遂に出た!現代のCDデッキがパオ用に変換されたKITの巻!

どんもす~。ウェルです!
さてさて~本日も力が入っておりますが、
遂に出た、何が出た?という事で、
スピードウェル社がパオのイメージにこだわる、現代のCDデッキを
パオにマッチするよう開発した箱をご覧頂くことに致そう。
パンパかパーン。
20090608a.jpg
ふわぁ~パオ型オーディオ用たまて箱やぁ~!!(彦麻呂 風)
今回は、Rにこだわり、パオのインストルメントパネル(通称=インパネ)
のイメージの延長線上のデザインが特徴。
オーディオにはクラリオンのDUB275MPというモデルを使い
製作が行われた訳だが、2DINのオーディオであればほとんどが当てはまり、
若干の加工を施す事により全ての2DINオーディオに取り付けは可能だ。
20090608b.jpg
これが、型抜きの治具だ。
この治具の中にFRPを張りつけて型を取ると製品になるというこんたん。
今回の箱はFRP(Fiber Reinforced Plastics の略)で製作したのだが
このFRPという材質についてもお教え致そう。
そもそもFRPとは略語であり、ちゃんと言うとこうなる。
Fiber=繊維、Reinforced=強化された、 Plastics=プラスチックのこと
つまりはガラス繊維を織り交ぜたプラスチックの事であった。
お勉強になったかな?
20090608c.jpg
蓋を開けた様子。
今回はRにこだわるというところから割り型という整形方法が採用された。
手がかかるほど良い物が出来る。
時間がかかるほど良い物が出来る。
順当に行けばの話しだが。(なんじゃそら)
20090608d.jpg
これがR部の型。
非常に細かなR部まで持たせ、パオに自然と馴染むように
最終の整形が加わった瞬間でもある。
ちなみにこのRはどこの部分かと申せばこの写真をご覧下され。
20090608e.jpg
そう、このクーラーの切替の側のRを拝借したのだから、
それはもう、似合わない訳がない。
という事で、この割型を製作するためにもマスターという型が存在する
のだが、このマスターのR部をご覧頂こう。
20090608f.jpg
これがマスターのR。
あれれ、少しキリッとしたRに見えるのだが、
今日の最後にこのRを出来上がったものでご確認頂くゆえ
楽しみにして頂きたい。
話は戻るが、パーツが出来上がるまでの順序をあらためて
お伝え致そう。
①型紙を造る。(ある程度のイメージと寸法を出し、形をとる)
②型をFRPで造る。(これがマスターというものになる)
③マスターを好きな形『デザイン』に加工する。
④出来上がったマスターを使い治具を製作する。
⑤治具にFRPを張りつけ製品の型を取る。
⑥治具からFRPを引っこ抜けば治具のカタチをした製品の完成。
それでは、出来上がった箱のみでご覧あれ。
20090608g.jpg
これがパオ型オーディオキットである。名はまだ無い。(夏目漱石風)
こんな名前はどうか?などなど名づけ親募集中だ。
しかし、普通であれば、黒ゲルコートとか白ゲルコートという
モノを使いFRPの側を整形するのだが、
これはクリアーゲル仕上げという事になる。
実はこの仕上げにもウェルはこだわった。
そのヒントはイームズチェアーだ。
このイームズチェアーの裏側にはクリアーゲル仕上げが施されており、
経年変化で黄ばんでくるのであった。
そう、この黄ばみがかなりの味となる事間違いない。
ただのウェルの自己満足とも取れるお話だが、
このチェアーを知っている人には伝わったであろう。
しかしながら、一般的にはパオのボディと同色にペイントして
使うのが理想的でるのは言うまでも無い。
20090608h.jpg
真正面からだ。
オーディオから外へ膨らんだボックスはあたかも
パオの純正であるかのようにRがかかり
オーディオを優しく包み込む。
取り付けも至って簡単にという観点で設計し、
良い精度で出来ているゆえDIYで十分行えるモノとなった。
20090608i.jpg
ほら、このRがなんともたまらない。
お茶碗にご飯3杯は食べれる仕様だ。
FRPのクリアーゲルもノスタルジックな風合いを演出している。
さて、この製品はDUB275MPとセット販売で
今後スピードウェル社から発売される。
価格もかなりお手ごろを設定しているから楽しみにして欲しい。
今日はコレまで~
本日の名言
寝て食うだけが取り柄なら
獣と同じ その一生

byシェークスピア
いやぁ~まいったまいった。
ウェルもこの頃メタボ気味。
痛いところを衝かれました。

遂に出た!現代のCDデッキがパオ用に変換されたKITの巻!” への5件のコメント

  1. それっぽくまとまりましたね。
    パオのフードもFRPでできています。
    SMC(Sheet Moulding Compound)という成型方法。
    SMCによる一枚構造の樹脂フードとしては日本初。

  2. kobatadsさま
    それっぽくと言っていただけるだけでも
    光栄でございます。
    FRPの繋がりもありましたね。
    フレックスパネル。
    Be-1、パオ、フィガロにのみ使用された
    特殊な素材ですね。
    最新技術が実はパオに潜んでいたのですね。

  3. ちょっと追加。
    FRP製のSMCフードはパオだけです。
    フレックスパネルはフロントフェンダーとエプロン部です。
    パオのフードの裏側を観察するとおもしろいですよ。

  4. うぁ~そういうことだったのですね!!
    どおりで、ボンネットが欠けたらファイバーが
    出てきてました。
    フェンダーやフロントエプロンは
    プラスチック、、ていうような素材ですものね。
    しかし、パオのボンネットアースに
    どのような効果があるのか知りたいです。
    よく言うのは静粛性を上げるみたいな
    事がたまにかかれていますが。

  5. 銀色のインシュレーターに付いているものですね。
    これはグラスウール製。
    社内外騒音を低減させるためのものですが、
    同時に表面のアルミ箔によって
    電磁波を遮断してラジオのノイズを防止します。
    アースはこのためのものです。

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