日産ラシーンのリヤブレーキをオーバーホールする

どんもす。ウェルです。

さて皆様、久しぶりに整備のブログを書きますが、如何お過ごしでしょうか。

本日は日産ラシーンのリヤブレーキキャリパーをオーバーホールするというお話。

まずブレーキキャリパーとはなんぞやと申せば、下の絵図にある鉄の塊であるわけだが、

ブレーキパッドを外側から挟み込むいわゆる油圧の万力のような装置である。

20120828a

日産ラシーン リヤブレーキキャリパー

ブレーキキャリパーとはこんな形。シングルピストンとかツーポットとか

フォーポットと言われるのはそのブレーキキャリパーに何個ピストンが

装着されているかであるが、こちらはピストンが一つであるから

この形はシングルピストンキャリパーとそう呼ぶ。

20120828b

ブレーキディスクローター側

まずブレーキを踏むと踏み代分の油圧が発生、ピストンが油圧により押し出され

それがブレーキパッドをさらに押し、ブレーキディスクローターにパッドが接触、

その接触した摩擦で制動力を得るというのがブレーキの一連の流れである。

今回はそのブレーキキャリパーのオーバーホールということであるが、

なぜオーバーホールが必要となると申せば、油圧で作動している為

その油がピストンとシリンダーの間から漏れてくる(油漏れ)という故障を治すためである。

画像でも解るかもしれないが、ピストンの周りはすでに油(ブレーキフルード)でべとべとだ。

20120828c

日産ラシーン ブレーキキャリパー分解図

ブレーキキャリパーはシリンダーとピストンが設けられ、

その中の油圧の流れ(圧力)により作動することはご承知いただいた訳だが、

部品ではご覧の通り。

油漏れは主に3つの原因で起こる。

1、経年の劣化によりシリンダーとピストンの間にあるオイルシールの劣化。

2、シリンダーの傷

3、ピストンの傷

2もしくは3は、油(ブレーキフルード)の劣化により水分が九州され

シリンダーやピストンの金属面が酸化(錆、腐食)させることにより起こるのが主である。

メンテナンスがお好きな方は、エンジンルームにあるブレーキフルードの色を確認していただき、

綺麗な飴色ではなく、黒ずんでいるようであれば交換をお勧めする。

20120828d

ブレーキキャリパーのオーバーホールキット

一つのキャリパーだけでこおんなにも細かなパーツの塊で出来ているから驚きだ。

ブレーキは重要な保安部品であるから、あまり皆様にご自身で修理などはおススメ

出来ることはない。このような作業はそれでは、どういう時に行うかと申せば、

あからさまに油が漏れていることがわかっているなら、すぐにでも修理をおこなわなければ

ならないが、基本的にしっかりとした車検を行っていただいてその時にきっちり点検を

して頂ければ問題はないとあたしは思う。

ということで、今日はコレまで。

本日の名言

求めていなければ 授からない

by勅使河原蒼風

そう、つまりは欲というものですかな。いや、あたしは夢ととります。

夢を追い求めるから、それに近づき達成できるのであると。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です