きり花を咲かせ散っていく様は、まさに武士道のような華麗さである。武士道と言えば、その精神は鎌倉時代の禅宗に繋がる訳である。禅宗の良寛禅師の辞世の句に(散る桜、残る桜も、散る桜)とある。この禅語はまさに真理であって、日本男児に響き渡る何かが存在する。わたしたちにも、その武士道たるDNAの少しは秘めている気がする。

パオ

パオと記念撮影

この度は、愛知県知多市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルレストレーションモデルをご覧頂きたいと思います。K様はパオを新車の頃に一度10年ほどお乗りになられたという事で、思い出深いパオをまた乗りたいという事で、思いのカラーにお仕立て致しました。

パオ

PAOトラディショナル レーシンググリーン

ボディーはレーシンググリーンに塗装を行い、フォグランプにはレイヨットを装填。夕闇を明るく照らす事が可能に。また、ヘッドライトのまつ毛と、リムをブラックペイントで仕上げるなど、オーナーの拘りを反映。

パオ 

フロントフェース

ヘッドライトピークとヘッドライトリムのブラックペイントもなかなかの雰囲気でCOOL!レーシンググリーンマイカ塗装が煌びやかである。

パオ

ダッシュパネル廻りの艤装

ダッシュ上面は、ジャーマントップ生地のグリーンで張り合わせ、アンダートレイはシートと同調。ちなみに、パオは内外装同色が常であるが、今回はアイボリーでペイントを行っている。

パオ

パオの内装

50デザインで2トーンでのシート張替えを行ふ。フロアカーペットマットの新調も相まって美しい仕上がりである。

パオ

ジャーマントップ グリーン

なかなかお目見えする事の出来ないグリーンのジャーマン。SWでも、このジャーマングリーンは貴重である。純正のキャンバス地との決定的な違いは、ほぼ縮まない、そして耐久性が2倍以上である。

パオ

レーシンググリーンのパオ

往年のエゲレス風仕立てと言ったイメージである。しかし、こちらは、旧ミニのカラでなはく、最新のメーカー純正カラーから拝借して塗装を行った、いわゆる現代風レーシンググリーンであり、どことなく煌めきが美しい。

パオ

孟宗竹パオ

とてもカラーが美しく、K様のセンスが素晴らしい。この度はK様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます。SWでは御年最高齢のオーナー様となられますが、楽しくお乗り頂ければ幸いです。ご製作させて頂き、心より感謝申し上げます。

今日はコレマデ。

パオ

知多のボート係留所

K様はクルーザーもお持ちであったという事で、この係留所の風景をお写真でお撮りさせて頂きました。グリーンの車体にイエローのフォグランプ、明るいシルバーのホイール、それにヘッドライトリムのブラックペイント、本当にCOOLですね。勉強になりました。

うどん県丸亀市のH様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

パオはオブジェ

丸亀駅前に現代美術館があった。巨大なオブジェがお出迎えしてくれるのである。昨今パオはノスタルジックやレトロで語られる訳であるが、現代美術館の前に停めおいて眺めると、なかなかの佇まいである。パオチーフデザイナー古場田良郎氏のお話の中に、ノスタルジックな物をつくろうとはおもいませんでした。とある。たとえば、ヘッドライトは丸い。一見するとノスタルジックのように見える訳であるが、しっかり観察すると、昔あった丸いだけのライトでない。そこには傾斜角を着けた造形がなされており、ただただ丸いだけではないのである。また良くある軽自動車のレトロ調の車のスピードメーターを見れば、これまたレトロな書体を文字盤に使用しているが、パオのスピードメーターにそのようなレトロな書体は使用されていないのである。パオは安易な思考停止したレトロ調の車ではない、これを何に例えようとしようとも、語る事は難しく、レトロやノスタルジックではない、パオの素晴らしさはまさしくそれである。

パオ

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は、うどん県丸亀市にお住いのH様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きたい。ボディーは舐めれるくらい美しく純正に準じた塗装が行われ、さらにキャンバストップや内装はオーナーのセンスで張替えが行われている。今回は、さらに細かなパーツも新調して製作が進められた。

パオ 内装

ダッシュパネル廻りの艤装

ダッシュパネルの張替え、アンダートレイの張替えに、クーラーのデフロスタグリルのリペアパーツに交換、ナルヂウッドステアリングの取付など行っているが、実にダッシュパネル自体も取り外してブリリアントフィニッシュが施され美しい。

パオ ダッシュパネル

ダッシュパネルのダブルステッチ加工

ダブルステッチによる装飾は縫糸のカラーが選べる。もちろんシートの縫糸のカラーと合わせて変更が可能である。今回は、オーナーにお任せ頂き、少し太糸でアイボリーで製作を行った。

