●祝トミカリミテッドヴィンテージ Be-1発売の巻●

どんもす~。ウェルです。

さて皆様、WTVによる『Be-1のお宝映像』は

ご覧頂けましたでしょうか?

Be-1を知らずしてパイクカーは語れないということで

本日もBe-1の話題である。

トミカリミテッドヴィンテージ Be-1

トミカリミテッドヴィンテージNEO 古場田良郎氏 蔵

1/64スケール Be-1 価格は1365円(税込み)

遂にトミカによりBe-1の赤と白が5月に発売を開始し

とうとう全色が販売されるコトとなった。

Be-1の発売は1987年のコト。

知る人もいれば、まったく知らない方の為に、

Be-1は時代を震撼させたクルマだったというコトを知ってもらいたい

ということで、ものすんごくたまらないお宝紙面をご覧あれ。

1987年5月1日 日刊自動車新聞

天井知らずのBe-1人気 (1987年5月1日 日刊自動車新聞)

AA(オートオークション)で300万円の高値。

紙面記事
Be-1のオークションの人気は天井知らず。

このほど愛知県東海市で開かれたUSSナゴヤオートオークション

に出品されたBe-1に、ついに三百万円の高値がついた。

新車販売価格は百万円台のこのBe-1。

販売は一万台の限定。しかもこれから生産するクルマもすでに買い手が

着いているとあって、新車の購入予約にもれた人からみれば

まさにのどから手がでるシロモノ。

これを反映してか、中古車オークションに早くも出品される

Be-1は高値に高値を呼ぶ状況だ。

業者筋が一方的に値をつり上げているといわれるなか、

『三百五十万円までは固い』との見方もあり

オークションの華となっている。

それは1987年5月1日の事であった。

今日はコレまで~。

本日の名言

自分が「できる」と思っている間は可能性がある。

by谷川浩司

間違いありません。所詮この世にあるものは自然以外は

人間が作ったモノ。可能性はあるとおもいまう。

●三樹書房が出版するエンスーCARガイドに仲間が加わるの巻●

どんもす~。ウェルです。

さて皆様、ゴールデンウィークは終盤、如何お過ごしでしょうか。

本日は三樹書房より出版されたエンスーCARガイドと

日産ラシーンのデザイン開発というRASHEENの本のご紹介である。

これから、Be-1、PAO、FIGARO、RASHEENのオーナーになろうと

されている方々はもちろん、現在オーナーの方もこれらの本を読むコトにより

さらに愛着が沸くコト間違いはなく、是非とも読んでもらいたい。

Be-1 PAO FIGARO エンスーCARガイド

2008年9月25日初版発行 『日産パオ&フィガロ&Be-1』 エンスーCARガイド

チーフデザイナー古場田良郎氏のインタビューと高田工業の製作が

つづられており、Be-1の奇蹟からFIGROまでのパイクカーのデザイン性能を

読み取れる唯一の出版物。

プロトタイプ(試作車)のスケッチ(古場田良郎氏 画)

などは非常に見所である。

PAO初期イメージスケッチ (古場田良郎氏 画)

