5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラー総集編PART2『デザインとこだわり』!!

どんもす~。ウェルです!
さて本日は日産RASHEEN用省燃費ステンレスマフラー(仮名)の
デザインとコダワリをご覧頂く。
今回ラシーン用マフラーの製作にあたり、打ち出したコンセプトは
PAO用ウェルリプレイスメントマフラーに引き続き、
純正らしく大人らしい。
そして、そのコンセプトの上で『官能と美学』の追求がなされた。
それは、純正ではより静粛性を求められるが、オーナーの喜びに
対する音付け。
それは、複合ステンレスの機能美を尊重するような視覚的効果など。
どれをとっても、他にはないコダワリのマフラーだと言える。

これが日産RASHEEN用、省燃費を追求したハイブリッドステンレスマフラーだ。
前回では省燃費性の向上を最後にご覧頂いていたが、
マフラーで追求するならこれが限界というラインまで5ZIGENは煮詰めていた。
そして、そのパフォーマンスは見た目や機能性からも伺い知る事が
出来るゆえ、ただ今よりご覧頂こう。

テールエンド形状。『通称・外カール』
このテールエンドパイプ、純正では38,1πの太さのパイプを切りっぱなしで
放置されていたものに対し、排気効率を上げるべくパイプ径は42,7πへアップ。
さらに、後方姿見に迫力を与えるため、外カール形状へ加工成型し
その最外径はなんと55,0πまで広げられたのだという。
今回も往年と呼べる外カール形状を踏襲した訳だが、
42,7πのパイプを成型するデザイン型を一からおこし、金型を成型。
5ZIGENの強力なサポートにより実現した形状なのであった。
そのコダワリはこの角度からも強調される。

カール部をご覧頂こう。
最外径を55,0πまで引き上げるため、大きくカールしているコトが伺える。
ラシーンのエンジンの排気効率を考えると、42,7πのパイプ以上の
大きさは不必要であり、しかしながら、42,7πの出口の大きさのままでは
交換しましたよと、オーナーに優越感を与える大きさには少し遠い。
そういう思いの中で、5ZIGENとスピードウェル社との、
デザインと効率のせめぎあいで完成させたのが、
このラシーン用の外カール形状だという訳である。
※外カール部の材質は高耐水性と高品位のSUS304ステンレス鏡面仕上げ

マフラーの吊り下げ部は、テールパイプに直接ステーを溶接することなく、
コの字のアングルを介してステーが溶着された。
これほど、手の掛かるマフラーは他にはないというほどの、
事細かなプロダクト感までもが5ZIGENとスピードウェル社では
求められている。
もし、あなたがマフラーを真後ろからご覧になられたとしよう。
綺麗なテールパイプに目を奪われ、その先を伺おうとする矢先、
パイプにステーががちがちに溶接されていれば、官能などできないはずだ。
コストは度外視し、プロダクト的にも深くこだわるといったウェル感は
ラシーンニストのために、細かな配慮が万全なのだ。
※Rのきついパイプ類の材質は高耐熱SUS436ステンレス研磨仕上げ
 外カールテールパイプとの接合面の溶接焼け具合が最高である。

溶接部の全てには非常に美しい、という熟練の溶接工が施す
『TIG溶接』が採用された。
この溶接は一般的なアーク溶接とは仕上がりや耐久性が異なり、
精密な溶接に向くのである。
一般的には高圧パイプや精密機器の溶接などに使われる。
作業的には右手では高融点のタングステンを電極にし、
アーク熱を発生させて溶着金属を付加するために、
左手で溶接棒を添加しなければならない。
両手を使うため熟練が必要であり、非常に難易度は高いのである。
仕上げ的には溶接の種類の中で唯一、溶接作業時火花(スパッタ)
が散らない特徴がありマフラーの他の部分にスパッタが飛び、
焼け焦げたような跡があるような見た目の悪さは皆無である。
しかしウェル的に痛いのはコストが非常に掛かることだが、
そこは、5ZIGENとの親密な契約によりクリアされている。

