ラシーンの中にあるガンダム
ヨコハマは凄い。なんてたって実寸のガンダムが建造されているのだから、こんなロマンは、世界中でもまず無いのではなかろうか。ガンダムの建屋もまたカッコいい訳である。わたしは物心ついた時からガンダムはテレビマンガで放送されていたので、アムロ行きます。という言葉は日常使いしていた。簡単に言えば、行ってきます、がそれである。今回は、ラシーンの中にあるガンダムという題名であるが、ラシーンデザイナー平林俊一氏から頂いたお話によれば、そのラシーンのボンネットのヒダや、フロントグリルの空気の取り入れ口など、これはガンダムの造形に近いというお話である。ラシーンは機能的な美しさを、解りやすくデザインしたと言える。フロントグリルをご覧頂くと、空気の取り込み口がボコッと前方に膨らんでいる。いかにも空気を吸いますよという、これがデザインの力である。バンパーやフェンダー、ドアのアウターハンドル、ヘッドライトやルーフレール、背面のタイヤステーなど、どれも凹で表現しているのはラシーンのデザインの面白い所であり、ラシーンとガンダムの共通点はそのような機能的な美にあるのではなかろうか。
エンジンさえ中身は新品
この度は、神奈川県横浜市にお住いのH様のラシーンレストア納車をご覧頂きたいと思います。生れてラシーン以外乗った事のないというH氏、3代目のラシーンである。今回は、エンジンをフルオーバーホールし、それらにまつわるパーツは総交換。新車にはならないが、そのようなラシーンの製作を行わせて頂きました。
ボディーはフルレストア
純正シダーグリーンカラーを新車当時の塗料を製作して塗装。バンパーやグリルガードはオーナーのセンスにより塗料を調合。フォルランプもレストアが行われ、背面はゴツゴツした烏帽子塗り。純正以上に質感を高めた仕上げがスピードウェルでは可能である。
アンダーガードは鏡面研磨
ボディー下部も塗装仕上げを行い、さらにバンパー等取付のボルトをステンレス化。アンダーガードは鏡面仕上げを行い、アスファルトが映る。今回のラシーンは後期モデルであるが、オーナーのこだわりにより、フロントグリルと、ウィンカーレンズは前期モデルにスワップ。フェンダーやボンネット、バンパー等チリ合わせも入念に行われ、ピシッとした表情が現れた。
ナルディクラシックウッドステアリングモノホン
オーナーが指定したハンドルは、モノホンのナルディクラシックウッド。これが、物凄く高価であって、なかなか手を出す事が出来ない。さらに、そのこだわりをスピードウェル的にさらに高めたいという事で、純正オプションのウッドシフトノブを加工して、ナルディハンドルのカラーに認めた。
ウッドハンドルの調色
せっかくウッドハンドルを取付けても、ウッドシフトノブと色合いが違うとなると中途半端であって、ハンドルに合わせて色を調整してクリア塗装仕上げが行われた。こういったバランスの調整の一事が万事となって、美しさとして香る。
モケットシートとパネルラッカー
今回は、モケットシートカラーにウッドパーツを採用してカリモクのよう。当初は、ウッドパネルであり、すべて取り外して、内装のベージュに塗装。シートとウッドパーツにフォーカスを当ててお洒落を演出した。
ハードケースの仕上げ
純正はガンメタリックであるが、今回はフロントのグリルガードと合わせてチョコレート色で塗装。さらにオーナー自ら大切にしていた、廃盤の羅針盤のデカールをおしみなく張り合わせた。そのステッカー位置であるが、なやみ悩んだ末に中央から少しの下に。可愛らしい配置である。
ラシーンとハンマーヘッド
この度はH様、ラシーンレストア納車おめでとうございます。長らく製作期間を頂き感謝致しております。これからも長くお乗り頂けますようにお祈り申し上げます。またご当地のお土産まで頂き、重ねて御礼申し上げます。
今日はコレマデ。
本日の名言
悩む理由が値段なら買え
買う理由が値段ならやめておけ