長崎県長崎市のY様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ オランダ
オランダ
大浦

でんでらりゅうばのオランダ坂

時は江戸、我が国で唯一西欧に開かれた港があった長崎。ポルトガルやオランダ、エゲレスや大陸の国などと貿易が行われた場所である。長崎はとても起伏の激しい土地柄であり、沢山の坂が存在する。ここはオランダ坂一丁目一番地であり石碑がそびえ立っている訳であるが、この上には居留地があり、沢山の南蛮人が生活していた訳である。そのような貿易風溢れるところにパオを停めると、雰囲気がはマシマシになるのは当然。今日はココで面白い事を知ったわけであるが、実に長崎の沢山の坂でも、南蛮人が通る坂はすべてオランダ坂と呼ばれていたらしい。

パオ 長崎

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、長崎県長崎市にお住いのY様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。オリーブグレイのキャンバストップの車両を程よくレストアを行い製作。外装のカラーはオリジナルを意識して、シンプルに仕上げました。

パオ 長崎

旧香港上海銀行とパオ

パオは尻上がりの車高がオリジナルであり、さらにマニュアルとオートマチックではフロントのスプリングの仕様が異なる。というなかなかマニアなお話ではございます。ルーフレールやドアアウターハンドル、各シルバーの蝶番、ホイール、バンパー、グリル等それぞれにリペアが行われ再度組み付けがおこなわれております。

内装

ちょっとピンぼけ byロバートキャパ

ということで、内装写真がピンボケして残念でありますが、雰囲気を楽しんでください。デザインは50スタンダード、アイボリー一色で張替えが行われております。

パオ オランダ坂

PAOトラディショナル オランダ坂

急こう配の坂を必死に駆け上がるPAOの姿はなかなか素敵であります。テールランプのウィンカー、ブレーキ、バック、それぞれにリペアが行われ、さらに表面をUVカットクリア塗装仕上が施され、耐候性が大幅にアップ。

パオと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。製作にはお時間を頂きましたが、お喜び頂き感謝申し上げます。またご当地のお土産まで頂きこの場をお借り致しまして篤く御礼申し上げます。それでは、パオと素敵な生活をお楽しみください。

今日はコレマデ。

本日の名言

でんでらりゅうばでてくるばってんでんでられんけんでてこんけんこんこられんけんこられられんけんこーんこん

和歌山県有田郡湯浅町のO様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

最初の一滴

さて宇宙以外に、何事にも、はじまりは存在する。今日はその最初の一滴であるが、和歌山県の湯浅町は醤油の始まりと云われている。こういう始まりの話は諸説が必ずあり、しかしながら始まりと云われる中で、今でも醤油を製造しているところが湯浅であるから、その一つとして間違いは無いとわたしは思うのである。そして、その最初の一滴とはどのような味であったのか。昔の醤油の味も確かめたくなるものである。蔵元では醤油ソフトなるクリームが販売されていたが、なんとソフトクリームの上から追い醤油が出来るのである。先に答えを言うが、絶品であった。また魯山人という限定醤油もごっつい旨味で、人気の商品である。今回は醤油の始まり四方山話であったが、宇宙のはじまりは如何であろうか。現在はビッグバンがその起源と定義されているが、では、ビッグバンを発生させた物質やエネルギーはどこから来たのであろうか。果たして人類がこの問いに答えられるのであろうか。かの無神論者、アルバート・アインシュタインはこの問いに、神の存在なくしては語れない、と答えたそうである。

ラシーン 和歌山

ラシーントラベラー 伝統的建造物保存地区

この度は、和歌山県有田郡湯浅町にお住いのO様の元へ、おとどけに上がりましたラシーントラベラーをご覧頂きます。純正カラー、ダークブルーのボディーを程よくレストアを行い製作。エンジン廻りや足回りブレーキ、さらにクーラー等これから長くお乗り頂けます様に、メンテナンスを施しました。

内装 ラシーン

タンカラーで整えた内装の張替え

シートやシフトノブ、サイドブレーキノブなど、タンカラー一色で張替え等が行われ、ハンドルはナルヂィのジュピターが装填。内張りや天張り等は灰汁洗いが施され、美しい佇まい。この灰汁洗いは、美しさは自称日本一であります。

