特別編!チューニングが加速する。MA10型を1100ccにボアアップ  自然吸気エンジン製作の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日はBe-1、PAO用MA10型(987cc)エンジンを
1100ccにボアアップチューニングを施したエンジン
俗称『MA11SW型エンジン』の局部をクローズアップしてご覧頂く。
古典的なチューニング方法で作りこまれた1100cc自然吸気エンジンは
1000ccターボエンジンを凌ぐ出力特性となる!?
と、非常に話題沸騰中。
一般的なターボエンジンであれば加給圧をあげるだけで簡単に馬力アップが
望める訳だが、スピードウェルとしては自然吸気(NA)エンジンで
どれだけパワーアップが望めるか、ある種今は亡き本田宗一郎の精神性を
彷彿とさせるコダワリで製作を進めている。
今回は局部をクローズアップと言う事で、メカが好きな方には
拝読して頂ければ面白いブログとなる。
MA11SW型
いまだなほ、ベールに包まれたMA11SW型エンジン。
今回ご覧頂くのはディストリビューター廻りである。
第一にご覧頂くのは燃料ポンプの取り付け位置がフタされている所だ。
ポンプ自体は電磁式(ミツバポンプ)に交換が施されるから栓をした。
本来はカムシャフトから動力を得て作動するいわゆる機械式ポンプであるが
機械式ポンプはその構造からフリクションロスともなり、
さらに、燃料をキャブレーター(気化器)に順調に供給する事が
不可能である。そのコトにより磁式燃料ポンプに交換される、のが
チューニングのセオリーである。
第二にご覧頂くのはディストリビューター本体だ。
今回は純正のディストリビューターを改造し
点火システムにMDI(同時点火)を採用。
同時点火って凄いの??とか、同時に点火するから凄いんだろうなど、
本来の機能を詳しく知らない方に同時点火の素晴らしきシステムを
お教えいたし候。
まず、同時点火とは読んで字の如く同時に点火するわけだが、
一番シリンダーと四番シリンダー。二番シリンダーと三番シリンダーと
同時(ピストンの圧縮上死点前と排気上死点前)に点火が行われるシステムだ。
一番シリンダーだけを例に挙げるが、まずエンジンの行程は
吸入→圧縮→燃焼→排気 で成り立っている。
普通の点火システムであれば、圧縮上死点前にシリンダー内の
混合気に点火し燃焼行程に入るわけだが
同時点火システムであれば圧縮上死点前と排気上死点前と
合わせて2回、点火する仕組みになる。
それではシリンダー内の状態と行程をご説明致そう。
ピストンが下降(吸入行程)→
ピストンが上昇(圧縮行程)→点火!!→
ピストンが下降(燃焼行程)→
ピストンが上昇(排気行程)→点火!!
というのが同時点火が行われる行程である。
それでは、なぜ排気行程(排気上死点前)に無用な点火が
行われるのだろうか。いやそれは無用ではないのだ。
それは、排気行程で着火することによりプラグに一定の温度を保たせておき
次に行われる吸入行程で入り込んでくる混合気の(冷えた)温度で
プラグの絶縁抵抗値を上げないようにしているのである。
つまりは混合気によりプラグが濡れて火が飛びにくくなるという現象を
改善する、いわゆる着火性能を向上させていると言える。
※絶縁抵抗とは電流が流れる電路における電路相互間及の間の絶縁性
(電流が漏れない性能)のことをいう。
プラグは放電(スパーク)する事が仕事であり、漏れない性能が
上れば(スパーク)火花が飛びにくくなるのだという。

また、同時点火システムは一番と四番、二番と三番の点火コイルが
共通であり、ディストリビューターを介さず直接プラグに放電される
ことにより(ディストリビューター内で各気筒に電圧を分配をするために
行われていた放電が無くなる)イグニッションコイルから
発生した高い電圧をそのままプラグ送り込むコトが出来るという
なんとも素晴らしい点火チューニングである。
と言う訳で、SWチューニングの一部をご覧頂いた。
MA11SW型
MA11SW型エンジンのお披露目!?年末に何かが起こる!!
今日はコレまで~。
本日の名言
やってみな、わからしまへんで。
by鳥井信治郎
サントリーの創業者。鳥井氏の名言で御座います。
そう、なにごとも、やってみなはれ、やってみなわからしまへんで~。
と、そう言う事でありましょう。

月刊スピードウェル 12月号発刊 SW-LTDはスピードウェルのカタチの巻!

