どんもす=ウェルです。
さて皆様、本日は千葉県のH様からPAOのレストアを行うということで
一昨年末より預かりしPAOが晴れて仕上がり納車されたというお話だ。
レストアを施したPAO(完成車)
簡単にレストアと申せど、ベースとなるクルマの状態により作業方法は異なる。
またフルレストア、セミレストアなる言葉が存在し、どちらも合わせてレストアと呼んでいる。
そして今回は、ボディーの悪い部分を板金塗装を施し、エンジンやミッションなどは新品に。
内装はいろいろなリメイクが施され、オーナーの思ひのPAOに製作が進められた。
フロントフェース 製作前のPAO
塗装の艶は衰え、グリルやバンパーも変色、色落ちしている。
決して可愛い~とは言えない劣化具合。
でもこれから復活するから楽しみでしかたがない。
側面姿見 製作前のPAO
経年の劣化は避けては通れない。
ココで一つ。めちゃめちゃ※やれているクルマがカッコよく見える瞬間がある。
そのやれたクルマに共通することは、ちまちまオーナーが悪くなったボディーを
叩いてペンキぬったり(色はあっていない)、とか本気で乗りこなしているだとか、
何かしらの美的感覚がそこには存在する、だからカッコよっく見えるのだろう。
※破れる(ヤレル)、疲れたとか大分痛んだという意味
内装 製作前の風景
製作前は生活感がでており、これもまたありだなぁと
ウェルは思っているわけだが、やはり綺麗な状態が良いというのは
人間の心理である。
内装のペイントは今回は行わず、特殊なクリーニングで綺麗にする。
レストアの醍醐味はあるパーツをすべて新品にするのではなく、
仕えるパーツはクリーニングし、彩色を施し、また元の位置に戻すということ。
新品のパーツを使えば良い物もあるが、なるべくその当時からあるものを
大切にする心、モッタイナイがクルマを新車とは違ったかたちで
美しく見せてくるだろう。これはウェル的価値感である。
ベアーエンジン&リビルドミッション
日産が製作するエンジン単体(ベアーエンジンという)は、現在でも
生産され続けているというから驚きだ。
スピードウェルでは年間に20基ほどエンジンの載替えが行われているが
常に在庫を確認しても在庫数が減らない。
日産パーツには本当に感謝しています。
ダッシュパネル廻りの様子。
ハンドルはモトリタMk-3に、ナビゲーションはインストルメントパネル中央に
フィガロのセンターコンソールやダッシュ上下の張替えなど
いろいろなリメイクが施されるコトとなった。
ナビゲーションが鎮座した。
見やすい位置にナビが取り付けられた反面
エアコンの吹き出し口は取り払われてしまった。
この位置にモニターが来ると視野性がぐんと良くなっていると
思うのだが、吹き出し口がなくなるのは賛否両論あるところ。
なのでオーナーがこれが良い、と思うことが良い訳だ。
内装 製作後の風景
謹製ウェル帆布によるレザーシートの張替えも終わり
レストアもフィニッシュを迎える。
すべてに言えることだが、バランスは非常に重要であり
機関、外装、内装とトータルで手を施してあげれば
また美しく長くお乗り頂けると信じている。
レストアPAOちゃんとH様をガシャ!!
この度はH様、レストア納車おめでとうございます。
これまたお土産まで頂き、さらには駅までお送り頂き感謝感謝で御座います。
今日はコレまで~。
本日の名言
必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ
by織田信長
真剣に生きている人間は、たとえ短い生涯であっても、
無駄に長く生きた人間より輝くということであります。
まあ、信長様の前で、オンリーワンなど口にすれば
その場で斬られるかもしれませんなぁ。