日産RASHEEN オートマチックミッションからオイル漏れの巻!

どんもす~。ウェルです!
さて本日はラシーンのオートマチックミッションからのオイル漏れ修理を
ご覧頂こう。
まずはオートマチックトランスミッションの諸元から申すが、
型式はRL4F03Aの強化型だ。
変速比は
一速 2,861
二速 1,562
三速 1,000
四速 0,697
後退 2,310
ファイナルギヤ比 4,072
オートマチックオイル(フルード)は約7L入る。
構造は遊星ギヤ式とよばれ、インプットシャフトからアウトプットシャフトまで
一直線上にギヤ類が並ぶ。
さて、ラシーンのエンジンのオイル漏れと良く似た感じの修理になるのだが、
漏れる位置は大体決まってくる。
20090919a.jpg
フロアオイルパンだ。
下から覗けば向かって右になる。
ちょうど助手席の前方であろう。
駐車場に停めておきこの位置下の地面にオイルがポトっと
落ちているようであればオートマチックミッションからのオイル漏れと
言えるだろう。
ちなみにオイルの色はエンジンオイルと区別するため赤色に着色されている。
そう、ウェルのようにぼやぼやしている人が間違ってオイルを入れない為だ。
20090919b.jpg
20本以上のボルトを取り外すとこのオイルパンが外れる訳だが、
オートマチックトランスミッションは本来であれば非分解式。
細かなオリフィスと呼ばれるオイル通路にゴミが入るだけで
作動不良を起こすのだ。
そう、砂など少しでも入れば終わりだろう。
スピードウェル社でも窓を閉め切っての作業になる。
20090919c.jpg
室内のセレクトレバーを動かせば、この位置までワイヤーで直結されている。
そして、各バルブ類が油圧で制御され、ギヤチェンジが行われる訳だ。
20090919d.jpg
少なからず、ギヤなどの鉄粉がオイルパンにたまり、
工場長が清掃にも力が入る。
見えない部分でもこうして綺麗にして組付けてやれば
気分も良く、ラシーンに情熱がこもる。
20090919e.jpg
これがパッキンと呼ばれるモノ。
ミッションケースとオイルパンと挟み上げられることにより
オイルが漏れなくするというシロモノだ。
もちろん特別なものではなく純正品。
このパッキン厳密にはいえないが紙で出来ている。
(漏れないよう計算されつくした紙とでも申そう)
しかし、漏れます。
20090919f.jpg
プレス整形もされていて、余計に漏れなくしているのがお解りであろうか、
特に弾性がなくなるとオイルが漏れてくるのであろう。
ご覧頂いた逆の手順で組付ければ万事OKだ。
という事で、今回はラシーンのATF(オートマチックトランスミッションフルード)
の漏れ修理をご覧頂いた。
エンジンオイルもれ、ATF漏れ、どんなに優れている国産車でも
10台あれば10台ともする。
ラシーンが特別オイル漏れする、などそんな事はないのだ。
それより、こういう部分を修理し末永く乗るという事が
時代の流れでもあろう。
エコカー減税で、ラシーンを廃車にして何が楽しい。
日本のやり方は間違っているぞ!!
なにも廃車(解体)しなくても良いだろう。
プンプン(さとう玉緒 風)
今日はコレまで~。
本日の名言
楽しきと思うが 楽しきもとなり 
by松平定信
そういうものでしょうなぁ。
毎日楽しく生きて行きまそ。
楽しきの素をいっぱいにして。

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