ラシーン 革

シフトノブやサイドブレーキレバー

野球のボールのような縫い合わせにより張替えられたシフトノブ群。こだわりの素材で仕立てられ、手触りは最高に心地良い。

ラシーン

ラシーンと伝統的建造物保存地区

ラシーンは日本の景色である。ラシーンデザイナー平林氏のお話によると、日本の道路事情にあった四駆のデザインをされたという事で、畦道四駆とわたしはそう呼称しておるわけでありますが、ランクルやジープがサバンナやジャングルでの仕様であるように、ラシーンはあくまで日本仕様と言えるでしょう。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はO様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。 ホワイトペイントのホイールも決まっておりますね。これからもメンテナンス等差し上げたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、沢山のお土産を頂き、この場をお借りいたしまして篤く御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

日本人が常に刺身を愛し、常食する所以は、

自然の味、天然の味を加工の味以上に尊重するからである。

by北大路魯山人

大阪府池田市のM様 PAOトラディショナル・オリジナルルック納車おめでとうございます

大阪万博

1970年の、こんにちは。

2025年には大阪では2回目となる万国博覧会が開催される。現在でもとても人気のある1970年のこんにちは、太陽の塔。云わずとも知れた、岡本太郎氏の作である。わたしが小さい頃、この太陽の塔の顔がとても怖くて、恐れていたが、子供ながらにいろいろな感情を与えてくれる太陽の塔は、まさに傑作であると言える。現在、過去、未来という顔の表現や、塔内には、当時地底の顔もあり、さらに生物の根源より現された創作物が溢れる。これはまさに生命そのもの。はてさて、「人類の進歩と調和」というテーマであった50年前の万博から、人類はどのように進歩と調和が行われたのでしょうね。

パオ

PAOと記念撮影

この度は、大阪府池田市にお住いのM様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナル、オリジナルルック(純正風仕立て)をご覧頂きたいと思います。M氏は某大阪の自動車会社の先行デザインがお仕事とあって、とても気になります。

パオ フロントフェース

オリジナルルック

より完全に新車時の風合いを求めて製作。いわゆるフルOGルック。アクアグレイの車体はカタログにも使用されている所により、これがTHE PAOというイメージであろうか。バンパーやグリル、ヘッドライトリムも全て取り外されて、純正よりも上質な塗料を使用して再塗装。エンスーから云わせてみれば、塗装を行った時点でオリジナルではない。という事になる訳でございます。

パオ

テールのしつらえ

テールランプはブリリアントフィニッシュの加工と耐候性を増したクリア塗装を行い、経年の劣化に強い仕上げ。バンパーはもちろん、ナンバー灯(通称ワシッパナ)もボディーと同色にペイント仕上げ。ホイールも純正仕立て。

パオ 内装

内装の張替え

純正シート仕立てに張替えは行いましたが、サイドからリアにかけてのカラーは女性らしい生成り色でアプローチ。その他はすべて純正に準ずる。

パオ内装
パオ内装

内装の風景

内装は灰汁洗いを施し、さらにリペア等も含めて製作は全車に着いてくる。サイドステップの仕上がりが、車体の美しさを物語っている。

パオ

PAOトラディショナル オリジナルルック

この度はM様、製作に沢山お時間を頂き、誠に有難うございました。末永くお乗り頂けます様に、アフターフォローも差し上げたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

金がないから何もできないという人間は

金があっても何もできない人間である。

by小林一三

鹿児島県指宿市のS様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

鶴丸城
日本一の御楼門

御楼門の面影

鹿児島の鶴丸城の玄関、日本最大の御楼門である。明治6年に火災により焼失したとあり、明治の写真や資料を参考に150年の歳月を経て2020年に復元完成されたのである。未だ木材の香りがかぐわしく、見上げれば素晴らしいケヤキ材の梁と柱。こちらはなんと岐阜県産である。戦国時代、鶴丸城築城当時は藩を跨いで木を調達するという事は至難の業で、岐阜県産のケヤキを手に入れる事は難しかっただろう。さらに現在はと言えば、このような大木を日本国中で探す事の方が難しくなったのである。製作には20名ほどの腕利きの宮大工が携わったようで、仕口も見事美しいものであった。南洲翁の銅像の横に、日本最大の御楼門があることで、鹿児島に重みが増す事間違いは無く、いつの時代も、本物に対する価値は絶対的である。

