秋空のラシーン色
後期モデルでは空色のラシーンが存在する。
ニッサンでは、その色のことをライトブルーと命名しているから、
単に明るい青色(水色)という風にイメージしてしまう訳ではあるが
その少しグレイ調のライトブルー色は、春、夏、秋、冬という季節の中で考えてみると
秋であるように、その夕日が始まる前の空色(少し紫だちたる)という
夕焼け前の秋空の印象があたしの思うライトブルーのカラーである。
清少納言の『秋は夕暮れ』と歌う。
しかしラシーンのライトブルーが今の季節にとても良く馴染んでいるから
『秋は夕暮れ前の紫だちたるラシーン色』と、今あたしは歌う訳だ。
ラシーンではカラーの選定はデザイナーが行うことは無かった。
現在のクルマでは当たり前だけれども、専門のカラーリストさんが行った
(作業分担)訳だから、その時のライトブルーのイメージは
いったいどういうものだったのであろう。
ラシーンの形あるところにはすべてに意味がある訳で
そんなことを想像しながら、お気に色のラシーンを運転するのも
一つオーナーの楽しみ方であると思う。
ラシーントラベラー 前方正面姿見
この度は大阪府堺市にお住いのY様の元へお届けに上がられた
ラシーントラベラー、ライトブルーをご覧頂く事に致そう。
後期モデルより用意されたライトブルー色ではあるが、実は後期モデルには
グレードによりサンルーフの設定は無かった。
これは新車時にサンルーフをオプションとして取り付けられた
いわゆる珍しい後期モデルのサンルーフ付ラシーンである。
ナルディクラシックウッドハンドルが鎮座した。
ラシーンでは、純正ハンドルに気体カバンが装着されている事により
ハンドルのデザインはとてもつまらないものであり
伊製のオサレなウッドハンドルに交換すれば、少しインテリアの印象も変わり
シートのレザー色などとコーデイネートすれば、趣のあるクルマに変身するのだ。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
今回のその面白い点はパネルのラッカーが外装色と
同色で仕上げていることだ。
これは、いわゆる往年のクルマの内装はプラスチックでなく
鉄で出来ていたことに由来する。
そして、ハンドルとシートの一部を同色とし、関連性のあるインテリアが誕生した。
とても自然でCOOLな印象である。
ワイパーシルバーラッカーフィニッシュ
ワイパーは本来黒色で隠す方向にあるパーツであるが、
シルバー色にすることにより、プロダクトを楽しむという発想が生まる。
まあ、しかし黄色とか、赤とか、色を付けるというより、黒かシルバーかであるが。
ホイルキャップシルバーラッカーフィニッシュ
ワイパーやホイールキャップなどはラシーンのルーフレール色と
同色でラッカーフィニッシュを行いココでも色のまとめが行われいる。
個性は主張するが無駄に色を使わず、ラシーンの色を大切にしている仕上げだな。
ラシーントラベラー 後方姿見
背面タイヤのステーなどもシルバー色で行う。
そして、タイヤカバーは内装と合わせた茶色のスタンダードモデルで
張替えが行われて、秋空のラシーンが出来上がった。
Y様とラシーンちゃんをガシャ!!
この度はY様、ラシーントラベラー納車まことにおめでとうございます。
ご家族でお買いもの、旅行など色々お楽しみいただければ幸いです。
今日はコレマデ。
本日の名言
可能性を否定する人間は要らない
そうですなぁ。かの松下翁も志をたてれば98パーセントは
実現するとおっしゃられております。
可能性があることを否定した時点で、その人間の価値が
見えるような気がします。