どんもす~。ウェルです。
時は師走、皆様如何お過ごしでございましょうか。
さて、本日は月刊スピードウェル12月号が発刊された
と言う事で、賛否両論、老いも若きも、思い思いの視点と感覚でご覧頂きたい。

今回のモデルは約半年以上渡り製作を進めてきた、まさにリミテッドモデル。
整備面はもちろんのコト、内外装のデザインやカラーの全てがウェル氏の
独断と偏った見方により製作が進められる特殊なモデルである。
このリミテッドモデルにあるコンセプトは『小さな高級車』であり、
そのイメージはPAOのロールスロイスと言う訳だ。
オーナーの自慢となるよう、細かなパーツにはコレクターズアイテムや
骨董的な要素のある品物がおごられている。
解かる人だけが楽しめるという、これまた不思議な世界が待っている。
と言う事で、月刊スピードウェル12月号
SW-LTD スピードウェルブルーPAOちゃん 
を隅から隅までズズイとご覧下され!
話は変わり、GSWのチューニングもどんどん加速してきた。
SW-LTD
PAOのエンジンを1100ccにボアアップ。
NA(ノーマルアスピレーション)、自然吸気にこだわり
Be-1、PAOのエンジンをチューニングするというこの話題。
スピードウェルの技術向上を目的としたカタチで
製作が進められている。
MA11SW型エンジンは本日組みあがり予定である。
今後はサーキットでのテスト走行を繰り返し、
市販化に向けテスト結果をフィードバックする予定だ。
今日はコレまで~。
本日の名言
天才の秘密は子供の時の精神を大人になっても
持ち続けられるということである。
つまりは、自分の情熱を失わないということ。

byアルダス・ハックスリー
そうですなぁ~。子供のころは夢中になって細かなコトを
している時、口が自然にとんがっていた物です。
大人になって、なかなか口がとんがってこないとなると
それだけ夢中になっていないのかもしれません。

月刊スピードウェル 12月号が明日発刊 SW-LTDはスピードウェルのカタチの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日は月刊スピードウェル12月号が明日発刊される、と言う事で
その少しをご紹介致そう。
SW-LTD
SW-LTD スピードウェルリミテッドPAOモデル。
この仕様はスピードウェルの独断と偏った見かたにより
製作される本来のPAOのコンセプトからは逸脱したモデルである。
コンセプトは『小さな高級車』
目指したモノはPAOのロールスロイスである。
SW-LTD
フロントフェース部にはヨーロッパテイストをふんだんに。
特に時代背景まで統一し、フォグランプにはデッドストック
(当時モノ)のレイヨットDL701がおごられた。
※フォグランプはオーナーのご要望により取り付けが行われたが、
フォグランプ自体はウェル氏の独断と偏見により部品調達されている。

SW-LTD
内外装はグレートブリテン(GB)で高貴とされるカラーで統一。
デザインはウェル60を基調とし、ダッシュパネル、アンダートレイ、
フロアーカーペット、カーペットマット、さらにはドアポケットまで
張替えが執り行われている。
そして、今回の目玉はアンダートレイの生地だ。
SW-LTD
アンダートレイには特長ある編みこみされたレザーで行われている。
遠目でみればチェック柄のようなこの風合いがヨーロッパ調を
意識しているだろうか。
SW-LTD
細かなプロダクト感が最高だ。
ドアを開けるだけでもいろいろな話題が出る。
たとえば、ドアのストライカー部のネジが綺麗なシルバー色に
こだわっている、とか塗装はドア部の切り替えし部が絶妙であるとか、
はたまた、ドアパネルはセミグロス仕上げが施され、
ドアポケット部には同系色のレザーがあしらわれているだとか。
さらに今回のポケットにあしらわれたレザー部の上面は
以前製作したようなデザイン『ダブルステッチ』で装飾はなく
折り返しにより演出がかえられているだとか、
まだまだ話が尽きることはない。
その一つの瞬間でさえ、思いが込められているところが
SW-LTDなのである。
SW-LTD
一般的には生産が終了した限定モデル デュアルマフラークラシック。
このモデルはSW-LTDには特別に採用される時もある。
と言う事で、SW-LTDモデルを月刊スピードウェル12月号で
明日ご覧頂くコトとなる。
今日はコレまで~。
本日の名言
たいていの人はトライもしないで
諦めてしまうものです