パオ 鹿児島

カゴフォルニア

この度は、鹿児島県指宿市にお住いのS様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。アイボリーのキャンバストップの車体に、SSR製MK-1ホイールを装填し、ローダウン。黄金時代のカスタマイズを施して製作が進められました。。

パオ

PAOトラディショナル 南州海岸仕様

13インチのSSR製MK-1アロイホイールにローダウン。ヘッドライトにはピークが装着され、カリフォルニアンルックならぬ、カゴフォルニアンルック。南州海岸仕様である。

パオ 内装

ウッドハンドルに、ブラックの文字盤のタコメーターとクロックを装填。

ウッドハンドルはスリットと丸穴を迷いに迷って、少し癖の少ない方へ。

パオ 内装張替え

カゴフォルニアンルックらしいパイピングカラー

アイボリーにレッドのパイピングはなんともカリフォル、基、カゴフォルニアンルックらしいカラーリング。純正オプションの検査証ケースがクルマと共についてきました。

足回り

ローダウンの調整

パオの足回りのとりわけフロントのストローク量はスタビライザーを廃止した設計によりすこぶる少なく、ローダウンをすることによりロールセンターの位置がずれるのに合わせて乗り心地も悪しき方向にむかってしまう。見栄えと乗り心地を両立するという事は難しく、どこに重きを置いて調整するかが答えである。

パオ

PAOトラディショナル 右舷後方姿見

ホイールのトレッドを広げる事で、ボディーのフェンダーとの面を合わせるというのは果たして鉄則なのであろうか。それとも好みの問題であろうか。スピードウェルでは可愛らしく、ナローゲージで製作することが多い。

PAOトラディショナル

PAOと記念撮影

この度はS様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。これからも長く走る事が出来ます様に、しっかり整備を行い納車差し上げました。また、沢山のお土産を頂き、この場をおかり致しまして、篤く御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

己を尽くして人を咎めず

by西郷隆盛

鹿児島県日置市のS様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

鹿児島 パオ

薩摩は南国の風

鹿児島県はそもそも鎌倉時代より続く島津家が治めていた地域であり、薩摩と大隅の2領がそうであって、鹿児島という名は古くは桜島の事をそう呼んだらしい。明治の廃藩置県で薩摩藩から鹿児島県という名で改組された。大阪からはフエリーで志布志で上陸し、さらに桜島を回らず垂水港より鹿児島市へとワープする訳であるが、その垂水のフエリーの中で頂けるさつま揚げ(現地では、つけ揚げ)のはいったうどんが有名である。香川県の人に喧嘩を絶対に売ってはいけないし、香川の讃岐うどんはとても美味しいが、うどんの発祥は福岡であって、福岡市の承天寺境内には「饂飩蕎麦発祥之地 」と石碑が立っていたのをおもいだした。大阪ではわが羽曳野のソウルフードであるかすうどんもある。しかし、垂水フエリーのつき揚げうどんは忘れられない味である。

パオ

パオちゃんと記念撮影

この度は、鹿児島県日置市にお住いのS様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。オリーブグレイの天井はキャンバストップのオープントップに対してノーマルルーフと呼ばれる鉄板の物。ボディーのレストアも施し、これから長く使用出来る仕上げが行われ納車差し上げました。

