神奈川県大和市のO様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

父親から譲られたナルディウッド

若かれし頃、愛車に使用していたナルディが、世代を渡り受け継がれるという事に、どれだけ喜ばしいことであろうか。そして、これから未来の自動車産業にどう訴えかける事ができるだろうか。価値のあるモノは必ず残り続けようという力が働く訳である。価値のあるモノづくりとは、いったいどのようなものなのであろうか。2月13日まで、東京国立近代美術館で民藝の100年という展覧会があった。わたしは、モノづくりの視点からとても興味深々であり、柳宗悦没後60年という節目の開催と云われて回顧的にも手仕事の良さを存分に楽しんできたのである。民藝の話は、長くなるのでココからは少しそれるが、自動車は工業製品である。ナルディウッドハンドルは手仕事である。この工業製品と手仕事の違いと良さであるが、工業製品は同じものを沢山作る事が出来るということである。そして手仕事の良さは、肌触りの良さや温もりを感じる事が出来るであろうか。と、そう単純な話ではない。またこの話は長く長くなってしまうので、いきなりであるが、工業製品とは出来上った時が一番美しい。しかし手仕事は、生まれてから、人の手に渡り、そこから使えば使うほど味わい深くなっていくものである。これは、時間と共にある程度正比例しているように思える。

パオ PAO スピードウェル
PAO パオ 内装

この度は、神奈川県大和市にお住いのO様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルのアイボリーMT車をご覧頂きました。どうしてもMTということで、長くお待ち頂きまして、晴れてオーナーとなられましたO氏。全体的には純正風という事で、内装もマテリアルはレザーでありますが、純正カラーを踏襲して縫製。ざっくりしたシートがなんともPAOの風を感じます。ハンドルは父親より譲られたという事で、取付さしあげました。O様、この度は納車大変おめでとうございました。末永くお乗り頂けます様に。

今日はコレマデ。

本日の名言

悲観主義者は風にうらみを言う。
楽観主義者は風が変わるのを待つ。
現実主義者は、帆を動かす。

byウィリアム・アーサー・ウォード

開催!日産学園が東京オートメッセに

1月14日から千葉県の幕張メッセで開催された、東京オートメッセ。こちらに、日産愛知自動車大学校の生徒の皆様が80sなPAOと題してレストア製作された車両を出展。スピードウェルでは、内外装のマテリアルにお手伝いさせて頂き、見事に完成されたのでご報告頂きました。

日産学園

「おしゃれな大学生が乗るクルマ」が僕たちのテーマ。同世代が古い車で、街中やワインディングへ軽くドライブ!車に興味のない若者が「おしゃれ!」と軽く乗れる車!そんな車ができれば、僕たちの車づくりが伝わるのではと考えました。同世代の人も、古いおとなも、ぜひブースへ来て下さい。ベース車は学校に放置されていた、腐りかけの古い“PAO”です。そんなひっそりとたたずんでいた不動車をレストアし、オーバーフェンダーやロールゲージなどでカッコよく、エンジンには塗装を行い、車好きの“おしゃれ”を盛り込んで技術を磨きました。見どころは、ガン鉄ホイールを切り、延長した深リムホイール、手曲げロールゲージ等の様々な工夫が施されているところです。こだわりと個性を散りばめた”PAO”を見て頂けると嬉しいです。

パオ製作メンバー

ここからはわたしの戯言でございますが、80sというスタイルにこれからの若者たちがカッコいい、お洒落、という感覚があるという事を、各自動車メーカーのデザイナー方にも感じてもらいたいものです。やはり若者のクルマ離れ、ではなく、若者がときめくクルマをデザイン出来ていないという事が事実。昨今の利便性が強い自動車にわくわくを覚える事が出来ないのが一番の原因であると思います。

日産学愛知自動車大学校

日産学園 日産愛知自動車大学校の皆様、ときめきを忘れず、未来にはばたいて下さい。この度は、ご出展誠におめでとうございました。そして上谷先生、大変お世話になりました。

