PAOに乗って京町家をゆく
京都の竹田周辺にある陸運支局から、龍谷大学を素通りし師団街道から伏見稲荷に
向かう抜道を行軍中に、この江戸末期から明治後期に建築された町家を横切ったので
迷わずファインダーに納めさせて頂いた。
これが玄関や窓も障子張りであり、中二階仕様の虫籠窓など
現存する町家のなかではかなり古く、造りも良く格は上である。
古都、京都は戦時下に米国による大規模な空爆は行われなかったのだから
昔ながらの町屋(町家)が今でも市内に5万軒ほど現存している、
というのは1998年に行われた市の調査によるものであるが、
まだそれだけ残っているのだから、犬も歩けば町家に遭遇するわけだ。
しかし、京町家に住むのはその多くがご高齢の方であるのだから、保全されていても
世代交代と共に毎年1000軒ほどが姿を消してゆく訳である。
PAOも、24年の歳月が流れて世代交代がおこなわれ、保全を行い
見事に復活していくのだから、なかなか町家に負けず劣らず頑張っている。
しかし、毎年数百台という数でPAOは減っているのは間違いはないのだから
京都の町家とおなじく、PAOの再生運動など行っても良いのではなかろうか。
PAO トラディショナル 左舷前方姿見
この度は京都府京田辺市にお住いのM様の元へお届けに上がられた
PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。
今回のPAOトラディショナルではあるがバンパーやグリル、ホイールなどは純正色を再現したが
ワイパーはその現代のノスタルジックであろうシルバーに塗装が施されて製作された。
謹製ウェル帆布 アンダートレイ張替え
ダッシュパネル上下での張替えは、下側(アンダートレイ)のみの張替えも可能である。
純正のシートとアンダートレイの関係からシート側面とアンダートレイを同色にして
張替えを施すことにより、ある種雰囲気の良い内装の仕上がりになる。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
謹製ウェル帆布が製作する60(ロクマルデザイン)スタンダードレザーシート。
トップ(座面)、サイド(側面)、パイプ(ふち)のそれぞれにオーナーの思ひのカラーを
お選びいただき、熟練のクラフツマンが一脚ずつ仕上げてゆく。
カラーは限りなくあるため、まずは100色位からお選び頂こうか。
謹製ウェル帆布 ジャーマントップ張替え
こちらは、キャンバストップの上級生地、ジャーマントップ。
SWではデラックス仕様として販売しており、キャンバスからジャーマンに
グレードアップすることは可能である。
カラーはキャンバスに準じ、黒、灰、茶、赤、紺の5色が用意されているが
それぞれのカラーはキャンバスより少し濃い目である。
PAOちゃんとM様をガシャ!!
この度はM様、PAOトラディショナル納車、誠におめでとうございました。
末永くPAOを大切にして頂ければ幸いです。
また、駅までお送り頂き、恐悦至極に存じます。
一休寺
京都の京田辺という所に、とんちで有名な一休さんのお寺が存在する。
納車路の500m入ったところだった為、少しこちらで撮影させて頂いた。
京都はわびやさびが自然と共に彷彿させられているので、とても景色は良いものだ。
一休寺の全景
一休さんは、室町時代の臨済宗の僧一休宗純の愛称である。
主に、その生涯に様々な説話を残した事から江戸時代に説話
『一休咄』が作られ、頓知で有名となった。
一休さん
『屏風の虎退治』は足利義満が一休に出した問題の一つである。
屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるので退治して欲しいと義満が訴えたところ、
一休は「では捕まえますから虎を屏風絵から出して下さい」と切り返し、義満を感服させた。
今日はコレまで。
本日の名言
この道を行けば、どうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
迷わず行けよ、行けば、分かるさ。
by一休宗純
これは、アントニオ猪木が引退試合の際にリングで熱唱した言葉でもありますが、
一休さんの名言であることは知る方も、少ないかもしれません。
ありがと~。