パオ

PAOトラディショナル右舷前方姿見

外装はワイパーのカラーと仕様以外はオリジナルを踏襲する仕上げ。ワイパーはシルバーラッカーフィニッシュで製作しており、ワンポイントが効いております。

パオ

PAO内装風景

アンダートレイはシートのパイピングに合わせて張替えが行われ、スイッチ類やドアノブ等と同色仕立て。ウッドハンドルは懐かしい雰囲気がマシマシ。

パオ

ウェル50スタンダードデザイン

シートの張替え、フロアマット新調と、ボディー内部の灰汁洗いにより、新車にはならないが、美しい見栄えも誇る。細かなシルバーパーツなどもリペア完了。

パオ

Pパオと桜島の風景

フロントからテールへと延びるやらわかなストレートなライン。フロントガラス角度からリヤガラス角度へと落ち込みライン。パオはゼロ戦のような美しい佇まいである。いよいよ終戦記念日に近づいておりますが、決して戦争は美談ではありませんが、戦闘機というプロダクトの視点から見ると美しいものであります。あくまでも洗練されたモノつくり、という視点でご覧頂きたく存じます。

という事で、本日は鹿児島県日置市のS様の元へお届け差し上げました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きました。S様、どうぞ長く大切にお乗り頂ければ幸いです。

ココからは番外編

甲冑工房丸武さん

日置市から1時間ほどの場所に甲冑造りで有名な丸武さんがありましたので、帰りに足を運びました。

オオタニさんの兜

丸武さんは、お城の中で甲冑製作をおこなっており、敷地内にミュージアムがあります。こちらのミュージアムは入場無料ということで、沢山の方が訪れておりました。

甲冑産業丸武ミュージアム

真っ先に、大谷さんがホームランを打った後に被る兜の展示がされておりました。安土桃山時代までの古風な佇まい。

どうする家康の甲冑

現在NHKの大河ドラマで使用されています、家康の甲冑も丸武さん。

レジェンド&バタフライの兜

大河ドラマや映画撮影には必ずと言って良いほど丸武さんの現代兜が使用されて撮影されております。もちろん、造りはとても美しく、しかしあくまで美術的、鑑賞の甲冑。

片倉小十郎重綱 (片倉家騎馬団六十騎の兜)

片倉小十郎重綱が大阪夏の陣の前に京都の愛宕山大権現(白雲寺、現在の愛宕神社)に参拝して上弦の月の前立てに愛宕山のお札をこさえて戦いに臨んだという兜。わたしの家の前がちょうどその大阪夏の陣(道明寺、誉田)合戦の地であり、なんともロマンを感じてしまいます。

伝統工芸といわれる手仕事を見て、職人の魂まで感じるのでありました。

と今日はココまで。

本日の名言

仁に過ぐれば弱くなる

義に過ぐれば固くなる

礼に過ぐれば諂となる

智に過ぐれば嘘を吐く

信に過ぐれば損をする

by伊達政宗

五常の思想も伊達政宗の視点からはこうなるということでしょうか。

何事もバランスが必要だと感じる次第でございます。

福岡県福岡市のY様 FIGARO『SWヌーベルバーグ』納車おめでとうございます

フィガロ ヌーベルバーグ

FIGAROの休日

フィガロはパイクカーの中では最後の作品であり、限定2万台を3回の抽選にて販売が行われたのである。今回のフィガロは東京日産が仕入れた車両をスピードウェルでレストアを施し、博多に納車を行った。フィガロは鍍金パーツの傷みは致命的で、修復と交換にも手間隙がかかる。また、エンジンはターボ付であり、電子制御のセンサー類など、細かな調整作業も多い。足回りはショックアブソーバーにブレーキパーツの交換は絶対であり、しっかり組んであげれば新車当時の乗り心地が保証される。ボディーのレストアとリペアは、全て自社で行っているからこそ出来ると言えるのは、とても面倒な作業が多く職人泣かせであるからだ。しっかり整備を施し、ピカピカに仕立てられた内装のフィガロに乗って、街にドライブに出たら、たくさんの熱い視線を浴びる事になるであろう。

フィガロ

フィガロ 右舷前方姿見

この度は、福岡県福岡市のY様へお届けに上がりましたFIGARO『SWヌーベルバーグ』をご覧頂きます。Y様は『コア・ライフプランニング株式会社』の社長様で大阪在住でございますが、福岡の支社の社用車ということで、博多に納車となりました。コア・ライフプランニング(株)は全国規模の総合保険代理店で、一人一人が本当に必要な保険を提案してくれる、他に類を見ない保険会社です。なかなかうまく伝わりませんが、保険の見直しには一度お問い合わせ頂ければ、確実に必要のない物を省いて頂けます。という事で、少し宣伝をさせて頂きましたが、内装に移ります。

