新潟県長岡市のY様 FIGAROヌーベルバーグ納車おめでとうございます

フィガロ

山本五十六

長岡のヌーベルバーグ

今回は新潟県長岡市のオーナーの元へフィガロをお届けをする。

大阪からは北陸道を北にひた走れば新潟に到着するのだが、折しも日本海側は

大荒れの模様で、富山のSAで少し綺麗なところがあったから、そこで記念撮影をさせて頂いた。

わたしは、日本全国の新しいオーナーの元へ夢のクルマをお届けするにあたり、

夢のクルマとその風土を写真に収めるのが好きであるが、新しくオーナーとなられた

方々も、クルマと共にあちらこちらにお出かけをして記念撮影するのは

とても面白いし、思い出に残る事だからしてもらいたいと思ふ。

なんせカメラはその瞬間の光を永遠のモノに記憶(変換)できる装置なのだから、

持ち歩いた方が良い。ただし、フィルムカメラかデジタルカメラか、

そういふ話になった場合、カメラはどちらでも好きな方を使えば良いが、

ちゃんと現像してプリントに仕上げるという事が重要である。

その点、フィルムの場合は必ず現像しないと見れないし、カメラ屋で現像してもらった時に

好きなショットだけを選んで即座にプリントしてもらえるのだから都合は良い。

しかし、どうもデジタル写真はすぐに見ることが出来るという安心から

パソコンと云ふ箪笥に仕舞い込んで、肥やしになってしまうから注意が必要だ。

長岡の話に戻るが、ココは山本五十六元帥の故郷でも有名である。

納車後オーナーに教えて頂いた駅前のへぎそば屋で昼食を頂き、帰路駅に

足を運ぼうとした瞬間、五十六元帥の生家の看板に目が着いた。

駅から500mほどの呉服町というところにそれはあった。

玄関は空きっぱなしであったため、そのまま内覧させていただいたが、

急な階段を上って右の部屋が五十六元帥の勉強部屋であると書いてある。

その勉強部屋のガラス越しから外を覗けばフィガロが走っているなどという光景は、

まるで芸術的に見えるのだから、これはまさに長岡のヌーベルバーグである。

※1ヌーベルバーグの発祥はフランスの芸術活動であり、そこには

アンドレ・バザンやロベルト・ロッセリーニなど精神的な父と呼ばれる前衛的な

人物が複数いるが、近代日本の精神的な父という言葉を借りれば、

これは山本五十六元帥にぴったり合う言葉であるとわたしは思う。

※2ヌーベルバーグと云ふ呼称(1957年10月3日付のフランスの週刊誌『レクスプレス』誌に

フランソワーズ・ジローが「新しい波来る!」と書き、そのキャッチを表紙に掲げたことが起源。)

フィガロのキャッチコピー(東京ヌーベルバーグ)とは、東京の新しい風という芸術的な意。

フィガロ

FIGAROヌーベルバーグ 右舷前方姿見

この度は新潟県長岡市にお住いのY様の元へお届けに上がられた

FIGAROヌーベルバーグをご覧頂く事に致そう。

ラピスグレイという群青の空の色のフィガロであるが、ラピス・ラズリという宝石の色

をモチーフにしている事が伺える綺麗な色だ。

今回はフルオリジナルに近い仕上げをYオーナーが希望されたので、

内装の張替えなども純正に限りなく忠実に再現できるように材料にこだわって製作をおこなった。

フィガロ

FIGARO フロントフェス

ヘッドライトには純正オプションのライトピークが、左舷前方には

これまた純正オプションのコーナーポールが装着され、

豪華な印象を受ける。

フィガロの生産台数は2万台であり、こう云ふ純正オプションは新車時に装着した車両

には概ね残っているだろうけど、どれだけ台数があるかは解らない。

フィガロの純正オプションは、とても貴重なものと言える。

フィガロ シート張替え

謹製ウェル帆布 FIGARO純正レザー調張替えシート

今回は限りなく純正に近い風合いの合革での張替えがおこなわれている。

ハンドルやシフトノブのレザー巻やドリンクフォルダーなどは

純正オプション品であり、これまた希少。

フィガロ

FIGARO コックピット

フィガロの内外装には至る所に花弁の装飾が施されている。

ハンドルの中心部であったり、ハザードやクーラーなどのスイッチであったり、

ドアのオープンハンドルなどもすべてに花弁のデザインが施されている。

クルマに装飾を施すという感覚はヨーロッパでは今でもあるだろうが、

日本では今でもあまり見かける事はないだろう。

フィガロの美しさはそういった装飾によるものだと言える。

フィガロ

ホイールキャップ ラッカーフィニッシュ

フィガロにはホイールキャップの仕様がスタンダードであり、

こちらもキャップのラッカーフィニッシュが標準で着いてくる。

純正では、フィガロの天井部に塗装されているホワイト色に

ラッカーフィニッシュが行われており、今回はその純正を復元して

製作が行われた。

フィガロ

Y様とFIGAROの記念撮影

この度はY様、FIGAROヌーベルバーグ納車誠におめでとうございます。

あいにくの雨模様でしたが、納車させて頂きありがとうございました。

また、へぎそばはとてもおいしゅうございました。

これからはFIGAROを長くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

話し合い、耳を傾け、承認し、

任せてやらねば、人は育たず。

長岡の誉れ、五十六元帥の素晴らしい名言です。

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