どんもす~。ウェルです。
さて皆様、本日は日産の名車、Be-1の幌
(キャンバストップ)張替えをご覧頂くコトに致そう。
日産 Be-1 オニオンホワイト 1987年式
1987年1月、パンプキンイエロー、ハイドレインジアブルー、
トマトレッド、オニオンホワイトの4色のラインナップにより
限定10,000台という設定で販売が開始。
当時はBe-1現象なる用語まで生まれるという大ヒット
いや、大ホームランを打った素晴らしいデザインのクルマである。
そのBe-1も発売よりすでに24年が経過したコトにより
キャンバストップの張替えがとうとう必要になってしまった。
謹製ウェル帆布 インディゴブルー キャンバストップ
今回は純正カラーでの張替えではなく、オーナーの好みのカラー
(インディゴブルー)色に変更が加えられた。
外装のオニオンホワイトには綺麗に決まっている。
※キャンバスカラーは クラウドグレイ(灰)、モカブラウン(茶)、フェスタブラウン(薄茶)
ルージュレッド(赤)、インディゴブルー(紺)合計6色がご用意。
Be-1の天井裏を撮影
Be-1は後に販売されるPAOとほぼ同じ幌の造り(構造)である。
天井裏は上部のキャンバストップの骨組みにセットされ
キャンバスの開閉と同時に吊られて動く仕組みだ。
天井にはRが付いており全閉状態ではフィットする
このキャンバストップの仕組みはフォードのフェスティバの
キャンバストップの仕組みと同じだと言う事は
だれかご存知だっただろうか。
そして当時の最新技術がココには存在していたと言う。
キャンバストップ開閉スイッチは電動
後のPAOはインストルメントパネル右側に装着されたが、
Be-1は天井裏、ルームミラー右横にスイッチが存在する。
このスイッチだが、動く方向へ矢印が刻印されているという
なんともわかりやすく味のあるプロダクトだ。
キャンバストップをご開帳
実はBe-1もPAOも電動でキャンバストップが開くというコトを
オーナー以外は知る方は少ない。
もちろん、オーナーとなる前にはそのような情報はあまり得られず
購入してから電動であると言う事に気付くようだ。
キャンバストップの開閉以外の動作部品はすべて手動であるコトから
やはり電動は最新技術であったと言うコトが伺える。
と言う事で、本日はBe-1のキャンバストップ張替えをご覧頂いた。
現在スピードウェルではトップを分解して頂ければ張替えして
配送するという方法での修理も行っているので、
困られた方はご相談頂きたい。
今日はコレまで~。
本日の名言
毎日毎日が 奇蹟である
by太宰治
そう、生きているコトこそ奇蹟でありますなぁ。
人間毎日寝るコトは死んでいるのと同じ。
新しい朝から奇蹟が始まります。
パイクカーのキャンバストップの解説
当時、世界最大のサンルーフメーカーであったドイツベバスト社と
日本の樹脂部品メーカーである大協(広島県)とが
共同出資して設立したダイキョーベバスト社(現在のベバストジャパン)が
1985年にフォード・フェスティバに部品供給を開始した。
これが世界初の電動キャンバストップのはじまりである。
とかくデザインだけが注目されていたBe-1だったが、
設計を担当した技術車両設計部は、
世界初の同時焼付ができる樹脂外板フレックスパネルの他にも
何か新機構を採用したいとの意向を持っていた。
当初、量産型Be-1はスチールルーフだけで開発を進めていたが、
ショーカーには手動式キャンバストップを設定されていたため、
同じイメージのものを何とか商品化しようという動きがうまれ、
水面下で部品メーカーの系列を超えて折衝を行い、
ベバスト社との関係を構築した。
後に社内で大問題となるが、
現在ではあたりまえの系列を超えた業務提携の始まりとも言える。
キャンバストップ仕様は1987年1月の発表から少し遅れて3月に投入された。
同年8月にはK10マーチにも電動キャンバストップが採用されていった。
さらに5速MTだけで開発を進めていたBe-1にATが加わることになり、
4種類だけ(スチールルーフ、5MT、4色)の予定だったラインナップが、
ミッション、ルーフ形状、車体色を組み合わせた16種類になった。
kobatadsさま
いつも大変お世話になります。
電動キャンバストップのその最先端技術がもりこまれていた!
というすんごい興奮するお話有難う御座います。
これは皆々勉強ですなぁ。
コメントではもったいないすんごい情報ですので、
また、特集記事にさせて頂きたいと思います。
本当に有難う御座います。