大阪楽所 第三十三回 雅楽講演会 6月27日開催

日本という国は、世界で一番古い国である。

という話をすると、皆がきょとんとするのは、戦後の間違った教育による後遺症である。

話を紐解くと、かの伊探検家アメリゴベスプッチがアメリカ大陸を発見した事によって生まれた

アメリカ合衆国は1783年に独立して国家が生まれるわけであるから、それは近年の話であって、

日本は神代の時代に始まり、神武天皇が奈良の橿原の宮で紀元前660年に即位し建国した

わけであるから、今から2675年前に始まった。

国民が祝う建国記念日は、神武天皇即位起源の2月11日の事であるという事実は

日本民族として誇りを持ってもらいたい。

そんな、一番ふるーい国には、いろいろな芸術や文化がそなわっており、

雅楽は5世紀頃から古代アジア大陸諸国の音楽と舞が仏教文化の渡来と前後して

中国や朝鮮半島から日本に伝わり、これらが融合してできた芸術で,

ほぼ10世紀に完成し,皇室の保護の下に伝承されて来たも。

世界で一番古いオーケストラ『管弦楽』なのである。

大阪楽所 第33回雅楽演奏会

国立文楽劇場(地下鉄・近鉄日本橋駅下車7号出口より東へ約1分)
入場料=3,000円(全席自由席)
【国立文楽劇場窓口・チケットぴあ(Pコード:258-233)】にて発売

[昼の部]開場=午後1時30分/開演=午後2時
[夜の部]開場=午後5時30分/開演=午後6時

プログラム

[第1部]  管 絃

・壱越調音取
・春鶯囀颯踏
・武徳楽

講師演奏
・壱越調音取
・胡飲酒破

[第2部] 舞 楽 
・振鉾一節、二節
・承和楽
・納曽利
・長慶子

演出=国立劇場元演出室長/木戸敏郎
音楽監督=宮内庁楽部楽長/多 忠輝
[講師]
笙・右舞=宮内庁楽部楽長/多 忠輝
左舞=宮内庁楽部元首席楽長/安斎省吾
篳篥=宮内庁楽部楽長補/東儀雅季
笛・琵琶=宮内庁楽部楽長補/上 研司
笛・箏=宮内庁楽部楽師/岩波孝昌

●主 催 大阪楽所
●後 援 大阪府教育委員会 大阪市教育委員会
大阪商工会議所 (公財)関西・大阪21世紀協会
お問い合せ:06-6214-8260(大阪楽所連絡センター)

篳篥 尾本玄翠

篳篥 尾本玄翠 作

雅楽は読んで字のごとく、みやびな音楽である。

宮廷や寺社などと共に発展したのが特に影響をうけたのだろうか、

楽器も伝統工芸というより芸術の域に達している。

尾本氏の説明を受ける

煤竹(茅葺の民家の骨組みに使用される竹が囲炉裏の煙によって鍛えられた物)

200年から300年という歳月をかけて囲炉裏のけむに炊かれた

煤竹が龍笛や篳篥の管の材料になる訳である。

カーボンより硬いというのだから、十分な響きを得られるのに

最適である。

管筒

龍笛や篳篥をしまう管筒

秋田の樺で仕立てた管筒は美しい光を放っている。

とき澄まされた時間は、まさに大人らしい生き方である。

日本という国を感じ、大人らしい時間を演出してくれる

大阪楽所による雅楽演奏会を覗いてみてはいかがだろうか。

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