byナポレオン・ヒル
おやまぁ~。そうですなぁ。
挑戦という言葉がある限り、なにもしないでは諦めないで
ほしいものです。
挑戦。ウェルの好きな言葉であります。

『SW-LTD』モデルはリアルウッドメーターパネルとなるの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日はスピードウェルの一つのコダワリのブランド
『SW-LTD』がPAOで販売され始めたが、今後RASHEENでも同様に
販売が開始されるコトとなり、そのメーターパネルがなんと
フェイクウッド『ウッド調』ではなく、リアルウッド『本物のウッド』
で製作検討が開始されている。
ラシーンSW-LTDご用材
ウォールナット材。木目が美しく、フェイクウッドにも同柄が多用されている。
スピードウェルはこの本物のウッドをメーターパネル
『インストルメントパネル』におしげもなくおごるのだという。

ウッドの種類は多種多色。
今回は大阪でも有数の家具職人と共同で製作が進めらているわけだが、
これはもう家具や調度品という粋に達する仕上げが施される、
というなんとも贅沢さがスピードウェルリミテッドという名にふさわしい。
チーク材
今回はラシーンから製作と言う事で、ウェルが思い描く
北欧のイメージに合わせ御用材にはチークが選定された。
チークは現在ほとんど採るコトが出来ず非常に希少価値の高い
用材だといえる。
通称たけのこ
材の目をご覧頂こう。
山のように連なっているのが良く解かる。
これは専門用語でたけのことそう呼ぶ。
ウェルの趣味からは北欧(デンマーク)の60年代のチークの家具などに
良く見受けられるたけのこをデザインとし、
メーターパネルに対して横目でなく
縦目により張り合わせられるコトが理想である。
ラシーン用リアルウッド仕上げ
家具職人と共同でリアルウッドのメーターパネルを研究中。
車室内の温度や湿度、さらには振動や直射日光など、屋内とは
これまた違った使用状況に対しての厳しさがあり、使用する
ボンドやニス、ワックスやラッカーなど、
現在試験が繰り返されている。
また、後日にはPAOも始まるゆえ是非とも楽しみにして頂こう。
スピードウェルは常に本物を提案する。
今日はコレまで~。
本日の名言
能力なら誰にでもある。
違うのはその使い方だよ。
 
byスティーヴィー・ワンダー
あら~使い方。確かに、道具一つとっても人それぞれ使い方は違います。
自分自身の使いかたもまた人それぞれ違うのでしょう。
もっと効率の良いとか、感性の良い使い方を考えないといけませんなぁ。

特別編!チューニングが加速する。MA10型を1100ccにボアアップ  自然吸気エンジン製作の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、皆様本日は特別編と題してマーチ、Be-1、PAOのエンジンである
MA10型 自然吸気(NA)エンジンのスピードウェル的チューニングを
こっそり公開。
まず、これは大人の遊びという括りの中で始まったお話であり、
スピードウェルの技術向上を第一の目的としている訳だが、
問い合わせが非常に多くドキドキされている方々にココで朗報。
コンプリートでの市販化はほぼ決定している。
SW-フラットピストン
これがSW型フラットピストンだ!圧縮比は残念ながら非公開である。
排気量は1000cc(987cc)から1100ccへと、およそ10%アップし
トルクフルなエンジンへと性格が変わることは間違いない。
加工方法などすべてのデーターはスピードウェルの企業機密であり、
お教えすることが出来なく非常にむずがゆいのだが画像だけはOKだ。
987cc~1100ccへボアアップ
シリンダーは1100ccへと変貌させるべくボアアップ。
これ以上のボアを広げるコトは難しいと言う、限界に挑戦。
スリーブの厚みも今回はテストを踏まえるため、一番に少し分厚めを挿入。
今後は岡山のサーキットで耐久走行(テスト)を行い、
安全マージンを確保されスピードウェルで今後市販化される予定である。
チューニングエグゾーストと勘合
このプロダクト感が所有する喜びを供給する。
もうこれはPAOのエンジンではない。『MA11SW型である』
このMA11SW型エンジンの仕様を簡単に申せば、
①ピストン、クランク、コンロッド、フライホイール、
クラッチ トータルでのバランス取り
②1100ccピストン加工
③1100ccシリンダーボアアップ
④コンロッド加工
⑤吸排気ポート研磨加工
⑥カムシャフト加工
⑦カムプーリータイミング調整加工
⑧バルブスプリング強化加工
と一連の加工が施されるわけだが、そこに数々のノウハウを封入。
吸排気系は5ZIGEN製のインテーク&エグゾーストマニホールド
さらにウェーバーキャブレーター2基により燃料の供給が行われ、
点火系は同時点火とサン自動車工業製のSWホットワイヤーで締め括る。
今日はコレまで~。
本日の名言
月月火水木金金
by日本人
そう、皆良く働きました。
今の日本の元気の無さは、皆の元気の無さではありませんでしょうか。
週休二日などは、あればうれしいですが、本当に必要なのでしょうか。

