日産ラシーン ウォーターポンプを交換するの巻

ラシーン エンジン

ラシーン エンジン下部

中央から向かって左にエンジンオイルがたまるオイルパンがあり、むかって右にはミッションオイルがたまるパンがある。ラシーンは4WDであるため、後輪に駆動するデファレンシャルが中央に存在し、とても複雑な仕組みとなっている。今回は、ラシーンで絶対に整備してほしいウォーターポンプの交換をご紹介。

ラシーン ウォーターポンプ

取り外したウォーターポンプ

ウォーターポンプとは何ぞやと申せば、エンジンを冷やす冷却水をラジエーターという冷却装置に循環させるものである。そのポンプの寿命は既に過ぎており、新車から一度も交換されてないラシーンが多いのである。ラシーンオーナーであれば一度確認してほしいのだが、エンジンを切った瞬間ボンネットからグニュとかキュイとか音が聞こえてきたら、間違いなくウォーターポンプの故障のサインである。

ラシーン ウォーターポンプ

ポンプのプロペラ

ポンプはエンジンの回転により駆動されいる。エンジンのクランクシャフトプーリーからベルトでウォーターポンプのプーリーを駆動していると言い直す。ベルトはしっかり張られており、長らく使用していると軸の中心にあるベアリングが悪くなって、軸がズレることによって、軸のシールに干渉し、その音がクニュ、とかキュイと聞こえてくるのである。ほったらかしにしていると、必ず冷却水が漏れ始め、エンジンを冷却できなくなり、オーバーヒートでThe end.

ウォーターポンプ

新品のウォーターポンプがインストールされた。

直ぐ横がボディーのフレームとなっており、手も工具も入りにくい。スピードウェルの販売車両は全車交換済みであるから安心であるが、中古車販売店で購入されたラシーンはほとんど手が入っておらず、もうこれは時限爆弾である。ラシーンで一番避けたいのがエンジンのオーバーヒートであり、しっかりヒートさせたクルマは、ヘッドオーバーホールをしても、その他も熱で歪んでおり、元の状態へ完全には戻らない。

という事で、本日はラシーンのウォーターポンプの交換をご紹介差し上げました。スピードウェルでは、車両の製作も、持込み修理も行っておりますので、気になる方はご相談下さい。しっかり整備すれば40万キロ、50万キロと走行は可能と思いますので、皆様のラシーンも大切にして頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

あなたは、あなたであればいい。

byマザー・テレサ

日産ラシーン 1800㏄ マフラーを交換するの巻

ラシーン

マフラーは限界に近づいている

もちろん、走行距離に応じてその経年の劣化具合は異なる訳であるが、おおよそ20万キロが限界であろうか。今回は、他店で購入になられたお客様が、SWにお持込頂き、マフラーの修理を差し上げます。車両は1800㏄のモデルであり、こちらのマフラーは1500㏄と違って少し独特でございます。まずは、現状をご覧頂きましょう。

ラシーン マフラー

最後部のタイコ(サイレンサー部)

表面が錆びて剥がれている。しかしこれ自体は問題は無いのである。問題は、排気管の接合部が錆びの為に割れ、穴あき等が発生して排気ガスが漏れてしまうことである。

ラシーン マフラー

マフラー接合部

もうこれがどういう状況かは分かりにくいが、中古車で販売される時に、排気漏れを隠そうとしてマフラーボンドをたらふく塗ったようである。さすがにココまでてんこ盛りにボンドを塗布したのは見たことがない。

ラシーン マフラー

フロントマフラー 下部

こちらもマフラーボンド祭りである。そのマフラーボンドは一過性であり、修理に使用するものでは無い。また、今回はボンドを塗ったあとに遮熱版を取り付けず、放置されているのがなんとも残念。遮熱板も買い直さないといけない。

マフラー修理

センターにある触媒

触媒の遮熱板ははずそうとしたのであろうか、ボルトがすでに頭がとんでいた。今回の車だけではない話であるが、専門店を謳うにわかショップの整備は、、んんと思う。今回の車両の話ではないが、リーズナブルに買うというモノにはそれなりのリスクが存在する訳である。

マフラー

ラシーン 1800㏄用純正マフラー

今回は在庫があったので直ぐさま、修理が可能であったわけであるが、実に日産は部品の在庫を抱える事が出来ず、1カ月ほど待つことがざらである。ということで、ラシーン1800㏄のマフラーの交換前をご覧頂きましたが、スピードウェルでは、今後、純正代替品を随時製作販売を行いますので、乞うご期待下さい。

今日はコレマデ。

本日の名言

彼は彼、我は我でいこうよ

by大久保利通