御楼門の面影
鹿児島の鶴丸城の玄関、日本最大の御楼門である。明治6年に火災により焼失したとあり、明治の写真や資料を参考に150年の歳月を経て2020年に復元完成されたのである。未だ木材の香りがかぐわしく、見上げれば素晴らしいケヤキ材の梁と柱。こちらはなんと岐阜県産である。戦国時代、鶴丸城築城当時は藩を跨いで木を調達するという事は至難の業で、岐阜県産のケヤキを手に入れる事は難しかっただろう。さらに現在はと言えば、このような大木を日本国中で探す事の方が難しくなったのである。製作には20名ほどの腕利きの宮大工が携わったようで、仕口も見事美しいものであった。南洲翁の銅像の横に、日本最大の御楼門があることで、鹿児島に重みが増す事間違いは無く、いつの時代も、本物に対する価値は絶対的である。
カゴフォルニア
この度は、鹿児島県指宿市にお住いのS様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。アイボリーのキャンバストップの車体に、SSR製MK-1ホイールを装填し、ローダウン。黄金時代のカスタマイズを施して製作が進められました。。
PAOトラディショナル 南州海岸仕様
13インチのSSR製MK-1アロイホイールにローダウン。ヘッドライトにはピークが装着され、カリフォルニアンルックならぬ、カゴフォルニアンルック。南州海岸仕様である。
ウッドハンドルに、ブラックの文字盤のタコメーターとクロックを装填。
ウッドハンドルはスリットと丸穴を迷いに迷って、少し癖の少ない方へ。
カゴフォルニアンルックらしいパイピングカラー
アイボリーにレッドのパイピングはなんともカリフォル、基、カゴフォルニアンルックらしいカラーリング。純正オプションの検査証ケースがクルマと共についてきました。
ローダウンの調整
パオの足回りのとりわけフロントのストローク量はスタビライザーを廃止した設計によりすこぶる少なく、ローダウンをすることによりロールセンターの位置がずれるのに合わせて乗り心地も悪しき方向にむかってしまう。見栄えと乗り心地を両立するという事は難しく、どこに重きを置いて調整するかが答えである。
PAOトラディショナル 右舷後方姿見
ホイールのトレッドを広げる事で、ボディーのフェンダーとの面を合わせるというのは果たして鉄則なのであろうか。それとも好みの問題であろうか。スピードウェルでは可愛らしく、ナローゲージで製作することが多い。
PAOと記念撮影
この度はS様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。これからも長く走る事が出来ます様に、しっかり整備を行い納車差し上げました。また、沢山のお土産を頂き、この場をおかり致しまして、篤く御礼申し上げます。
今日はコレマデ。
本日の名言
己を尽くして人を咎めず
by西郷隆盛