フィガロ 内装

夏らしいクールな内装張替え

フィガロの内装の張替えはとても難しく、特にパイピングを真っ直ぐ走らせるのは技が必要。内装の内張りのホワイト部はすべてリペアが行われ、もうねちゃねちゃにはなりません。新車にはなりませんが、そのような雰囲気にまでスピードウェルでは復元が可能。

フィガロ テール

フィガロのテール

なんともふっくらしたテールに丸いランプ。各部のリペアを行い組み直しがおこなわれました。さらに、錆止め等も含め、見えないところにも気配りを致しております。

スピードウェル フィガロ

フィガロ 右舷後方姿見

なかなか、このような美しいフィガロにと、手前味噌ではございます。オープントップの幌も張替え、リヤグラス周りの錆処理も行い、さらに下回りの塗装もしっかり行い、ボディーはコーティング処理。ホイールキャップも純正よりもはるかに上質な塗料で仕上げ、宝物になる一台。

フィガロと記念撮影

この度はY社長殿、フィガロ納車誠におめでとうございました。ポルシェもカッコ良いですが、フィガロも是非とも楽しんで頂ければ幸いです。帰りは色々とご手配頂き、恐悦至極に存じます。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分にないものを持っている人と出会うことが

成長につながる

兵庫県西宮市のT様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン

天然自然のぬくもり

誠に面白い話である。人は何かと天然や自然、人工という言葉の使い分けによって、その物質に対しての視点を変える訳である。それでは、蜂がハニカム状の巣を作るのは自然であって、人が家を建てるのは、どうか。実はどちらも自然なのである。あたかも人工という言葉は人間が作り出した、まったく意味のなさない言葉であって、宇宙的視点で見れば、すべては天然や自然。昨今、温室効果ガスの問題で地球が温暖化するのも、人間が環境破壊するのも、すべては自然の摂理なのである。ついでに二酸化炭素が増えて地球が温暖化すれば、植物にとってはこれ以上嬉しいことは無い。地球上の種は、絶滅して、また新しいものが生れてやってきたのだから、人間が進む道は心配せずとも、決まっている。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度は、兵庫県西宮市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、ラシーントラベラーカスタムワークをご覧頂きたいと思います。T氏のこだわりにより、内外装のカラーや素材は勿論のこと、整備にもこだわって製作が行われました。

内装

ウッドハンドルにパネルラッカー

SWが製作する車両のすべてに、内装の灰汁洗いがあり、新車のような雰囲気に。パネルラッカーフィニッシュも人気のメニューで、その質感の高さに驚く。今回のパネルのカラーリングとシートの色味の調整には、色見本も取り寄せられて、時間をかけてお選び頂きました。

パネル ラシーン

パネルラッカーフィニッシュ

メーターのパネルラッカーフィニッシュには、ドアの肘掛部のパーツも含まれる。プラスチックパーツに塗装をすると、爪などでひっかかると色がはがれやすい訳であるが、特殊な工程を経て、その不安も払拭されている。

ラシーン シート張替え

ファブリックシートとレザーのハイブリッド

座面にツイード生地、側面に高品位のレザーとハイブリッドのシート張替え。スピードウェルでは、細かなマテリアルの選定も可能であり、クラフツマン達が丹念に製作を行う。

ラシーン 足回り

ホイールと鍍金リム

足回りの選定もオーナーのこだわり。今回は、ボディーレストアに合わせて、ボデーカラーもオーナーの拘りのカラーにてペイントが行われた。なんといってもSWの下回りの見えない部分のペイントの拘り。見えないところから上質さはにほい立つ。

ラシーン カスタム

ラシーントラベラー カスタムワーク

この度はT様、ラシーントラベラーカスタムワーク納車おめでとうございました。長らく製作にお時間を頂きましたが、お喜び頂けまして嬉しく思います。長くにご使用頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

諦める理由が価格なら買え。

買う理由が価格なら買うな!

