福岡県北九州市のI様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

新門司にラシーン

門司港レトロ

九州の玄関口として古くから栄える門司港。

先には源平の戦いの終焉の地、壇ノ浦や宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の

巌流島があってとても歴史深いところである。

明治期に建てられたレンガ造りの税関などは、門司港のランドマークであり

今日はラシーンを留め置いて撮影した。

税関の煉瓦はとても趣深く、イギリス積みで製作されているという

真実に、良い物は長く残す物だと感じる訳である。

しっかしラシーンはパオと同様どこにおいても画になるのだから

オーナーがクルマと風景写真を撮って楽しむのにはぴったり。

撮影中も、たくさんの観光客がラシーンと税関の写真をパシャパシャ撮っていった。

話は逸れて昨今、いろんな意味で大量生産、大量消費社会に疑問を投じているが

写真もまた同じくして、スマートフォンなどで毎日のように世界中で

大量生産され、現像プリントされることなく大量消費(消去)されるという、

いわゆる写真の無価値化が進んでいる訳である。

カメラがとても高級だった135フィルム写真時代では、

その1枚の撮影にどれだけ精神を費やしたことだろうか。

すべての文化や産業は、お手軽や便利になればなるほど、

精神性もおおよそ比例して下がるように思えて仕方がない。

たとえば、刀鍛冶がハガネを神がかりな手打ちで仕立てるのか、

それともマシンハンマーで仕立てるのかの違いである。

当然長く残る物は前者である事は容易に伺うコトが出来る。

ココに来て日本人は、いかにして価値観を見直すかという

あらたな時代が来ているとわたしは思う。

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

この度は福岡県北九州市にお住いのI様の元へお届けにあがられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

フロントフェースにはカンガルー除けを配しインテリアのパネルも外装色に

塗装するという、東欧風の造りである。

ラシーントラベラー 平姿見

ラシーントラベラー 平姿見

ベルリンの壁を彷彿とさせるラシーンのたたずまい。

ホイールなども鉄に塗装という仕上げがイメージを真空管させる。

ナルディウッドクラシック

古典的なハンドルが良く似合う。

ラシーンのDESIGNされた時のキーワードの一つ、プリミティブ(原始的)

が古典的なハンドルのDESIGNが受け入れられる要因である事に間違いない。

エアバックを外して、趣を重視して木星のハンドルに交換するのだから、

ラシーン乗りにはエアバック信仰は無い。

背面タイヤステー

背面タイヤのステー

これくらいのパイプがガチッとDESIGNに取り込まれているのが

ラシーンの魅力の一つでもあり、SWではオーナーの思ひのカラーに

ラッカーフィニッシュして製作がされる。

ラシーントラベラー 後方姿見

ラシーントラベラー 後方姿見

ラシーンのどこから見ても、ラシーンだと解る容姿が独創性である。

不用意に大きくした最近のテールランプのデザインとは違い、

ぎりぎりにまで小さくした四角いテールランプがなんともお洒落。

門司港レトロ

ラシーントラベラーと門司港レトロ

素敵な建造物はそれらが空間となって、街と人を豊かにしてくれる。

ホテルオークラ本館が建て替えられるというニュースを聞いて

本当に日本人はどうにかしていると世界中からのメッセージが殺到。

ラシーンから覗く世界は、いつまでも美しいものであってもらいたい。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。

走行4万キロ台と希少なラシーンですが、末永くお乗り頂ければ幸いです。

どうも有難うございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

モダニズムの「聖なる殿堂」だ。

byショーン・マクファーソン

そして、今日のその時。

世界中のアーティストに愛されるホテルオークラを

日本人は消耗品だと勘違いているところに、

この民族の価値観を疑う訳であります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です