田
現存する日本最古の文字は、三重県嬉野町(現在は松阪市)貝蔵遺跡で出土した
2世紀末の土器に墨書されていた「田」であるとされている。
その時代は弥生から古墳時代に移ろうとしているところであり、
字自体が民にまだ浸透はしてはいなかった。
しかしあたしがこの字を覚えたのは1+1=田であるという
なぞなぞからであっただろうか。
少なからず物心はついた年齢ではあるが、
それよりも家の周りはほとんど田圃であったため
その土地の形状から田という字が出来たことは容易に判断は出来た。
しかし1+1=田であるというのも、その形状からきている訳であり
ある種なぞなぞも、的は得ているのだなとそう思った。
PAOトラディショナル 左舷前方姿見
本日は香川県三豊市にお住いのI様の元へお届けに上がられた
PAOトラディショナルをご覧頂きたい。
今回のその可愛らしPAOであるが、これまた現在は物珍しいノーマルルーフという
天井形式であり、これからはなかなか見かけるコトは無いモデルになる。
PAOフロント ニューフェース
24年経ったPAOのバンパーやグリルはとても疲れ切っており、
塗装の状態はすこぶる良くはない。
そこで、もう一度塗装(ラッカーフィニッシュ)を行う事により
新しい顔に生まれ変わるわけだ。
もちろん、今回はその純正のカラーを踏襲して製作はおこなわれているのだが、
オーナーの好きなカラーでの製作が可能である。
謹製ウェル帆布 50スタンダードレザー
こげ茶で統一された、そのPAOの内装。
オーナーは実はパン屋さんであり、PAOにパンを積んで販売を行う予定である。
パンの茶色と、シートのこげ茶が絶妙にクロスオーバーした時に
とても美しい風景となることに間違いはない。
PAOトラディショナル 側面姿見
とても24年前に製造された、とはだれも思うまい。
ボディーの状態は、スピードウェルのトラディショナルグレードで製作が施される
ことにより、リアルに蘇る。
また、出来るだけ丹念に製作に努めるから時間を止めて製作を行いたい。
鉄ホイールのラッカーフィニッシュ
PAOには鉄ホイールが良く似合う。
それは、その鉄ホイールもPAO専用の物であり、センターキャップもそうである。
純正のカラーはシルバーであるわけだが、アイボリーにペイントを施すことが
とても多いのには、製造から24年という年月が経過したのだから、
現在ではレトロと解釈をしている、というある風潮なのかもしれない。
1989年の発売当初はその現在におけるレトロという解釈は
まだなかったのだから、四半世紀という時代に流れがシルバーから
アイボリーにしたといっても過言ではないだろう。
リヤの造形
リヤフェンダーからテールにかけての造形はとても素晴らしく美しい。
PAOの特徴があたしはこの部分であり、
フェンダーからさらにホイールアーチにかけての膨らみなんかは
いつも見ても、寒気がするくらい好きである。
PAOちゃんとI夫妻をガシャ!!
この度はI様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。
また、ご自宅がパン屋さんということで、お土産にたくさんのパオ、もといパンを頂き、
恐縮であります。
石井製パン
先々代から続くそのお店は、JR予讃線の高瀬駅下車すぐ右を100mほど進むと
昭和でレトロなお店があり、店内ではオリジナルで焼きたてのパンがずらりとならんでいる。
どれもこれも焼きたてであり、とてもおいしい。
この度はI様、PAOトラディショナル納車まことにおめでとうございます。
今日はコレマデ。
本日の名言
自分しか歩けない道を
自分で探しながらマイペースで歩け。
by田辺茂一
そうですわな。その道はあなたにしかあるけません。
その探し当てた道をいっぽずつ大切に歩めば良いのです。