Post date / 2014年2月22日

大阪府大阪市のI様 ラシーンジョルジェット納車おめでとうございます

ジョルジェット70 ラシーンデザイン

革製の旅行鞄

ラシーンは旅行鞄と比べてデザインがイメージされた。

それは17年前のラシーン開発時の一つのキーワードとなっていたのだから

ラシーンが旅行鞄のように各地に携帯されて行くさまは微笑ましい。

わたしはあまり旅行はしないが、日常の業務が旅行のようなものであるから

それなりに鞄が必要になってくるわけである。

以前、古い車に乗っている物好きの友に旅行鞄を用意してほしいと

頼んだら、牛革で使い込まれた鞄を用意してくれた。

これにはいろんな外国のホテルのステッカーが貼ってあって、

どれも超一流のホテルの名が刻んでいて、調べているうちに

1890年代から1940年代まで流行ったトラベルステッカーなる文化に遭遇した。

その当時は政府の要人やお金持ちしか海外旅行なんて出来ないから

しっかりした牛革で出来た鞄が使用されていたのも解る。

ラシーンはどんな旅行鞄と比べられたのかがココで焦点となるわけだが、

角ばっているイメージからすると、ボストンバックではなく

威風堂々とした牛革の旅行鞄であると仮定したときに

ジョルジェット70デザインのシートなどには上手く当てはまる。

ラシーンジョルジェット 右舷前方姿見

ラシーンジョルジェット 右舷前方姿見

この度は、大阪府大阪市のI様の元へお届けにあがられた

ラシーンジョルジェットをご覧頂くコトに致そう。

サンドベージュのボディーに茶色のジョルジェット70シートが

オシャンティーなたたずまいである。

ラシーン フロントフェス

ラシーンジョルジェット フロントフェース

フロントグリルやバンパーなども化粧直し(ラッカーフィニッシュ)が行われ

新車に近い状態に復元が施されている。

特にフロントグリルは現状のラシーンでは褪色が酷い為

ココを美しくしてあげるコトにより全体が蘇るくらいイメージが変わるのである。

ラシーン パネルラッカーフィニッシュ

パネルラッカーフィニッシュ

今回はウッドハンドルが雪の影響で納品がマニアわずだったので

パネルラッカーのみご覧頂く。

トラディショナルな法則として、ボディー外板のカラーもしくは、

シートと同色にすることにより上手くまとまるわけであるが

ボディー外板と同色にまとめて、パネル自体を鉄板のように魅せるコトが出来るし

シートと同色にすることにより、より内装がまとまった印象になる。

この両者の選択に間違いはない。

ラシーンジョルジェット 側面姿見

ラシーンジョルジェット 側面姿見

この度はI様、ラシーンジョルジェット納車誠におめでとうございます。

大変ながらくお待たせ致しましたが、お喜びいただけて幸いです。

それでは、一か月点検もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

一生懸命努力すればするほど、運は味方する。

by コーリン・パウエル

これは間違いありません。

Post date / 2014年2月19日

奈良県奈良市のH様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

PAOトラディショナル 側面姿見

PAOは美術品なのか民藝品なのか

もとよりパオは工業製品であるから、美術品でも民藝品でもない。

しかし、工業製品だから美術品に成れないといふ観念には疑問を感じるわけである。

モノ好きのわたしとしては、工業製品であるカメラではライカのM3のデザインは

完全に美術、芸術品の粋に見える。

林檎のスティーブジョブズもイフォン3を発表する場で、クラシックライカのような

美しいデザインと比喩したわけである。

パオの開発者(古場田良郎氏)のお話のなかでは、

「例えば公園などにあるモニュメントだとか、親が子や孫に譲る」

などと云ふキーワードがある。

これはパオは美術、芸術品になる事を目指して造られたと推測できる。

なぜなら、美術品だからこそ残して行くという行為が生まれるのであって、

単なる流行りを狙ったくらいのデザインであれば持ちこたえて3年位が限界で、

子や孫に譲るなど到底可能ではない。

また、「磨きこんで味が出る」という風な発想は「用の美」であり、

柳宗悦やバーナードリーチらが開花させた民藝運動の世界である。

これらから分かるように、何方にしても「美」に対する追求が

パオのデザインにはあったわけだ。

今年はパオがノックダウンされて25周年を迎え、いよいよ自動車博物館入りか?

