5ZIGENと共同開発!日産PAO&Be-1用 エコステンマフラー試作の巻!!

どんもす。ウェルです!
さて、本日は遂に5ZIGENと共同で開発を進めている
Be-1&PAO用のエコステン(仮称)マフラーの試作をご覧頂くコトに致そう。
その前に、実は今日ご覧頂く試作もマフラーは実は第二号機であった。
なぜかと申せば第一号機はお見せできなかった訳ではないのだが、
スピードウェル社的にどういう所をこだわっていったのか
不透明であったからだ。
そう、比べる物があれば解かりやすいであろうということだ。
ではご覧あれ。
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試作のプロトタイプである第二号機マフラーだ。
おお~まるで純正のそのままのようなスタイルでお披露目となったわけだが、
実はココに至るまでには数々の苦労が存在するのであった。
もっと近くでご覧頂こう。
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こちらが試作第二号プロトタイプのアップ。
実は純正より出口パイプは太いのだが、ミリ単位ゆえ解かりづらいのが特徴。
そして、まだ磨きあげてはいないがステンレス素材の輝きが
実は交換してますと言わんばかりに主張する。
だが、本当に見てもらいたいところはそれだけではなかった。
試作第一号機をほぼ同じアングルでご覧頂こう。
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こちらが試作第一号機だ。
そう、一号機と二号機との違いは皆わかるであろうか?
解かった方はすんごい。
ではお答え致そう。
実はマフラーの出る角度が違うのだ。
第一号機はクルマに垂直に出るのに対し、第二号機は外方向へ
角度が向けられている。
これはまだ試作段階だからタイコの見栄えは気になさらず、
デザインの観点でご覧頂きたいのだが、
そう、実は垂直にマフラーが出ていると、なんとも
マフラーの出口のプロダクト感が後ろから見るコトが出来なかったであった。
例えば、溶接していますよとか、外カールの出口ですよとか、出口のパイプの
長さは~みたいなプロダクトされたものが垂直に出すと後ろからは
拝みにくい。
そして本来のPAOのイメージにも合わなかったのだという。
不思議なものだ、ウェルもマフラーは垂直に出たら良いと考えていたから、
試作第一号機はそうしたのだが、実際は異なった。
実はPAOの純正も外へ向かって製作されているコトに気づき
驚く瞬間がそこにはあったのだ。
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↑写真でも解かるように第二号機のタイコ部はボディーが描く弧にそって
外側に角度を付けるという大きな変更が入り、試作が繰り広げられている。
小さなコダワリだろうが、やはり本来のPAOの良さを損なわないが為に
努力と注意が必要である。
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写真上が第一号機マフラー、下が純正スティールマフラーだ。
そう、第一号機マフラーと純正マフラーのタイコの大きさや、
パイプの取り回しが少し違う事に気付くだろう。
後ろから見たときは純正のように見える。
まさに効率を重視した本気のマフラーなのである。
(ココでの効率とは、トルク、馬力、燃費、耐久性、それに加えデザインの事を指す)
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これが純正マフラーのタイコ部。
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これが、第一号機マフラーのタイコ部。
どうだ、パイプの入り口の場所も違うであろう。
もちろんタイコの容積も違い、なぜかと申せば
効率を重視しての事ではあるのだが、
なんとスピードウェル社のマフラータイコ部には
消音するためのグラスウール素材を99パーセント使用しないがために
隔壁構造を採用するという。
隔壁構造は5ZIGENの極秘データなのでお見せすることは出来ないのだが。
なぜグラスウールを使用しないかと申されれば、
マフラーの消音によく使われるグラスウールは
実に排気からなる水を良く吸収(表面積が多くなる)し、
マフラーに水を多く貯めてしまうのであった。
『ステンレスだから、水が溜まっても錆びなくて走っているうちに出るから大丈夫!』
などと素人考え。
グラスウールは水気を含んだ状態から熱がこもると、
もろくなり、劣化が激しいのだという。
グラスウール素材に消音材として製作されたマフラーは
経年劣化に耐えられないであろう。
本当に長く愛されるマフラーとして製作しているため
当然の結果ではあるのだが。
5ZIGENのノウハウによりさらに良いマフラー造りが可能となった。
さらに今回はマフラーとボディーとを繋ぐステーにも改良が
施されるコトとなる。
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第一号機マフラーのステーをご覧頂きたい。
こうして丸い鉄線がタイコに直接取付けられていた。
そう、この光景は社外品のマフラーに良く見かける風景なのであるが、
タイコに直接溶接留めされているため、
経年劣化によりタイコとステーの溶接部付近にクラックが入り
排気漏れをおこす可能性があるのだという。
もちろん5ZIGENで製作されているマフラーにはこの取付け方でも
対策が施されているわけだが、
このステーであればプロダクト的にどうだろうという見解に。
そして、論議の末出たのがこの答え。
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なんとマフラーをバンドで吊るという。
遂に往年のスタイルがココに蘇えるコトとなった。
このバンドだけでもプロダクト感が増すであろう。
仕上がりが楽しみな一部でもある。
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このマフラーの歴史が今始まる。
これで無ければPAOではない。
言いすぎた、だがしかしこういうところを惜しまず製作する事に
スピードウェル社は意味を感じている。
このマフラーには5ZIGENとスピードウェル社の事細かな配慮が施された。
本当にPAOのためになれば、おのずと皆のためにもなるであろう。
純正を追求し、その延長上で性能を求めた大人らしいマフラー。
それがこの形(答え)である。
後日にシャシーダイナモでトルク&馬力の測定をご覧頂くコトに致そう。
今日はコレまで~。
本日の名言
失敗からは
必ず新たな発見がある 

by田中耕一
そう、マフラー第一号試作機からは新たな発見がいろいろと御座ったが、
そういう意味で御座いましょう。
失敗して成長できるところが面白いところでもあります。