『クルマを消耗品にしたくなかったのです』

と古場田氏のデザイン編がウェル的に非常に好きなところ。

この記事を読むと本来のクルマのコンセプトやキーワードがわかり

魅力がさらに沸いてくる。

『やらされ感ではなく、なんとかしようという気運にみちていました』

と高田工業の設計開発のインタビューは、パイクカーの特殊な製造工程に

奮闘する姿が描かれている。

『定価1900円+税 スピードウェルで販売されている。』

ラシーン エンスーCARガイド

2009年3月10日初版発行 『日産ラシーン』 エンスーCARガイド

こちらはラシーンエクステリアデザイナーの平林俊一氏のインタビューと

高田工業の苦労がつづられている。

『プリミティブだけど古くない』

プリミティブとは原始的という意味だが、だけど古くは無いという

その平林氏の感覚が読み取れるだろう。

日産 ラシーン

RASHEEN プロトタイプスケッチ

平林氏いわく、フロントグリルやヘッドライトの意匠が非常に複雑だった

という、現在ではラシーンの前期モデルのフロントグリルデザインがそれに

当たるわけだが、プロダクト感が湧き出ている。

『定価1900円+税 スピードウェルで販売されている。』

それでは、今回あらたに新発売となったラシーンとプロダクトデザインの本

をご覧頂こう。

日産ラシーンのデザイン開発

『日産ラシーンのデザイン開発』 坂口義英 著

第一章 業界を震撼させた『Be-1』の誕生
第二章 『ラシーン』のコンセプトメイキング
第三章 エクステリア、インテリアモデル製作
第四章 生産展開から市場導入へ
第五章 成果と未来予測

という括りまとめられている。

没になったデザイン

『前例にない開発手法に見るこれからのモノ作り』

パイクカーの開発からラシーンに至るまで

著者の坂口氏の鋭い目線で描かれている。

また最後には坂口氏の情熱とこれからの若い方へのメッセージが込められており

自動車のデザインを目指す方だけでなく、広い意味でのプロダクトデザインを

志す若者達に刺激を受けてもらいたい。とつづられている。

『定価1800円+税 スピードウェルで新発売』

と言う事で、この3冊のコアな書籍は明日スピードウェルの

特設ページで発売を開始するゆえ、是非とも楽しみにして頂こう。

今日はコレまで~。

本日の名言

凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。

風に流されている時ではない。

byウィンストン・チャーチル

永久保存版 チーフデザイナー古場田良郎氏所蔵 PAO自転車をレストアするの巻!

どんもす~。ウェルでず。
さて本日はPAO自転車をレストアするというお話。
この車両は日本で何台現存するのであろうか。
非常に貴重な一台となるわけだが、オーナーは
Be-1、PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏である。
実はPAOだけでなく、Be-1、FIGAROと合わせてパイクカー3兄弟の
自転車がツノダサイクル(つんつんつのだ)から発売されていた訳だが、
この模様は2010年6月12日のブログ
永久保存版Be-1,PAO,FIGARO自転車の巻!
をご覧頂くことにする。
PAO自転車
これがPAO自転車である。
全体のスタイルは月刊スピードウェル7月号『バイスクールスペシャル』
に掲載しているゆえ、詳しくご覧頂こう。
PAO自転車
ボディーは21年という歳月が流れ、チップ(錆)が塗装表面に浮いてきている。
しかし、21年とまだこの状態で残ると言う所は、
実は古場田氏の取り扱いが上手いからであることは
容易に想像がつくだろう。
さらに、当時の自転車はメイドインジャパンであり、
現在の安価な自転車とは比べようもなく、高品質だからでもある。
(ウェルが3年前買ったママチャリはすでにこれ以上錆びている)
PAO自転車
スポーク部は錆が早く、今にもちぎれそうだ。
リムなどのステンレス製の部品でさえ、21年とならば錆が発生するのは
いざ仕方がないところか。
PAO自転車
サドルも年期が入っている。
元々はホワイトのサドルは一旦は破けてしまい、
古場田氏によりレザーが張り合わせられている。
茶色のレザーに張られているのは、ボディーがアイボリー色に対しての
感覚であると推測する。
と言う事で、どこまでレストアするかはこれからのお楽しみであるが、
まずはボディーの錆落としからはじまり、はじまり~。
PAO自転車
すでにフレームのみとなった自転車。
各箇所の取り外しには自転車用の専用工具が必要と言う事で、
ご近所のサイクルベースアサヒの力も借りての作業。
塗装は剥離剤で塗料を剥ぐまえに、錆を取り除くコトから始まったのだが、
結局どんどん錆を取っていくうちに無垢の鉄がほとんど顔をのぞかせてきた。
PAO自転車
フレームのパイプ集合部。
比較的に錆は落ち着いており、フレーム自体の状態は上々である。
PAO自転車
チェーンケースやフェンダーには若干のエクボもあり、
板金が行われている。
PAO自転車
フレームは宙吊りでの塗装となる。
一旦錆と塗装を剥離したのち、亜鉛の塗装
(2液性サフェーサー)によりさび止めが施された。
PAO自転車
前後フェンダーもご覧の通り、全面に亜鉛の塗料が
おごられている。
PAO自転車
チェーンケースもご覧の通り。
自転車をレストアするという話はあまり耳にすることはないが、
こうしてこの先、PAOと共に末永く現存してもらう為、
ボディーは実車と同様の大日本塗料製フッ素樹脂塗料を
おしみなく投入する。
まさに、文化財保護に相当する感覚をこの自転車に
注ぎ込みたいと考えている。
PAO自転車
フラフープではない。
ホイールのリムである。
今回スポーク部は全取替えが行われるコトが決定。
PAO自転車
リム部はチッピングが多いが、バフがけ&ポリッシュで
光沢のある仕上がりを取り戻す作業がおこなわれるようだ。
PAO自転車
今回復元にあたり、原形を変えることなく出来るだけ当時のパーツ
又は、当時のパーツの形状にこだわり、PAO自転車本来の
良さを追求することが一番のポイントである。
ホイールやサドルなど、現在自転車屋さんで販売されているものは
日本製はほぼ無い状態にあり、部品の選定には非常に時間が費やされる
コトとなった。
しかし、出来上がれば、21年前のあの日の再開となるコトは間違いない。
このPAO自転車は来る11月7日 静岡県浜松市で開催される
パイクカーイベント『通称うなオフ』でお披露目となるようである。
今日はコレまで~。
本日の名言
後世に残る仕事をする
by青木仁志
うわ~。考えさせられます。
色々な仕事がある中で、今回の自転車のレストアもその一つかもしれません。
また、日常の車両の製作は間違いなくその気持ちを持って
励まなければなりません。
あなたは、後世になにを残すのでしょうか。
たのしみでありますなぁ~。

