どんもす~。ウェルです。
さて本日はRASHEENのセルモーターが壊れてしまい
エンジンを始動させることが困難になるという不具合を特集。
まず、セルモーターとは何ぞやと申せば、エンジンを始動させるための
始動装置である。昔の車はエンジンを始動させるのに、
手動でぐるぐるとエンジンを回していたようだが、
現在はモーターによりエンジンをぐるぐる回し始動させている。
このモーターがセルモーターとそう呼んでいるのだが、
モーターが回転できなければエンジンは始動できない。
とそういう訳で、今回このモーターの交換をご覧頂こう。
これが、RASHEENのセルモーターである。
モーターには種類があり、『ぶん巻式と直巻き』
セルモーターは分巻式だ。
直巻式は電極にプラス、マイナスと極性があるのに対し
(極性を変えると、回転方向が変わる)
分巻式は電極の極性を変えても、回転方向は同じなのだ。
また直巻式は高回転まわるのに対し分巻式はトルク型。
ゆえにエンジンを回転させるには図太いトルクが必要とするため、
分巻式のモーターが選ばれている。
っと、勉強になったであろう。
モーターの脇にまた小さな円筒状のものが着いているのが良く解かる。
これはプランジャーと呼ばれるものだ。
そして、今日のその時。
実は、セルモーターの不具合はモーターが悪いのではなく、
このプランジャーの内部にあるマグネットスイッチという物の
スイッチの接点不良によりモーターに流れる電流が少なくなる
コトにより、モーターの回転が悪くなる。
というのがセルモーターの不具合の原因なのである。
今回は詳しく説明しよう。
まず写真の左側の端子はB端子。
右側のすでに配線がつながれているのがM端子。
そして、中央の小さな端子がC端子と呼ばれる。
電流の流れだが、まずエンジンを始動させるため、カギをまわすと
カギ側から来た電流がC端子に入る。
そうするとプランジャー内部のプルインコイルというものに
その電流が流れ磁力によりマグネットスイッチがオンすることにより
B端子とM端子が動通する仕組みである。
B端子はバッテリーに直結しており、バッテリーからの
大電流がM端子に入りモーターが回転するという仕組みだ。
いやはや言葉で説明するのは難しいが、まだまだ読んでもらおう。
そして、不具合というものだが、B端子とM端子を動通させる
マグネットスイッチの接点が大電流により焼けてくる。
この焼けがひどくなると、電気を通さなくなってくるのだ。
それが、セルモーターの不具合の原因である。
はあはあ。
プランジャーをセルケースから外した図。
テコのようなモノがはいっているだろう。
プランジャー励磁されると、このテコのようなモノを引っ張る。
そうすることによりピニオンギヤが
リングギヤ(フライホイール側のギヤ)に噛みあい
エンジンをクランキングさせる。
プランジャーが励磁されていない時。
ピニオンギヤは右側へよっている。
プランジャーが励磁された時、(先ほどのテコが動かされた時)
テコの原理でピニオンギアがリングギアへ噛み込み
モーターの回転をエンジン側へ伝えるコトに成功するのである。
プランジャーという装置はバッテリーの電流をモーターへ流す
スイッチの役割と、ピニオンギヤをテコの原理でリングギヤ側へ
押し出すという2つの作業を同時に行っているのであった。
左右にボルトが見えるが、
実はこのボルトの位置はインテークマニホールド下側にあり、
外すのには非常に困難を要するためDIYではほぼ不可能。
セルモーターを外した様子。
中央の穴の中にひそかにリングギヤが見えるのが解かる。
リングギヤはエンジンの軸(クランク)と直結しているので
リングギヤを回せばエンジンが回るのである。
セルモーターを装着した様子。
ほどんと何も見えない。
手探りで配線を締めたり、取付けにも非常に困難を要する。
ということで、RASHEENのセルモーターの不具合をご覧頂いた。
この頃最近、セルモーターの動きがおそいなぁ~などと
感じるあなたのRASHEENは確実にマグネットスイッチの接点が
焼けているゆえ、注意が必要だ。
本来であれば、接点をワイヤーブラシで掃除してあげれば
済む話だが、スペシャルなツールが無いと分解できないゆえ
アッセンブリーでの交換をオススメする。
今日はコレまで~。
本日の名言
道のりは遠くとも
目標に向かって進めば
一歩一歩近付くことだけは確かだ
by西本幸雄
そうですなぁ。
ただ、目標に向かって進んでいると思いきや別の方向に
進んでいる可能性も御座います。
きっちり目標に向かうことが重要ですなぁ。