『JASMAマークは安心の証』
マフラーの全ては大人らしく、国土交通省が認める
JASMAマークが取り付けられる。
※サイレンサーは高耐水性と高品位を両立するSUS304ステンレス鏡面仕上げ
と言う事で、ホームページより先にブログでのお目見えとなったが、
物凄い大勢のエンジニアや熟練の職人達が
それぞれに思いとコダワリをぶつけ合い完成させた
と言う事をどこか心の隅にでも置いて装着して欲しい。
そして5月10日からの発売が開始となる。
特設ページはまだ完成していないゆえ、
ページが設けられるまで下記から申し込んで頂こう。
価格は1基、¥49,800 (税込み)
5月10日から6月10日までの間にお申し込み頂いた
お客様にはラシーンマフラー発売記念として
代引き手数料や送料が無料となる。
『日産ラシーン専用 省燃費ハイブリッドマフラー 注文』
君もこれでお茶碗3杯どうだ。
今日はコレまで~。
本日の名言
何も戦に限らず、
人生なんてそんなものかもしれません。
倒れていたらとどめを刺されるんです。
死にたくなかったら、
立ち上がって前に出るしかない

by浅田次郎
これほどの気持ちを持って生きている世の男性はどれだけいるのか。
日本は平和ボケしております。
ウェルも平和ボケ。
武者震いするほど、何かをがんばらなければまりませぬなぁ。

5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラー総集編PART1『研究から試作』!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は昨年末から考案を練り、コンセプトを掲げ
5ZIGENと共同での開発を進めてきた
日産RASHEEN専用、省燃費ステンレスマフラーの総集編をご覧頂く。
なぜラシーン用のマフラーを開発したかという所からだが、
ラシーンの燃費はあまり良くなく、それを克服したいという所が大きい。
日産技術も、このあたりはギリギリの世界で調整はされているだろうが、
当時の排気ガス規制に対しての問題をクリアするために
エンジンの味付けを仕方がなしに調整しているようではある。
それは、エンジンのバルブタイミングを見れば解かりやすく、
インレットとアウトレットがオーバーラップしていない
(生ガスを排出したくない)など、
より排気ガスに対する対策がこうじられていた
と推測することが出来るのであった。
純正マフラー
全てはこの純正マフラーの性能を知る『研究』する所から始まった。
車両のテストに取りかかったのは、今年に入り2月頃。
開発段階でのコンセプトはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーから引き続き、
『純正らしく、大人らしいマフラー』
さらに今回はコンセプトに加え、交換しましたよと思わせる
味のあるサウンドが与えられている。
そう、前回のPAO用ウェルリプレイスメントマフラーでは純正と同等の音量を
追求していたのだが、今回のラシーン用マフラーでは
音量と音質がスピードウェル社らしくチューニングが施され
『官能と美学』が追求されたのであった。
純正マフラーを分解
純正マフラーの分解し、一からデーターを取る。
ちまたでは、純正というパーツは貧相で、あまり質のよくないパーツ
みたいな感覚で取りざたされる事が多いようだが、
実は純正パーツという物は非常にすぐれており、
(日産の技術陣が総力をあげて製作されている)
けちを付けるところなどあるわけが無い。
ただ、コスト面ではやはりギリギリの世界で製作されているらしく
高価なステンレスなどの部材は純正で使われるコトはなさそうだ。
試作マフラーだ。
『プロトタイプマフラー第1号機が鎮座する。』
そして今回もスピードウェル社が追求したマフラー形状の
同型、2種類の排気効率が異なるマフラーを製作し
パワー、トルク、燃費、扱いやすさなどの試験を繰り返す事となったのである。
第1号機は純正より抜けやすい構造(内部の管を一回り大きくしたモノ)
第2号機は純正より抜けにくい構造(内部の管を一回り小さくしたモノ)
素材に対しては、コストを無視し耐久、耐候性、見ためを限りなく
追求することにより、ステンレス(SUS304とSUS436)を
複合『ハイブリット』。
より適材適所という感覚を取りいれ、非常に手の込んだつくりである。
省燃費マフラー
形状にも限りなく純正を踏襲し、出口パイプは若干ながら、
右外へ振られているのが伺える。
そう、これはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーの製作時に
パオチーフデザイナー古場田良郎氏から、視錯覚というモノを
教えて頂き、気付いたところでもあった。
社外品ではこの視錯覚という現象までこだわっている所は皆無。
5ZIGENはこの細かな角度調整まで的確に行ってくれるという、
素晴らしい仕事を行ってくれる技術集団であるコトにウェルは脱帽である。
純正マフラー
シャシーダイナモにて馬力、トルクの測定風景だ。
今回もきっちり測定し、結果を報告する。
純正マフラー
これが1号機のデーターだ。
純正との馬力の比較では、2,5馬力のアップとなった。
さらに、トルクは全体的に約1Nmもアップしたのである。
トルクは省燃費に非常にストレートに結果と結びつく為、
確実に燃費がアップしているとこの時点では推測している。
5ジゲンとの走行テスト
そして、今回は5ZIGENのサポートカーが先導し耐久テストまで行われた。
高速走行ではマフラーに非常に熱が加わり、
曲がりくねったパイプ類の膨張や、振動で溶接部周辺にクラックが入らないか
またステンレスの焼け具合、音質、音量の変化など
全てに、試験を行い製品に仕立て上げてゆくという、
過酷なテストが繰り広げられるコトとなった。
走行テスト
さらに夜間ではホイールやタイヤを履き替えてまでの、
ロードテストを行うといった点が、さらに一歩前へ出たコダワリでもあった。
そう、タイヤの転がり抵抗や、ホイールの重さ『アルミ、スチール』
にもより、どれだけ燃費に影響するか、そこまで追求しなければ
今回は製品にすることが出来ないと初期の段階から想定していたのである。