日産RASHEEN エクステリアデザイナー 平林俊一氏のハンドルの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、皆様本日はラシーンデザイナーの平林俊一氏のハンドル
と言う事で、お話が始まる。
実は本日極秘で平林俊一氏がスピードウェル社へ来場。
平林俊一氏の車両
日産ラシーン タイプⅡ サンルーフ 『平林俊一氏 蔵』 
今回は平林氏のラシーンのメンテナンスを行うと共に、
ついでにハンドルの交換を行ったのだが、
このハンドルが素晴らしいモノであったからご覧頂く。
平林俊一氏の車両
なんとハンドルは握り手場がはがれている。
おお~やっぱり凄い。こうして発売から15年以上もの時間を
感じさせると共にココまで乗り続けられているコトに
ただただ脱帽である。
平林氏が曰く『走行距離は17万キロ以上と走っている。』
本当にラシーン乗り達はこの姿に勇気づけられるコトであろう。
平林俊一氏の車両
ココまでくれば素晴らしいがハンドルとしてはお役ごめんとなる。
ということで、スピードウェル社に綺麗な純正ハンドルがあると言う事で
取替えが行われた。
というのが、本日のお話であるが、ココからはいつもながらの
HOW TOをご覧頂こう。
まず、ラシーンには前期、後期モデルともハンドルにエアバックが
装着されている。
このエアバックを取外さないとハンドルを交換することは不可能である。
前期型純正ハンドル
平林俊一氏に御献上。
ラシーンのハンドルは前期型と後期型で若干ながらの
デザインが変更されている。
また、この頃の日産のクルマにはほぼ同じハンドルが
取り付けられており、ラシーンだけでなく
日産車が全体的に変更がされているといったほうが良いだろう。
平林俊一氏の車両
まずエアバックを取外す訳だが、左右にフタが付いている。
このフタを外してあげれば、取り外しのボルトが見えるのである。
特殊工具
特殊な工具。スタートルクスレンチ。トルクスレンチの中央部は穴あき。
この工具が必要としている整備箇所は一般的にはエアバック以外には無い。
というくらい特殊な工具と呼んで良いだろう。
中央部は穴が開いているゆえ、穴無しもあるという所に注意が必要だ。
平林俊一氏の車両
ハンドル下面のカバーを外せばエアバックの配線が見える。
この配線を抜くわけだが、バッテリーのマイナス端子は
できれば外しておいて頂きたい。
万が一の誤作動でエアバックが開くおそれがあるからだ。
平林俊一氏の車両
エアバック装置を取外せば、中央部の19mmのナットを外す。
そうすればハンドルは車両から取外すことに成功するだろう。
平林俊一氏の車両
ハンドルを取外せば車両側にエアバックの配線が残る。
ココで注意だが、この中央部の配線は
ぐるぐる廻る。
中はゼンマイ仕掛け
実はこの装置のなかは配線がゼンマイのように封入されており、
ハンドルを右に切っても左に切っても配線が絡まないようにしてあるのだ。
ということからこれをくるくるいじって元の状態からずれてしまうと
ハンドルをいっぱいに切ったら配線が切れる、という
まずいお話にもなりかねない。
と言う事で、本日はラシーンのハンドルの交換をご覧頂き候。
ココからは番外編。
平林俊一氏とミニカエル氏
右が平林俊一氏と奥様の真友未氏。左がミニカエル氏である。
ラシーン新車購入時から乗られているミニカエル氏と平林夫妻のショットである
ラシーンオーナーの熱い話に耳を傾けられているひと時。
ミニカエル氏の車両のカスタマイズとデザインの話題が続いた。