Garage Speed Well がコダワリの製品の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日はコダワリの製品と題しウェルの身勝手な
四方山(よもやま)話と一緒にブログをご覧頂こう。
今日はその二つばかしを掲載しようと考えた訳だが、
まずは第一話。
スピードウェルはPAOの製作でグレードが3つほど存在する。
一つ目は『トラディショナル』
PAOを楽しく乗りましょうというキーワードの基、
予防整備や外装のリペアや内装の張替えなどオーナーの色を
最大限に反映できる非常に人気のあるグレードだ。
二つ目は『ヘリテイジ』
こちらはPAOの純正、本来の姿を未来へ残すべく復刻を目指した仕様。
エンジンなどはオニューになり、新車感覚で素のPAOをお楽しみ頂ける、
またはお楽しみ頂きたいというスピードウェルの願いが込められた仕様。
上記の2グレードの詳細ページは未だ完成しておらず、しかし販売はしている。
そして、今回ご覧いただくのは三つ目のグレード
SW-LTD『スピードウェルリミテッド』である。
SW-LTD
スピードウェルの独断と偏見により製作されるこの仕様。
ボディーカラーもシートカラーもウェルが選ぶというかなりの独断により製作。
本来のPAOのコンセプトからは脱線し、目指したものは
英国のロールスロイスである。
SW-LTD
ノーマルルーフを使用するところにより、カラーが色濃く反映されている。
もちろんこの車両を製作する前に、ことの発端となる車両が存在する訳だが、
それは月刊スピードウェル2月号に掲載されている
『きっどぎゃるそん号』であるのは言うまでも無い。
SW-LTD
ダッシュパネルの革張替え。アンダートレイの革張替え。
ウッドハンドルはお決まりだが、以降はウォルナットや
バーズアイメイプルなどにより装飾されたウッドパネルまで追加される
予感が漂っている。
※アンダートレイに注目。ゴテゴテさがなんともそういう雰囲気か。
SW-LTD
現在の完成形であるウェル60レザーがあつらわれ、
上質なフロアカーペットマットが車室内を温かく包み込む。
もちろん、ドアポケット部もレザーがあつらわれており、
数々の細工は見れば見るほど味がでてくることだろう。
と、スピードウェルリミテッドは近日大々的に公開予定。
是非ともお楽しみに頂きたい。
さて、それでは本日の第2話。
SW-LTD
前回のブログでご覧頂いたチューニングエグゾーストマニホールドだ。
やはりエンジンに装着し、ご覧頂きたいと思い早速仮組み。
SW-LTD
まるでF-1のエンジンを眺めているような光景だ。
さすがは5ZIGENレース部門。ウェルの希望と高い排気効率を両立した
エグゾーストマニホールドの逸品である。
性能はわざわざ言うまでも無く5ZIGENのレース経験から推測して頂こう。
しかし、今後シャシーダイナモにて測定を公表するゆえ是非ともお楽しみに。
では今回のウェルのコダワリとは、
その取り回しにあった。
SW-LTD
そう、これ。
オイルのレベルゲージが1番と2番のパイプの丁度間から
引っこ抜けるようになっている。
SW-LTD
そう、これ。
おいおいそんなコダワリはへのツッパリですよと思われるだろうが、
玄人の方であれば、この感覚は理解して頂けることだろう。
そう、このような細かな配慮も万全だ、と言いたかった。
そもそも、ウェルは旧車好きから始まり1950年代~70年代までの間の車は
職人と呼ばれる方たちが器用なデザインをエンジンにも多用していた。
そう、ボンネットを開けて楽しむコトが出来た時代である。
今回せっかくチューニングパーツを技術向上の一環として製作するに
してもただ単にかたどるだけでは意味は無く、こういうスタイルが
存在するんだなと、感じて頂けるだけでもうれしく思ふ。
とコダワリのごく一部をご覧頂いたわけだが、本当はもっともっと
いっぱいあり、時間の関係で今日はこの辺で。
今日はコレまで~。
本日の名言
喜びとは、勝利それ自体にではなく
途中の戦い、努力、苦闘の中にある