夜間はひたすら高速道路を使い、走行テストが繰り返された。

なぜなら、燃費を測定するにあたり、実走行で限りなく本当の
燃費を測定しなければならず、夜間であれば道路がすいている為
巡航が可能だからだ。

これはプロトタイプ1号機の燃費アタックだ。
ガソリン満タン時での走行距離は82740km。

燃費アタックから帰ってきた走行距離は82815kmである。
今回の燃費アタックでは75km走った事になる。

この走行距離の時点で、5,09Lのガソリンが消費された訳だ。
と言う事は、75÷5,09=14,74という答えが出た。
この車両、純正マフラーでの燃費は12,6kmであったのだから、
プロトタイプ1号機のマフラーはなんと
リッター辺り14,74kmになり、リッターあたり2,14kmもUPしたのである。
これはラシーンのガソリンタンク50リッター満タンで換算すると、
50×2,14=107
そう、50リッターをフルに使うという仮定でお話をすると、
107kmも航続距離を延ばすことが出来るという訳だ。
驚くべき1号機マフラーである。
と言う事で、今日ははコレまで~
明後日は総集編『デザインとコダワリ』をご覧頂く。
本日の名言
人の欠点が気になったら、
自分の器が小さいと思うべきです

by石井久
この言葉の後は、こう続く。
人の欠点が気になったら、自分の器が小さいと思うべきです。
他人の短所が見えなくなったら相当の人物、
長所ばかりが見えてきたら大人物です。
本当に素晴らしい感覚ですなぁ。

5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラーが完成するの巻

どんもす~。ウェルです。
遂に5ジゲンと共同で開発を進めてきた
ラシーン用の省燃費マフラーが完成する。

出口は往年の『外カール』形状を踏襲。
5ジゲンとの走行テストや、自社で行う燃費測定など、
想像を超える過酷な開発だった。
詳しくは明日のブログでご覧頂くコトに致そう。
では皆様良いゴールデンウィークをお過ごし下さい。
本日の名言
目標が その日その日を 支配する
目標を持って生きている人と、目標を持って生きていない人では
ゴールは180度違うでしょう。

5ZIGENと共同開発 日産RASHEEN 省燃費マフラー走行実験 舞台裏の巻!!

どんもす~。ウエルでしゅ。
さて、昨日は久々に号外が発表されたのだが、
省燃費マフラーの走行実験をどのようにして行っているのか
という、走行実験の舞台裏をご覧頂く。
5ZIGEN本社屋前
5ZIGENインターナショナル本社屋前でのミーティング風景。
今回の実験は加速性と燃費である。
左からスピードウエル森本ドライバー。
中央に5ZIGENサポートカーを運転する矢野氏。
そして、右はマフラー交換を行う整備士がサポート。
大勢で本気の実験(測定)が開始された。
熱く走る
加速性は主に走行速度『時速80Km』から『時速100Km』までの
区間でノーマルマフラー、プロトタイプ1、プロトタイプ2と
3機のマフラーで加速タイムが競われる。
燃費は高速走行『時速80Km』巡航で、3機のマフラーを
約100Kmづつ走行を繰り返し測定された。
5ZIGENサポートカーとスピードウエル社ラシーントラベラー
5ZIGENサポートカーがテスト車両を先導する。
スピードウエルと5ZIGENはこれほど本気でマフラーの製作をするには訳がある。
それは、クルマに対しての情熱だろう。
本当に良い商品を開発し、皆に喜んでもらうためには
結果が出るまでトライ&エラーの繰り返しだ。
PAO用リプレイスメントマフラーに続き、
奇跡を起こす日は近い。
今日はコレまで~。
本日の名言
人間にとって
その人生は作品である

