Be-1&PAOチーフデザイナー 古場田良郎氏の世界の巻!

どんもす~。ウェルです。
本日は前回速報でお騒がせした本編をご覧頂くコトに致そう。
PAOSIDEだ
PAOSIDEだ!
『パオサイドは、パオイストの新しい必需品です。PAOにすっかり惚れ込んで、
生活まるごとPAOで固めてやろうじゃないの、というパオイストの必須アイテム
といえます。ウェアーから小物まで、すべてが冒険仕様の元気グッズです。』
以上 PIKE FACTORY JORNAL 抜粋
と言う事で、のっけから飛ばして参りますが、これはPAOのブランド
PAOSIDEから発売された自転車なのであった!!
PAOSIDE自転車だ
PAO自転車 古場田良郎氏所蔵
デザインはもちろん古場田氏の息がかかり、ちゃんとリブなどの形状まで
チェーンケースに刻まれている。
これはPAO乗りであればゲットしたいアイテムになること間違いないだろう。
20年以上も経つこの自転車だが、いまだ古場田氏が愛用しているというから
皆々本当に脱帽である。
と言う事で、今回はスピードウエル社でPAOの補修とあわせて、
このPAO自転車をレストアするコトになった。
本日はこの自転車のお話はコレまでだが、以降
自転車の特集も組むコトに致そう。
さて、本日のお題だが、Be-1&PAOのココだけのお話と
古場田良郎氏の世界を今からご覧頂くコトになる。

『PAOには、はずしてはいけない色やカタチの法則があるのです。』
古場田良郎 談
今回はPAOのはずしてはいけない色やカタチの法則を伝授して頂く為、
古場田デザインスタジオでお勉強会である。
ウェル帆布社が持つ合革レザーの色見本調を全て持参し、
一から色の説明を頂くのだが、これがまたなかなか難航を呈するのであった。
まず、PAOの本当のコンセプトを理解する所から始まり、
その上で使う色や、カタチなどをお勉強させて頂いた。
PAOのコンセプトに冒険、探検という言葉がある。
簡単なイメージで例えるならばインディージョーンズだったり、
カバンであればハンティングワールドのような感じ。
あくまでもレトロやノスタルジックが先行する感覚ではないコトが伺える。
先に答えを申すが、
現在、一般的にPAOを見ているレトロ目線は
実はずれているというコトになるのである。

こういう風なものをPAOに取り入れれば実は似合うんですよ。
と言う事で、出てきたのは素材感のある繊維質のもの。
竹や籐という素材である。
素材感を基にイメージで言いかえれば南米あたりであると言う。
そう、スピードウエル社のカタチとしてデザインしている
50、60デザインなどは英国調を基調としており、
この南米あたりのような素材の感覚はなかったのである。
今回のお勉強の中で本当にPAOの謎を一歩解明できた瞬間であった。
そして、

こういうモノをトノカバーの上にぽんとおいても似合うでしょ。
ほらほら、PAOらしいかほりがしてきたではないか!
より素材感を追求するならこういったモノを配置して楽しむコトが
PAOにとってお似合いでもある。
これで、皆も本来のPAOの姿に一歩近づけたであろう。
しかし発売から20年以上の歳月が過ぎ、
いろんな意味でPAOが多様化し、
近年流行ったカフェや雑貨などのミッドセンチュリーデザインと合わさり
良く耳にするノスタルジックやら、レトロといった言葉で
現在では一般的には表現されているのである。
今回は皆にとっても本当にPAOの真髄を少しは納得して頂けたはずだ。
さて、PAOのお話はさらにGWに何かが起こる!?と言う事で
乞うご期待だ。
次にBe-1の色のお勉強。

なんと、これもお宝。Be-1の塗色見本である。
古場田氏によると、クルマの色は空の色が移り込むから
空の色と合わさる時の色を想定して造らなければならないのだという。
面白いのは、ただ色だけを見れば
なんとも綺麗な色とは言い辛いのであることだ。