パオ シート張替え

レザーシートの張替えとステッチ

最高級のマテリアルを使用して張替えが行われた内装。シートのステッチにはダッシュパネルと合わせてアイボリーの太糸で装飾。とてもふっくらして可愛らしい印象である。

パオ 内装

内装の仕上げ

内張りはすべてリペアが行われ、新車を彷彿とさせる。フロアカーペットマットの新調もあいまって引き締まった印象である。SWオリジナルのあみあみのコップ受けも人気である。

パオ トランク

トランクマット

パオの純正トランクマットは経年の劣化により大きく縮んでおり、レストア車両にはもれなく、トランクマットの張替えをサービスで実施している。新調すればとても美しい。

パオと記念撮影

パオと記念撮影

この度はH様、PAOトラディショナルレストレーション納車おめでとうございます。4月より新しい環境でパオと共にスタートされるという事で、良き相棒となってもらえると思います。長くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ

生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に死に死に死んで、死の終わりに冥し。

by空海

何もわからないまま生まれ、なにも解らないまま死んでいく、という空海のお言葉。人生とはそういうものなのでありましょう。その中で楽しく生きる事こそが、わたしたちにあたえられた時間の使い方ではないでしょうか。

三重県松阪市のN様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

まっつぁかの石畳

三重県は松阪牛が有名である。なかなか手頃な価格では無いゆえに、わたしのお口に入った事はない。写真は御城番屋敷あたりの石畳と明治時代に建てられた赤壁木造校舎前である。郵便ポストも相まって、なかなかの風情を漂わせている。日本は近現代に入り建築も合理化の波に押し寄せられ、とてもみすぼらしくなった。たとえば、アルミサッシやサイディングボード、プリント合板などの建築素材であったり、またツーバイフォーの構造などである。これは、まさに合理化その物であって、生産性を上げるためにチョイスされた物事である。が、なんとも味わいのない、負の産物だと言える。たとえば、日本人は昨今、ハウスメーカーの合理的な建売を購入する。しかし、エゲレス人は中古物件を購入、リストアして住む訳である。この両者には決定的な違いがあり、イギリスの住宅は、木は無垢の素材で出来ていたり、そこにある本物の佇まい、味わいも重ね、さらに、家そのものが50年100年と長生きしている。さらに、オーナーが変わり、その度繕われているので、住むには新築を建てるよりかは価格もリーズナブルである。方や日本の場合、一代限りで家を毎度建て直す。その物としての価値の無い建築材料で作り、特に若い頃の思いでフェイクな外壁、内装を選ぶゆえ、年を重ねるごとに、残念な結果になってしまう訳である。果たして、日本人がやっている事は、本当に合理化と言えるのだろうか。合理化や効率化を今一度考える時を日本人は持てるのだろうか。35年経ったパオをレストアして思う事は、このパオというクルマ一台でずっと生けることである。これこそ、合理化であり、効率化であると、わたしは思う。

パオ 松阪市

この度は、三重県松阪市にお住いのN様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルMTキャンバストップをご覧頂きます。アイボリーのマニュアル、さらにキャンバストップのパオは重要文化財に指定されており、今回はミッションをマーチの物に置換して製作。足回りはローダウンと、ミニライト風のアルミホイールにてCOOLに仕上げました。

パオ まつ毛

ヘッドライトモザンピーク

フロント廻りの仕上げはバンパー、グリルなどは純正を踏襲したペイント仕上げ、ヘッドライトリムも塗装を行い、さらにピークの取付けで雰囲気がマシマシ。タイヤもご覧頂きたいのだが、パターンにこだわった造りでございます。

パオ

ダッシュパネル廻りの仕立て

ダッシュパネル上面は天井にも使用したジャーマンのマテリアルで張替えを行い、大人らしい印象に。さらにウッドシフト下部のシフトブーツは挿し色を入れて製作。メーター左にはリダンを行ったマグノリアクロックを装填。

シフトブーツ
パオ

シフトブーツとポケットベルト

実に、ブーツとポケットのベルトを同色で製作。一台ずつ、オーナー様の思いに合わせて製作させて頂いております。

トノカバー

トノカバーの製作

こちらも、ダッシュ上面のマテリアルと合わせて製作。生地の風合いを大切に、より雰囲気のある仕上げを心得ております。

ミニライト風
パオ

ミニライト風アルミで雰囲気も良い

下回りの仕上げもご覧頂きたいと思いますが、スピードウェルの製作の車両は下回りを観て楽しむ事が出来ます。

パオ 右舷後方姿見

パオ右舷後方姿見

14インチでアルミホイールで仕上げる場合は多いですが、13インチのホイールにローダウンはとかくに可愛くなります。

パオ納車

パオちゃんと記念撮影

この度はN様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。製作には多大なお時間を頂き感謝申し上げます。また、お喜び頂き嬉しく思います。これからも長くお乗り頂けます様に、リペアパーツ等の製作開発にも力を入れて行きたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山風

by蒲生氏郷