by司馬遼太郎
あなたの作品は素晴らしいでしょうか?
ウエルの作品はまだまだ下絵が終わっておりません。
さて、どういう絵を書くか、下絵が重要かもしれませんなぁ。

号外!日産RASHEEN 5ZIGENと共同開発省燃費ステンレスマフラーのお披露目の巻!

ウェルです。本日はPAOとRASHEENのブログ2本立て。
号外
発売期日が過ぎ去り、さらに開発が続けられているという
RASHHEN専用マフラーが遂にお披露目となる!?
ラシーン用省燃費マフラーだ
5ZIGENインターナショナルとスピードウエル社が
時間をかけ、入念に調整を施したマフラー。
RASHEEN専用省燃費ステンレスマフラー『仮称』が遂にお披露目となった。
なんと、燃費テストではリッター辺り2Kmほと上昇しているという。
細部のデーターは今後明かすとしよう。
そして、明日のブログで〇■%×?!Ω◎△になる!!
乞うご期待!!
さてお次はPAOのブログだ。

ウェルスポート『デュアルマフラー・クラシック』 5馬力アップが可能となる瞬間の巻!!

どんもす~。晴れときどきウェルです。
さて、本日はなんと今年度の新春から4月14日までの期間限定で
予約限定販売を行っている、PAO用2本出しマフラーその名も
ウェルスポート『デュアルマフラー・クラシック』の馬力測定をご覧頂くコトになる。
まず、今回2本出しマフラーの製作に踏み切った理由は、
皆々様からの熱い心にお答えした結果なのだが、
スピードウェル社の哲学と5ZIGENのレーシングスピリットを追求し、
これ以上無い仕上がりを実現するため試作が3度と繰り返されたのであった。

NA(ノーマルアスピレーション/自然吸気)エンジンの
馬力をマフラーだけで上げるには限界がある。
そう、エンジンという物は吸気、圧縮、燃焼、排気と
それぞれの行程のバランスによって馬力やトルクが決まるのだ。
今回はその排気の効率を上げるコトにより、
より高回転域での燃焼を促進するという所までの効率を上げて
どれだけ馬力やトルクがアップするか?という
まさにフォーミュラーなどの走りを追求する
5ZIGENが得意とする分野での挑戦であるから本当に楽しみだ。
ウェルデュアルマフラー・クラシック
これが、今回テストを行うデュアルマフラーである。
ウェルリプレイスメントマフラーとは全くデザインや構造がことなり、
抜けの良さを最大限に誇張しているのだが、
理論上ではマフラーのパイプの径を太くしたり
サイレンサーをストレート構造にするなどの方法で、
高回転域で馬力は望むのだが、低回転域がスカスカに。
そして常に高回転を回し走らなければならなくなる。
そこで、今回は低域から高域までカバーし、さらに
ピークパワーを大幅にアップさせるがため、
最新の技術で5ZIGENが新たにMA10Sエンジン用に
サイレンサーを開発。
遂にシャシーダイナモに載せられた
遂にシャシーダイナモに載せられた。
ココでエンジンをフルに回転させ、動力をデーターに変換するのである。
エンジンに火が入れられた
エンジンに火が入れられた。
どんどんエンジンの回転が上る。
タイヤが馬力を伝達する
シャシダイナモのパワーがどんどん伝えられ
激しいエンジン音がこだまする。
時速150kmオーバー
時速150kmオーバー。
遂にエンジンも悲鳴を上げ、テストは終了となった。
計測結果が楽しみだ
計測結果がこのモニターに映し出された。
5ZIGEN矢野氏とトメ氏がモニターを眺める。
結果はどうだ?
馬力&トルクだ
青色のラインが馬力。
赤色のラインがトルクだ。
低回転域から素直に馬力が上がり、
3000RPMから一気にパワーバンドに突入。
トルクがここぞとばかりに膨れ上がる。
そして5000RPM域を超えると馬力も落ち着くという。
確実に気持ちの良い回転域(2000RPMから5000RPM)辺りに
パワーバンドを持ってくるという仕上げが施され
背中から押し出されるような加速感は
レッドゾーンへ突入するまで気持ちよく続くからたまらない。
このMA10Sエンジンで吸気(気化器/キャブレータ)を
純正のままであれば、これが最高のパフォーマンスだ。
そしてピークパワーの計測結果だが純正マフラー装着時から比べると、
なんと5馬力もパワーアップしたのであった。
非力なPAOというイメージは払拭され、加速を体感できる仕上がりが
男として心を揺れ動かされる瞬間であろう。
おれでお茶碗3杯が可能となった。
これがお茶碗3杯が可能となった
5ZIGENとスピードウェル社が共同で開発したマフラー。
ウェルスポート『デュアルマフラー・クラシック』
スピードウェル社からクルマの動体特性を楽しみたいあなたへ。
本日の名言
ただ一つの失敗とは
挑戦をしない事である