その後にせっかく羽曳野までお越し頂いたと言う事で、
プチ観光として誉田八幡宮に参拝。
誉田八幡宮は第29代欽明天皇の命で応神陵の前に設けられた
日本最古といわれる八幡宮。永承6年(1051年)、第70代後冷泉天皇の命で
現在地に移され、鎌倉時代以降は将軍家をはじめ、武士の信仰を集めた。
現在の本殿、拝殿は、慶長11年(1606年)豊臣氏によって再建されたもの
であるが、再建中に大阪夏の陣が勃発。
その後、豊臣から徳川へ政権が移ったあとに仕上げがほどこされたことにより
屋根瓦や飾り文は徳川の葵紋が備えられた。
と、まあこんなところだ。
ここで豆知識だが、八幡宮といわれる神社の主祭神は
第15天皇にあたる応神天皇である。
この誉田八幡宮はこの応神天皇の(御陵)の前にあるのだ。

ミニカエル氏はサインをもらい、うらやましい限りだ。
と言う事で、平林様この度は誠に有難う御座いました。
また、11月中に何かが起こる!?と題して何かが起こるゆえ
ラシーン乗りの方々は是非とも楽しみにして頂きたい。
今日はコレまで~。
本日の名言
新しいことをやれば
必ず、しくじる、腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を削って
何度も何度もやる。

by本田宗一郎
今の私達にたらない何かがココにはあります。
日本人の素晴らしい何かがココにあると思います。

韓国へお嫁入り!日産PAO Jin様の車両レストレーションの巻!

