石川県かほく市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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横顔

真横からの顔つきというものは、人間でもあまり見つめないものだ。

ましてやあたしの横顔何ぞは覗いてもその低い鼻っ面の隆起を要約確認するだけで精一杯。

その今回は、まつ毛を付けるとさらに横顔が可愛らしくなるという、ある種女性がお洒落に使用する

着けまつ毛と同じ感覚のフェイスアレンジ、ヘッドライトピークの装着されたPAOの横顔である。

こうしたパーツはとかく装着しても何も御利益はないのだが、その愛くるしさにより

乗るたびにフェンダーあたりをトントンと軽くたたき、ご機嫌を伺いたくなるから面白い。

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石川県かほく市のK様にお届けにあがられたPAOトラディショナルの前方正面。

フロントバンパーやグリルなどは当時の純正色でラッカーフィニシュが行われたが、

こだわりのフォグランプPL701やヘッドライトピーク、天井にはこれまた珍しい

純正オプションのルーフキャリアが鎮座した。

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MK-2 モトリタウッドハンドル 鋲うち

そもそも、PAOはフランス人がフランスの植民地(アメリアあたり)で気さくに運転している感覚

インディージョーンズだとか、当時のバナナリパブリックというイメージを

そのままクルマに置き換えてみれば、というものが根源にある訳だが

今回のPAOトラディショナルはどちらかと言えばフランスのパリにほど近く

チャネル諸島(英国領)にある小島、ジャージー島あたりで仏蘭西人と交流しながら

商売を営む英吉利人がセンス良く仕上げたPAOと言えば良いだろうか。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

謹製ウェル帆布のシート張替えでは座面、側面、ポケット、パイピングなどそれぞれに

カラーが選べることにより、どうしても欲張ってたくさん色を入れたくなるものだが

モトリタウッドハンドルや、マグノリアクロック、ダッシュの上下の張替えなど

色々な装飾などをうまく纏めるため、綺麗な飴色一色で張替えられたシート。

今回のはそのダッシュパネルとアンダートレイもシートと同色で張替えられている様に

見受けられるが、ダッシュ上面はキャンバストップの茶と同色にして張替えられるという

巧妙な仕掛けが加えられている。

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純正オプションのルーフキャリア アイボリーラッカーフィニッシュ

元は黒色の純正オプションルーフキャリアだが、それは英吉利人が門手キャリアを装い

アイボリー色に塗装を行ったという仮定で製作。

最近アウディーなどの新型車でも鍍金ルーフキャリアのものも存在し

キャリアのお洒落学が生まれる兆しがある。

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PAOトラディショナル 側面姿見

ルーフキャリアをセットするにもいろいろな位置にセットすることが可能なのが

この純正ルーフキャリアの特徴。

なぜ上に持ち上がった形状かと申せば、それはキャンバストップが開閉するときに

アコーディオン上に折りたたまれるときに生ずる上下の移動距離のクリアランスを

確保しているからに他ならない。

今回はその取り付けに、ルーフレールの中央に合わせるのではなく、

キャンバストップの中心から前後の平均を取って取り付けを行った。

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PAOトラディショナル 斜め後方姿見

どうしてもルーフレールの中心部に合わせてルーフキャリアを装着すると

後ろ重な印象となる。もちろんこれは個性の話であって正解、不正解などはない訳だが

キャンバストップの中心部に合わせてルーフキャリアを装着すれば

斜め後方からでもバランス良くこういう風な感覚で観察することが出来るのだ。

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オートマチックのエンブレム

オートマチックは日本では1980年代末にようやく市民権を得て一般に浸透していった訳だが、

当時はオートマチックなんぞはオプションであり9万円高とかよく型録では見かけたものだ。

クラッチ全盛期の時代からいきなりオートマチックの時代に急激に変化する中で

取り残されたあたしなんかは新車を乗っている方に、これノークラですかと聴いたものだ。

※クラッチがないからなのか、アンチオートマチックだからなのか

ノークラという言葉がおっさん達の間でもてはやされた。

K様はなんと今回でPAO3代目を所有。

あとアイボリーを残すのみであり、現在は日本一PAOに乗り換えられただろうか。

まさにギネス認定である。

この度はK様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。

これからもPAOにずっとお乗り頂けますよう努力致します。

と、ココであまりにもK様のご自宅がオサレなのでご自宅も拝見。

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オサレな空間

奥のテキスタイルな壁紙などはイギリスのオールドモノ。

ミッドセンチュリーであったり、昭和レトロモダンであったり、北欧であったり

カントリーやサイケデリックであったりと色々なテイストが見事に調和している様はお見事。

これは単純には真似が出来ないなぁ。まさに星三つ。

今日はコレまで。

本日の名言

教えることのできない子供というものはない。

あるのは子供たちに

うまく教えられない学校と教師だけである。

byモーティマー・J・アドラー

先生とはもっと強い存在であった。しかしPTAや保護者の過保護ぶりと

先生の認識不足からくる教育の低下、この両方が今の日本の教育を駄目に

しているとおもう。親もわるければ教員も悪い。

しっかりした正しい道を子供達には教えたいものだ。

 石川県かほく市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます” への3件のコメント

  1. パ男さま
    お世話になります。パ男さんおげんきですか!!
    PAOといい、おうちといいお洒落ですよね~。
    パ男さまのPAOもお洒落なので一緒にならべて撮影したいです。

  2. いつもブログ拝見させていただいてとても参考になります。お聞きしたいのですがオートマチックのエンブレムは単品でも販売していますか?もし販売していたらお値段知りたいのですが。おねがいします。

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