byローザ・パークス
挑戦することは難しい。
しかし、挑戦しないと何も始まらないのだろう。

5ZIGENと共同開発 日産RASHEEN 本気の省燃費マフラー製作の巻!PART3

donmosu~。ウェルです。
さて、本日もデベロップメント的なお話ではあるが、
5ZIGENと共同で開発が進められている、ラシーン専用
低燃費マフラーの実験風景をご覧頂こう。
純正マフラーが
なんと純正マフラーが切開された!
今回は純正マフラーを一つの軸として、実験が行われる。
どういう実験かと申せば、
純正マフラーより排気ガスの抜けの良いマフラーと、
純正マフラーより排気ガスの抜けの悪いマフラーを製作。
一般的に抜けをよくすれば、高回転域でのピークパワー(最高出力)が上がる。
それであれば、抜けを良くしたほうがいいんじゃないの?
という感覚になるわけだが、
今回のリプレイスメントマフラーの
求めているものはピークパワーではない。
求めたいものは、常用回転域でのトルク感と低燃費性。
ピークパワーなどは無視し、本当に乗りやすく、
燃費の良いマフラーを追求するのであった。
と言う事で、抜けを若干悪くしてあげればトルクと低燃費性が向上
するのではないのかというデーター取りをするために
トータル3つのマフラーにより馬力や、トルク、そして燃費の測定が
行われるコトとなった。
純正マフラー
その抜けの良いとか、悪いとか、それはどういった部分で作るのか?
皆もしりたいであろう。
それではこれから画像と共に説明しよう。
マフラーの原理であるが大きく別けると2つある。
まずは排気脈動によりエンジン出力を引き出す。
そして、もう一つは排気音量を低減させる。
どちらもバランス良く純正マフラーは造られているのだが、
純正マフラーではコストという面でも計算されており、
5ZIGENとスピードウェル社が開発するコストより性能を重視する方法で
製作すると、純正よりまだパワーアップの余力が残っているのだ。
純正マフラー
まずエンジンから排出されたガスがこの膨張室に流れ込む。
膨張室ではガスが拡散し排気音量が大きく低減される。
しかし、排気ガスの音量が低減するだけでは駄目なのだ。
純正マフラー
ラシーンのマフラーは3層の隔壁構造が採用されていた。
大体の純正マフラーの仕様もこのような形が多い。
パイプにパンチングが開けられているが、これは排気ガスの
音質を良くするためにある一定の気持ち悪い周波数をカットし、
音質を整えているのである。
純正マフラー
パンチングの穴を通り排気されてゆくガスもあれば
筒から筒へ流れて行く排気ガスもあり、
エンジンの低回転から高回転域に達するまでには
いろんな流れ方をしてガスは排出されるのである。
こうして、分解しまずは純正マフラーの内部のパイプ径と
容積を測定。
特にパイプ径は純正で45パイと大きめであったが、
ウェルリプレイスメントのプロトタイプでは
この純正マフラーの内部パイプ径の大きい物と、小さい物を
製作し、抜けの良し悪しを造りデーターを取るという公算なのである。
純正マフラー
と言う事で、シャシーダイナモに載せ、
2本目<抜けの悪い>プロトタイプマフラーの測定を行った。
プロトタイプ2マフラー
プロトタイプ2マフラーではタイプ1マフラーのデザイン性も
向上させて製作がなされたのだが、この位置からは拝む事は出来ない。
(プロト1マフラーはボディーに対して垂直にテールエンドが出ていたのだが、
プロト2マフラーは改善し若干外側へ傾斜させ、視錯覚を払拭。)
よくよくマフラーのテールエンドだけ見ると、ボディー外側へ傾斜しているのが
伺えるのであるが、これがまた非常にセンスが良い角度であり、
今後お披露目致す。
(ラシーン用マフラーでテールパイプの角度が付いているのは
ウェルリプレイスメントだけ)
ラシーン本来のデザインを追求する事によりこの角度は譲れない。
大型ファンでエンジンを冷却する
大型ファンでエンジンを冷却する。
モニターには総合的な出力がアップされる
モニターには総合的な出力がアップされるのだ。
ということで、全てが揃ったところで、
プロトタイプ2マフラーの測定が行われた。
プロトタイプ2マフラーの計測結果
プロトタイプ2のマフラー計測結果だ。
上曲線青色のラインが今回のプロトタイプ2マフラーの馬力。
上曲線赤色のラインが純正マフラーの馬力。
これを見比べると、ほとんどピークパワーの差はないが、
常用回転域(低回転)では純正の出力に軍配があがった。
トルクをみると、高回転域では純正以上のトルクを搾り出しているが
常用回転では使わない領域である為、
現時点での測定結果だけで言えば、純正のほうが良いマフラーだといえよう。
『プロトタイプ2マフラーは大失敗!』
しかし、この大失敗がラシーンのエンジンの特性を知る上で
必要不可欠なことであり、
データーの収集が出来たという本当の意味では大成功を収めたのであった。
プロトタイプ1マフラーだ
前回の測定結果で大記録を樹立した
ウェルリプレイスメントプロトタイプ1マフラーだ。
この後3つの指向性のあるマフラーで
トータル800kmという走行テストが繰り広げられる!!
乞うご期待。
今日はコレまで~。
本日の名言
鍛練千日の行 
勝負一瞬の行
 
