徳島県阿南市のY様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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柿のある風景

柿の木を家屋敷の周りに必ず植える、村の暮らしは柿の木とともにあった。

それは日本の旧き佳き文化であり、あたしの原風景である。

江戸期の農学者、宮崎安貞は『農業全書』においてすなわち、

柿の木は夏に木陰を作り、秋はもみじ葉が美しい。

鳥が巣を作ることもなく、虫がつくこともない。

実はよい菓子になり、落ち葉はよい肥やしになる。

何よりも木の寿命が長く、毎年豊かな恵みを与えてくれる、と説いている。

しかし、最近になればその柿をおやつ(菓子)にすることも少なくなり、

庭先の柿を収穫することなど、労力を使うことはしない。

要するにこれは公民の柿離れである。

今回はその柿にちなみ、ラシーンにあるその柿色のウィンカーレンズが

最近のクルマではクリアレンズになり、その原風景(原車景)となる

柿色のウインカーレンズがどんどん少なくなってきている事に、

とても寂しさを覚えてしまうのだから、

あたしがアンチクリアレンズ派と勘違いされてもしょうがない。

そしてラシーン前期のモデルはフロントバンパーに付くウィンカーレンズは

柿色であるのに対し、後期のモデルはクリアウィンカーにマイナーチェンジされている。

だからラシーンのその時代(平成8~9年)から、柿色に対する何かしらの風潮があり

ウィンカーレンズ色が柿色からクリアに変更が施されたと言って間違いはないだろう。

こんな所にも柿離れが存在するとは思ってもみなかった。

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ラシーントラベラー 左舷前方姿見

本日は徳島県阿南市にお住いのY様の元へお届けに上がられた

ラシーントラベラー、サンドベージュをご覧頂く事に致そう。

今回のそのラシーントラベラーは、その内装にも柿色のレザーがあつらわれ

何かトップの写真とコラボレーションしたようなそんなイメージだ。

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フロントフェース

SWの製作車両にはすべてにフロントグリルのラッカーフィニッシュが付いてくる。

純正での仕上げを望まれる方は大多数であるけれど、

特に後期モデルでは、中央部のカラーを入れ替えるコトが可能であり

今回はそのブライトシルバー色での製作が行われた。

フロントバンパーのそのウインカーレンズは

後期のモデルであるからクリアタイプであることが伺える(最初のお話)

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ラシーントラベラー 側面姿見

純正のホイールカバーには、ホワイトとシルバーのリペイントが

行われ、ノスタルジックな印象に。

こちらのホイールカバーのペイントはカバーを外してホイールに

ペイントを施すコトも可能であり、オーナーの思いで意見は分かれる。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

メーターパネルのラッカーフィニッシュとのコーディネートは功を奏し

柿色と薄黄色を組み合わせたレザーシートがすっきりと

おさまりを見せており、オーナーによるレザー色の組み合わせ

により無限の可能性を秘めていると言える。

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ラシーントラベラー 後方姿見

背面タイヤステーのカラーとタイヤカバーのパイプカラーを揃えるという

パイプ同士の一連の流れがココに存在する。

こうした流れはお洒落でもあり、なにしろ協調性が生まれるから

とてもスリムに見えてくるのだ。

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タイヤカバープリント

オーナーがオリジナルのタイヤカバーのデザインを施し

製作が進められるタイヤカバープリント。

原案がなければ、こちらでもデザインは可能であるから

チャレンジしてみては如何であろうか。

オーナーによると今回のモチーフは飼っておられた猫ちゃんだとか。

とても可愛らしいしぐさである。

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Y様とラシーンちゃんをガシャ!!

この度はY様、ラシーントラベラー納車まことにおめでとうございます。

末永く楽しくお乗り頂けますようお祈り申し上げます。

ここで、帰りに新野駅から汽車に乗るわけだが、

駅の前の食堂がとてもそれは昭和の残像か、

ビューティフルジャパンにも登場しそうな

旧き佳きたたずまいであるのだから入店した。

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野村食堂

タクシーの運転手さん御用達であろうか、庶民の食堂であるが

あたしのいる大阪ではなかなかこういう風情のある食堂にお目にかかることはできない。

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冷蔵庫

年期の入った冷蔵庫には、調理された惣菜などが

わずかながら残っていた。

そこで、サバの酢の物を頂いたあたしだが、これがけっこうおいしいのだ。

感動のあまり店主のお母さんに『これおいしいですね』と一声かけると

それ、海で釣ってきたからね。

どこまで本気なのかわからなかったがそれはたいそうに、おいしかった。

今日はコレまで。

本日の名言

物曰うなら 声低く語れ

byミケランジェロ

座右の銘にもしたいような名言でございますなぁ。

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