パオ&ラシーン 黄金比が車内の居心地を変えるという仮説をスピードウェルが実証する

どぅ〜も ウェルです!
さて、本日はパオ&ラシーンの車内の居心地をスピードウェル社的に
突き詰めたコンセプト。黄金比が居心地を変えるという、そんな製作秘話を
ご紹介致そう。
まず、黄金比(Golden Ratio)とは何ぞやと申しますと、
古代ギリシャの時代からあらゆるモノのもっとも安定し、
美しい比率とされる。
数字で表せば1:1,618となる。
パルテノン神殿の設計やレオナルド・ダ・ビンチなどもこの黄金比を使い
今もなお日常的にこの黄金比は使われている。
たとえば、名刺の大きさなどもそうだ。
スピードウェル社ではこの黄金比を内装(ノスタルジックレザーシート)
に応用してみようと考え、シートの形に着目しその成果を居心地で
実証する事に挑戦したのだ。

仮説に基づきシートの角の形状などを罫書きしチェック!
最新でノスタルジックなレザーシートの形状をまずは机の上で
製作するのだが、ウェルの厳しい目を大いに奮い立たせ
徹底的にこだわり試作するという。

パオ用純正シートが鎮座するが、簡単に罫書きを行う。
↑罫書きを行ったがいまいちピンと来ない。それもそのはず。
パオには大きな縁『パイピング』が取り付けられており、
この縁をなくさない限りは想像は不可能である。

縁を分解した様子。罫書きをみればこんなにもスマートになるという。
この後、形が整う様マスキングテープなどで形を作っていくのであるが、
時間だけがすぎてゆく。
基本的に、パオ&ラシーンのシートの角は角ばっているため、
黄金比を出すのには苦労する。

これが、型紙になる原紙である。
この原紙をシートにあて、Rをとって行くのだが、
シートのデザインにあった位置にあてがい角を落としていくという。

黄金比に基づく最適なRの設定を施した。
パイピングは純正であれば前下から上がり後ろ下へ落ちていくのだが、
この時点でパイピングはシート右下から上へ上がり左下へ降りていく
という形状に変化し、前面、後ろ面のパイピングの流れは一定の
比率で統一し、Rを強調する事に成功した。

後ろ面も前面同様の黄金比でのRを強調。
この後、ポケットのサイズまでこだわり、サイズを変更するという。
パオやラシーンの純正のシートデザインが悪いと言うわけではなく、
大変すばらしい物であると思うが、スピードウェル社では
往年の佳き時代を彷彿させるデザインにこだわって製作しているという
事だけである。
現代にはないあのやさしい雰囲気がココに在る。

側面には柔らかなRを採用。
純正より細く繊細な雰囲気を出すため、また車内空間を広く見せる
ためにシート自体を薄く見せると言う。
おまけに先ほどもお伝えしたがシート裏のポケットも小さくなると言うの
だからかなりスペース的にも有効なものとなった。

シート座面のノスタルジックなラインまでも黄金比にこだわる。
黄金比という新たなテーマがスピードウェル社のパオ、ラシーンを
さらにノスタルジックに進化させることだろう。
という事でパオ&ラシーンのシートにはこのようなこだわりを入れ、
ウェル帆布社が製作致しますが、今月末に遂に
ホームページリニューアルが施されるという。
年末から年始にかけて、皆様乞うご期待ですぞ!!
今日はコレまで〜
本日の名言
夢は現実の苗木である
byジェームズアレン
まいったまいった、この名言。苗木を植えないと立派な木は
たちませんなぁ。
またこの立派な木の根も深くなくてはいけませぬぞ!!

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