by蔦文也
一瞬にかけて毎日鍛錬しなければなりませんなぁ。

5ZIGENと共同開発 日産RASHEEN 本気の省燃費マフラー製作の巻!PART2

どんもす~。ウェルです。
さ~て本日は開発が急ピッチで進んでいる
ラシーン用本気の低燃費マフラーの細部をご覧頂くコトに致そう。

ばっちりウェルが写りこんでいるのであるが、
最高級ステンレスSUS304をマフラーのサイレンサー(消音器)に採用する。
マフラー素材でSUS304というステンレス鋼を使用するのは珍しくは無いが
実はこのSUS304という素材は耐水性に最大の威力を発揮。
と言う事で、サイレンサーには水が溜まりやすいと言う事により使用するが、
しかし、大きく熱の加わる所には不向きなのだという。
大きく熱の加わる所とはどういうところなのかと申せば、
ひねりまわったパイプ類のことだ。

ほとんど直角といっていいほどのひねり具合。(純正に順ずる)
そして、この熱の加わるパイプ類に採用されるのが、
SUS436というステンレス鋼である。
目指すは『官能と美学の追求』
SUS436といえば自動車マフラーのパイプ専用に開発された
ステンレス鋼である。
今回のラシーン専用マフラーにはこうして見て感じれるSUS304と
機能を追求するSUS436という
2つの素材を適所に使い。
マフラーの性能もさることながら、マフラー本体の
耐寿命まで計算に入れるというハイブリッドマフラーなのであった。
サイレンサー側面
サイレンサー側面だ。
まだまだ試作段階ゆえ、吊り下げ棒のデザインも決まっていないが、
デザインもまた性能であるという言葉により、今後の開発で
煮詰めてゆく。
出口カール部
まだ、溶接などは点付けである。
このプロトタイプ1は出口がボディーに対して垂直に出した様子。
一般的なマフラーであれば、これで良いのであるが、
後ろ正面からラシーンを全体的に見てみると
少し内側に曲がった感覚で見える『視錯覚』にとらわれるのであった。
今回もBe-1、PAOリプレイスメントマフラーで学んだ経験を生かし、
ラシーンの良さを損なわないよう、出口は外側へ傾けられる事となった。
そして、今回第一作プロトタイプ、
ラシーンウェルリプレイスメントマフラー(プロトタイプ1)の
パワーチェックをご覧頂こう。