本日の名言

今日はコレマデ

1%あるんですね? じゃあその1%を信じます。

by三浦知良

迎春 三重県伊勢市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

伊勢神宮

アメツチ

皆様、明けましておめでとうございます。

さて、一年はじまりましたが、皆様は初詣はされましたでしょうか。わたくしは、伊勢の神宮、出雲の大社にお参りを。天津神、国津神、八百万の神々に神恩感謝を申し上げ、令和4年が始まりました。アメツチとは大和言葉で天と地、それは宇宙にあるそのものを表しております。わたしたちは、その宇宙、自然、動物の一部の人間という生き物。あくまでも宇宙のごくごく一部でしかありません。けっして人間が一番偉い存在ではなく、自然に生かされているのもなのであります。昨今環境問題、温暖化問題など地球上で生きて行くなかで、待ったなしの状態にあり、持続可能な社会を目指して全世界で動かないといけないところまで来てしまいました。しかし、果たして電気自動車が正解なのでしょうか。果たして、太陽光発電が持続可能なのでしょうか。このまま世界人口が増加するなか、本当に必要な事は、産業革命以前に戻る事ではないかと思います。資本主義社会ではSDGsを使った利権争いしか生まれていないのが現状。わたくしたちは、現在あるラシーンやパオなど、一つの物が長く使い続けれられるように努力し、少しでも持続可能社会の方向に向かえるよう努力したいと思います。

それでは、 本年も皆様の益々の繁栄をお祈りすると共に、スピードウェルは今まで以上に製作に拘りをもって良いクルマ造りに全力を尽くしたいと思いますので何卒よろしくお願い申し上げます。

パオ
パオ
パオ
パオ

この度は、三重県伊勢市にお住いのK様の元にお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きました。アイボリーのPAOはオールペイントで製作。内外装のレストアも終え、フロントガラスも新調。内燃機関もオーバーホールを行い、これから長くお乗り頂けるPAOに。内装のカラーはオーナーが悩みに悩んでお選びになられました。ダッシュパネルの上下の張替えとシートのカラ―もとても良い雰囲気に仕上がっております。定番のナルディウッドクラシックを装着して、完成致しました。

この度はK様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。また、お土産まで頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

どなたかの おわしますかは しらねども 

かたじけなさに なみだこぼるる

by西行

西行が伊勢の神宮にお参りした時の一句。

あまりの神々しさに涙がこぼれたのでありましょう。

愛知県半田市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

チャオときどきベスパ。ところによりPAO。

パオ 愛知県
パオ 内装
パオ 内装
パオ
パオ 半田市
パオ

この度は、愛知県半田市にお住いの、K様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。アイボリー色のノーマルルーフは、オールペイントでの製作。ボディーのレストアも施しました。オーナーの拘りは内装に見えて、シートはパオ純正にかなり近いイメージで製作。乗り心地も少し硬めにアレンジを加えました。この度はK様、PAOトラディショナル納車、誠におめでとうございます。また、たいそうなお土産を頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

科学は戦争中に毒を盛りました。

平和な時には私達の生活を忙しくしました。

人間を機械の奴隷にしたのです。

byアインシュタイン

香川県高松市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ 高松市
香川県 パオ
香川県のパオ

うどん色のパオ

香川県と言えば、うどんである事に皆疑うはずはない。わたしも、納車後にうどんをいっぱいひっかけてきた訳である。特にコシのあるうどんは美味しいのであるが、うどん屋には必ずといって良いほど天ぷらが陳列されている。その天ぷらもリーズナブルであって、500円もあればお腹いっぱいになるのであるから、非常に危険である。今回はアイボリー色のパオであるが、うどんでおなかいっぱいになった思考回路でみると、うどん色に見えてくるのは、わたしだけであろうか。

