香川県高松市のO様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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団地とラシーン族

香川県高松市の県道266号を東北に横断していると、突然趣ある団地に遭遇した。

思い起こすこと1950年代半ば(昭和30年)に日本住宅公団によって建設が始まった

公団住宅(団地)は、鉄筋コンクリート造の集合住宅であり

水洗トイレ、風呂、ベランダなどを取り入れ、さらには

『ダイニングキッチンに椅子&テーブル』という洋風スタイルが

当時は先駆けであり、近代的なものとして市井の人が憧れの住宅であった。

大阪においては北摂にある千里丘に15万人が住むという

日本最初の大規模団地開発が府の企業局により行われたのだから

当時はそうとう流行であったことに間違いはない。

そういうあたしは、1970年代生まれであるから団地と言えば少し老朽化したところを

原風景としてとらえている為、そのエイジング感に萌えを感じる世代である。

しかし当時は、団地という新品の言葉はまさに羨望を含めた呼び名として用いられており

戦後の新しい生活様式の憧れから、『団地族』やら『団地夫人』などという

美称などが生まれ、テレビでも連日連呼されていたようだ。

そのような新しい生活様式に美称を使用するのはとても解りやすく楽しいものであり、

近年では環境問題などが生活の中で重要視されている訳で、

物、それもクルマをとても大切にするという所により

それでは、15年前のクルマを大切に乗る人々を『ラシーン族』、

25年前のクルマを大切に乗る人々を『パイクカー人類』とあたしは命名した。

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ラシーントラベラー 正面姿見

本日は香川県高松市にお住いのO様の元へお届けに上がられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

状態の良いイエローというカラー名のラシーントラベラー。

平成6年~平成9年初旬までの販売であり、いわるゆ前期モデルと呼ばれている。

ラシーンの可愛らしいカラーの代表格でもある。

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フロントグリル ラッカーフィニッシュ

イエローというカラーはとても退色しやすい色合いであり、

新車の当時はもう少しビビットな感覚はあったであろう。

しかし、この退色したカラーこそ現在のラシーンのイエローであり

それはそれでとても美しいイエローであると言える。

全体を綺麗にまとめるために、グリルのラッカーは新車時のカラーから

少し調整を重ねて違和感なくラッカーフィニッシュを施している。

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謹製ウェル帆布 50スタンダードレザー

パネルのラッカーフィニッシュとカラーをあわせたレザーカラー。

綺麗なベージュ色と、外装のイエロー色との相性もよく、

オーナー渾身の配色だと言える。

ホイールラッカーフィニッシュ

ホイールのラッカーフィニッシュ

今回のはホイールキャップを装着する事はなく、

鉄ホイールに直にバンバー色と同色で、ラッカーフィニッシュ。

シートを仕立てた時点で可愛さが十分に感じられることから

少し引き締める意味で、足廻りはタイトなイメージにすることで

全体的なバランスを整えた。

ラシーンさとオーナーらしさが調和した瞬間がココにあるようだ。

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ラシーントラベラー 納車おめでとうございます

この度はO様、ラシーントラベラー納車まことにおめでとうございます。

内外装のイメージなどいろいろとお任せ頂き、有難うございました。

これからも末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

この世に生を受けるものに

不要なものなど存在はしない。

動物、植物のそのすべては必要であり、とても大切である

ということです。