どんもす~。ウェルです。(안녕하세요 웰입니다.)
さて本日は韓国から遠路御来店頂きPAO製作の依頼を頂いた
Jin氏の製作状況をご覧頂く。(Jin모양, 지금의 제작 상황입니다.)
韓国からと言う事で、このブログをご覧頂き楽しみにして頂ければ
と思い今回のブログを掲載。
PAOも海外へ羽ばたいていくコトになるわけだが、地球上に存在する
コトには変わりはないゆえ、ウェルもどこまでアフターサービスが
出来るか挑戦してゆきたい。
Jin氏の車両
Jin氏が購入するアクアグレイのPAO。
この後、フロントグリルやバンパー、ミラーなども
ラッカーフィニッシュ(純正色再塗装)が施され
製作が進められる。
スピードウェルではトラディショナルモデルでは
フロントグリル、前後バンパー、ミラーやホイール、その他の
ラッカーフィニッシュは必ず付いてくる。
Jin氏の車両
スタータースイッチがメーター横に備えられた。
今回は押しやすくするため、若干位置を上部に配置。
ウェルのごつい手でも押しやすいものとなった。
Jin氏の車両
インナーシルバーパーツ群の半艶シルバー仕上げ。
インナーシルバーパーツやミラーの上下端なども
トラディショナルでは標準でラッカーフィニッシュがおごられる。
日産塗装コード G-08-1という半艶仕上げを復元するという
コダワリを押し出している。
Jin氏の車両
ドア内張り内部にまでクリーニングの手が入る。
そして今回はスピードウェルが東北以北や沖縄県などにお住まいの
方々に無料でご提供しているウェル寒冷地仕様とするため、
ドア内部には耐酸化性向上キャビティーワックスがおごられるコトとなる。
Jin氏の車両
現在シート製作中に付き室内はドンがら。
トラディショナルモデルは基よりスピードウェル販売車両の
製作には全てにこうして内装は分解。
前オーナーのほこりを取り除き、新たなオーナーが
気持ちよく乗れる様努力している。
Jin氏の車両
音楽は瞬間の音のドラマである。
韓国のJin氏から送られてきた愛用のスピーカーを
フロント部に配置し、楽しくドライブして頂きたい。
Jin氏の車両
エアコンの噴出し口は前オーナーのコップ受け取付けによる
ダメージがあった。
Jin氏の車両
まだ新品パーツは確保できる。
噴出し口は新品を提供。
末永く韓国でお乗り頂くためには、内外装バランスよく
レストレーションを施さないと始まらない。
今回も非常に密度の高いプログラムが組まれ
Jin氏を応援できるよう、製作が進められている。
と言う事で、本日は韓国へ送られるPAOをご覧頂いた。
どうやらPAOは世界中で愛されていると言う事で、
今後はさらに世界中に方々に楽しんで頂けるよう
部品の供給や技術の供与などを検討する。
(현재 작업은 진행중이므로 좀 더 기다려 주세요
그러면 잘 부탁합니다 부탁 합니다)
今日はコレまで~。
本日の名言
宇宙から国境は見えない
by毛利衛
さすが毛利さん。最近はアジアの情勢が緊迫してはおりますが、
宇宙から見れば国境など御座いません。
それぐらい大きな考えができればうまいこといくのでしょうかね。
人種は違えどみな地球人です。

HERITAGE(遺産)PAOの巻!!

どんもす~ウェルです~。
さて本日はヘリテイジ(遺産)PAOと言う事で、
昨日にスピードウェル社で所蔵するコトとなったPAOをご覧頂く。

走行距離は驚きの1614km。
日本の重要文化財にして頂きたいくらいのPAOなのである。
このPAOのオーナーは複数台自動車を所有しており、いつか乗るだろうと
思い購入。しかし、乗る機会があまりなく、はじめての(3年目)の車検を
受けることなく、PAOはお蔵入りとなったのであった。

初年度登録は平成2年2月。
PAOはおおむね平成2年中頃で生産は終わっているだろうから、
後のほうに出来上がったPAOであるようだ。

有効期限の満了する日は平成5年2月26日。
このことから、平成2年2月27日に初年度登録が済まされたと
判断する事が出来る。
この車両はまだ一度も車検を受けた事の無い車両であるコトに間違いはない。
まさに、ヘリテイジ(遺産)として後世に残して
行かなければならない車両なのである。

引き取り当日はあいにくの雨模様。
しかしながら、無補修の完成されたPAOであることが
ウェルの心を熱くする。

内装は埃一つなく20年前のあの日にタイムスリップした気分のようだ。
また、新車当時のかほりがどこと無く漂ってくることから、
懐かしささえ伺えるであろう。

初代オーナーF氏とPAOの最後のツーショット。
F氏には偶然もしくは気まぐれだったかもしれないが、
このようにスピードウェル社へ所蔵させていただけて非常に光栄である。

スピードウェル社へ搬入される。
もちろん20年寝かしておくと、エンジンはすぐにかけるコトは出来ない。
エンジンのヘッド部にオイルを注入し、少しでもやさしく
扱わないといけないのである。