など想像はするけれど、パオは「美」であるから、

それよりニューヨークのMoMAに入る方が正当だとわたしはそう思う。

iPhoneから送信
PAOトラディショナル 前方正面姿見

パオトラディショナル 前方姿見

この度は、奈良県奈良市のH様の元へお届けにあがられた

パオトラディショナルをご覧頂くコトに致そう。

奈良まちの旧い屋敷にコントラストが映えるアイボリー色のパオ。

住むところで車体色を選ぶといふのは面白い感覚である。

H氏はヘアーサロンを経営されており、パオがその看板の役割も果たしてくれるかもしれない。

PAOトラディショナル 後方正面姿見

パオトラディショナル 後方正面姿見

パオは後方から観るのが好きだ。

テールランプが左右三つずつ独立して配される様は感動である。

ランプ一つ5,000円以上するのだから、合計で3万円也。

現行車や未来のクルマはまずはこんな手間暇はかけて作れないだろう。

PAOトラディショナル ジャーマントップ

謹製ウェル帆布 ジャーマントップの張替え

バーガンディー色がアイボリーの車両に冴える、

ジャーマントップ生地でトップの張替えがおこなわれている。

全天候型で耐久性は抜群であり、メンテナンスさえすれば三十年以上の使用に耐える。
PAOと奈良まち

ならまちとパオ

PAOトラディショナル 納車おめでとうございます

H氏のお店の前で記念撮影

この度はH様、パオトラディショナル納車誠におめでとうございます。

点検もお越し頂きありがとうございます。

末長くお乗り頂けますよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします。

今日はコレマデ。

Post date / 2014年2月15日

三重県名張市のY様 ラシーンジョルジェット70納車おめでとうございます

ラシーンジョルジェット70

ラシーンとそれ以外の量産車を区別する

それはいわばクルマの中のオシャレの国境線のことだ。

いまやラシーンは「オシアンティーな人類や、新型車のデザインの退屈に飽きた若人」の

興味の向くところであって、量産車の座はとっくに降りている。

さらにラシーンは人がクルマを選ぶのではなく、クルマが乗る人を選ぶという

ストイックめいた観念さえ昨今漂わせている。

これはラシーン厳粛主義であって、日々ジャージにツッカケを履いた、

いわゆる(※1)ヤンキードンキーモンキー人類(以下モンキー人類)には

まったくラシーンが似合わないことを指している。

そしてモンキー人類とオシアンティーな人類の間には確固たる国境があり、

ラシーンに乗るためには日常生活そのものがオシアンティーになる必要があって

その心のないモンキー人類は「ラシーンは恥ずかしくて乗れな~い」と、つぶやくわけである。

そして面白いのは彼らはジャージにツッカケを履いて高級車に乗っているという真実だ。

これがとても似合うのであって、高級車にはジャージにツッカケがマストアイテムかと

思わせるような、モンキー人類が好むデザインの共通項が確実に存在する。

※1『ヤンキードンキーモンキー人類』
1903年(明治36年)、岡倉天心は米国ボストン美術館からの招聘を受け、
横山大観、菱田春草らの弟子を伴って渡米。羽織・袴で一行が街の中を闊歩していた際に
1人の若い米国人から冷やかし半分の声をかけられた。
「おまえたちは何ニーズ? チャイニーズ? ジャパニーズ? それともジャワニーズ?」。
そう言われた岡倉は「我々は日本の紳士だ、あんたこそ何キーか? ヤンキーか?
ドンキーか? モンキーか?」と流暢な英語で言い返した。