高松市 パオ
パオ モケットシート
パオ
パオ
パオ用 マフラー
日産パオ

この度は、うどん県高松市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたい。なんと可愛らし女性オーナーであるが、マニュアルミッションということで、気合十分である。エンジンやミッションもオーバーホールされ、SW謹製のウェルリプレイスメントマフラー装填。そして、内外装もレストアがほどこされ、これから長くお乗り頂ける仕様に。T様、この度は大変長らくお待たせ致しました。そして、納車おめでとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

成功する方法は、たった一つだ。


成功するまで、失敗し続けることだ。

石川県鳳珠郡穴水町のN様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

千里浜

千里浜でPAO散歩

なんとも、浜辺を走って良い自動車道が石川県の能登の手前、千里浜である。ここの砂浜は他の砂浜と違い車が走れるくらいの硬度があり、4WDではないパオでも走る事が出来るのである。しかし、その走る姿よりは、砂浜に停めて、PAOと日本海の景色を楽しむのが乙なものである。人は海をみるとワクワクするのは、古の記憶がDNAから解きさまされるからである、とは言うが、なぜか、PAOも楽しそうな顔になっているのが、まったくの不思議である。

パオ 千里浜
パオ 内装
パオ 内装
パオ 石川県
パオ PAO

この度は石川県の能登半島にお住いのN様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたい。アイボリーのキャンバストップの車体はレストアが施され、内装はオーナーのこだわりを詰め込んで製作が行われた。すでに、アイボリー色のパオの個体が少なく、今回はそのパオの代名詞的カラー、アクアグレイより全塗装を行っての製作となり、ますます美しい。内装では、細部のパーツも交換が施され、ウッドハンドルも鎮座。N様、この度はPAOトラディショナル納車、誠におめでとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

成功者とは、お金や身分ではなく

なりたい自分になれた人だ。

宮城県仙台市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

青葉城

青葉城は伊達ではなかった。

独眼竜、伊達政宗はもう少し早くに産れていたなら、徳川の天下ではなかったかもしれない。という具合に歴史にifという言葉は使ってもしかたがない訳である。ただ、青葉山の城の北の石垣はとてつもなく大きく積み上げられ、戦国時代の息吹を感じる事が出来る場所であって、今やPAOがその城中を走るなんぞ、政宗公は想像もしなかったであろう。戦国時代の足跡は後世に受け継がれていく事は多く、仙台人が気合を入れれば城が再建される可能性さえ秘めている訳である。

パオ
パオ
パオ
パオ
パオ

この度は、宮城県仙台市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。アイボリーのキャンバストップの車両は天井をジャーマントップで張替えが行われ、内装はモケットのゴールデンオリーブカラーでの張替えが行われました。内外装の手入れも含めて長く製作にお時間を頂きましたが、お喜び頂けまして幸いです。また、豪華なお土産も頂き、恐悦至極に存じます。それでは、末永くお乗り頂けます様に。

今日はこれまで。

本日の名言

仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
礼に過ぐれば諂(へつらい)となる。
智に過ぐれば嘘を吐く。
信にすぐれば損をする。

by伊達政宗

千葉県船橋市のO様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

モケット パオ

ゴールデンオリーブ

というモケット生地の称号は、阪急電車の座席にのみ使用が許される訳であるが、その生地で製作されたカバンやクッションなどが販売されており、鉄道マニアにはたまらない存在である。スピードウェルでもこの色味に近い生地を使用して張替えたモケットシートは特に人気があり、ウッドハンドル等に合わせると、カリモクソファーのような印象にもなる。モケットシートは出来た時がスタート地点であり、使用感が深い味わいとなって時を重ねてゆくわけである。

パオ 船橋市
パオ
日産パオ
パオ 納車

この度は千葉県船橋市にお住いのO様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きました。アクアグレイの車体はボディーレストアがほどこされピカピカに、ホイールやワイパーは純正からではなく、オーナー様のセンスにより調整。内装ではオリーブのモケットがCOOLに決まっております。この度は、製作に多大なお時間を頂き、誠に有難うございました。また、お土産まで頂き恐悦至極に存じます。末永くお乗り頂けます様にお祈り申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