本邦初公開!!Be-1の塗色見本の全てだ!
左から、パンプキンイエロー(なんきんの黄色)
トマトレッド(トマトの赤)
オニオンホワイト(たまねぎの白)
ハイドレンジアブルー(あじさいの青)である。
すべてが、これを元にBe-1の塗装が決まった訳であり、
この色見本を持ち続けている古場田氏にまたまた脱帽だ。
それほど、デザイナーが拘ったクルマだというコトも忘れないで欲しい。
と言う事で、色のお話はまだまだ尽きないのだが、
それでは現在の古場田氏の世界をご覧頂く。

『The Japanese Watch』
3月28日から4月3日まで
限定生産 九谷焼・山中塗腕時計2010モデル(限定80個)の
石川県九谷焼美術館の茶室にて発表展示会が行われた。

Be-1&PAOチーフデザイナー古場田氏は
日産自動車デザイン本部在籍中は、数々の量産車のデザイン、
同社CIデザインシステム導入プロジェクトを始め
各種先行開発および限定生産車「Be-1」「PAO」「FIGARO」の商品企画、
デザインを手掛けパイクカー(高感度商品)戦略の基礎を築く。
現在、企業イメージの形成や企業、各種団体、地域などの活性化に向け、
情報と情緒をもとに、モノ本来の基盤を高めながら商品価値形成を行い、
ヒトとモノと社会の良い関係をカタチづくるためのさまざまなデザイン活動
(コーディネート、ディレクション、プロデュース)を行っているのだ。

コンセプトは『身に着ける美術工芸品。』
そう、この時計の文字盤は加賀の陶工、蒔絵師が絵を描き、
時計のケースは古場田氏がデザインを手掛けている。

九谷焼時計だ。山本長左 作

山中漆時計である。針谷祐之 作
『一品主義』『高品質の手作り』『作家の顔が見えるものづくり』
というこだわりが、最高である。
皆々今日はモノのコンセプト『概念』というものをすこしは
肌で感じては頂けたであろうか?
造る側の考えと受け留める側の感覚は必ずしも一致することは
ないにせよ、Be-1、PAOの考えはなみなみならぬ考えの基に
成り立っていると言う事を少しでも感じてもらえれば本日はOK。
そして、これからもっと誇りをもって乗ってもらいたいものだ。
今日の番外編

なんと、Be-1自転車も存在した。
今持っている人は変人だ。
それくらいレアーな自転車であることに間違いはない。

トップでご紹介したPAOの自転車だ。
これも、古場田氏が切りぬいてファイリングしているというのだから、
全員で脱帽!!
今日はコレまで~。
本日の名言
あきらめない限り
夢は続く

夢とはそういうものかもしれませんなぁ。
皆様もまだまだあきらめるの早いですぞ!!
ウエルもあきらめません。

Be-1&PAOチーフデザイナー 古場田良郎氏の世界の巻!” への6件のコメント

  1. どんもす~。
    えーっと、パンプキンを漢字にすると「南瓜」ですね。
    それから南米って話にするとややこしくなるので、
    冒険・探検したい気分の所ならどこでもOKってことです。

  2. パオに乗ってるだけで…ホントの冒険は出来ないかも知れないけど。。。気分は未開の地を行く探検家(笑)パオに乗った途端に日常生活が冒険に変わる!!
    因みにpapaは未だに(約20年乗ってますが…)街中をパオで走ってる時、ショーウィンドーに写った自分のパオに見とれています(笑)
    それと、銀色(鏡みたいに風景が写る)のタンクローリーの後ろを走った時はめちゃめちゃ興奮してます(笑)

  3. Be-1の自転車ぁぁ・・
    乗っている人を見かけて、
    「お願いだから譲ってください!」
    と、何度言おうと思ったことか・・・
    今思えば思いきって言っておけば良かった。。

  4. kobatadsさま
    どんごろす~。
    先日は色々とお勉強させて頂き、ありがとう
    御座いました!
    いつもながらの誤字脱字。
    ご指摘有難う御座います。
    また、文章更正いたしました!

  5. papaさま
    その気持ちわかりますわぁ~。
    タンクローリーはピカピカにポリッシュされた
    ものがよく写りますね!
    自分で運転しているので、その姿は
    見れない。
    それが眺めれた時のうれしさ。
    ショーウィンドウでも見てしまいます。

  6. shuさま
    あら、自転車逃されましたか!!
    現在お持ちの方はどれぐらいおられるのでしょうかね。
    ウエルはただ今PAO自転車探し中!!

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