島根県大田市のK様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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ラシーンと日本の面影

日本の風土に適した四駆と位置付けられて製作されたラシーンは

他の四駆のように威張った感覚は全くなく、いつの時代にも日本の風景に良く似合う。

それが日本四駆と呼ばれる所以なのであろうか。

写真は明治の文豪、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が島根に住んでいた頃の旧居で

そのラシーンの日本らしさとハーンが愛した日本に思いを馳せて撮影した。

ハーンはアイルランド人の父とギリシャ人の母を持ち幼少のころは

ギリシャの大祖母の元で過ごしたようだ。

成人してアメリカにわたり、仕事の都合で明治23年に来日し松江中学校の英語教師となる。

そして小泉セツと結婚し、島根県の出雲の枕詞『八雲立つ』の

八雲という言葉を拝借し、以降小泉八雲と名を改めた。

明治の目まぐるしい欧米化のながれにより、日本の美しさがどんどん失われてゆくことに

八雲はその美しい日本を残さんが為、数々の小説を書することになる。

あたしの好きなのは『知られぬ日本の面影』であり、

日本人が日本という国の素晴らしさを理解してはいなかったことが

伺えるのだから、是非とも読んでもらいたい小説である。

日本という素晴らしい国にそのラシーンの日本らしさが

美しく感じるひと時、皆はラシーンにどのような日本らしさが

感じられるであろうか。一度は想像してもらいたいものだ。

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ラシーントラベラー 前方正面姿見

本日は島根県大田市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

今回のラシーントラベラーであるが、ニッサン純正とオーナーのオリジナルを

どちらも美しくシンクロさせたモデルであるとあたしは思ふ。

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フロントグリルラッカーフィニッシュ

サンドベージュ色のラシーンは後期モデルであるから、

フロントグリルは縦格子の意匠であり、すこし機械的な部分を

彷彿とさせるように、目の細かなシルバー色でラッカーフィニッシュを行う。

そのボディーカラーとのコントラストが低いところに

今回のオサレさが隠されているようだ。

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謹製ウェル帆布 50スタンダードレザー

内装の張替えには茶一色であつらえた。

ハンドルの交換やパネルのラッカーなどはなくても、

気が利いたオサレさがココにはあるようだ。

そしてフロアマットも新しい物に交換したのだから

とても美しく仕上げられたと言える。

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ラシーントラベラー 左舷後方姿見

タイヤカバーはクラウドグレー色にボディー同色のパイピング。

一見質素な色合いのように見えるが、とても日本らしいカラーだとあたしは思うのである。

それは、小泉八雲の旧邸の部材(瓦、土壁など)の色とよく似ているだからだろうか。

製作にはいろんなイメージを元に進めてゆくわけだが

間違いなくこれは日本カラーである。

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ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度はK様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。

また、お土産や晩御飯まで頂き本当に恐縮です。

どうもありがとうございました。

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小泉八雲の書斎

耳なし芳一や雪女、ろくろっ首などの怪談を記した書斎である。

本来であれば、日本の建築はこの延長線上にあるのが

とても歴史的、文化的に発展したのだなと思う訳であるが

昨今の欧米化により旧き佳き日本は無くなろうとしている。

日本はいろんな思想をお持ちの方がおられ、どのように感じて頂いても

良いと思う訳だが、ココで小泉八雲の思想をご紹介致そう。

「日本人は目に見える一切の森羅万象の背後に、超自然の神霊を考えて、

山川草木湖海風雷から井戸・かまどに至るまで、それらを司る神を想像した。

日本人はこの国土をつくった神々の子孫で、この神々こそ我々の祖先である。

この祖先である神々に奉仕し、この祖先を崇拝することが、

我々の最高のつとめであると考えてきた。神道では他の宗教のように、

地獄・極楽を説かない。日本人はその肉体が終えると同時に、超自然の力を得て、

時間空間を超越した霊となって、子孫と国家を護るのである。

この考えのない者は、日本人ではない」-ラフカディオ・ハーン

今日はコレマデ。

本日の名言

いったい、日本の国では、どうしてこんなに樹木が美しいのだろう。

西洋では梅が咲いても、桜がほころびても、

格別なんら目を驚かすこともないのに、

それが日本の国だと、まるで美の奇跡になる。

byラフカディオ・ハーン 『小泉八雲』

そのような美しい国に住んでいる私たちは幸せです。

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