パイクカーの製造元 高田工業株式会社がPAO電気自動車を試作するの巻

どんもす~。ウェルです。
さて、皆様少しは涼しくなりましたが如何お過ごしでしょうか。
本日のブログはなななんと!!Be-1、PAO、FIGARO,RASHEENと
この四車種を製造した高田工業株式会社へお伺いしたおりに拝見した
PAO電気自動車の技術と仕立ての様子をズズイとご覧頂こう。

Be-1、PAO、FIGARO、RASHEENの聖地 『高田工業株式会社』だ。
今回の訪問は色々な経緯があり、話すと長々なるゆえ、
簡単に申すが、高田工業の技術をウェルの目で見て確かめて、
更なるパイクカー達の存命に力を尽くすという修行である。

エントランスでパイクカー達がお迎えしてくれた。

向かい側にはRASHEENも鎮座している。
と、ココでPAOの七不思議のひとつを発見!

エントランスにあるPAOの説明書きによれば、
30000台の生産台数と残す。
しかし、もう一説によれば51657台販売されたという。
このお話は結構昔からどちらが正しいのか話題にもなっていたが。
ココでようやく謎が解けたような気がする~。
実はPAOは高田工業と愛知機工により生産されている。
もうお解りであろうか、高田工業により生産されたのが
30000台であり、残り21657台ほどか愛知機工が製作。
だから、どちらも間違いではなかったようだ。

テケテケン!PAO電気自動車!(ドラえもん風)
今回は当時の製造時も携われた、高田工業の進藤氏により案内頂いた。
高田社長はパイクカーには非常に思い入れ深く、これからも
ずっと乗ってもらいたいと言う思いで、PAOの電気自動車が
発案されているようだ。

ドア側面には電気自動車とはっきりプリントされている。
高田工業のeマークはエコかエレキかどちらの頭文字なのだろうか。
お聞きするのを忘れていた。めんごめんご。

これは先日ご覧頂いた、PAO電気自動車のユニット。
この電気自動車にはミッションの変速は必要はない。
と言う事で、MTミッションをベースとして製作されている。

心臓部を激写!!
モーターである、聞くところによると出力は10~20psほど。
そう、今の時代のクルマは非力でも良いのである。
また、PAO自体馬力を求めて製作されたクルマではないため、
気になることは無い。
実用となると30psくらいあればもう十二分。

トランクにはリチウムイオン電池ではなく、フォークリフト用の
半ドライバッテリーが10個積み込まれている。
さらに、全てのバッテリーが直列につながれており、
トータル1200Vの放電圧を実現している。
進藤氏によれば、これをリチウムイオンバッテリーで製作すると
バッテリーの費用だけで300万円は上るというから
まだまだ、流通するのにも時間はかかりそうだ。

これはPAO電気自動車のコックピット。
色々な計器も追加されているが、逆にスピードメーター内にある
水温系と燃料計は不要だろう。

画面右下のトグルスイッチご覧頂こう。
DとかNとかRとかマーキングされているが、
前進はD、Nはニュートラル、Rは後進である。
そう、先にも申したが、電気自動車にはミッションが不要である。
ゆえに、MTミッションは2速で固定されている。
前後の切替はモーターに流し込む電流をプラス、マイナスと切り替えて
流すことによりおこなうというものなのだ。

主電源はオーディオ取付け位置下方に備えられている。
これは、バッテリーの電源を落とす一種のブレーカーである。

インストルメントパネル左側のモノ入れには
左から電圧計、電流系、そして右にバッテリの蓄電量の残量計となる。
さらに下には負圧計がおごられている。
負圧計とは何ぞやと申せば、ブレーキなどの大気圧以下
『負圧』にすることにより
作動させている装置に対しての計器である。
この装置はエンジンであれば、インテークマニホールドから負圧を
引っ張れるが、モーターであるゆえ圧力制御はできないゆえに
電動ポンプを追加し負圧を制御しているようである。

PAO電気自動車は如何で御座ったか!!
現在のところ航続距離は40kmとまだまだ常用として
乗るコトは難しいかもしれないが、可能性は十分。
また、現在のリチウムイオン電池の技術でも
航続距離はせいぜい100Kmほどだろう。
各社新しいバッテリーの開発が急がれているだろうが、
10年いや、15年とかかるという噂だ。
今後に期待しよう。
今日はコレまで~。
本日の名言
消極的な成功より積極的な失敗を
by原辰徳
ウェルは阪神ファンでして、巨人の原さんにはずいぶん
頭をなやませましたが、監督になられる訳がわかりました。
さっすが原辰徳。