パワーチェックが行われた。
上曲線の青いラインが『プロトタイプ1の馬力』
上曲線の赤いラインが『純正マフラーの馬力』
どうだろう、このマフラーの良い点はフルに下から上まで
純正マフラーを上回る性能と言う事になる。
下曲線の緑のラインが『プロトタイプ1の軸トルク』
下曲線の赤いラインが『純正マフラーの軸トルク』
この軸トルクもなんと、全面的にアップする事となった。
へんてこなところで大きな谷間も無くストレートに伸びる曲線は
運転しやすさを予見している。
特にトルクが全域でアップしている点では、かなりの
省燃費性が実現しており、次回の実測800km走破での
データーが楽しみだ。
今回全てにおいてフルにパワーアップが可能となった
ウェルリプレイスメントプロトタイプ1マフラーをご覧頂いたが、
実はさらにプロトタイプ2を製作中。
これで終わりではなく、これでやっと始まれたようだ。
本当ならこれで、他の追従も許さない良いマフラーの
特性がすでに出た訳だが、スピードウェル社と5ZIGENの
熱き戦いは終わらない、と言う事で
今日はコレまで~。
本日の名言
為すべきは人にあり
成るべきは天にあり

by杉田玄白
なすべきは人にあり、なるべきは天にあり。
なすべきコトをしておれば、天は必ず味方致しましょう。
運も実力のうちで御座います。

5ZIGENと共同開発 日産RASHEEN 本気の省燃費マフラー製作の巻!

どんもす~ウェルです!
さて、本日はラシーンオーナーには大変お待たせ致しております~、
ラシーン用低燃費マフラーの開発の第一部をご覧頂くコトに致そう。
今回は前回のBe-1、PAO用のリプレイスメント(純正代用品)と同様、
ラシーンの純正をさらにブラッシュアップさせたモデルの開発に
取り組むコトで5ZIGENと大筋の方向性が決定。
純正マフラーだ。
ラシーンのエンジン(GA15DE)の省燃費性の向上&追求のため
純正マフラーの研究から始まる。
この純正マフラーだが、中身の構造はいたって単純。
エンジンからの排気ガスが、一度膨張室に入り、Uターンして
テールパイプから出るような仕組みだ。
特にグラスウールも使用されているようで、
経年劣化による音量のアップは否めない。
出口の傾き
ラシーンの純正マフラーも実は真後ろに垂直に
出口が向いているようで、向いていない。
これはラシーンのバンパー形状を上からご覧頂くと
解かりやすいのだが、両サイドにゆくほど
円弧上に絞られていくボディー形状(デザイン)により
マフラーのテールパイプをボディーに対して垂直に
出すと、テールパイプがあたかも内へ曲がっているような
感覚(視錯覚)に陥るのだ。
という、細かな部分に対してもこだわって製作が行われる。
こういう細かな部分を怠るとラシーンのデザインの良さが
どんどん失われてゆくことにも成りかねないであろう。
吊り金
ラシーンのマフラーの吊り金は簡単なステーである。
このステー自身も何のことは無い形をしているのだが、
そこは逆にスピードウェル社的プロダクト感を全面的に
押し出せる絶好の場所かもしれない。
と言う事で、出来上がり時にはまたピックアップさせて頂く。
ココで、ラシーンのエンジン(GA15DE型)の諸元をお伝え致そう。
総排気量 1500cc
燃焼室形状 ペントルーフ型
弁機構 DOHC チェーンドライブ
内径×行程 73,6×88,0 (ロングストローク)
圧縮比 9,9
最高出力 ネット値 105馬力/6000回転
最大トルク 13,8Kg-m/4000回転
弁開閉時期 
吸気開 上死点後 0度
吸気閉 下死点後 42度
排気開 下死点前 46度
排気閉 上死点前 4度
と言う事で、今回ココで一番気になるのは弁開閉時期である。
このデーターからすれば、カムシャフトを交換すれば、
このエンジンの特性が大きく変るようなかほりさえ
漂ってくるのではある。
それはオーバーラップである。
このエンジンはオーバーラップしていない。
さらにロングストロークであることから
簡単にもうせば、当初からピークパワーを求めているのではなく
トルクフルな特性を狙っていると読み取れるのである。
さすが、4WDという観点からエンジンがそれに合う調整が
施されている所は日産の技術にただただ脱帽である。
ということで、今回のパワー的に求める方向性は
馬力ではなく、トルク重視だということだ。
このエンジン、105馬力あるといえ、これが
理論上5馬力あがったとして110馬力になろうと
なんらうれしいことは無い。
その5馬力より、トルクを1kg-mでもあげ
さらにピークトルクの回転数を4000回転から3500回転域に
もってこれれば、これ以上なく乗りやすく、
さらに省燃費性がぐぐっとあがったエンジン特性になるわけだ。
と言う事で、馬力は純正マフラーより落ちなければそれで良し。
それ以上にトルクを追求し常用回転域での乗りやすさ、
さらに燃費向上を図る仕上がりを追求する事にさだまった。
おおー日本一の扱いやすさと省燃費特性の向上が図られた
マフラーにまた一歩近づいた瞬間でもある。
それでは、機能性は次回、さらにマフラーを3分割に
割ってご覧頂くコトに致す。
それでは、製品の大体の姿見などをこれからご覧頂こう。
ラシーン後ろ正面姿見
ラシーンの持っている本来の形プラス
大人らしいマフラーのデザインを追求。
今回の出口形状は楕円でもなく、斜めカットでもない。
走りを予感させるような形状はご法度といったところ。
テールパイプは外カールがおごられた。
テールパイプはなんと、5ZIGENとこれまた共同で型からおこしだした、
通称『外カール』がおごられる事となったのである。
ラシーン純正はただの棒の切りっぱなし。
その感覚も実は雑ではなく、ラシーンらしい仕上げである。
しかし、切りっぱなしというのもせっかくステンレスで
仕上げるのであれば、芸が無いと言う事で
ウェルリプレイスメントマフラー(Be-1、PAO用)
のものと形状は同じ外カールというデザインを採用した。
そして純正のサイズでは少しさびしいと言う事で、
サイズはテールパイプは純正が38,1パイに対して
外カールテールパイプは42,7パイと若干の太さをつけるコトにより
さりげなく交換しましたよと大人らしくアピールするのであった。
外カールテールパイプ
この外カールテールパイプはすでに5ZIGENとの契約で
スピードウェル社の専売にもなっている特殊なデザイン。
往年の名器と呼べるには外せないデザインでもある。
往年のデザイン
左斜め45度からの姿見だ。
出っ張り具合も純正と同位置に留めてある。
ということで、今回はラシーン用リプレイスメントマフラーの
開発初旬の計画とデザイン案をご覧頂いた。
今週、来週あたりでさらに詳しい内容をブログでアップするゆえ
まだまだ乞うご期待だ。
今日はコレまで~
本日の名言
天才は有限 努力は無限
by中村清
そう、天才でなくても努力すればそれに勝るものは無し。

