大阪バネ工業とスピードウェル社が共同で開発!!日産PAO用ローフォルムスプリングが遂に!!の巻

どんもす~。ウェルです。
さて本日は遂に大阪バネ工業とスピードウェルとの共同開発で
製作しているローフォルム(仮称)スプリングの開発ストーリーを
ご覧頂くコトに致そう。
遂に完成したのか!
遂に完成したのか?
ご覧頂ければ解かるのだが、フロント、リヤ共に純正より車高が落ちている。
今回の当初の目標は大人らしいダウンフォルムを実現するスプリング
と言う事で、製作が開始されたのだが、
その後コダワリが大きく追加され最終的な目標が掲げられた。
①ストリートからサンデーレースまで幅広く乗り心地よく使用できる。
②ロールを最大限減らしコーナーリング特性を高める。
③ブレーキング『制動力』を高める。
④空車状態でも姿見が良く、眺めるだけでもお茶碗3杯食べられる。
⑤純正よりすこしローフォルムでさわりましたよとアピールする。
さて、全てが非常に難しい課題だけに、どれだけ実戦できたのか?
製作から1ヶ月を要しトライ&エラーを繰り返し
遂にバージョン4まで試作が繰り返された。
フロント車高
バージョン4のフロントの車高は59cm。
(地面からフェンダーアーチ最上部の下端の距離)
実はこの数値は低すぎる。
(ロールセンターからずれ、この車高では大きくロールしてしまう。
さらに、ショックアブソーバーのストロークが無くなる。)
リヤ車高
バージョン4のリヤ車高は61,5cm。
スピードウェル社が目指していた車高にぴったし合った。
そう、フロントとリヤの車高は同じにはしない。
大阪バネ工業とスピードウェル社が研究し、
出した答えは、フロント、リヤ共に一定の比率で
差をつけ、若干のフロント下がりに(パオの純正と同じ)
する事により、コーナーリングではタックインが発生し、
高速コーナーでも曲がりやすくしているのである。
事実阪神高速での走行実験では体で感じれるほどの
タックイン(インへ入ろうとする力)が働き、
コーナーリングが楽しかった。
さらに、パオのロールセンター位置を探し、それに合う
車高にするため、ほとんどロールしないという。
そう、ローダウンしたらロールしないと勘違いしている
方も多いであろう。
ロールセンターからずれたローダウンは余計にロールするという
悲惨な自体に恵まれるのだ。
そこで、大阪バネ工業とスピードウェル社が出した答えが、
フロントが59,8cm、リヤが61,5cmであった。
そしてこれが下限値でもある。
これ以上車高を下げるとロールセンターが大きくずれこみ
ロール量がどんどんアップするからこれ以上、下げるコトは許されなかった。
大阪バネ工業ピット
ココは大阪バネ工業のPITだ。
スプリングの長さや、ストローク量、ローダウン量、へたりなど全てを測定。
次のスプリング製作の足がかりにする。
一つの製品が出来上がるまでには、
皆の知識と苦労が合わさるのである。
1mm単位で調整がおこなわれる
今回製作に担当して頂いたのが、大阪バネ工業の松浦氏と谷口氏だ。
熟練の勘がスピードウェル社が追い求めたスプリングに
近づけてゆく。
そして、今回さらに大きな答えが出た。
それは、フロントの右と左のスプリングの長さを変えることであった。
実は純正はMT車とAT車によりフロントのスプリングが異なる。
さらに両者とも純正は左右で長さが違うのだという。
詳しく申そう。
MT 右スプリング自由長 337,5 左スプリング自由長 330,0
実に7,5mmの差がある。
AT 右スプリング自由長 355,5 左スプリング自由長 344,5
こちらは1cmもの差がある。
これは、左右の重量さや、運転手の重さなどを計算に入れて、
安定した性能を得るために左右の車高の高さを調整しているのだが、
スピードウェル社と大阪バネ工業がPAOを研究していくうちに、
左右の差が無いと絶対に車高の良い状態が得られない事に
気づいたのであった。
遂に完成したのか!
遂つい、むきになってしまいフロントのスプリングの左右の長さまで
変える事となったのっである。(試作)
これは大阪バネ工業と共同で無いとなし得なかったコトでもあり
谷口氏と松浦氏にはいたく感謝している。
本気とはこう言う事であったと目覚めてしまった瞬間。
実際、いろんなメーカーでいろんな車種のスプリングが発売されているが
ココまで車両を研究し、開発できたのは大阪バネ工業のノウハウが
あってのお話。
遂に完成したのか!
フロントのスプリングは右用、左用があるので注意が必要だ。
と言う事で、大阪バネ工業と共同で本気で製作しているわけだが、
ココからは本邦初公開。
スピードウェル社が発売するスプリングの製作の一部をご覧頂く!!
大阪バネ工業だ。
11月19日午後1時30分。大阪バネ工業の工場。
スプリングが巻き取られる
この機械が一本の棒をスプリングの形状に加工するのである。
機械の作動音が響き渡る。
熱せられた鉄の熱気。
そして、遂にスピードウェル社のスプリングが巻き始まる。
スプリングが巻き取られる
熱せられたワイヤーが遂に巻き取りラインに挿入された。
スプリングの伝説が始まる
スプリングの形状に加工されてゆく。
スプリングが巻き取られる
ご覧頂いているのは、本当に発売する商品そのものである。
スプリングが巻き取られた
遂に大阪バネ工業とスピードウェル社のコラボレーション、
特注PAO用スプリングが完成した。
設計から考えると約2ヶ月もの歳月を要し、皆が納得のいく仕上がりに。
バネのことなら大阪バネ工業にまかせんかい!!
これが、スピードウェル社謹製OGフォルムスプリングだ。
全ては、熟練のクラフツマンによって製造されるという、
コダワリの逸品。
さらに、大阪バネ工業が特別に梱包まで行ってくれるのだが、
梱包には傷がつかないように
キズがつかないようにと、一つずつスプリングをダンボールで仕切り
梱包してくれるという愛情までそそいでくれた。
リテールセンター主任 永井氏にも感謝。
価格はこんなに上質なスプリングなのにワンセットで2万円台だというから
驚きモモの木だ。
すべては、大阪バネ工業に感謝。
発売は今月末から行うが、特集ページも組まれるゆえ、
ご覧頂いてからの受付になる。
本気のスプリング。この体感はきっと忘れられないであろう。
今日はコレまで~。
本日の名言
弱気は最大の敵である
by津田恒実
そう、最大の敵は弱気かもしれません。
何事も負けずに頑張るために、この言葉を
口癖にしるのも良い物ですなぁ~。