福岡県大牟田市のI様 ラシーンAWDビースト納車おめでとうございます

梅雨 ラシーン

五月雨を 降り残してや 日産ラシーン

梅雨と五月雨は同じ意味である。ちょうど梅の実がなる6月から7月頃を梅雨と言い、旧暦の5月頃の降る雨を五月雨とそう伝えているのである。かの細道の平泉で芭蕉が詠んだ、五月雨を降り残してや光堂。金色堂が建てられて数百年、毎年五月雨は降ったであろうに、朽ちることなくいまなお輝きを放つ堂宇に感動し、五月雨も光堂だけは避けて降らなかったのだろうかと詠んでいるのあって、ラシーンの句もしかり。新車から25年以上の年月が経ち、今なほ光り輝くラシーンの姿を現しているのである。


ラシーントラベラー

ラシーンと記念撮影

この度は、福岡県大牟田市にお住いのI様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーAWDをご覧頂きたいと思います。今回はI様の思いを形にするべく、イメージをお聞かせ頂き、各パーツのセットアップをSWにお任せ頂きました。一つずつのマテリアルにも拘り製作差し上げましたので、ご紹介差し上げます。

ごっつごつ塗装

ごつごつの塗装(ビースト)

今回よりSWでは表面がゴツゴツになるビースト塗装を開始。今回はデモでI様のラシーンを使用して製作差し上げました。ゴツゴツさはアレンジが可能でさらに深くゴツゴツした仕様も可能。ルーフレールと合わせてAWDらしいゴツゴツをお楽しみ頂けます。

ラシーン レザーシート

レザーシートの張替え等

他では真似することが出来ない、最高級の生地により張替えが行われます。カラーはオーナーの思うがママであり、縫い糸の選定も可能。内装は灰汁洗いにより、前オーナーの指紋は一つも残らないくらい美しい状態に。

ゴツゴツのタイヤ

ゴツゴツのタイヤとホイールのセット

よりAWD感を演出するために、ゴツゴツのタイヤとホイールを合わせて、さらに細かな細工によりタイヤとフェンダーの面を合わせてカッコよく見せました。

ゴツゴツのタイヤ

ゴツゴツのタイヤホイールと足回りのセットアップ

各セッティングはお任せ頂き、SWの拘りにより各部を調整。また、フェンダーをブラックペイントで強調することで、タイヤホイールが際立ちますね。I様の拘りにも感謝申し上げます。

ラシーン 平姿見

ラシーンAWSビースト 平姿見

なんとも言えない、絶妙な車高と見栄えにうっとり。足回りのセットアップは公開できませんが、乗り心地も良く、AWD感も今様でCOOL。

ラシーン AWD

ラシーンAWDビースト 左舷前方姿見

この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。とても気に入って頂けまして、またお土産も頂き恐悦至極に存じます。ホワイトのフォグランプも渋いですね。それでは、今後とも宜しくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

一より習い十を知り

十よりかえる元のその一

大阪府八尾市のM様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ 時計
パオ コンセント

『巨人 大鵬 卵焼き』

これは戦後昭和の、猫も杓子も皆で唱えた呪文である。そして、今回の写真に写っているのは『時計 ラジカセ コンセント』である。パオには時間の概念は無い訳であるが、現代人が心安らぐが如く、アナログ時計をメーターパネルにインストールする。時計の文字盤はスピードメーターにあわせてリダンを施した。しかしラジオカセットや100Vコンセントが視覚的に安心するのは、デジタル一辺倒に嫌気がさした、そしてレトロブームに見る昭和回帰なのかもしれない。

パオ

PAOと記念撮影

この度は、大阪府八尾市にお住いのM様へ納車されました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きたいと思います。ボディーの内外装は美しくレストアが施され、インテリアでは時計や100Vコンセント、エクステリアでは当時物の純正アロイホイールがインストール。天上のキャンバストップはジャーマン生地で張替えが行われ、より長持ちする仕上がりに。

