PAOとレストレーション

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レストレーション/Restoration

日本ではレストアという言い方が一般的に使用されるが、英単語ではレストレーションと書く。

通常の修理や整備ではなく、製造時期から年数がある程度経ったクルマを

復活、あるいは「保存」する事を目的に、修復や復元する事を指し、

産業遺産的な意味を重視し、オリジナル部品を極力生かした修復方法と

レプリカやリ・プロダクション(再生産、復刻)などのノン・オリジナル部品を

使用する場合がある。

あたしは15年ほど前であろうか整備士の学校を出てディーラーに努めてわずか

半年という時に、塗装もしたいからという理由で塗装工場に努めなおした。

その頃はMINIのレストアが盛んにおこなわれており、毎晩というよりか毎朝まで

パテとぎや溶接などのボディーワークに没頭したレストアの経験を持つ者である。

そういう物歴をもっているあたしが思うレストアとは、神錆びた外板をぶった切って

パッチワークしたり、新しい外板をパネルごと入れ替えたりしたり、

さらにはボディーを丸ごと1から10まで作ることであり、

四半世紀たったPAOではあるが、開発時にカナダ向けの防錆鋼板が多用された恩恵により

まだまだレストア状態ではなく、とても健全な状態であると言える。

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レストアを施したPAO

ボディーワークを施し、内外装を当時の純正色でこだわりを持って復元し

塗装し直したクルマを簡易的なレストア状態にある、とでも言えば解りやすいだろうか。

先に申したのはヨーロッパやアメリカなどで行われるようなレストアであり、

日本人は相当クルマを大切にするから大げさなレストア状態にあるクルマ自体

少ないと言える。

だから、PAOであれば内外装を当時の純正色、もしくは少しカスタマイズを施し

機関や足廻りを多数修理した事でレストアを行ったと表現する事になんら抵抗はない。

要するに事故や普段の修理でなく、『これからも大切に乗りたくて大きく手を施した』、

それも含めてレストアであると言えば、とても解りやすいのである。

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PAOフロントフェース

ヘッドライトピークやフォグランプなどの少しの装飾も

オーナーの個性で面白い。

好きなイメージに仕上げて愛着を持って楽しくクルマと過ごす。

長く乗る秘訣は、まず好きであることが大切である。

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内装の張替えと個性

先に申すが、オリジナルとは原初の状態であり、それがとても素晴らしくて

いわゆる核となるのだから、オリジナルを理解して個性を出せばより良いだろう。

フルオリジナルでのレストア、個性を強調したレストア、

それぞれに味わい深く、そこに間違いは存在しない。

永遠にPAOが生き残ればそれがきっと答えになるのだから。

今日はコレまで。

本日の名言

積極的に仕事をすれば

失敗するのは当たり前

by佐藤辰夫

そうですわなぁ。失敗があるから成功がある訳で、

失敗なくして成功もありません。