パオのアウターパーツ
日産パオの外装には数々のパーツが装着されている訳であるが、その中でもシルバーに塗装されたパーツが目を惹く。バンパーやグリルにして、シルバー(グリルはガンメタリック)に塗装がほどこされ、その他蝶番やミラーの足、天井はルーフレール等々、鍍金ではなく、シルバーなのである。これはパオチーフデザイナーの古場田良郎氏のお話のなかで、鍍金であれば修理は難しいけれど、シルバーではれば市販のスプレーなどで補修しても楽しいという事であった。たしかに、バンパー等鍍金であれば修理は出来ない。流石デザインの力である。より長持ちするのは最終リペアが行えてである。という事で、スピードウェルでは、パオの販売車両のその全車に、シルバーパーツのリペアが着いてくるから、その作業風景をご覧頂こうと思う。
自社塗装ブースで塗装が行われる
純正のシルバーパーツよりも上質なウレタン塗料で一つずつ丁寧に足着け(下処理)を行い、一ずつ丁寧に塗装が施されていく。
ヘッドライトリム
ヘッドライトの外側に着いているシルバーパーツ。リムである。こちらのパーツは樹脂で成型されており、一際劣化が酷い。樹脂自体が表面が崩れており、手間隙かけてひとつずつ表面を滑らかにして、塗装が施される。表面が滑らかでないと、シルバーの粒の立ちが変わり、傷や凹凸部が黒く変色してしまうのである。
ヘッドライトリム あたしが映り込む
ご覧の通り、スピードウェルのクォリティーは熟練のクラフトマン達のリペアや塗装で支えられているのである。まず、これを行うにはすべてを分解してからでは行う事が出来ない為、製作には手間と隙がかかるのである。
パオ用 インナーパーツのシルバーペイント
ドアの取っ手部の台座やレギュレーターハンドル等も、ご覧の通り。それぞれが品質を保ちながら、新車のような輝きを取り戻す瞬間である。
パオ用 ホイールキャップ
ホイールキャップは特に大きなキズが多い。それらを丁寧に処理して、さらにサフェーサーを行った後でないと、これもシルバーの塗装が出来ないのである。シルバーは下地の美しさが出来映えに直結している。
リヤゲートのヒンジ
このヒンジは錆びると蝶番の付け根が折れてしまい、使用不可となってしまう為、注意が必要だ。また、この取付ボルトも綺麗にリペアが行われている。ひとつずつが気の遠くなる作業なのである。
クォーターガラスヒンジ
こちらもまた取付ボルトまでリペアが行われている。一般的にすべてのパオが塗装がはがれて荒れた状態である。
ドアミラーの足である。
ウォッシャーである。
ドア、アウターハンドルである。
手前味噌であるが、ココまでリペアはまだ朝飯であって、ほんの一例に過ぎない。スピードウェルでは販売している製作車両では、その全てはこれらの工程を行い組み立てられていく。これから、また10年20年、長く美しく保つためには絶対に必要であるからだと、信じている。
という事で、本日はリペアの裏側のお話であった。
今日はコレマデ。
本日の名言
夢中で日を過ごしておれば、いつかはわかる時が来る。
by坂本龍馬
そうですわなぁ。夢中になるという事は大切な事ですわなぁ。