雨の日には雨の中を

風の日には風の中を

by相田みつを

神奈川県鎌倉市のO様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

建長寺
けんちんじる

誰にでも、いつでも、開かれている

けんちん汁と云われる野菜ががさっと入っは吸物は、ご存じの方もおられるであろうが、鎌倉の建長寺の修行僧が作る精進料理のことである。建長寺の汁が訛りになまってけんちん汁となったと言われてはいるが、出雲の神在(じんざい)が訛って今日のぜんざいになったのと同じことである。話は戻るが、建長寺は 鎌倉幕府第5代執権 、北條時頼が開基した禅寺である。ご本尊は地蔵菩薩で、この菩薩は大地のように広大な慈悲で生あるもの全てを救うという。それでも、閻魔大王に裁かれて地獄に落ちる人もいるのだから、いよいよけんちん汁を喰らい日々精進しながら生活しなければならない。

鎌倉 パオ
鎌倉でPAO
パオ用モケットシート
日産 パオ
パオ
パオ
パオ 鎌倉 納車

この度は、神奈川県鎌倉市にお住いのO様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きました。オリーブの車体にアイボリーのルーフキャリアが良く似合います。内装はゴールデンオリーブ色のモケット生地を50デザインで仕立てあげました。整備にもこだわり製作さしあげましたので、末永くお乗り頂ければ幸いです。また、お土産を頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

出来ない理由を探すな!

青森県むつ市のI様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

尻屋岬 パオ

ぼくとパオ

人の心に残る日本車は、はたしてどれだけあるのだろうか。もちろん、個人の主観によって変わる話である。しかしながら、子供心にハイブリッドカーやエコカー、ミニバン、ワンボックスに乗って楽しいと思う気持ちを大人と共有することはそこまでないであろう。それほどPAOは強烈に大人だけでなく、子供心を心底くすぐるクルマである事に間違いはないだろうし、大人になった時に蘇る記憶、それも今以上に美化されて蘇る事は約束されている。そしてこの写真を大人になって見た時、故郷の匂いと親のあたたかさを思い出す、いわゆる琴線に触れるわけである。題名は『ぼくとパオ』であるが、こたえは『ぼくの家族とパオ』だったのかもしれない。

パオ 青森
パオ 青森
むつ市 パオ
青森県むつ市
青森県むつ市
青森県 パオ
パオ
むつ市 パオ
パオ
パオ 青森県
パオ
パオ レストア

この度は、青森県むつ市にお住いのI様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きました。なんと、オーナー様はフィガロからパオにお乗換えで、さらに、もう一台パオをレストア中ということで、そしてそして、今回撮影に参加して頂きました、宮司様もパオ2台お持ちで、日本の最北端はPAO密度が日本一かもしれません。写真撮影にも長くお付き合い頂き、本当にありがとうございました。末永くお乗り頂けます様に。

尻屋岬

尻屋崎

シリアにいかれますか、とお話を頂いて、おいおい内戦状態で恐ろしいなと思いきや、本州最北端の岬であった。ここはまっことさいはてである。尻屋崎には、野生の馬が生息しているという事で、パオと馬がうまく写ればと思ったが、お馬さん達は別の場所に移動していたようだ。この馬は寒立馬(カンダチメ)と呼ばれているようで、実に面白い。平安時代に源義家がこの地を訪れており、摂政・関白・太政大臣・左大臣・右大臣 などを上達部(カンダチメ)と総称していたことを考えれば、当時とても重要な動物である馬はカンダチメと呼ばれても不思議ではない。まさに源義家が残した言葉だと、わたしはそう思うのである。今回は、その義家が残した、横浜八幡神社の宮司さんのPAOに同行させて頂き撮影させて頂きました。この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。