和歌山県橋本市のK様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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ラシーンと旅行カバン

クルマに乗る目的は、一つは単なる交通手段ではあるが、

もう一つは旅行すると云ふ、人の生きた軌跡(精神的な発展)を作るための手段である。

昨年の秋にラシーンデザイナーの平林俊一氏に御頼みして、氏とわたしが

ラシーンに乗って「始まりの国に旅立つ」と云ふ渋い旅行があった。

次回は、今月から梅雨前までに四国の祖谷大歩危にある茅葺の農村集落に二日ほど滞在し、

合間にラシーンと日本の原風景なるものを撮影しようとスケジュールを

調整しているところだが、ラシーンはそんな旅によく似合うようである。

旅は、企画する所からすでに始まっているが、具体的には旅行カバンに荷造りし、

出発当日カバンをクルマに載せていく時のあのワクワク感がたまらない。

そこで面白いのが、ラシーンのトランクに旅行カバンを載せている瞬間の画が

とてもオシャンティーなことである。

この事は、ラシーンはデザイン当初にクルマを作るのではなく、家具や旅行カバンなどと対比した

と云ふ、ラシーンのデザインコンセプトの中のワードとして存在しているのだから大正解である。

今のエコカーと呼ばれるクルマや大っきなヘンテコデザインのヤンキー感漂うワンボックスに

旅行カバンを載せている姿を想像しても、それが人生の軌跡を残す本物の旅が

始まるようには思えないのは、それらは単なる作りものに過ぎず、

いろんな意味で本物ではないからだと、わたしは思うのである。

そこでわたしは本物の旅が出来るラシーンを旅行鞄と命名した。

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この度は和歌山県橋本市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

今回は、ラシーンタイプ3モデルにフロントグリルとヘッドライトを

丸型2灯ヘッドライト用に変更を加えて製作が行われた。

一見丸型のヘッドライトは灯火時暗い様に感じるのは丸型という形状がレトロと

解釈されるからではあるが、純正の光束の1,5倍(約800cd)でとても明るい。

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スピードウェル謹製 ライトウッドバールパネル

バールとは木の根っこ部分であり、その断面はモクモクした

杢目であり、とりわけ杢目の中でも芸術的で美しい。

その他にバーズアイやゼブラノなども用意は可能であるが、

内装色やハンドルの色に合わせて選べば男前である。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

外装の雰囲気と、少しノスタルジックなイメージを合わせて

和からし色でシートの張替えを行ったが

これはなっかなっかのオシャンティーである。

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謹製ウェル帆布 張替えタイヤカバー&ステーラッカーフィニッシュ

内装のカラフルさを抑えるような外装のタイヤカバー色。

あえて控えめにすることにより、内装がとても引き立つものである。

背面ステーのラッカーもフロントグリルや、ルーフレールに使用している

シルバーと同色でラッカーフィニッシュが施されている。

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ラシーントラベラー 右舷後方姿見

スピードウェルのラシーン製作では、最後にボディーのブリリアントフィニッシュが

行われるコトにより、新車にはならないが、それに近い輝きが約束される。

今回はウェルリプレイスメントマフラーも装着され、後方姿見は決まった。

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ラシーンちゃんとK様をガシャ!!

この度はK様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。

畑仕事でご使用いただけるというコトで、ラシーンのトランクに鍬など農機具が

載ったシーンや畔を走っているなど、美しくてたまりません。

今日はコレマデ。

本日の名言

わが身をつねって 人の痛さを知れ

by北条氏直

そうですわなぁ。人の痛さを知ることはとても重要であります。

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