大阪バネ工業とスピードウェル社が共同で開発!!日産PAO用ローフォルムスプリングが遂に!!の巻” への4件のコメント

  1. 毎度です!
    今度自分の車のホイールを14インチにするのですが
    車高が3cm位上がってしまいます(汗)
    14インチホイール対応スプリング
    あったらいいなぁ・・・

  2. では、このスプリング、リヤはおおむね4cmの
    ダウン量。
    バネレートも、フロントが2,5kg/mmリヤが
    1,9kg/mm とそれも丁度よいかもしれませぬなぁ。

  3. ほんまにスピードウェル社は…鬼ですわ
    プラグコードといい
    バネといい
    マフラーといい
    東大阪の町工場の技術を結集して
    まるで人工衛星まいど1号です
    なんでここまで小排気量の非力なクルマに
    満載の情熱 奢り高ぶり
    金儲けよりも職人気質が圧倒的に勝る
    ほんまに鬼やと思います
    それでもって
    お客さんにとって これほど有難い店はないと
    思っています

  4. きっどぎゃるそんさま
    いやはやあり難きお言葉。脱帽です。
    しかし、モノに対する情熱は
    誰にも負けてはおりません。
    負けたくもありません。
    今回は当社のために、色々と
    専門の企業様のお力添えを頂きました。
    どの専門企業様もスピードウェルと
    一丸になって頂き、研究、開発を
    して頂きました。
    この事はスピードウェルの誇りでもあります。
    皆様がお喜び頂ける製品造りを
    今後も展開致しますので、
    お楽しみください。

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