ちなみに、PAOのマフラーのエンド部のみステンレスで
製作されているのは皆ごぞんじであろうか?
この当時物のマフラーのステンレスは非常に磨かれているらしく
発色が良い。
しかし、現在の日産部品でPAO純正マフラーを注文すると
このような輝きは皆無に等しい物が届く。
そう、当時のパーツと現在のパーツでは仕上がりが
異なり、現在のパーツはPAO本来の良さをスポイルさせているようだ。
そのような細かな細工が勉強できて、まさにヘリテイジ(遺産)として
保存して行かなければならないのであろう。
このPAOは将来自動車博物館へ寄贈する日がやってくるかもしれない。
それまではスピードウェル社で拝むコトが出来るゆえ、
見たい方は御来店下され。
また、スピードウェル社では今年度中にパイクカー博物館なるものを
オープンさせる予定。
Be-1、PAOチーフデザイナー古場田良郎氏から頂いた、ゆかりの品や
当時のグッズやミニカーなどの展示が計画されている。
まだまだ、楽しみはいっぱいだ。
今日はコレまで~
本日の名言
負けに不思議の負けなし
by松浦静山
そう、負けには必ず理由が有ります。
その理由を超越し、次は大きく勝ちたいものですなぁ。

英国のNick Harding氏からお便り(e-mail)が届くの巻!!

For some reason!(DONMOSUE)
ウェルです。『英語的どんもす。発音はドンモスィ~』である。
さて本日は、フランスから8Kmほどはなれた沖の島
英国領のジャージー島(チャネル諸島)から遠路はるばる
謹製ウェル帆布のキャンバストップをご購入になられた
Nick Harding氏の車両をご覧頂く。
それは今年の5月頃。スピードウェル社に一本の電話が届いた。
〇×%Ω%Δ◎×-+■!?
そして、ウェルは片言の日本語でこう答えた。
あいきゃんとすぺーくえんぐりっしゅだと!!
と言う事で、Nick Harding氏のお知り合いのhatu氏に
お手伝い頂き、謹製ウェル帆布の海外輸送の手続きが開始。
Harding氏によれば、PAOのものは決して日本でしか販売されていなかったので、
でも好きで好きでたまらなく、日本から輸出したのだという。
英国ではFIGAROに続きPAOも人気があるようだ。
※Harding氏の奥様はFIGAROに乗られているという、素晴らしい夫婦に間違いない。

Nick Harding氏が所有する英国調PAOがそして今日のその時。
Harding氏に伺えば、もっとイングランドやジャージーに
パオの情報や部品など出荷して欲しいとのことである。

謹製ウェル帆布のキャンバストップが鎮座した。
ウェルも地球のどこかでこうして喜んでもらえている事を
少し誇りに思った瞬間であるが、今後もこうして好きでたまらない方々へ
最良のパーツや、技術を提供したいと思い候。

この車両はNick Harding氏が手間隙をかけて製作してゆき、
出来上がった逸品であるから驚かされる。
しかし、ウェルのブログを参考にして頂いているようで、
うれしい限りだ。
内装の張替えやアンダートレイの張替えなども、済まされ、
フロントのスピーカーも定位置に納められ、さらにボディーワークや
整備などもきっちり整えられているようだ。
そしてボディーのシルバーのラインにより英国のかほりが漂う。
おお~PAO本国、日本人も負けてはいられない。
大和魂でDIYを頑張ろうとは言えないが、
大切に乗る気持ちはまけず劣らず持たなければならないだろう。

トノカバーなども新調されている様子である。
この機会にパイクカーの世界的な交流が深めれるような
サイトの設立を行っても良いだろうと推測する。
日本(日産)のクルマだが、世界中に愛されるクルマであって
本当にうれしいコトであるには間違いない。
と言う事で、これからは英国はたまた地球規模でパイクカーを
応援するコトを約束する。
Hi Nick, thank you very much.
I introduced it to Japanese people.
We will run peacefully from now on with PAO.
キョウハコレマデ~。
本日の名言
強い人が勝つとは限らない。
すばらしい人が勝つとも限らない。
私はできる、と考えている人が結局は勝つのだ。

byナポレオン・ヒル
つまりはそう言う事で有りましょうぞ。
出来ると考えている、また出来ると信じる方より強い物、優れる物は
なかなか存在しませんなぁ。

永久保存版 Be-1・PAO・FIGARO自転車の巻!!