byマハトマ・ガンジー
つまりはそういうことですなぁ。
練習せずして野球に勝ってもうれしくはありませんなぁ。

5ZIGENと共同開発!日産PAO チューニングエグゾーストの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日は5ZIGENと共同で開発を進めている
エグゾーストマニホールド(通称=エキマニ)の
プロトタイプをご覧頂くコトに致そう。
まず、この類はチューニングとそう呼ばれる訳だが、
スピードウェルの整備技術の向上の一環として、プロジェクトが発足。
あくまで社内の技術向上が目標であるのだが、進めるなら
日本一を目指すのは当然の事であることから、
現在NA(ノーマルアスピレーション)エンジンでの最速を目指すべく
吸気、排気系統とさらにエンジン部に渡り開発が進められている。
今回ご覧頂くところはその排気系統と言えば解かり易いだろうか。
チューンドエグゾースト
プロトタイプ 5ZIGEN製チューンドエグゾーストマニホールド
今回もリプレイスメントマフラーに続き5ZIGENと共同で開発を行った訳だが、
なんと5ZIGENのレーシング部門が参加。フォーミュラーの経験等を生かし
製作されたMA10型のエグゾーストマニホールドの逸品となる。
また、デザインにもこだわり、PAOのその風合いと時代などを考慮。
ウェーバーキャブレーターと似合う風合いがそれとなく感じるコトが
出来るのが特徴だ。
チューンドエグゾースト
まるでフォーミュラーエンジンのタコ足を眺めているようでもある。
今回はプロトタイプというコトで、フランジなどはあまり加工は
加えてなく無機質な感覚だが、あえてこの風合いが往年のと呼べる
デザインなのかもしれないと、ウェルは推測する。
チューンドエグゾースト
スピードウェルのスタイルが貫かれた、この感覚。
まさに往年のエンジンルームと呼べるパイプの取り回し(デザイン)であろう。
この性能もさることながら、見ても楽しめるところがオーナーに対する
最大限の配慮であるとウェルは考える。
それでは今回のコンセプトと仕様をお伝え致そう。
まず今回のエグゾーストはカリカリのチューニングエンジンに対して取付ける
というわけではなく、一般のPAOエンジンのパワーアップとして開発。
吸排気系をボルトオンで交換し、気軽に山坂道を楽しめる仕様とした。
そのため排気管は4本とも等長とし、さらに集合部は4-1ではなく、
4-2-1としMA10型エンジンのレベルに合わせ低中速から一気に
高回転域へ加速するコトを目指したものである。
※レースなどで常に高回転域だけを多用する場合は4-1を設定する。
排気管集合部
これが集合部である。
内部の画像は流出しては5ZIGENに怒られるため、今回は非公開。
4-2-1という集合部の技術はご覧いただく事は出来ないが、
排気脈動を効率的に行い、低回転域から扱いやすい仕上がりを実現している。
1000ccという非力なエンジンには的を得たような
非常にありがたいチューニング(調整)方法と言えよう。
またこの模様はシャシダイナモでの測定をご覧頂くゆえ、
是非とも楽しみにして頂こう。
今日は出し惜しみコレまで~。
本日の名言
毎日毎日が奇蹟である。
いや、生活の全部が奇蹟だ。

