雅楽
はたして、われわれは日本という国に生まれ育ち、おおよそ日本という国が
どういう起源で、どのようにして文明を育んで来たのか、端的にでも答えれる
人が、どれだけいるのだろうか。
パオやラシーンに乗って、日本中を旅をして日本は素敵な国だと感じた方は
多いはずであるが、もっともっと日本を知りたい方もいるはず。
時を重ね歴史となり、新たな時代に文化が開きいにしえより移り変わった
もの、こと、はたくさんあるが、時空を超えて神代より続く日本の
動かないモノの一つに伝統音楽がある。
聖徳太子の時代に遣隋使によってもたらされた大陸の音楽と、
日本の神代よりつたわる国風のうたまひなどと融合し、平安時代に
大成された、これぞ『雅楽』である。
昨今では宮中はもとより、神社やお寺などで演奏される雅楽。
明治のご維新までは、宮廷音楽であり天皇家をはじめお公家や楽家などで1500年
もの間、たゆまず伝承されてきた。
雅楽にはいろいろな楽器が存在するが、笙(天から差し込む光)、
篳篥(地にはう人の声)、龍笛(天と地を行きかう空間)という三管が
音で宇宙を形成しており、自然に対する概念が楽声に宿っている。
最近では、癒しの音として人気があり、これも大自然の霊力である。
若葉会は、大阪楽所(おおさかがくそ)の新人研修から会員になりたてが
舞台にあがる、初々しいステージである。
夏には宮内庁式部職学部の先生方に合宿していただき、その成果を見せる事が
出来るかいなかは、お楽しみ。
当日は入場無料であるから、日本の文化を感じたい方は是非ご来場ください。