どんもす~。ウェルです!
さて今回は永久保存版と題して、Be-1・PAO・FIGAROの自転車をご覧頂く。
今回ご覧頂く資料は株式会社ツノダのサイクル部、影山様のご協力と
自転車はパオチーフデザイナー古場田良郎氏より預からして頂き候。
まず、この自転車の生い立ちであるが、Be-1が発売された時に、
日産とのライセンス契約の基、『株式会社ツノダ』
(当時はツノダ自転車株式会社)が製造して販売されたのであった。
当時ツノダ自転車株式会社といえば、皆は覚えられているだろうか?
つつんつツノダつつんつツノダという歌が(テレビコマーシャル)で流行。
この流行は「Dr.スランプ」アラレちゃんで登場する摘さん一家の
奥さんの名前「摘詰角田野廷遊豪(つんつんつのだのていゆうごう)」
にもなり、『これは「つんつんツノダのテーユー(T.U)号」という商標名
でありテレビコマーシャルのパロディーとして鳥山明先生が命名したぐらい』
ちまたを賑わしていたコトに間違いはなさそうだ。 
デザインをご覧頂くとそれぞれのパイクカーにらしく造形されており、
(基本的な設計はツノダ自転車株式会社が行い、古場田氏サイドで
若干のアレンジを加え、カタチに落とし込んでいかれたようだ)
今後お宝マニアにはたまらない逸品であるから永久保存版である。

当時のツノダ自転車株式会社のカタログ。
なんとも20年ぶりともいえるお披露目ゆえ、ウェルも興奮気味。
Be-1・PAOに続き、なんとS・Cargo(エスカルゴ)まであるのには
ただただ脱帽。
それでは、パイクカーの販売の順にズズイとご覧頂こう。

Be-1 上代は45,000円である。
カラーはホワイトとブラックが掲載されているが、
それぞれのカラーがあったのだろうか?
デザインはBe-1というクルマから想像が出来、お洒落である。
ウェル的にはパイプフレームのRがBe-1の表情らしく、
ペダルなどが黒色で塗装されている部分はBe-1でいう
バンパー(オーバーライダー)を想像する。

PAOSIDE26 上代は39,800円である。
カタログにはカラーデーターはアクアグレイ色のみ掲載されているが、
古場田良郎氏所蔵のPAO自転車はアイボリー色であるということから、
PAO純正カラーは少なからず存在したようだ。
オプション(後ろキャリア・かご)も存在し、使い勝手は抜群。
デザイン的にはなんとPAOのドアやボンネットなどのリブ形状が
自転車のチェーンケースに刻み込まれており、
さらに、パイプフレームの無骨さがPAOの味わいにマッチしている。
頑丈そうに見える、道具のように見える。『勝手な主観』

FIGARO26である。上代は49,800円也。
この自転車は恋のあじを教えてくれるようだ。
デザイン的にはFIGAROの優しい丸みを彷彿とさせてくれる。
カラーはラピスグレイとエメラルドが掲載されているが、
どちらも欲しい。
と言う事で、パイクカーの全てにパイクサイクルが存在していた
というのだから、驚き、モモの木以外にほかならない。
この度は株式会社ツノダ様ご協力、誠に有難う御座いました。
ということで、本日は前編。
明日に、古場田良郎氏所蔵のPAOSIDE26自転車のレストアをおこなう為の
部品の選定から、仕上げまでの一部始終をご覧頂くゆえ、
(何部作になるか解からないが)
是非とも楽しみにして頂きたい。

PAO自転車(左正面姿見)古場田良郎氏所蔵 20年物

PAO自転車(右見送り姿見)PAO好きにはたまらないリブ造形が拝める。
今回、この自転車をお預かりしたのは他でもなく、
20年ぶりの洗いと締め直し(レストア)がスピードウェル社で
厳かに執り行われるコトとなったからである。
それでは後編はこのPAO自転車の細部を詳しくご覧頂こう。
今日はコレまで~。
本日の名言
きょう一日を、よろこび、努め、
人には優しくして暮したい。

by太宰治
うぁ~優しくなれることばやわ~。
さすがは太宰治さん。
この志は人間として必要ですなぁ。