5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラー総集編PART1『研究から試作』!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は昨年末から考案を練り、コンセプトを掲げ
5ZIGENと共同での開発を進めてきた
日産RASHEEN専用、省燃費ステンレスマフラーの総集編をご覧頂く。
なぜラシーン用のマフラーを開発したかという所からだが、
ラシーンの燃費はあまり良くなく、それを克服したいという所が大きい。
日産技術も、このあたりはギリギリの世界で調整はされているだろうが、
当時の排気ガス規制に対しての問題をクリアするために
エンジンの味付けを仕方がなしに調整しているようではある。
それは、エンジンのバルブタイミングを見れば解かりやすく、
インレットとアウトレットがオーバーラップしていない
(生ガスを排出したくない)など、
より排気ガスに対する対策がこうじられていた
と推測することが出来るのであった。
純正マフラー
全てはこの純正マフラーの性能を知る『研究』する所から始まった。
車両のテストに取りかかったのは、今年に入り2月頃。
開発段階でのコンセプトはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーから引き続き、
『純正らしく、大人らしいマフラー』
さらに今回はコンセプトに加え、交換しましたよと思わせる
味のあるサウンドが与えられている。
そう、前回のPAO用ウェルリプレイスメントマフラーでは純正と同等の音量を
追求していたのだが、今回のラシーン用マフラーでは
音量と音質がスピードウェル社らしくチューニングが施され
『官能と美学』が追求されたのであった。
純正マフラーを分解
純正マフラーの分解し、一からデーターを取る。
ちまたでは、純正というパーツは貧相で、あまり質のよくないパーツ
みたいな感覚で取りざたされる事が多いようだが、
実は純正パーツという物は非常にすぐれており、
(日産の技術陣が総力をあげて製作されている)
けちを付けるところなどあるわけが無い。
ただ、コスト面ではやはりギリギリの世界で製作されているらしく
高価なステンレスなどの部材は純正で使われるコトはなさそうだ。
試作マフラーだ。
『プロトタイプマフラー第1号機が鎮座する。』
そして今回もスピードウェル社が追求したマフラー形状の
同型、2種類の排気効率が異なるマフラーを製作し
パワー、トルク、燃費、扱いやすさなどの試験を繰り返す事となったのである。
第1号機は純正より抜けやすい構造(内部の管を一回り大きくしたモノ)
第2号機は純正より抜けにくい構造(内部の管を一回り小さくしたモノ)
素材に対しては、コストを無視し耐久、耐候性、見ためを限りなく
追求することにより、ステンレス(SUS304とSUS436)を
複合『ハイブリット』。
より適材適所という感覚を取りいれ、非常に手の込んだつくりである。
省燃費マフラー
形状にも限りなく純正を踏襲し、出口パイプは若干ながら、
右外へ振られているのが伺える。
そう、これはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーの製作時に
パオチーフデザイナー古場田良郎氏から、視錯覚というモノを
教えて頂き、気付いたところでもあった。
社外品ではこの視錯覚という現象までこだわっている所は皆無。
5ZIGENはこの細かな角度調整まで的確に行ってくれるという、
素晴らしい仕事を行ってくれる技術集団であるコトにウェルは脱帽である。
純正マフラー
シャシーダイナモにて馬力、トルクの測定風景だ。
今回もきっちり測定し、結果を報告する。
純正マフラー
これが1号機のデーターだ。
純正との馬力の比較では、2,5馬力のアップとなった。
さらに、トルクは全体的に約1Nmもアップしたのである。
トルクは省燃費に非常にストレートに結果と結びつく為、
確実に燃費がアップしているとこの時点では推測している。
5ジゲンとの走行テスト
そして、今回は5ZIGENのサポートカーが先導し耐久テストまで行われた。
高速走行ではマフラーに非常に熱が加わり、
曲がりくねったパイプ類の膨張や、振動で溶接部周辺にクラックが入らないか
またステンレスの焼け具合、音質、音量の変化など
全てに、試験を行い製品に仕立て上げてゆくという、
過酷なテストが繰り広げられるコトとなった。
走行テスト
さらに夜間ではホイールやタイヤを履き替えてまでの、
ロードテストを行うといった点が、さらに一歩前へ出たコダワリでもあった。
そう、タイヤの転がり抵抗や、ホイールの重さ『アルミ、スチール』
にもより、どれだけ燃費に影響するか、そこまで追求しなければ
今回は製品にすることが出来ないと初期の段階から想定していたのである。

夜間はひたすら高速道路を使い、走行テストが繰り返された。

なぜなら、燃費を測定するにあたり、実走行で限りなく本当の
燃費を測定しなければならず、夜間であれば道路がすいている為
巡航が可能だからだ。

これはプロトタイプ1号機の燃費アタックだ。
ガソリン満タン時での走行距離は82740km。

燃費アタックから帰ってきた走行距離は82815kmである。
今回の燃費アタックでは75km走った事になる。

この走行距離の時点で、5,09Lのガソリンが消費された訳だ。
と言う事は、75÷5,09=14,74という答えが出た。
この車両、純正マフラーでの燃費は12,6kmであったのだから、
プロトタイプ1号機のマフラーはなんと
リッター辺り14,74kmになり、リッターあたり2,14kmもUPしたのである。
これはラシーンのガソリンタンク50リッター満タンで換算すると、
50×2,14=107
そう、50リッターをフルに使うという仮定でお話をすると、
107kmも航続距離を延ばすことが出来るという訳だ。
驚くべき1号機マフラーである。
と言う事で、今日ははコレまで~
明後日は総集編『デザインとコダワリ』をご覧頂く。
本日の名言
人の欠点が気になったら、
自分の器が小さいと思うべきです

by石井久
この言葉の後は、こう続く。
人の欠点が気になったら、自分の器が小さいと思うべきです。
他人の短所が見えなくなったら相当の人物、
長所ばかりが見えてきたら大人物です。
本当に素晴らしい感覚ですなぁ。

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