滋賀県大津市のM様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

20121117a

わび・さび と PAO

滋賀県大津市の琵琶湖の湖畔に浮見堂という立派なお寺が在る。

こちらはその門前での撮影であるわけだが、浮見堂自体は湖中に浮いた格好で

ひょんと湖の最中に建っており、近江八景の一つ『堅田の落雁』で有名である。

しかし、お寺や茶室など日本の古建築と風景には『わび・さび』という

日本人の美意識として感じられるのはなぜだろうか。

戦前の日本の物理学者、随筆家、俳人である寺田寅彦によれば、

それらは古いものの内側からにじみ出てくるような、

外装などに関係しない美しさのことだと説いている。

実にそれはPAOの思想に共通する部分でもあり、

たとえばバンパーが鍍金(メッキ)でないのは、オーナーが後にバンパーを

擦ってしまったとき、自身でシルバー色に簡単にペイント、もしくは磨けるように。

これはPAOデザイナー古場田良郎氏から頂いた言葉であり、

古くなってもオーナー自身が大切にして磨けば内からにじみ出てくる美しさが

表現できるという訳だ。

※長年使われたホーローの鍋だとか、そのみがき傷が美しい、という感覚。

だから大切にするがあまり、磨き過ぎてPAOの地金がでたところで、

全体的に見ればそれはとても美しい感覚であり、PAOにわび・さびが

発生したことになる。

しかし、ココで問題なのは『大切にしている』がポイントだ。

20121117b

PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は滋賀県大津市にお住いのM様の元へお届けに上がられた

PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。

今回のそのPAOトラディショナルであるが、フロントグリル前方に

ワイパックのフォブランプを自慢げに鎮座させてみた。

20121117c

PAOトラディショナル フロントフェース

WIPACとは往年のラリーマンなどという言葉を彷彿とさせる

老舗の自動車用品メーカーである。

特に光学系の部品が多く、フォグランプやリバースランプなど

1950~60年代の製品の造りは素晴らしく、一度はつけてみたい。

PAOでは純正はシビエ製とボッシュ製がトッピングされているのだから

このワイパック製のフォグはPAO至上初となるか。

20121117d

謹製ウェル帆布60スタンダードレザー

レザーシートはキャンバストップと同色となり、パイピングは少しそれより濃い

茶色を使用することにより全体を引き締めている。

また、内装のパネル廻りはわざわざアイボリーにラッカーフィニッシュが行われ

オーナーの思ひ通りのインテリアに仕上げが施されている。

20121117e

ピラーミラー

とてつも可愛らしい補助ミラーがこのピラーミラーである。

特に真右の歯科医を補うために装着する。

右車線に入ろうかと思って、右によって言ったらはっと気づくと

隣に車が走っていた!!みたいなことはあたしも何度か経験をした口だ。

PAOトラディショナル 後方正面姿見

PAO後ろ姿は本当に可愛らしい。

それは、後ろの少し社交の上がったあたりからにじみ出ているのだろうか。

リヤエプロン下まで入ったリブ形状がとてもオサレである。

20121117h

PAOちゃんとMご夫妻をガシャ!!

この度はM様、PAOトラディショナル納車まことにおめでとうございます。

とてもオサレなご自宅に、これまたPAOがとても似合い、

廻り近所でも評判であること間違いはありません。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

昆虫がいなくなると、地球は50年で死滅します。

人間がいなくなると、地球は50年で生命であふれ還ります。

あたしたち人間とは、いったいどのような生物なのでしょうか。

環境問題には全人類で解決していかなければなりませんなぁ。