日産PAO オルタネーター用コンデンサーを交換するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、新年も皆様とお勉強を致しましょう。
今回のお勉強は電解コンデンサー(キャパシター)の役目と
交換をご覧頂くコトに致す。
まず、この電解コンデンサーはどういう役目を果たしているかと申せば
オルタネーター『ダイナモ』により発電された電荷を平坦にし、
ラジオなどの電気製品に対しノイズが入らないようにしているのである。

PAO用オルタネーター。 容量は40Aである。
この裏側に電解コンデンサーが取り付けられている訳だが、
なぜ交換するのかと申せば、電解コンデンサーの配線が
よく断線しているからである。

オルタネーター裏側の電解コンデンサー。
特にオイル交換時にオイル量を見るレベルゲージを
抜き差しする時に電解コンデンサーの劣化した配線を切りやすいようだ。

電解コンデンサーの根元から配線はちぎれる。
ココで少し踏み込んでお勉強だ。
まず、オルタネーターとは発電器なのであるが、
家庭用と同じく交流での発電が行われている。
交流とはプラスとマイナスが交互に切り替わる電流である。
これを直流(プラスはずっとプラス、マイナスはずっとマイナス)に
ダイオードというものにより切り替えている。
特に三層交流式の物をオルタネーター、一層式(単層)の物をダイナモと呼ぶ。
クルマは三層交流式である。

ウェルの図で解説する。
これが交流の波形であるが、下の一層式(単層)をご覧頂くと、
プラスが発電されて、次にマイナスが発電されている。
そして、大きく谷間が出来ている。
これが三層式(図の上)になると、波形が交互にずれて
電圧が平坦になるのである。
こうして安定した電荷を供給するようにし、さらに
ダイオードというものでマイナス側の電荷をプラスへ変換して
オルタネーターから電力が供給されているのだ。
※これを整流という。

新品の電解コンデンサー。
コンデンサーは一時的に不要な電気を蓄電する能力がある。
先ほど整流された電荷には実は整流しきれない部分が存在し、
それがノイズとなり、ラジオやコンピューターに誤作動などを
引き起こすのであった。
特にラジオでエンジンの回転と共にウィ~ンとスピーカーに
ノイズ音が入るので良く解かる。
このノイズを蓄電し分が良いときに放出してくれるのが
電解コンデンサーってな訳でござる。

取り付け完了。
配線をプラス端子にコンデンサーのボディはマイナスアース
という取り付けである。
今回はさらに配線の取り回し具合もウェル風に装着。
ということで、電解コンデンサーのデの字くらいは
お勉強になったであろうか。
それでは今年もBe-1,PAO、FIGARO,RASHEENと
メンテナンスブログをどうぞお楽しみ下され。
今日はコレまで~。
本日の名言
過去の最高が未来の最悪に
なるようにがんばろう。
 
byジョン・マッキー
そうですなぁ。今最高と思えるものを
未来では最悪と思えるよう、
日進月歩と勢いで頑張りましょう。

日産PAO オルタネーター用コンデンサーを交換するの巻!” への2件のコメント

  1. 何も分からない私は、腺が切れているのを発見し パニックになるほどの素人ですみませんです。取り付けの際、腺の角度までカッコ良く見栄えまでかんがえてくれているのを見ていて、この人本当に車がスキなんだな~と感心しておりました。
    ありがとうございます!!

  2. 電解コンデンサーは使おうが使おうまいが
    寿命が15年くらいできてしまあいますねぇ
    Fenderの古いギターアンプなどの修復に
    まず疑ってかかるのは
    やはり電解コンです、
    PAOの実年齢を考えると
    すべての車両が交換が必要かもしれませんねぇ。
    PAOのオルタネーターの
    電解コンのuf値と耐圧ってどのくらいなんですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です