スピードウェル社製 PAO おとなの遊び 予告編の巻!!

どんもす~。ウェルです。
本日はPAOのおとなの遊びと題しまして、
昨年中頃からプロジェクトを発足し進めて参りました車両の
お披露目(予告編)をご覧頂こう。
おとなの遊び
とあるロンドンの郊外。
ではありません。神戸の税関近くでの撮影だ。
今回はおとなの遊びという感覚でいろんな加工や部品の取り付け、
細かなボディーワークなど、オーナーの遊び心を反映し
製作が進められた。
この車両のオーナーO氏は直接イギリスやアメリカなどから
部材を輸入。
ウェルもそれに答えるべく、フロアーカーペットマットの張替えや
ボディーワーク、細かな仕上げなどを施してあそび心満載の
PAOに仕上がった訳だが、
もはやPAOとは呼ぶことの出来ないカタチとして生まれたのである。
おとなの遊び
内装にも注目だ。
ウェル帆布社の総張替え。フロアーカーペットはベージュ色に。
さらに50デラックスシートやダッシュパネルの張替え。
天張りもなんと張りかえられ、バックミラーの跡は無い。
という所で、お披露目は後日となるから乞うご期待!!
明日はラシーンの超低燃費マフラーの製作をご紹介だ。
今日はコレまで~。
本日の名言
夜は寝て日は走る
まあ当たり前のことですが、日が照っているあいだでも
ぐうぐう寝ていたら一日終わってしまうという言葉でありましょう。
毎日が大切な一日。
シビアな事を申せば、時計の針が一秒一秒動くと共に
生き物は一秒ずつ死に近づいているのでもあります。
一秒とも無駄にはできませんなぁ!