by太宰治
そう、毎日が奇蹟であると思います。
同じ日は来ることはありません。
そういう意味でも今日の一日を大切にしたいと
考えられるのでありましょう。

速報!PIKE CAR ミーティング 10th UNAOFF(うなオフ)が開催されたの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日は速報と言う事で、2010年11月7日に開催された
パイクカーミーティング 第10回うなぎオフ 
通称『うなオフ』の速報をご覧頂く。
第10回うなぎオフ開催!
今回でなんと10回目と節目を迎えるコトとなり、
Be-1,PAO,FIGAROの参加車両台数はなんと64台にものぼるという。
日本一のパイクカーミーティングである。
開催場所は静岡県浜松市にある雄踏総合公園
(亀崎ファミリーランド)の駐車場。
集合場所は舘山寺温泉公営駐車場(浜名湖パルパル駐車場南)に11時。
このパイクカーミーティングは舘山寺温泉公営駐車場に一度集合して
開催場所までみんなで大名行列をなして移動するという
非常に楽しいイベントが待っているのであった。
第10回うなぎオフ開催!
午前11時 舘山寺温泉公営駐車場に集合した時の様子。
皆集合し、これから大名行列をする説明を受けている。
第10回うなぎオフ開催!
当日はパイクカーの製造をおこなった高田工業よりEVPAO(PAO電気自動車)
がお披露目された。
向かって左が高田工業の進藤氏。車両右奥にはデザイナー古場田良郎氏、
右手前に主催者であるBe-1オヤジ氏である。
と言う事で、このパイクカーミーティングの模様はまた明日に
じっくりご覧頂くことに致そう。
参加されました皆様、大変お疲れさまでした。
今日はコレまで~。
本日の名言
とりあえずやってみて、失敗から学ぶべきだ。
byリチャード・ブランソン
そう、とりあえずやってみる。そして失敗したなら、
失敗したことから学べばよいのです。

永久保存版 チーフデザイナー古場田良郎氏所蔵 PAO自転車をレストアするの巻!

どんもす~。ウェルでず。
さて本日はPAO自転車をレストアするというお話。
この車両は日本で何台現存するのであろうか。
非常に貴重な一台となるわけだが、オーナーは
Be-1、PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏である。
実はPAOだけでなく、Be-1、FIGAROと合わせてパイクカー3兄弟の
自転車がツノダサイクル(つんつんつのだ)から発売されていた訳だが、
この模様は2010年6月12日のブログ
永久保存版Be-1,PAO,FIGARO自転車の巻!
をご覧頂くことにする。
PAO自転車
これがPAO自転車である。
全体のスタイルは月刊スピードウェル7月号『バイスクールスペシャル』
に掲載しているゆえ、詳しくご覧頂こう。
PAO自転車
ボディーは21年という歳月が流れ、チップ(錆)が塗装表面に浮いてきている。
しかし、21年とまだこの状態で残ると言う所は、
実は古場田氏の取り扱いが上手いからであることは
容易に想像がつくだろう。
さらに、当時の自転車はメイドインジャパンであり、
現在の安価な自転車とは比べようもなく、高品質だからでもある。
(ウェルが3年前買ったママチャリはすでにこれ以上錆びている)
PAO自転車
スポーク部は錆が早く、今にもちぎれそうだ。
リムなどのステンレス製の部品でさえ、21年とならば錆が発生するのは
いざ仕方がないところか。
PAO自転車
サドルも年期が入っている。
元々はホワイトのサドルは一旦は破けてしまい、
古場田氏によりレザーが張り合わせられている。
茶色のレザーに張られているのは、ボディーがアイボリー色に対しての
感覚であると推測する。
と言う事で、どこまでレストアするかはこれからのお楽しみであるが、
まずはボディーの錆落としからはじまり、はじまり~。
PAO自転車
すでにフレームのみとなった自転車。
各箇所の取り外しには自転車用の専用工具が必要と言う事で、
ご近所のサイクルベースアサヒの力も借りての作業。
塗装は剥離剤で塗料を剥ぐまえに、錆を取り除くコトから始まったのだが、
結局どんどん錆を取っていくうちに無垢の鉄がほとんど顔をのぞかせてきた。
PAO自転車
フレームのパイプ集合部。
比較的に錆は落ち着いており、フレーム自体の状態は上々である。
PAO自転車
チェーンケースやフェンダーには若干のエクボもあり、
板金が行われている。
PAO自転車
フレームは宙吊りでの塗装となる。
一旦錆と塗装を剥離したのち、亜鉛の塗装
(2液性サフェーサー)によりさび止めが施された。
PAO自転車
前後フェンダーもご覧の通り、全面に亜鉛の塗料が
おごられている。
PAO自転車
チェーンケースもご覧の通り。
自転車をレストアするという話はあまり耳にすることはないが、
こうしてこの先、PAOと共に末永く現存してもらう為、
ボディーは実車と同様の大日本塗料製フッ素樹脂塗料を
おしみなく投入する。
まさに、文化財保護に相当する感覚をこの自転車に
注ぎ込みたいと考えている。
PAO自転車
フラフープではない。
ホイールのリムである。
今回スポーク部は全取替えが行われるコトが決定。
PAO自転車
リム部はチッピングが多いが、バフがけ&ポリッシュで
光沢のある仕上がりを取り戻す作業がおこなわれるようだ。
PAO自転車
今回復元にあたり、原形を変えることなく出来るだけ当時のパーツ
又は、当時のパーツの形状にこだわり、PAO自転車本来の
良さを追求することが一番のポイントである。
ホイールやサドルなど、現在自転車屋さんで販売されているものは
日本製はほぼ無い状態にあり、部品の選定には非常に時間が費やされる
コトとなった。
しかし、出来上がれば、21年前のあの日の再開となるコトは間違いない。
このPAO自転車は来る11月7日 静岡県浜松市で開催される
パイクカーイベント『通称うなオフ』でお披露目となるようである。
今日はコレまで~。
本日の名言
後世に残る仕事をする
by青木仁志
うわ~。考えさせられます。
色々な仕事がある中で、今回の自転車のレストアもその一つかもしれません。
また、日常の車両の製作は間違いなくその気持ちを持って
励まなければなりません。
あなたは、後世になにを残すのでしょうか。
たのしみでありますなぁ~。