ラシーンジョルジェット70

ラシーンジョルジェット70 右舷前方姿見

この度は、三重県名張市にお住いのY様の元へお届けにあがられた

ラシーンジョルジェット70をご覧頂く事に致そう。

ラシーンのコンセプトカラーであるホワイトボディーに

茶色のコックスレザーをあつられた70レザーシートがソウチンされる

ジョルジェット70と云う名のラシーン。

カンガルー避け付き ラシーン

カンガルー避け改め、鹿避け。

昨今は野生の鹿が大繁殖していて、わたしも偶然にも真夜中の紀見峠で

軽自動車くらいの目方の鹿に遭遇した。

色は白く角はとても大きく、あれは山の神であったと今でも思うわけである。

もちろん、カンガルー避け(グリルガード)は

現在ではコスプレとしてソウチンされている。

ジョルジェット70 コックスレザーシート

ジョルジェット70 コックスレザーシート

オトナの空気が漂うジョルジェット70コックスレザーシート。

座り心地も良く、トータルでデザインされているのが手前味噌。

ワンランク上の上質さとワイルドさが見事に調和意したシートである。

ジョルジェット70 コックスレザーシート

ジョルジェット70 コックスレザー後部シート 

後部座席もご覧の通りに張替えが行われている。

本当に気持ちが良いから、一度後部座席に乗ってドライブに

出かけたいと願っている。

ラシーンジョルジェット70

ラシーンジョルジェット70 側面姿見

内装をよりフォーカスさせるために、外装は極めてシンプルに。

こういうのは良い例であって、悪い例はこっちもあっちもどっちも

色々いじくってしまう所にある。

もちろん、バランスが重要であって色々いじってバランスが良いようであれば

問題はないが、何をフォーカスしたいかをじっくり考えて製作を行えば

おのずと良い物が出来上がる訳である。

Y様とラシーンのショット

Y様とラシーンのショット

この度はY様、ラシーンジョルジェット70納車おめでとうございます。

別荘に本当にラシーンが似合っていて素敵でした。

さらに、Y様のお洒落感が本当にカッコよかったです。

またBBQの件はよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

教育とは、芸術である。

byルドルフ・シュタイナー

本当にそう思います。そして芸術のような教育をおこなってもらいたいとも思います。

Post date / 2014年2月9日

月刊スピードウェル 2月号『ラシーンアート』 が刊行された!

月刊スピードウェル

月刊スピードウェル2月号が遂に刊行された。

今回で月刊スピードウェルも58回(増刊号は別)になり、どんどん数は増えてゆく。

いろんなシーン、情景で撮り下ろされるクルマたちはこれからも目がはなせない。

月刊スピードウェル 2月号 ラシーンアート

写真はカメラが撮った
しかしそこにはラシーンを翻訳する男達がいた

自称写真家、JULIOとザコーブギョーがRASHEENのカタチを

アートな側面で捉え切り取ったモノクロームギャラリーである。

写真はカメラが撮った。しかしそこには確実にラシーンを

アートに翻訳しようとする男が居た。

今回もモノクローム現像で捉えることにより、 ラシーンのカタチが

より鮮明に写り、四角さと丸さ、ラシーンデザイナー平林俊一氏が謳う

いわゆる新しい四角が浮き彫りとなっている。 また、個々のパーツの

造形の奥深さが如実に表現され、アートとしてラシーンの真実に迫れたような気がする。

また、ラシーンと建築、 ラシーンと自然、ラシーンと風景を翻訳し、

その数点が収蔵されている。すべての写真に響くことはないだろうが、

一点でもラシーンに対する アートな感覚があなたに伝われば幸いである。

それでは、月間スピードウェルを隅から隅までご覧頂く事に致そう。

Post date / 2014年2月7日

茨城県水海道市のA様 PAOのレストアが始まった

パオ レストアの開始

PAO式年遷宮

昨年には60年に一度の大改修をおこなった出雲や20年に一度の新調をおこなった伊勢

に続き、PAOをまた新しい気持ちに戻そうというのがPAO式年遷宮である。

今回のは、内装や外装とエンジンや足回りのそれぞれに修繕を行って

また新しい気持ちでお乗り頂くというのがゴールである。

車体は33万キロを走り、すべてにくたびれた状態であったため、健康診断より始まった。

パオの現状は良くない

特に左舷のボディーが痛んでいる。

工法としては、まずクォーターパネルを分解しインナーパネルに自生する

錆をはがしていかなければならない。

新品のクォーターパネルはニッサン部品で調達は可能である。

バンパーも錆びている

バンパー類も錆が広がっている。

こちらは、サンドペーパーでブラストをかけて錆を落とし

亜鉛のサフェーサーで錆び止めを行って塗装を行う。

キャンバストップもはだけている

キャンバストップは見るも無残な恰好。

新しいトップに張替えが行われるが、今回はフルオリジナルの製作であり

純正のマテリアルを使用して作業が進められる。

色々錆びている

色々錆びている。

クォーターの継目も錆びておる

クォーターパネルの継ぎ目が錆びている。

一度張替えられたことがあるのだろうか。継ぎ目が錆びている。

クォーターもさびておる

クォーターの錆は酷いが、これは泥水がパオの内部に流れたことにより

内部の泥が常にしめった状態にあって錆が発生するというメカニズムである。

洗車をまめに行えば防げるものでもある。

ヒンジまで錆びている

ヒンジ類は新品のモノと交換が行われる。

と云う事で、この模様なドキュメンタリーとして随時ご覧頂くように致そう。

PAOは見事復活なるか、乞うご期待。

今日はコレマデ。

本日の名言

未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅人である。

by湯川秀樹

いやぁこれはパオやラシーンにお乗りになられている人達かもしれません。