伊勢の名物
江戸時代では60年に一度、お伊勢参りが大流行するという現象があった。現在の交通手段では遠くても2日あれば叶うわけであるが、当時はもちろん徒歩か馬。長い人で3カ月ほどかかる壮大な旅であったのである。その旅を癒すのがいつの時代も変わらない、お餅や饅頭である。特に赤福餅は有名であるが、二見ヶ浦のお福餅や、二軒茶屋餅なども有名である。前回の式年遷宮辺りよりおかげ横丁もますます整備され、へんば餅も参宮道中に店がオープンしていた。しかし、本店だけしか販売していない餅もあって、そういう所にパオに乗って買いに行くのは乙なものである。やはり全国がイオンモールの、平均化されたおなじような物ばかりではつまらないと感じるのは、都会に住んでいる人間のエゴイズムである訳だが、インターネットが普及し情報が瞬時に共有され、そのことにより地域の特色がどんどん失われてゆき、文化が薄り最終的には、世の中がつまらなくなるのである。すでにパンドラの箱は開いている。
PAOと記念撮影
この度は、三重県伊勢市にお住いのN様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナル、フルレストアをご覧頂きます。ボディーはピカピカにレストアが施され、エンジン廻りや足廻りも整備が行われ、素晴らしいコンディションとなったPAOトラディショナル。1年と言う歳月をかけて製作されました。
内装のリペア
新車にはならないが、その様な匂いが感じられる仕上がりに。ハンドルコラムはパオのプロトタイプを意識したカラーへ仕様変更をおこなっております。純正オーディオも手が加えられ、カセットも使用が可能に。
SPEED LEATHER パオ純正風の内装張替え
純正シートを彷彿させるデザインで張替えが行われた内装。カラーも純正に準ずる。運転席の硬さも調整が行われ、疲れにくい。
あたしたちの青春はレコードとカセットである。
フロントフェース
ヘッドライトピーク、通称まつ毛とフォグランプを装着。SWが販売するヘッドライトピークはステンレスのポリッシュ仕上げであり錆びつく事はない。また、今回はフォグランプにも拘り、往年のルーカスで決めた。
ルーカスフォグランプ
重厚な鍍金に刻印されたルーカス文字に朱が入れられ、モノづくりの良さが実感出来る。昨今のランプはプラスチックで出来ている物が多く、安価で質が悪い。
スピードウェルのレストア
パオのスペアタイヤハウスである。このような見えない部分まで美しく、果たしてどれだけの人が評価をしてくれるのかはわからない。しかし、これでPAOが長持ちするのには間違いはない。
内張りのピンなども全て新品
スピードウェルでは他で購入されたお客様にもレストアは行っておりますが、これからパオを購入になられる方は、スピードウェルのレストア販売をオススメ致します。それはリーズナブルであり丁寧であるから。
ということで、この度はN様、PAOトラディショナルレストア納車誠におめでとうございました。長らくお待ち頂き感謝申し上げます。またお土産も頂き恐悦至極に存じます。
今日はコレマデ。
本日の名言
なにごとのおわしますかはしらねども
かたじけなさに なみだこぼるる
by西行
伊勢に西行がお参りした時の句は、素敵ですね。