PAOトラディショナル『SW-LTD』 大阪府堺市 E様納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェルです。
さて本日はスピードウェルが製造するPAOトラディショナルグレードの
SW-LTDモデルと納車を一挙にご覧頂こう。
トラディショナル SW-LTD
PAOトラディショナル 『SW-LTD』モデルの完成
今回ご覧頂くモデルだが、スピードウェルのオリジナルモデルである
PAOトラディショナルの限定版と言える。
一般的なトラディショナルと何が違うかと申せば、それはココから説明が始まる。
※ドアミラーは今回はシルバーにラッカーフィニッシュが施されているが、
さりげないかっこうで溶け込んでいる。
トラディショナル SW-LTD
こちらはフロントフェース部。
PAOは新車からかぞえて21年という歳月が流れ、
その疲労ゆえ、バンパーやグリルの色はほぼ全ての車両が
見るも無残な状況下であるのはご存知だろうか。
スピードウェルのトラディショナルモデルの仕上げには
バンパーやグリル、ワイパーやミラー、その他に
ラッカーフィニッシュ(再塗装)が施されて仕上げられるのである。
今回のフロントフェース部はその21年前の新車当時の
カラーリングを復元。
PAOはバンパーとグリルではシルバーの色味が少し違うのは
ご存知だろうか。この微妙な差が非常にPAOらしいと思うカラーである。
※復元には当時モデルからサンプリング。
現在発売されているバンパーやグリルは当時のカラーではないようだ。
トラディショナル SW-LTD
ホイールにはこちらは純正カラーではなく、ノスタルジックな印象を
纏うアイボリーにセンターキャップはシルバーだ。
この感覚は特にスピードウェルの感覚で、欧風(英国)をイメージしている。
※SW-LTD仕様として足回りを変更し独自の車高のバランスに調整されている。
トラディショナル SW-LTD
フロント部の車高調整。
純正からはおおむね1,0cmの車高がダウン。
こちらは、スピードウェルと大阪バネ工業との共同開発モデル
『レギュレートスプリング』により行われている。
ただ車高を落とした訳ではなく、走りや乗り心地を現代風にアレンジし
そしてPAOの姿見をスピードウェルの思ひへと変化させたモノである。
開発には現在市販されているPAO用のスプリングを大阪バネ工業が試験。
PAOのボディーのロールセンターの割り出しにより車高の位置を
味付けしているという、本当は走りに対しての要素で開発していった
わけだが、結果的に乗り心地と姿見とを高い次元で両立したと
言えるモデルである。
※街乗りも楽しめるが、コーナリング特性は抜群でワインディングロードでも
スイスイ走れてしまう化け物だ。
トラディショナル SW-LTD
リヤの車高は純正より3cmほどのダウン量だ。
それにしてもリヤのほうがフロントより若干の車高は高い。
なぜなら、ボディーとタイヤのオフセットが関係している。
どう言う事か申せば、フロントフェンダーの面とフロントタイヤの面
に対して、リヤフェンダーの面とリヤタイヤの面の出っ張り具合が
違うことにより、もし前後が同じ車高になるとリヤタイヤが
どえらい内側に入ったような見栄えになってしまう。
※あくまで姿見にもこだわり、視錯覚によりバランスを整えている。