純正アルミホイール

当時物オリジナルアロイホイール

当時物だとか、オリジナルだとか、アロイだとか、このような言葉はエンスー用語であって、一般的には純正アルミで通用する訳である。わざわざ、拘った呼称は、より難しくして、通じる仲間内で楽しんでいる訳である。今回は、ホイールもリペアと塗装も行った。あとは、こだわりのラグナットを装着すれば完成である。

ヘッドライトピーク

フロントフェース

バンパーやグリルは純正風に塗装を行い、ヘッドライトリムのリペアに合わせてヘッドライトピークを装着。手前みそながらボディーも美しい。

パオ シート張替え

内装の張替え

ダッシュパネル上部やアンダートレイもシートのカラ―に合わせてコーディネートが施されている。内装のシルバーパーツ等もすべてがリペアを施し、美しいしあがりに。

パオ トラディショナル

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度はM様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。長らくお待ち頂きましたが、お喜び頂けまして嬉しく思います。また、人生が変わったと仰って頂き、とても素敵な事だなと感じました。これからも、楽しい人生をパオと歩んでください。

今日はコレマデ。

本日の名言

目標を設定することは

目に見えないものを見えるようにするための

最初のステップである。

byトニー ロビンズ

兵庫県宝塚市のG様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

ラシーン

どこから見ても美しい

これは、名車に当てはまる霊的現象である。正面からも後方からも側面からも、斜め45度からも、その全方位。どこから見てもすこぶる美しく感じる訳である。その中でも好みはわかれる訳であるが、わたしは後方45度の角度から望む自動車のシルエットが特に魅力を感じる人種である。ラシーンは右後45度はスペアタイヤが主張するから、左後方であれば、バランスよくフロントフェース以外の景色を眺める事が出来る。さらに脳内の必須アミノ酸トリプトファンから生合成される神経伝達物質のセロトニンによってもたらされるフロントフェースの余韻によって、まるで全景を眺めているような気さえ、感じられるのが人間の脳の深所である。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度は、兵庫県宝塚市にお住いのG様へ納車されました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。後期モデルのカラーであるライトブルーの車体をボディーはレストアを施し、内装はシートの張替え、インストルメントパネルの塗装、ウッドハンドルの取付、その他リペアを行い製作されました。

ラシーン フロントグリル

バンパーやグリル、フロントエプロン

それぞれに塗装も行われ、ボディーは全体的に新車のように。フロントガラスのアッパーモールも新品に交換を施し、万全の態勢。

ナルディウッド

ナルディウッドステアリングが鎮座した。

物価高や為替の変動、戦争などにより、価格が高騰したナルディウッドステアリング。10年前からは2倍ほどの価格である。世界的には資本主義での物価上昇は当たり前であって、日本人の牛丼価格の価値観がシフトしていかないと、世界で取り残されてしまうだろう。いや、すでに取り残されてしまっている。

パネルラッカー

パネルラッカーフィニッシュ

パネルのラッカーは質感が命である。適当な塗装仕上げはそのクルマの価値を下げてしまいかねない。今回もオーナーのこだわりを具現化するべく、拘り貫いて塗装を行った。要するに、単なる塗装では無いのである。

ホイールラッカー

ホイールのラッカーフィニッシュ

アイボリーのラッカーフィニッシュは四駆ではプリミティブな印象でCOOL.タイヤのパターンもV溝パターンではなく、いわゆる下駄のようなブロックパターン的なものがラシーンには乙なものである。あと、ラシーンはなんといっても、ドアの下のボディー、いわゆるサイドステップもしくはロッカーパネルの仕上げが、美しさの匂いとなる。中古車はそのほとんどが塗装が終わっていて、全く美しく感じないのである。と、この訳の分からない拘りがスピードウェルそのものと言っても過言ではない。お洒落は足元からである。

ラシーントラベラー

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度はG様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。製作には長らくのお時間を頂きましたが、お喜び頂けまして嬉しく存じます。それでは、ラシーンと素敵な人生の旅をお楽しみください。

今日はコレマデ。

本日の名言

冥冥之志

めいめいのこころざし。と読む。他人に知られることのない志や思い、または、他者にいわず黙々と努力に励むことをさした四字熟語である。