『レギュレートスプリングという名はココから始まった。』
トラディショナル SW-LTD
前斜姿見。
視錯覚が感じられる見栄えである。
先ほどの真横からとは打って変わって前後の車高の違いが
ほぼ同等に見えるだろう。
ウェルがベストと思える車高がココにある。
トラディショナル SW-LTD
PAOのおしりの突き上げ感がたまらない。
この感覚は純正『オリジナル』の車高を彷彿とするもので、
残して生きたいテイストであることには間違いない。
トラディショナル SW-LTD
謹製ウェル帆布が手掛ける内装である。
トラディショナルモデルでは内装(レザーシート)に張替えや
シルバーパーツ群のラッカーフィニッシュなどが付いてくるが
SW-LTDになるとダッシュパネル、アンダートレイに続き
フロアカーペットやマットまで張替えがほどこされ
一連の自動車の物語により作りあげられる。
※シートデザインはウェル60スタンダード(アイボリーステッチ)
ヘッドレストは同時に張り替えられ付いて来る。
トラディショナル SW-LTD
ナルディクラシックハンドルはマホガニーのウッド感を強調する為
再ラッカーフィニッシュが施されている。
この仕上げが上質さを演出するワンポイントとなり
その一癖が最高と言える。まさに英国のかほり。
ナルディはイタリー製であるゆえ、今後はモトリタであろうか。
※SW-LTDはこうした細かな仕様にプラス独自の味付けが施されている。
トラディショナル SW-LTD
SW名=アトランティックブルーのフロアカーペットは
アクアグレイのPAOに上質さを追加する。
本来PAOのコンセプトは冒険をイメージして製作されている。
そのコンセプトから言えば上質は当てはまらないのだが、
SW-LTDのトラディショナルというコンセプト上のデザインと
言えば解かりやすいだろう。
このコンセプトは『PAO-TRADITIONAL』に掲載されているゆえ
是非ともご覧頂きたい。
トラディショナル SW-LTD
フロアカーペットとフロアマット。
同じアトランティックブルーの生地で縫製されるのだが、
フロアマットの縁をこだわるコトで、別モノと理解出来る。
トラディショナル SW-LTD
SW用語=ヘリ。
ヘリは純正フロアマットのオーバーロックでは仕上げてなく、
旧い感覚で帯状のものを巻き縁取りしている。
こうしたデザインイメージはSW-LTDの独特な仕上げと言えるだろう。
トラディショナル SW-LTD
フロアーカーペットはアメリカ製。
この風合いは日本製の生地ではなし得ない。
カラーは15色ほどあるが、SW-LTDではスピードウェルの
感性に基づくカラー選定が行われる。
※トラディショナルなカラーだと言える。
トラディショナル SW-LTD
スピードウェル謹製コップ&缶受けはipodも受け入れる。
いろんな用途があるようだ。
トラディショナル SW-LTD
この度はE様PAOトラディショナル『SW-LTD』
納車誠におめでとう御座いました。
今日はコレまで~。
本日の名言
何でも思い切ってやってみることですよ。
どっちに転んだって人間、
野辺の石ころ同様、
骨となって一生を終えるのだから。

by坂本龍馬
さすがは龍馬さん。これぐらいの楽天的な考えで
思い切ってやっていくべきでしょうね。
さて、あなたは明日になにをしでかすのか!
ウェルもなにかしでかすです。